片岡梅林のメジロ 2010年02月28日 17時17分07秒 | BIRD 菅原天満宮の梅も、今が見頃となっていましたが、奈良公園の片岡梅林もそろそろ満開へと近づいています。 梅の花がほころび始めると、元気な姿でやってくるのがメジロたち。 それはもう忙しそうに蜜を吸いまくり。 昨夜から降り続いた雨が上がったばかりということで、すっかり雨に濡れた梅の花の中に、小さな嘴を差し込んでは、雨粒なのか蜜なのか分からないような透明な液体を、一生懸命ついばんでいる様子は、やっぱりけなげでかわいいものです。 冬の五輪もまもなく閉会式。 明日からは3月。 もうすぐ春です。
菅原天満宮 おんだ祭り Vol.3 2010年02月27日 14時33分51秒 | トラベルフォト 菅原天満宮 おんだ祭りのもう一人の主役が、この牛。 田起こしの段になると、田主の翁が斎田(境内の一角をしめ縄で囲った仮想の田んぼ)へと黒牛を連れて現れます。 演じているのは中学生。田起こしの口上の後、生きの良い若牛が、牛鋤と田主を強引に引っ張り回しながら、まるで暴れ牛のように走り出します。 コントロール不全に陥り、ふらつく足でなんとかついて行く翁の滑稽な様子に、観客たちは大喜び。 牛童子の頑張りに対して、たくさんのおひねりが次から次へと斎田の中に投げ込まれて行きます。 ぜいぜいと肩で息をしている田主を背に、 ひとしきり田起こしが終わると、斎田はおひねりでいっぱいに。 観客も一緒になって参加するお田植え祭りは、ほのぼのとした楽しいひとときでした。
菅原天満宮 おんだ祭り Vol.2 2010年02月26日 22時02分48秒 | トラベルフォト おんだ祭りのクライマックス、福の種蒔き。 籾と小豆がたっぷりと入った米揚げざるを片手に、翁が再び登場。 右手で一つかみしては、天に向かって勢いよく蒔いていきます。 蒔かれた福の種のほとんどは、会場を囲む観客の頭の上にザアッと降り注ぎ、見ているみんなは大騒ぎ。 籾も小豆も福の種ですから、なんとか取り逃さないよう、皆こぞって拾い集めます。 この時ふと思ったのですが、この翁、昔どこかで出会ったことがあるような…。 もしかして、「千と千尋の神隠し」に出た腐れ神の中から現れた“河の神”では? そう思うと、その声色までどこか似ているなぁ、と。 梅の花をバックに、まるで花咲か爺さんのように種を蒔く、朗らかな翁。 めでたいなぁ。
菅原天満宮 おんだ祭り 2010年02月25日 22時19分14秒 | トラベルフォト 菅原道真公生誕の地として、代々菅家を祀る菅原天満宮。 本日、2月25日はおんだ祭りの日。 おんだ祭り、つまりはお田植え祭りを見るのはこれが初めてのこと。 翁の面をつけた田主が、畑を耕す様々な様子を陽気に演じます。 鋤で畑を馴らし、手桶から堆肥を撒き、最後は籾や小豆を畑に(観客たちにも)蒔きます。 写真は、天秤棒(てんびんぼう)に手桶を担いだ翁が「目出度う候(めでとうそうろう)。」と、口上をあげているところ。 日本全国で、2月とは思えないほど暖かい日差しが降り注ぐ中、太く朗々と響く、闊達な翁の口上は、観客達みんなの心を和ませていました。
CONTAX(コンタックス) T2 : Photo 10 2010年02月24日 22時03分32秒 | CONTAX T2 新宿ミロード モザイク通り、「Illumination '09-'10」。 今年の1月、偶然通りかかった時に行われていたナイト・イルミネーション。 ブルーとホワイトを基調とした大人のキラキラ感は、華やいだ雰囲気の中にもシックなイメージで、いかにも都心のエンターテイメント。 青と白という寒色系の電飾光で埋め尽くされていた会場は、全体にクールな色彩を帯びていたのですが、このホワイトツリーの中で輝くライティングだけは、不思議と暖かく感じられ、生命感のようなものさえ思わせるホットエリア。 ツリーの枝のふさふさした毛羽立ちの描写のすぐ後ろの背景を見れば、画面に馴染むかのように静かにボケる電飾のつぶ。 この自然な立体感は、紛れもなくCarl Zeiss Sonnar (カール・ツァイス ゾナー)2.8/38 T*の描写力です。
CONTAX(コンタックス) T2 : Photo 9 2010年02月23日 23時22分11秒 | CONTAX T2 ならまちといえば、格子の町屋と身代わり猿。 ただそれだけで、すっかりならまちのイメージは完成するのですが、更に加えて、黒漆喰、虫籠窓(むしこまど)、一文字の和瓦、手斧(ちょうな)仕上げの組垣など、和建築の重要アイテムがてんこ盛りのこちらのお宅。 特に、丸に十字の虫籠窓。 なぜならまちに薩摩藩、島津氏の家紋がかたどられているのかは分かりませんが、ならまちの町並みにぴたりとはまっています。 この日は曇り。 愛機のT2は、ぼんやりとした午前中の淡い光を受けた鈍色(にびいろ)の風景を、情緒豊かに表現してくれました。
