GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

白毫寺(びゃくごうじ) 五色椿 Vol.2

2009年03月31日 21時09分08秒 | 
白毫寺(びゃくごうじ)の五色椿は、その散り姿に目を奪われるのですが、本来の主役は椿の花。
ひとつの幹から咲き誇る様々な色彩の椿の中で、この紅白絞りの斑の花が、群生の中から一輪だけ離れて、こちらを向いていました。
幹からの養分を受けた花は、活き活きとした生命力を放ち、透き通るような白さをより輝かせていました。
薄紅色が斑に混じる絞りの花を見ていると、まるで、寒さでほんのりと赤く染まった、秋田美人の冷たい頬を思わせます。

白毫寺(びゃくごうじ) 五色椿

2009年03月29日 13時53分14秒 | トラベルフォト
日本人の美意識の中には、“偶然性”が大きな位置を占めています。
色鮮やかな四季の変化を身近に感じながら磨かれてきた感性は、いつでも自然と共にありました。
ここ、奈良の白毫寺(びゃくごうじ)。
天然記念物として指定されている五色椿は、今、最盛期を迎えています。
寛永年間、この地に移植されたというこの椿は、一本の幹から白、紅、紅白絞りなど、様々な色彩の椿がその花を咲かせます。
自らの足元に散らす、色とりどりの椿の模様は、自然が作り出す絵画。
色の選択、密度、配置、全てが偶然の産物。
そして、この美しい絵は、昨日とも明日とも違います。
この瞬間、偶然目にしたその人だけが出会うことができる、変わりゆく風景。
一期一会の美しさなのです。

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金箔 Vol.3

2009年03月28日 15時16分05秒 | 和のディテール
西陣織に見られる金襴仕立ての帯や着物。
横糸として織り込むのは、前回紹介の金箔(平箔)だけではありません。
同じ金色でも、さらに細いのが写真にある金糸。
これは、金箔を芯糸に撚り合わせていくことで、このような細く輝く金の糸が出来上がるのだそうです。
金沢の金箔職人が打ち出した、一万分の一ミリという金箔を、京都の箔職人が金の箔を押し、それを撚り合わせて完成する金糸。
技と技とが繋がって、初めて姿を現す繊細で豪華な金の輝きが、特別な存在であるということは当然のことなのです。

金箔 Vol.2

2009年03月27日 22時45分07秒 | トラベルフォト
箔、職人技の様子がこれ。
あぶら取り紙にカバーされた金箔(写真奥)を一枚づつとりながら、漆紙にピタリと並べて貼り付けていく地道な作業。
箔としての幅は織り幅で決まっているので、重ねすぎると長さが足りなくなってしまいます。
全体にまんべんなく張り終えたら、丁寧に箔を押さえつけていきます。
すると、金箔が紙にぴったりと張り付き、更に箔同士が交差する重ね目が消え失せ、一面フラットな、輝く金箔に変わります。
琳派の襖絵などによく見る、金箔のブロック文様は、和紙に漆ではなく膠(にかわ)を塗布しているからとのこと。
膠を接着剤として使用すると、あのように重ね目がくっきりと浮かんでしまうのだそうです。
ここ中嶋由商店では、金箔、銀箔のほかに、“プラチナ箔”も取り扱っているそうです。
初めて聞いたプラチナ箔。
銀箔は数年もすると、錆びが浮かんでくるのですが、プラチナはいつまでも銀の輝きを失わない、素姓の良さがあるのだそうです。
なるほど、職人に聞かねば知らなかったトリビアでした。

金箔

2009年03月26日 22時15分58秒 | トラベルフォト
先週京都を訪れたのは「伝統産業の日in西陣」の期間中。
西陣の職人さんが店を構える町屋を回る、スタンプラリーが行われていました。
その中の一つ、“箔”の店、中嶋由商店では、西陣織に用いられる金箔、金糸を作成するための箔押しを行っていました。
写真は金箔。
造幣用紙に使われるミツマタの和紙に白漆を塗り、その上に金箔を一枚一枚隙間なく押していきます。
一枚10平方㎝程の金箔同士が重なりすぎれば、当然金を無駄に消費することになります。
聞けば、その重ねるべき幅は1mm以下とのこと。
正確さとスピードが要求される、さすがの職人技。
用紙一面に箔を押した後、写真のように極細のカットを施し、その一本一本を横糸として織り込んでいく、というのが金箔。
こちらでは箔押しまでの工程だけなので、このようにカットするのは次の工房へ持ち込んでの作業なのですが、分かりやすい見本としてこちらに置いてありました。
畳の上に無造作に置かれた、黄金色に輝く箔の見本を見てただ一言。
「綺麗…。」

