GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

SIA青山ビルディング

2008年09月30日 22時02分51秒 | 建築
「秩序があると同時に無秩序に」
今年6月26日完成、青木淳氏設計のSIA青山ビルディングです。
大小7種類の大きさの正方形の窓が、ランダムパターンで配置された白い外壁。
計算された自由配列が、不思議と心地良い。
見ているだけで気持ちが和んでくるのは、四角くないビルの多角形な断面と、大きな角Rのせいなのでしょう。
その緩くて白い外壁のキャンバスに、不連続で軽やかなリズムを奏でる様々な大きさの窓たちが、見るともなしに“フリーダム”な感覚を作り出しています。
一見単純な設計のようにも見えるこの建築。実際は、柱や梁のない広々した内部空間を実現するために、超高層RC壁式免震構造を採用したとのこと。
匠を凝らした最新の建築技術が作り出す自然の表情。
人工の自然は、ここにもありました。

東福寺 八相の庭 「北庭」 Vol.2

2008年09月29日 23時04分25秒 | 和のディテール
東西に長く広がる東福寺の北側、小市松の庭。
昨日の写真は北庭の向かって左、西側の敷石。
今日の写真は東側の斑(まだら)な市松模様です。
こうしてみると、同じ北庭でも、その表情は全く異なります。
敷石とウマスギゴケが整然と並ぶ、幾何学的な配列の西側に対し、東側は見ての通り、自由な配置のランダム・パターン。
そして、造園のセンスを試されるのは、断然こちらの東側。
どの敷石を加え、そして引くか。
緻密に計算を尽くして、結果、自然に見せるという高度な技は、意識と無意識の狭間のぎりぎりを行く、秘められた緊張感を感じさせます。
なおかつ、この型にはまらないモダンな意匠は、今見てもなお新鮮に映ります。
秩序と無秩序。
時を越えて息づく、現代建築における新たなアプローチとは…。

東福寺 八相の庭 「北庭」

2008年09月28日 17時46分51秒 | 和のディテール
朱色に続き、深い萌黄(もえぎ)色の緑の世界です。
東福寺方丈「八相の庭」の北庭です。
方丈(ほうじょう)とは、禅宗寺院において住職の暮らす建物のことを言い、通常は前庭、もしくは前と裏といった庭園の配置なのですが、ここ東福寺では方丈の四方にそれぞれ異なる庭を巡らせています。
こうした東西南北の庭を持つ方丈は、東福寺が唯一の存在。
中でも、幾何学模様に配された敷石のデザインが印象的なのがこの北庭。
緑と白とが交互に織りなす市松模様は、脳内の海馬を強烈に刺激し、そのイメージを記憶に焼き付けます。
北庭の日の当り具合に従って、奥へ向かうほどウマスギゴケの密度が変化し、その歩みに合わせるかのように、敷石のランダムな散り具合を除変させています。
これは、日の動きと苔の成長を予め想定内とした、高度な造園の技なのでしょうか。

伏見稲荷大社 Vol.4

2008年09月27日 23時58分44秒 | トラベルフォト
伏見稲荷大社の本殿の周りを散策していると、社殿の屋根、柱、柵、鳥居。とにかく数多くの朱色に包まれるのです。
写真は、本殿が拝殿へと向かって屋根が大きく張り出した部分。
この前室にあたる場所に、柱間が5つ並んでいるので、五間社流造と呼ばれているそうです。
そして、目に眩しく映るのが屋根から並んで吊られている、黄金色に輝く灯籠です。
左右に6基づつ、計12基の釣り灯籠。この12の数字には意味があり、黄道の12の星座を表す12宮がそれぞれに描かれているとのこと。(黄道12宮自体がよく分かっていないのですが…)
ともあれ、わずかに反りを伴う小さな屋根を持った釣り灯籠の存在は、神聖な雰囲気でもあり、愛らしくもある、雅(みやび)なアクセントになっています。

伏見稲荷大社 Vol.3

2008年09月26日 04時25分31秒 | トラベルフォト
伏見稲荷大社は、全国各地で祀られている約3万2千の稲荷神社(いなりじんじゃ)の総本社ですから、その守り神は当然のことながら狐(白狐:びゃっこ)です。
境内や山道のあちこちに、気がつけば狐の像が。
拝殿前の楼門には、中でもひときわ堂々とした二対の狐が、両脇を守っています。
向って左の白狐は、他の狐たちとは異なり、“鍵”を口に咥えています。
なぜ“鍵”なのかといえば、狐が五穀豊穣の神であることから、穀倉を守るための象徴であるとか、霊徳を身につけようとする願望の象徴であるとか、諸説は色々とあるようです。
この、雷文(らいもん)のような、卍(まんじ)のような、魔除けを思わす記号的な形に、なぜだか目を奪われてしまうのです。
見れば見るほど、その裏に秘められた伝説を知りたくなってしまいました。