CONTAX(コンタックス) T2 : Photo 8 2010年02月22日 23時53分11秒 | CONTAX T2 東京駅のホーム、中央線。 何気なく線路を目で追っていくうちに、気が付くとホームの端まで。 上りと下りの線路が視線の先でクロスする、一点透視のパースのパターンが興味深くてシャッターを切りました。 見るともなしにしばらく眺めていると、その絡み合う線路のラインが、時にはエッフェル塔のようであったり、時にはあやとりのようにも見えたり、はたまたウェブシューターから発射されたスパイダーマンのクモ糸みたいだったり。 ノーマルな素の意識で日常の風景を見まわした時、ふと、ユニークな景色との出会いが訪れる瞬間があります。 この日の朝は、まさにそれ。 早朝の物憂げな空気の色を、T2は当り前のように写し撮ってくれました。
CONTAX(コンタックス) T2 : Photo 7 2010年02月21日 14時45分09秒 | CONTAX T2 視線が釘付けになるこの生々しさ。 毒々しいほどの生命感を溢れさせるこの茸は、奈良 依水園(いすいえん)の入口ところに植えられた木に生えていたものです。 美しい庭園を見ようと訪れてくる観光客の人たちは、この姿を目撃しては一様に驚きの声を上げていました。 それほど、圧倒されるこの色彩とこの存在感。 画面を超えて、目の前に迫ってくるこのリアルな表現力は、やはりフィルムならでは。 更に、Carl Zeiss Sonnar (カール・ツァイス ゾナー)の瞳を通して見た世界は、こんなにも色鮮やか。 まるで、現実世界にプラス0.5次元加えた、超現実世界の風景を見ているようです。 これこそ、正確に被写体を描写するデジタルとは異なる、味わいと偶然性が生み出す銀塩フィルムの楽しみなのです。
CONTAX(コンタックス) T2 Vol.6 2010年02月20日 22時06分30秒 | CONTAX T2 そのボディに触れた瞬間、指先から伝わる冷んやりとした、金属外装特有の心地よい体温。 スチールでもない、アルミでもない、ステンレスでもない。 そうです、T2のボディを包むその高硬度な外装は、“Ti:チタン”。 これこそ、T2が「高級コンパクト・カメラの代名詞」と呼ばれる大きな理由の一つ。 それは“コンパクト・カメラで初のチタンボディ”を採用したという揺るぎない事実が、オンリーワンな存在感を物語っているのです。 このチタン、加工に大変な手間がかかり、歩留まりも良くないため、当然高価な素材になります。 しかし、他金属と比べて軽量で強度が非常に高く、しかも耐食性にも優れた特性を有しているのです。 このプレミアム外装で覆われた、贅沢なコンパクト。 そしてなおかつ、美しいのが“T2”なのです。
しあわせ回廊 なら瑠璃絵(るりえ) Vol.2 2010年02月19日 21時55分19秒 | トラベルフォト 先週の2月11日から14日まで奈良三社で行われていた なら瑠璃絵(るりえ)。 メイン会場の浮雲園地を優しく照らしていたのは、光の松明だけではありません。 どことなく異星の生物のような不思議な佇まいを見せていたのが、この青白い光の玉。 まるで、空から降りてきた途中でうっかり木にひっかかってしまったような、ちょっとおかしな存在感。 近づいて見ると、薄紙を束ねたふわふわとした和紙のような雰囲気に見えるのですが、本当に紙だとすれば、雨が降ったら大変なことになってしまいます。 思わず手で触ってみると、柔らかそうな見た目の予想とは異なるパリパリとした触感。 よく見たら、和紙風の印刷が施された樹脂のシートでした。 これなら期間中、雨が降っても対策は万全。 LEDが放つ瑠璃色の光は、奈良の夜を不思議色に染めていました。
SONY Cyber-shot DSC-TX5 2010年02月18日 23時05分48秒 | デジタルガジェット “防塵、防水、耐衝撃デジカメ”といえば、先ごろ発売された、カシオのG-SHOCK EXILIM、G EX-G1が一番手。 “G”のタフネス・イメージで固めたヘビーデューティーなデザインは、カシオの専売特許。 対するソニーの防水デジカメは、サイバーショットTシリーズのスマートさをキープしながら、世界最小・最薄のタフネス系デジカメとして登場しました。 コンパクトデジカメに「防塵・防水」という機能が加わっただけで、こんなにも撮影の幅が広がるものなのかと、改めて思います。 浜辺で写真を撮りながら、 その流れのまま波の中へカメラを突っ込んで、海の中まで撮れてしまう。 そんな危険な荒技がいとも簡単にできてしまうのは、タフネス系デジカメならではの魅力。 どんなに美しい写真が撮れる一眼レフでも、水中キット無しでは決して真似することができない新しい写真の世界です。 今ではもうどのメーカーのデジカメも、キレイに撮れるのが当たり前。 キレイの次は、新しいフィールドの開拓で、カメラの新世界を切り開いて行きます。