だらりの帯

2009年03月23日 21時30分55秒 | ファッション
京都 東山の花灯路。
今年は昨日22日で終了しましたが、年を重ねるごとに様々なイベントが増え、京都で恒例となる楽しい催しのひとつになりました。
見に出かけたのは一昨日の21日。
花街 祇園からきた舞子さんが踊る「華舞台」は、東山花灯路の贅沢なイベントのひとつ。
艶やかな衣装にしとやかな舞い。
本物の舞子の芸に見惚れました。
舞子といえば、だらりの帯。
その長さ、普通の帯の3倍あると言われるだらりは、さすがに魅せます。
鮮やかな橙色に豪華な金糸で彩られた見事な絵柄は、もう芸術品。
一見さんの僕でしたが、本物に出会うことができました。

セネッティ

2009年03月22日 16時31分32秒 | 
京都 西陣界隈を散策している時に出会った、可憐で素敵な花。
軒先ガーデニングの鉢植えのひとつにあったもので、濃い緑色の葉の中から、パッと白い花を咲かせていたのが目に飛び込み、夢中でシャッターを押したものです。
花の名前には全く詳しくないので、ネットでこの時期に咲く白い花を検索したところ、「ボンザマーガレット」「サイネリア」、そしてサントリーフラワーズの「セネッティ」がそれらしく、一番形が似ているので題名にしましたが、もしかすると違うのかも。
鼻歌を送ると、原曲を探し当ててくれるサービスがあるように、写真を送ると花の名を教えてくれるサービスがあれば、うれしいんですけどね。

DELL Adamo Vol.3

2009年03月21日 23時46分48秒 | デジタルガジェット
プレミアムなノートに相応しいその作りは、サイドビューからも分かります。
USBやEthernet、DisplayPortといったインターフェースは全て背面側に配置。
一般的なノートPCでは見たことがないフルフラットな側面デザインは、まさに金属板。
アルミ削り出しといえば、新型MacBookのユニボディを彷彿させる作りですが、であれば、あの剛性感に匹敵する堅牢性を期待してしまいます。
世界最薄を実現するためにはやはりアプローチは同じで、プレミアムなプライスもまた同じ。
しかし、ゼロスピンドル仕様で20万超えの価格は、ちょっと手が出せない高値の花のスペシャルノート。
条件付きとはいえ、100円ノートPCの時代ですから。

DELL Adamo Vol.2

2009年03月20日 13時58分49秒 | デジタルガジェット
薄さへ挑戦するということは、精度との戦いです。
本体強度、剛性、合わせ面での隙間の交差。
あらゆる場面において、寸法許容範囲がコンマ1単位、もしくはコンマゼロ1単位での設計が要求されることとなります。
16.4㎜、“世界最薄”を謳うノートともなれば、つまりは世界一困難な設計にチャレンジするということです。
その驚きの薄さで話題を振りまいたMacBook Airでさえ、厚みは19.4㎜。
また、伝説の極薄マシン、バイオノート505EXTREAM(↓)でさえも21㎜。
それよりも更に3~5㎜も薄いとなれば、そのインパクトは図り知れません。
しかし、リリースされた写真を見比べると、どうしてもAdamoの方が厚く見えてしまうのは、フルフラットなデザインを採用したことによる、ひとつの弊害かも知れません。
    ↓
ソニー製品情報 | VAIO | バイオノート505

DELL Adamo

2009年03月18日 23時12分58秒 | デジタルガジェット
経済不況の嵐が世界を吹き抜ける中、あのデル コンピューターから発表された、プレミアムノートPC、“DELL Adamo(デル アダモ)”。
厚さ16.4mmのスリムボディーもさることながら、注目が集まるのはやはりこのデザイン。
ストイックな直線構成と、アルミの質感を随所に活かした仕上げは、まさにプレミアム。
プレミアムノートPCといえば、昔からアップルと相場は決まっていましたが、その限られた市場に対してデルは真っ向勝負。
アルミの一枚板のような存在感を主張するAdamo。
潔い全体の造形からは、いわゆるこれまでのようなデルくささなど、微塵も感じさせません。