伏見稲荷大社 Vol.2

2008年09月25日 22時13分44秒 | トラベルフォト
鳥居の分かれ道です。
奥の院へと向かう途中、突然出くわす場面。
こんな時、通常どちらを選択するのでしょうか。
大人、子供、外人さんと色々な人の行動を見ていると、なぜか左が多いのです。
もちろん僕も左側へ。
この無意識の行動、おそらくそれは理屈ではないのです。
つまり左回りの法則ではないかと。
野球のベース、陸上のトラック、スケートリンク、すべて左回り。反対に不安をかきたてるお化け屋敷は右回りだとか。
そう考えると、多くの人が左へ向かうのは自然で当たり前の行為。
自然の節理がそうさせるのです。
    ↓
『人間左回りの法則』 - アジア人財事典

伏見稲荷大社

2008年09月24日 23時42分05秒 | トラベルフォト
京都の伏見稲荷大社といえば、日本全国津々浦々に奉られた稲荷神社(いなりじんじゃ)の総本社。
どんなに小さなお稲荷さんも、会社に祭られた縁起担ぎのお稲荷さんも皆、元を辿ればここに行きつくという本家本元です。
伏見のお稲荷さんといえば、京都を代表する有名な風景のひとつ、千本鳥居があります。
本殿の奥、稲荷山へ足を向けると目の前に現れる、全く先の見えない鳥居の並木道。
その奥に控える異界へと誘われてしまうかのような、妖艶な朱のトンネルに足を踏み入れれば、神が宿る地に漂う神秘の空気に包まれる感覚。
元々は、神と人間との区域を隔てる結界である鳥居が、なぜこんなにも列をなして並ぶのかは分かりませんが、千本もの結界を超えて再び本殿に戻れば、体もすっかり浄化された雰囲気が。
想像以上にハードなアップダウンのお参りで、すっかりいい汗をかいたせいなのかも知れませんが。

越後製菓 ふんわり名人 みたらし団子味

2008年09月23日 22時19分16秒 | スウィーツ
近頃、様々なメディアで取り上げられている話題のお菓子、越後製菓の「ふんわり名人」。
元祖のきなこ味を口にした時の衝撃も冷めやらぬまま、新作の“みたらし団子味”をさっそく食してみました。
口に入れたその瞬間、「んっ、ホントにみたらしだ!」と思わず言ってしまうほど、リアルな甘醤油の味と香り。
口の中に消えていくふわとろ感はそのまま、なつかしのみたらし味が見事に再現されているこのおいしさ、ぜひともオススメ。
次の一口がやめられなくて、袋の中に入っている6袋を次々と開ける手が止まりません。
越後製菓の新しい発明、「ふんわり名人」。
罪作りな商品です。

MONKEY MAJIK 「TIME」

2008年09月21日 18時01分24秒 | 音楽
アルバム3曲目、「Together」の心地よいメロディーラインに身を任せながらブログを書いています。
目を閉じてMONKEY MAJIKが奏でるサウンドを聞いていると、だだっ広い野っ原に飛び出し、真っ青な空の下で体を大の字に、思いきり広げたくなるのです。
このナチュラルで独特なエアリー感は、プラント兄弟のルーツであるカナダの自然にあるのでしょうか。それとも地元仙台のきれいな空気の中か。
隣にいる人の笑顔であったり、庭でさえずる小鳥の美しい声であったり、“いま本当に大切にすべきものは何か”ということを改めて思い返してみるような音が、そこにあるのです。
ローカルを大切に思うこころは、グローバルな舞台へまっすぐに響くのです。

唐招提寺 観月讃仏会 Vol.3

2008年09月20日 17時20分35秒 | トラベルフォト
「天平の甍」として知られる唐招提寺の金堂。
薬師寺、法隆寺に限らず、スケールの大きな寺院の伽藍には、必ず金堂が配置されているものですが、金堂が主役の寺院といえば、やはりこの唐招提寺。
過去8年に亘る金堂の解体修理は来年完成を迎えますが、これまでの行程を見ると相当に大変なものだったことが分かります。(下記サイト)
覆いが外された今回、その素晴らしい仕事ぶりを、柵外から見ることができました。
大きく腕を広げ、人々をやさしく迎えるかのようにゆったりと伸びた大屋根の美しい反り。
日本の仏教建築の、繊細かつ優雅な美意識が隅々まで行き届いています。
今回の解体修理の過程では、現代のセンシング技術を用いた非破壊検査を導入して調査に当たったとのこと。
過去と現代の建築技術を結ぶコラボレーションです。
    ↓
唐招提寺2010プロジェクト

