GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

源光庵(げんこうあん) 悟りの窓

2009年11月30日 21時05分50秒 | デジタルガジェット
丸窓で有名な寺院は数々ありますが、中でも最も有名なうちの一つが、この源光庵(げんこうあん)の丸窓。
その名も、「悟りの窓」。
円とは完全形。
そして、大宇宙を表現しているのだそうです。
確かに、原子も、シャボン玉も、恒星も、ミクロの世界からマクロの世界まで、自然界で最も安定した形は、球であり円。
どこをとっても、曲率が一切変わらない円とは、ひとつの到達点の記号であるのかも知れません。
悟りの窓を通して見る外界は、季節ごとにその表情を様々に変化させます。
しかし、そうした時の流れを断ち切る不動の円。
動と不動の強烈なコントラストが、悟りの境地へと誘うのでしょうか。

紅葉仮面

2009年11月29日 16時57分13秒 | トラベルフォト
紅葉仮面(もみじかめん)。

紅く染まったこの落ち葉を一目見て、その名前が頭の中に浮かびました。
春には桜並木が美しい、奈良の佐保川沿いをクロスバイクで走っている時、偶然足を止めて休憩しているときに、彼を発見したのです。
木の下一面に、きれいに色付いた桜の葉を眺めていたら、妙な視線を感じ、瞬間目が合ったのです。
どう見てもこちらを見ている。
しかも力強い意思を持って。
脳の側頭葉にあるという「顔ニューロン」によるごく自然な反応であることは分かっているのですが、それでもその表情と感情を強烈に認知してしまいます。
その視線の奥には、一体何を秘めているのか…。

COWON(コウォン) iAUDIO E2

2009年11月28日 21時59分45秒 | デジタルガジェット
韓国メーカーCOWON(コウォン)から、キレのあるデザインのポータブルオーディオプレーヤーがリリースされました。
このiAUDIO E2、言うなればCOWON製iPod shuffle。
shuffle風に、音声ガイドによるお知らせ機能も装備。
イヤホンによるリモートコントロールはできませんが、指先だけで操作が可能な各種ボタンを本体側面に備えています。
そして、やはり目を引くのはこのデザイン。
小型ルーペのような、キーストラップのような、既存のミュージックプレーヤーらしくない、新鮮なアプローチ。
トップについたメタルリングのループが、日常の様々なシーンでの使い勝手を色々と想像させてくれます。
たとえば、ホルダーにかけるのは一つだけでなく二つ、三つ。
音楽を色でジャンル分けするというのも、カラフルで楽しい想像です。

Lamborghini Gallardo(ランボルギーニ ガヤルド) Vol.2

2009年11月26日 22時12分07秒 | 
そしてリアビュー。
路上でガヤルドに出会ったら、多くの場合このリアアングルからしか見ることはありません。
何といっても、20,000,000円を軽く超える、スーパースポーツカーですから。
ところで、イタリアではなんとこのスーパーカーがパトカーに採用されているのです。
これが驚異的にカッコいい。
最高時速は330㎞。
もしもミラーにこの姿が映ったら、絶対に逃げ切ることは不可能です。
イタリアン・ブルーを纏ったPolizia(警察)のガヤルド。
罪は犯したくないけれど、ぜひ一度乗せてほしい。
    ↓
各国のスーパー・パトカー:時速350kmの『ランボルギーニ・ガヤルド』など | WIRED VISION

Lamborghini Gallardo(ランボルギーニ ガヤルド)

2009年11月25日 22時11分39秒 | 
昨年5月に奈良公園で行われた、クラシックカー・ラリーのイベントで展示されていた、Lamborghini Gallardo(ランボルギーニ ガヤルド)。
カウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ、そしてこのガヤルドに通じて言えるのですが、外装カラーで水色のイメージが全く無かったので、こんなにも気持ちの良いスカイブルーのランボルギーニに出会えたのは、思いがけない幸運でした。
10年前にアウディの傘下となってからのデビューとなったガヤルドは、やはり親会社の影響でしょうか、面構成が計算された、知的でスマートな印象に生まれ変わっています。
ディアブロのような肉感的なラインが整理され、都会的なスーパースポーツの雰囲気を醸し出しています。
だからでしょうか、この澄んだ水色が、ことのほかピタッとはまっています。

大仏池の鹿

2009年11月24日 23時00分26秒 | トラベルフォト
奈良 東大寺大仏殿の北、大仏池の畔に立つ大銀杏は、もう落葉を迎えています。
黄色く色付いた銀杏の葉が一面に敷き詰められた木の下で、いつものように鹿たちは朝の散歩。
地面の若草をついばんでみたり、観光客から餌をもらったり、とにかく四六時中何かを食べています。
その中で、小鹿と一緒に歩いていた雌の鹿二頭。
このうち、先頭の鹿が急に振り向いたかと思うと、そのまま後ろの鹿とリップタッチ。
しばらくの間、互いに口を寄せたまま、なにやらもぐもぐさせていましたが、一体どういうサインなのかはもちろん分かりません。
偶然触れあっただけなのか、それともよくあるコミュニケーションのひとつなのか。
ただ言えるのは、お互い心を許しあった仲であることだけは確かなようです。

