なるほど、ジッパーか!
シューズのベロクロや紐の変わりに、部分的にジッパーを使用したスニーカーはありましたが、それを全周ぐるりと回し込んだユニークなデザインは初めて。
さすがは有機的フォルムの天才、ロン・アラッド。
その発想は常に柔軟です。
それにしても不思議なジッパー。左右に分かれるジッパーが、トゥ部分では三股に。
一体どんな噛み合わせ構造なのか、どうにも分かりません。
ソールと左右のレザーを繋いだだけの、実にシンプルな構成。あまりにもプレーンなフォルムは、ある意味単体ですでに完成されていて、ファッションアイテムのひとつとして、このデザインがどんなアクセントになるのか良く分からない、そんな印象すら受けるシューズです。