大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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左右を弁別してこそ浮かぶ瀬もあれ 『月刊日本』と『週刊金曜日』の共同講演会に思う

2009年04月11日 08時36分21秒 | その他
■“両極”が同席 今の日本語る

「『エープリルフールじゃないの?』と言われたけれど、私は違和感はない」。論調が正反対とみられている“右”と“左”の雑誌『月刊日本』と『週刊金曜日』が共同で、呉越同舟の講演会を開いたのだから、読者らは驚いたようだ。

だが、『金曜日』の北村肇編集長は冒頭の言葉に続けて「今の大変な時代状況の中、保守も革新もない」と、“両極”が同席する意義を説明した。

テーマは「貧困とテロ、クーデター」。雇用情勢悪化の中、不穏な空気が出ているのでは、との共通認識の下、『日本』サイドから作家で起訴休職外務事務官の佐藤優と文芸評論家の山崎行太郎、『金曜日』サイドからは作家の雨宮処凛(かりん)と評論家で同誌発行人の佐高信が思いを語った。

派遣切りに遭い、親にも頼れずにネットカフェで雨風をしのぐ若者たち。だが所持金がなく、その料金が払えず逮捕…。そんな現状に各氏からは厳しい意見が相次いだ。

佐藤は「拘置所の食事コストは1食400円台。だが、派遣を切られた人は100円もしないものをやっと買って食べている」とし「これでは罪を犯して拘置所に入ったほうがまし、となる。大企業はまずそのレベルの食事がとれるよう、労働者に保証すべきだ」と述べた。

一方、佐高は「右も左も企業への追及が甘い。両者で思想戦ばかりやっていて、その間をぬって企業はのうのうと生きている」と左右の論客による“監視”に注文。その上で「労働組合が堕落するから緊張関係がなくなり経営者も堕落する」と、労組へも厳しい目を向けた。

予想された「激突」はなく、最後は『日本』の南丘喜八郎主幹が「権力者に対し、今、やれることをやるという点では右も左もない」と結んだ。

@戦前にも国家の革新を目指す青年達は思想を超えて集ったと聞いたことがある。私自身も一時期、左右を弁別せざる症候群にかかり鈴木邦男さんと左翼の集会に参加したこともある。そこで知り合ったブントや黒ヘルと意気投合し密談をかさね、酒を酌み交わすまでに親交を温め合った事もあった。しかし、面白かったのは思想談義や運動論ではなく彼らの私生活を垣間見る事ができた事ぐらいだ。その熱き友情も彼らが仲間からスパイと総括された事によって消滅した。(爆)
処世術で左右の思想家を取り込もうとする輩にはくれぐれもご用心。