光悦寺の紅葉 Vol.2

2009年11月23日 21時20分22秒 | トラベルフォト
光悦寺といえば、光悦垣(こうえつがき)。
庭園や露地に用いる竹垣には、多くの先人達が創意工夫を凝らした、その庭に相応しい様々なデザインがあります。
竹を整然と組み上げた建仁寺垣や、桂離宮を守る独特の意匠を持った桂垣などは有名ですが、本阿弥光悦が考案した光悦垣は、そうした中でも最も独創的な存在。
竹垣を斜めに組見上げた上、上部の押さえ部分を、細かく裁断した竹を束ねて用いることで、なだらかにうねる大きなカーブを持った独特のラインを作り出しています。
正面から見たそのゆるやかな円弧の形が、横たわる牛の背の形に似ることから、臥牛垣(ねうしがき)とも呼ばれてるそうです。
苔と楓の背景を、おおらかで有機的な曲線でアクセントをつけた、効果的な露地のデザイン。
光悦翁のセンスが光ります。
    ↓
庭園の垣根

光悦寺の紅葉

2009年11月22日 16時30分24秒 | トラベルフォト
京都 鷹峯(たかがみね)。
市内からやや距離を置いて静かに建つ名刹、光悦寺に初めて訪れました。
紅葉の季節はとても素晴らしいと聞いて来たのですが、バスを降り、その参道へ踏み入れた第一歩目にして、すっかりやられてしまいました。
正方形を斜めに繋いだ、粋な石畳の上を一斉に覆い尽くす、紅葉のトンネル。
そして、黄色く染め上げられたこの神聖な空間に、朝日が差し込んできた瞬間は、思わず唸ってしまいました。
石。竹。樹木。光。
何一つ人工的なものはないのに、完全に計算された美意識の具現化。
江戸の昔に生まれた稀代のアーティスト、本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ)がしかけた美の罠に、遥かな時を超えて、しっかりとはめられました。
光悦という人物は、一体これまでどれだけの人々に溜息をつかせてきたのでしょうか。

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.7

2009年11月20日 21時02分06秒 | GOO MONO クラシック
オートハーフ Eシリーズに見る、限定スペシャルモデルや数々のカラーバリエーション。
専用フィルターや各種ストロボ、それに水中撮影用のマリンケースなど、当時、オートハーフにまつわる様々なアクセサリーが次々と登場しましたが、中でも群を抜く変わり種なのが「テレカ240」。(↓ 下記“喫茶 ラサ”さんのサイトにて詳しく)
一見ただの双眼鏡にしか見えないのですが、よく見るとその側面に、まるで小判鮫のように張り付いているのがオートハーフ。
双眼鏡を通して、超望遠撮影を可能にした不思議なモデル。
もしどこかで本物を見かけたとしたら、それは間違いなくウルトラレアな製品です。(上の写真はオートハーフSEですよ。)
技術者のノリで作った雰囲気が存分に感じられるユニークな存在。
そんな商品にゴーサインを下した、リコーという会社も確かにスゴイと思わされました。
    ↓
喫茶 ラサ リコーテレカ240

RICOH GRX (リコー GRX) Vol.2

2009年11月19日 21時44分04秒 | デジタルガジェット
最初にGRXの情報を見たときは、レンズにわざわざ素子まで合体させて、どういう目的のユニットシステムなんだろう、と思っていました。
塵、埃を中に入れないという利点は理解できるとしても、一眼レフでいえば、レンズの他に素子の値段まで加えて払うべきユーザーメリットとは?
しかし、製品情報を読んでみると、それぞれのレンズに最も適したローパスフィルターを選択できることや、フランジバックの制約の問題からの脱却など、かなりのこだわりと自信をもってリコーが提示する、新しいシステムなのだということが分かってきました。
この独創的なスライドシステムのロードマップは、まだその全容が明らかではありませんが、たとえば将来、野鳥フォトには超々望遠システムのこれ、鉄道好きの鉄っちゃんにはこれ、といった、シーンに特化したオリジナルユニットが提案されるかもしれません。
そういえば、かつて数え切れないほどのバリエーションをそろえた、リコー オートハーフにも大変ユニークなアクセサリーが多数存在していました…。

