唐古・鍵遺跡(からこ・かぎいせき)跡に復元された、個性的なこの楼閣。
古代日本への思いを掻き立てる、藤蔓で作られた渦巻き型の屋根飾りに加え、二階部分の欄干には渡り鳥が三羽並んでいます。
弥生時代の日本人は、一体どのような風景をここから眺めていたのかと考えると、歴史に対する想像の幅はより深くなって行きます。
さて、紙も筆も無い遥か昔の建物を、随分詳細に再現させたものだなぁ…と思っていたら、なんとこの楼閣、発掘されたこちらの土器に描かれた線画をもとに復元したものなのだそうです。
このプリミティブな線から、ここまで仔細かつ立体的に作り上げた想像力は、実に見事。
弥生時代の空気をリアルに感じさせる、素晴らしい復元建築です。