GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

法起寺と柿

2015年11月30日 21時27分00秒 | トラベルフォト

この日の朝、奈良の町は一面霧に覆われていました。道路に出れば5m先の視界も怪しい
ほど。霧がもう少し晴れてきてくれれば、写真にとっては大きな機会が巡ってきます。
あまりに霧が濃すぎると、カメラに映るのはただの真っ白。形やシルエットは薄ぼん
やりとしか分かりません。

一方、霧が晴れてくると、被写体のシルエットが徐々に見えてくる上、背景や前景に
写ってしまう電線や電柱など、風景のノイズとなる余計な要素が適度に見えなくなる
ので、味わい深い写真を撮るのに好都合な自然現象なのです。

辺りを白くしていた霧の量が徐々に変化し始め、法起寺に到着する頃にはすっかり霧は
消え去ってしまいました。タイミングを逸した…、と残念な気持ちでいたのですが、
実に秋らしい風景に出くわしました。秋といえば、そう、柿です!畑焼き後の畑の上に
ゴロゴロと赤い柿が転がっています。食べなかったところを見ると、きっと渋柿だった
のでしょう。でも、秋の色ですね。

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>>> 花鳥風月、奈良の色。

京都 圓光寺の紅葉

2015年11月28日 15時55分26秒 | トラベルフォト

おやっ?さつまいも?!
と思わず二度見してしまったのは、応挙竹林の前の庭。京都、洛北の圓光寺にて。京の
紅葉狩りを楽しもうと、三連休の中日に訪れました。

静かな竹林を歩いたり、徳川家康のお墓を見に山上へとお参りしたり、縦横に巡る立体
的な境内の中を散策している途中、ふと、苔生した庭のある一点に視線が留まりました。
朝露に湿った苔の上を見ると、落葉した楓の葉の色付きがまさにさつまいもの色。

紅葉もさつまいもも、共に秋の色。その相性が悪いはずがありません。あまりにも自然に
馴染むこのシチュエーションに、場面が違うはずのこのシーン、なぜか気持ちはスッと
理解してしまったのです。何せ食欲の秋ですから。
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>>> 古都、京都の雪月花。

東大寺東塔院跡 発掘調査

2015年11月26日 21時33分40秒 | トラベルフォト

世界遺産 奈良の東大寺。その境内で、今まさに新たな歴史の謎を紐解く、貴重な
発掘調査がなされてます。調査の名前、それは”東大寺東塔院跡 発掘調査”。今年の
7月から始まった第一期計画が終了し、先週の土曜日、11月21日に現地報告会が
あるということで、当日早速駆けつけました。

文献によれば、この巨大な基壇の上には、なんと七重塔が建っていたそうです。奈良
時代では兵火に焼かれ、鎌倉時代に再建された塔は落雷で燃え尽き、現在はその基壇
の名残を残すのみ。その跡地を今回発掘調査し、先人の知恵と技術の対話を始めた
ところなのです。

一日限定の現地報告会で見た発掘の現場は、正に考古学のリアリティ。その生々しさ
にワクワクしてしまいました。奈良時代の基壇より鎌倉時代に再建された基壇の方が
大きく作られていた事。塔の北面には直線状の参道が形成されていた事など多くの
発見があり、当時の東塔院の姿が更にクリアになってきました。次回の第二回調査は
来年の夏より再び始まる予定です。
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>>> 花鳥風月、奈良の色。

興福寺 五重塔の朝焼け

2015年11月24日 22時32分38秒 | トラベルフォト

十一月も下旬を迎え、いよいよ秋も深まってくるこの時期、東の空を鮮やかに染める
朝焼けに出会いました。まだ日が昇る前、この日は奈良公園へ紅葉を見ようとふらり
と足を向けました。晩秋の朝という割にはそれほど寒さも厳しくなく、心地よい朝の
風を受けながら歩いていました。