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.6

2009年11月18日 20時04分42秒 | GOO MONO クラシック
時は40年前に遡ります。
リコーが世に放ったサプライズ・カメラ“AUTO HALF (オートハーフ)”。
「数字の無いカメラをつくろう」というテーマを掲げ、露出もオート、ピントもオート、そしてフィルム巻き上げまでオートという、当時では前例のない、画期的な着想の全自動簡単カメラ。
オートハーフという名前の通り、35mmのハーフサイズ・カメラなので、一本のフィルムで通常の倍の枚数撮りきることができるのです。
撮影の際の小難しい設定はカメラに任せて、気持ちのままにバンバン撮れる。
もしかしたら、リコーが提唱する“Candid Photo:キャンディッド・フォト”の原点は、このオートハーフにあるのではないのだろうか。
そんな気さくなカジュアルカメラが、こいつです。

昨年、勢いで手に入れたこのオートハーフSEをはじめ、オリンパス PEN-FT、キャノン ダイヤル35。
このハーフサイズカメラたちで撮った日常のスナップを、下記フォトログにて公開中です。お時間のある時にぜひ覗いてみてください。
    ↓

RICOH GRX (リコー GRX)

2009年11月17日 20時40分35秒 | デジタルガジェット
“Candid Photo:キャンディッド・フォト”
初めて耳にするこの言葉。
素の表情、ありのままの写真、といった意味になるのでしょうか。
Candid Photoを手にするためには、これまでのようなガタイの大きなデジタル一眼レフでは仰々しい。
気負いのない日常を切り取るためには手の中に納まる、このGRXの大きさが必要であると。
そして、その生き生きとした表情を美しく表現するためにリコーは、世界初の驚くべきシステムを提案しました。
映像素子とレンズを一体化したユニットごと交換してしまうという離れワザ。
素子とレンズの理想的な組み合わせを固定化し、レンズ交換式のネックだったゴミ侵入対策を物理的に排除するという、新しい発想。
リコーという会社は、時に果敢なチャレンジをしでかすことがあります。
21世紀での挑戦がGRX。
20世紀での挑戦はオートハーフ。
明日はオートハーフについて。

正暦寺の紅葉 Vol.2

2009年11月16日 21時24分44秒 | トラベルフォト
先週末に訪れた時は、正暦寺では年に三回だけという、ご本尊の秘仏御開扉の時期に、偶然あたっていました。
白鳳時代から今に残る、つまり、1300年もの間受け継がれ守り伝えられてきた、小さな姿の薬師如来像。
もちろん、国指定重要文化財です。
足を組むでもなく、立像でもない、台座に腰をかけた“倚像(いぞう)”という珍しい形式の金銅仏だそうです。
朝一番、人もまだまばらな本堂で、お寺の方からそんなお話を聞いていると、「ぜひとも見ていただきたい景色があるのです。」と、堂内のある柱の近くに案内されました。
「ではどうぞ、こちらをご覧ください。」と言って、扉を開いて見せていただいたのが、この紅葉。
「外から見るのもいいですが、こうして切り取られた額の中の紅葉も、きれいなものですよ。」
確かに、その通りです。

正暦寺の紅葉

2009年11月15日 14時48分43秒 | デジタルガジェット
正暦寺を訪れたのは、朝9時。
早朝一番だったために、境内の美しい紅葉をしばらくの間独りじめです。
本堂へのお参りを済ませて、改めて境内を見渡すと、お堂の横の土手の上に、小さな石仏がひとつ。
阿弥陀如来と菩薩様です。
苔生した石段の上にかかる赤と黄色の楓が、あまりにも絵になっていたので、手を合わすのも忘れて、写真を撮るのにすっかり夢中になってしまいました。
色付いた楓の葉が落葉する頃には、石仏へと向かうこの石段の上が赤く染まるのだろうかと思うと、早くも、再び訪れたくなってしまいました。

手向山紅葉(たむけやまもみじ)

2009年11月14日 15時04分23秒 | トラベルフォト
今年の初紅葉。
こんなに素敵な楓(かえで)に出合いました。
かつて「錦の里」と呼ばれていた、奈良 正暦寺。
山間に建つ由緒あるこの古刹では、秋深まる季節になると全山が色付き、美しい自然の色彩を見せてくれます。
本堂脇にひっそりと立つ一本の楓。
3mほどの小さな立ち姿ですが、他を圧倒するほど深紅に染まり、近づいてよく見れば、これまで見たこともないほど繊細な葉のかたち。
山紅葉の仲間で、“手向山紅葉(たむけやまもみじ)”と言うそうです。
別名で、紅枝垂(べにしだれ)、または羽衣(はごろも)とも呼ばれるとか。
葉先が無数に枝分かれしていて、なんとも儚(はか)げな姿。
雪の結晶のような、白糸の滝のような、消え入る瞬間の命の輝きを見るかのようです。
もののあわれとも言うようなこの紅葉に、いとおしいほどの美しさを感じてしまうのは、日本人だからなのでしょうか。