HTC Legend 2010年02月17日 23時05分28秒 | デジタルガジェット 台湾のHTCからは、Android 2.1採用のスマートフォン「Legend」を発表。 3.2インチ320×480ドットのディスプレイに、600MHzのCPUというハードウェア構成は、さして先進的なものではありませんが、注目したいのがその造り。 APPLE MacBook Proばりのユニボディを彷彿とさせる、アルミ一体成型による、前後ボディに継ぎ目のないボックス形状を実現させた、滑らかなデザインを完成させました。 一体どうやって外装のシェルを成型しているのだろうと、HTCの公式プロモーションムービーを見てみると、なるほど分かりやすく特徴を紹介していました。 表示部は前から、光学ポインタ部は後ろから。 それぞれを互い違いにコア金型を抜くことで出来上がる形状を考えたのはさすが。 シルバーとブラック、アルミと樹脂のコンビネーションをデザイン処理として積極的に見せながら、うまい具合に一体成型の条件をクリアしています。 革新的な作りを、誇示することなくさりげなく見せているその姿勢に、心憎いほどの品位を見せられました。
LG Mini GD880 2010年02月16日 22時35分51秒 | デジタルガジェット スペインのバルセロで行われているMWC(Mobile World Congress) 2010では、ケータイのグローバルメーカーから連日のように新製品が発表されています。 HTC。Samsung。Nokia。Sony Ericsson。 そして韓国の雄、LGからは“LG Mini”が登場。 3.2インチフルタッチのディスプレイを備えたスマートフォンですが、御覧のようにボタンレス。 フロントパネルから一切のボタンが消えると、これほどまでにキレの良いグッドフェイスになるのかと感心しています。 極限までに要素を削ぎ落として見えてくる、凛とした佇まい。 刀、扇子、枡(ます)などに見る、用を追求した結果生まれた、シンプルで奥の深い美の形は、本来日本のお家芸であったはず。 お隣の国に先を越された感は否めません。 がんばれニッポン!
Sony Ericsson Xperia X10 mini pro 2010年02月15日 22時53分01秒 | デジタルガジェット どこか見覚えのあるカタチ…。 と思ったら、そうです、「PSP go」。 左右の円弧が持ちやすく、スライド式のボードで操作するこのフォルムはまさに“go”。 しかも“go”よりも一回り小振りなボディなので、取り回しがさらに良さそう。 折り畳み時で90×52×17mmというコンパクトな躯体に、兄貴分である「Xperia」と同様、端末内のコミュニケーション履歴を包括的に操作できる特徴的なUI(ユーザーインターフェース)、“Timescape”を備えているのですから、その実力はなかなかのもの。 その上で、Xperiaには搭載されていないQWERTYキーボードを備えているのですから、2.55インチというディスプレイの小ささというネックを加味しても、魅力は十分。 最も大きな問題はといえば、国内における発売が現在未定ということでしょう。
しあわせ回廊 なら瑠璃絵(るりえ) 2010年02月14日 23時37分40秒 | トラベルフォト 2月11日から本日14日までの4日間、奈良 三社寺(東大寺、興福寺、春日大社)の夜の風景が、瑠璃色の光で彩られました。 「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」と名付けられた期間限定のライトアップイベントは“冬七夕(ふゆたなばた)がテーマです。 最終日の今日、このイベントに訪れてみると、メイン会場の浮雲園地から望む若草山の斜面には、天の川をイメージしたLEDのライティングがきらきらと輝き、浮雲園地では光の松明が、訪れる人たちの目を楽しませていました。 毎年、奈良の夏の夜を、美しい光で彩るのが“なら燈花会(とうかえ)”。 そして、奈良の冬の夜を演出するのが、今年初開催のなら瑠璃絵(るりえ)。 約10万個のLEDによる瑠璃色の夜は、夏の優しい光とはまた一味違った、クリスタルな輝きを見せてくれました。