三条通りを東に向かい、猿沢池の手前で石段を登ります。南円堂で朝のお勤めをして
いる僧侶の念仏を聞きながらお参りを済ませて、五重塔の方へと振り返った時です。
今から昇りくる朝日の光を受けて東の空に浮かんだ雲がオレンジ色に輝き始めました。

「うわぁ、綺麗だなぁ…」と思わず声に出してしまうほど、美しい空の色。その
鮮やかな色彩を背景に、印象的な五重塔のシルエット。逓減率(ていげんりつ)が低く、
同形で連なる姿の心地良いハーモニーが、和の国の美の姿を教えてくれます。早起き
の素敵なご褒美に預かりました。
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>>> 花鳥風月、奈良の色。


Leica M (Typ 262)

2015年11月22日 21時14分20秒 | デジタルガジェット
ライカのフルサイズ•レンジファインダーカメラシリーズ、Leica M (TYP240)より100g
の軽量化を果たしたもう一つのデジタルMシリーズ、それがこのLeica M (TYP262)。
トップカバーの素材を真鍮からアルミに変えることで、よりライトなボディに
なりました。

ライトウェイトになったと同時に、操作性も軽くなりました。ライブビューと動画機能
を削除し、TYP262の機能は、写真撮影だけに特化。カメラの本質機能だけに絞り込む
ことで、よりMらしい操作性を実現。結果、ムービーボタンも、フォーカスボタンも
なくなり、見た目もよりシンプルに。

機能が省略された分だけ、当然Typ 240よりも価格はリーズナブルに。Typ 240の市場
価格が現在大手量販店で93万円台。TYP262は約85万円。1割近く安く購入できる新型M
シリーズは、純粋なカメラとしてのライカを望んでいた層にぴったりのリーズナブルな
(?)一台です。

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>>> 新製品ニュース

上野動物園 オグロプレーリードッグ

2015年11月18日 22時18分14秒 | トラベルフォト

11月を過ぎると、プレーリードッグの姿が徐々に変化してきます。そうです、周囲の
気温の低下に合わせて夏毛から冬毛へと変わる、いわゆる「喚毛」が始まります。
立ち上がると意外にシュッとした姿のオグロプレーリードッグですが、この時期、
暖かそうなもふもふの体に切り替わるのです。

そんなふわふわのまあるいオグロプレーリードッグ、目元を見いてみると、なかなか
どうして、きりりと引き締まった鋭い目つきをしています。いや、よく見ると意外に
怖い目をしている…?

オグロプレーリードッグがこんなにも近くで見られるのは、上野動物園東園サル舎
向かいにある展示場。器用に前足を使って餌を頬張る彼らの姿を眺めていると、
時の経つのを忘れてしまうのです。

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>>>camtips -東京スナップ!-

馬見フラワーフェスタ ショーンテル

2015年11月15日 10時55分17秒 | トラベルフォト

その咲き姿、まさに炎のよう。メラメラと燃えるような色と花弁を持った、情熱的な真っ赤
なダリア、ショーンテル。花というより、どこか新種の生命体のようにも見えるその姿。
最初に目にした時には、本当にダリア?と、思ってしまったほど。

馬見フラワーフェスタのダリア園では、これまで色々な種類のダリアを見てきましたが、
この花は衝撃的。ダリアといえば美しい八重咲きか、可愛らしいポンポン咲き。時に
キリッと咲いたカクタス咲きが主な咲き方ですが、ショーンテルの咲き方は珍しい
セミカクタス型フリル咲き。咲き方の型でさえも珍しい名前がついたショーンテル。
一度見たら忘れることができない花です。

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>>> 花鳥風月、奈良の色

SONY a(アルファ)68

2015年11月08日 10時36分59秒 | デジタルガジェット

ソニー・ヨーロッパから、Aマウントでは久々となるカメラ、a(アルファ)68が発表
されました。このところ、ソニーからリリースされるカメラといえば、フルサイズや
ミラーレス機の話題が多く一眼レフのアルファシリーズの登場は久しぶりです。

a(アルファ)の60番台でありながら、上位機種のa77IIで採用している4D FOCUSを
搭載し、動体に強い新次元のオートフォーカスを手に入れました。また、現行機種a65
には無かった天面液晶も採用し、より中級機に相応しい操作性を加えています。

