そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

関わった猫たちの行方

2023-12-17 18:58:09 | いっしょに考えたいな
最近は、関わった外の猫、いわば野良猫と呼ばれている猫たちを
お家で飼ってくれる人が増えています。
もちろん、愛着が湧いて家の中で飼えないものかと思うのも
無理からぬことです。

ただ、これもしっかりとした見極めが必要です。
まずは、ご家族の了解がないと厳しい話しです。
室内に閉じ込めたことで、外では撫でることができた猫も
大声で泣いたり扉をガリガリひっかいて必死で逃走を試みたりします。

家族間で喧嘩が勃発・・・なんて話で相談されることは
しょっちゅうです。
ですから、まずは室内に入れるにあたっては
家族の理解を得ること。

保護できたら、まずはノミダニなどの体の虫を獣医さんで落とすこと。
必要なら、そのときワクチンなどもお願いし爪切りもしてもらうと
後が楽ですね。

ケージなど準備しておいて、その中でしっかり慣らしていきます。
ケージを覆う大きな布(いらないカーテンとか使い古しのシーツでOK)を
準備しておくことも大事です。

万万が一のときは、リリースの道もあるんだと
あまり切羽詰まって考えないこと。
ただ、数か月してリリースでは、あまりにも気の毒です。
見極める日数も大切かなと思います。

そういう準備と心構えができたら、保護に移って
あとは根気よく家猫修行ですね。

少しさかのぼり9月の末に相談を受けたお話しです。
そのときから、ずっと担当スタッフさんとやり取りを繰り返して
状況をお知らせいただいていました。
スタッフさんも根気よくアドバイスを続けていました。

そこで、家猫になれた2匹がいます。
名前をナッツ君、ココちゃんと名付けてもらいました。




全部で5匹いて、1匹のメスは手術してリリースしました。



残りの2匹は、TNRの予定でしたが
なかなか捕まらないまま時間が過ぎて、1匹の黒猫君はいなくなり



もう1匹のボスの白黒君は捕獲器を用心して入ってくれません。
ずっとずっと捕獲しようとがんばっていたのですが。



12月になり、譲渡会場にお越しくださったので、いろいろお話ししました。
しばらく間を空けてから、捕獲にトライする運びになりました。

外で暮らす猫たちと関わり、しっかり対応したいと思っても
なかなか思ったようにはいかないものです。
今回は、運よく室内に入れてもらえて一生を保証された猫が2匹います。
幸せなことです。

それ以外の、未だ手術も済んでいない子のことを思うと
なんとも言えない気分なのですが
受け入れる人間側の時間の都合や環境やキャパシティのこともあります。

また、気を取り直して手術をしてほしいし
手術の済んだ子も、外での暮らしが少しでも過ごしやすくなるように
見守ってあげてほしいと思います。

猫回りをしはじめたころ、そんなに猫が好きなら全部連れて帰って
飼ったらいいじゃないかと怒鳴られたことがあります。
本当に、そんなことが実際できるなら楽だと思います。

だからこその、増やさない活動なんですけど・・・。
わかる人にしかわからないですよね。

関わった子たちのことで苦悩する方の姿を見ると
昔の自分のことが鮮やかによみがえってきました。
がんばる方にも、その先にいる猫達にも
最善が起きることを願っています。


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