Canon EOS 5D MarkII Vol.2

2008年09月19日 22時26分17秒 | デジタルガジェット
EOS 5D MarkIIに、標準ズームEF 24-105mm F4 L IS USMと組み合わせたレンズキットがこちら。
迫力あるレンズの大きな前玉は、やはりフルサイズ機にこそ似合います。
さらに、Lレンズの称号である赤リング。
この赤いラインが、どうしても目に眩しく映るのです。
蛍石、UD、高精度非球面などを組み合わせた超高性能レンズのみに与えられる「L」の型番。
この至高の存在をさりげなく、しかし明確に示すこの赤リングこそ、ハイエンドの証です。
そんなことを知らなければ、ただの赤い印刷なのに、背後に潜む卓越した技術と、数々のストーリーが、その存在をただならぬ大きさへと増幅させるのです。
そして、なぜだか理屈抜きに、ただただカッコよく見えてきてしまうのです。
好きな道具にはとことん惚れ込んでしまう、男の性(さが)なのでしょうか。

Canon EOS 5D MarkII

2008年09月18日 22時30分24秒 | デジタルガジェット
三年の歳月を費やして熟成を重ねてきたCanonのフルサイズデジタル一眼レフ。
EOS 5Dは“MarkII”の名を冠して世に現れました。
有効画素数はほぼ倍の約2110万画素に引き上げたにもかかわらず、約30%のノイズ低減を実現しているという驚きの進化。
画像処理エンジンは、当然のことながら最新の「DiGiC 4」。
連写性能こそ最高約3.9コマ/秒と、クラス下の50D、約6.3コマ/秒には及びませんが、フルサイズで2110万画素という超重量級のデータを処理するには相応の性能かもしれません。
ハイアマチュア向けという位置づけであるものの、もてあましてしまうほどの豪華なスペックの連続は、もう完全にプロのもの。

唐招提寺 観月讃仏会 Vol.2

2008年09月17日 22時44分48秒 | トラベルフォト
今から8年前、2000年に開始された金堂の平成大修理。
南大門の正面奥、唐招提寺の顔ともいうべき金堂も、長らく幕の中にあった状態から、ようやく覆いが外れていました。
落慶は2009年秋の予定ですので、ちょうどあと一年で修理も完成。
今年は、観月讃仏会の時間、幕が上がったばかりの麗しい金堂に向けて、ライトアップも行われていました。
眩い光に照らされた金堂をつぶさに眺め、いぶし銀の屋根瓦が整然と並ぶ端正な仕事ぶりを目の当たりにしながら、改めて日本の宮大工の職人技に見惚れてしまいました。
新しい素材、新い技術を次々に取り入れ発展を続ける日本の建築技術がある一方、世紀をまたいだ職人同士が、見えない会話を交わしながら伝承していく孤高の建築技術もあるのだと、静かに感じました。

法起寺(ほうきじ)と月

2008年09月16日 23時02分23秒 | トラベルフォト
昨日の9月15日は満月。
しかし、雲に覆われた一日のため、まるいお月様は望めませんでした。
一転今日は、うっすらと雲がたなびく絶好のお月見日和。
よし、と思い立ち、月の出の時刻に、法起寺(ほうきじ)へと向かいました。
出ました。ほぼ真円の、真っ白な月。
三重塔の屋根の頂点、相輪(そうりん)をシルエットに、月がかかる瞬間を捉えました。
よく見れば飛行機雲も斜めによぎり、偶然の出会いがこの時間に重なりました。
満月に照らされると、暗い夜空の中でも、飛行機雲がはっきり見えることに、今日初めて気が付きました。

唐招提寺 観月讃仏会

2008年09月15日 16時51分29秒 | トラベルフォト
昨日9月14日は中秋の名月。
奈良の唐招提寺ではお月見の会、観月讃仏会が行われました。
この日のみ、午後6時からは無料開放され、境内では思い思いにお月見を楽しむことができます。
ただし、国宝鑑真和上坐像を奉安する御影堂は、この日特別拝観として500円がかかります。
曇りがちな夜空の中、御影堂に赴き、満月は顔を見せてくれるだろうかと心待ちにして30分。
東の空から薄雲に霞んだ朧月(おぼろづき)が。
春の霞(かすみ)にほの白く揺らめくのが本来の朧月なのですが、中秋に現れた、雲間に淡く光る満月は、まるで絵画のような佇まい。
世界遺産の中で味わう、幻想の時間でした。