一眼レフ機については、キヤノン、ニコンの二強の存在感が圧倒的すぎるので、国内で
a68の発表が国内でも行われるかどうかは不透明ですが、ラインナップのテコ入れが
必要な時期に来ているのは間違いありません。

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>>> camtips -新製品ニュース-

馬見フラワーフェスタ 調和

2015年11月04日 21時36分17秒 | トラベルフォト

朝日に照らされた美しい赤。それは正にルビーレッドの輝き。こんなにも繊細で透き
通るような赤をこれまで見たことがありません。朝の水やりの際に花びらについた
水滴が、日の光を受けてキラキラと眩しそうに輝いています。

”調和”と名付けられたこのダリア。馬見フラワーフェスタで見つけました。中輪咲き
の美しい咲き姿。ピュアホワイトとルビーレッドの組み合せはとても女性的で、この
色彩のコンビネーション、確かに調和が取れています。素敵な花に出会えると、
やっぱり撮影のテンションは上がりますね。

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>>>camtips -花鳥風月、奈良の色。-

妙心寺 退蔵院(たいぞういん)

2015年11月02日 21時05分40秒 | トラベルフォト

京都 妙心寺の塔頭、退蔵院(たいぞういん)の境内を散策していると、ふと気がつけ
ば何やら瓢箪(ひょうたん)に関わる意匠がそこかしこに見受けられます。例えば土塀
の瓦やお土産など、まるで隠れミッキーのような在り様で、寺院のあちこちに瓢箪の
キャラクターが登場します。

さて、退蔵院が所蔵する国宝といえば、瓢鮎図(ひょうねんず)。瓢箪で鯰(なまず)
を押さられるか、という問いを絵にした有名な山水画は、禅寺に相応しいまるで禅問答
のような疑問を見る者に語りかけます。退蔵院に瓢箪のモチーフが多いのは、この
瓢鮎図にちなんだもの。

さて、境内の奥にある茶室の下地窓(したじまど)にも、瓢箪の形が大きく取り上げ
られていました。茶席「大休庵」の窓は大きくユニークな瓢箪の形。瓢箪独特の、
どこかひょうきんなアウトラインをそのまま生かした建築意匠に、出会ったこちらも
なんだか心がほっこり…。

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>>>camtips -古都、京都の雪月花。-

琳派 京(みやこ)を彩る

2015年11月01日 14時41分27秒 | アート

今年は琳派誕生から400年という記念の年。京都では琳派にちなんだ展覧会が数多く
開催されています。10月10日より京都国立博物館では「琳派 京を彩る」と題して、
なんとあの国宝、「風神雷神図屏風(俵屋宗達)」を始め、尾形光琳と酒井抱一描
いた風神雷神図屏風の3作品が一堂に会する(!!)という歴史的かつ驚異の展示が
行われています。

俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一。それそれが互いに、一世紀の時を超えて繋がった
美の魂。リスペクトとサンプリングという現代的なアート思考で、時代のエッジを
歩んでいた芸術家たちが残した3つの屏風絵。二階展示室で三組同時に見比べて、
その表現思想が異なっているのに気づきます。

当たり前ですが、オリジナルである俵屋宗達の風神雷神図が最も完成度が高いの
ですが、次の時代に当たる尾形光琳は微妙に構図を変化させています。風神雷神共に
画面中央へと若干移動させ、絵の収まり感を安定させています。よく見れば、二神の
視線を変化させ、お互いを睨むように瞳の位置が変わっています。線も色調もより
鮮やかになりました。酒井抱一の場合は言わばフラットデザイン。繊細かつクリアな
配色で、アニメ的とも言える明快さに溢れています。ただ、やはり力強いのは
オリジナル。改めてその芸術性の高さにしばらく見入ってしまいました。

さて、あなたの場合は?

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>>>camtips -古都、京都の雪月花。-