OLYMPUS PEN-FT (オリンパス ペン-FT)

2009年03月17日 22時12分00秒 | GOO MONO クラシック
ハーフサイズ・カメラの女王と呼ばれている一眼レフの名器、OLYMPUS PEN-FTです。
いくら語っても、語りつくせないほどの魅力が、このカメラに凝縮されています。
生ける伝説のエンジニア、米谷美久(まいたに よしひさ)氏の手ににより設計された、唯一無二のオンリーワン・カメラ。
数あるハーフサイズ・カメラの中でも、交換レンズ群を持つ一眼レフシステムといえば、世界の中でもこのOLYMPUS PEN-FTシリーズただひとつ。
これまでにない独自の構造と、新しい機構設計を大胆に取り入れることで生まれた、オリジナリティ溢れる意匠デザインは、40年以上の時を経た今でも、全く色褪せることがないどころか、その清廉な姿はむしろ新鮮にすら感じます。
余分な贅肉が一切無いスリムなスタイルに、細面の気品あるこの顔立ちこそ、女王たる所以です。

紅白梅

2009年03月15日 08時37分48秒 | 
紅と白が交互にさく梅の花、紅白梅。
非常に珍しい種類なのかと思っていましたが、紅梅に白梅を(またはその逆も)接ぎ木していくと、気まぐれに発現してくるものだということ。
一本の枝にきれいに並んだ紅、白、紅、白、という梅の写真は、ネットで検索してみると、確かに見かけることがあります。
ならばということで、紅、白、紅/白(!)、というレアな写真を撮ってきました。
近くの公園にある小さな梅林の中の一本に、偶然発見した不思議な変異形。
紅と白が交互に並んでいる梅は、見ていても微笑ましくなるような、プチ・サプライズなのですが、一花が紅と白とに真っ二つに分かれているのは、果たして本当におめでたいのでしょうか。
でも、祝いの席の紅白幕の色も隣り合わせだし、縁起物の色だということで。

東大寺 お水取り Vol.3

2009年03月14日 08時43分44秒 | トラベルフォト
スパークする火の粉、湧き上がる歓声。
これぞお水取り、お松明の醍醐味。
“お水取り”なのに“火”の行事というのも不思議に感じられますが、水を取る行と火の行は、その段取りの違い。
お水取りとは、3月13日の早朝に湧き上がる、特別な香水を汲み上げるための行法。
お松明は、お水取りを勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして灯されるもの。
午前三時の早朝に汲み上げられるという、本来のお水取りの行そのものを、一般の人々が見ることはまずありません。
しかしそれはそれとして、年に一度、お松明の神聖な火の粉を受け、季節の区切りとして今一度気持ちを新たにすることは、とても大切なことなのです。

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New iPod shuffle Vol.2

2009年03月13日 10時13分09秒 | デジタルガジェット
前衛のiPod shuffleとの大きさ比較。
この差です。
New iPod shuffleの45.2(H)*17.5(W)mmに対して第二世代のiPod shuffleは27.3(H)*41.2(W)mm。
投影面積比で言えば約70%の縮尺なのですが、半分くらいにみえてしまうのは、その縦長のスマートなプロポーションのおかげでしょう。
しかし、ミュージックプレーヤーにあるべきはずのコントローラーが、本体に全く無い斬新なデザインのおかげで、オーディオ機器というよりは、新しいタイプの燃料電池か、新世代のメモリーチップのような、これまでにない情報機器のような佇(たたず)まいをしています。
iPod chip(アイポッド・チップ)とでも呼びたくなるようなスマートなスタイルです。

New iPod shuffle

2009年03月12日 23時55分23秒 | デジタルガジェット
唐突なニューモデルの発表で、今朝一番に驚きました。
各世代ごとにこれほど形を変えるモデルは、iPodシリーズの中でもこのshuffleが特に顕著。
チューイングガム型に始まり、クリップサイズで驚かせ、今回はキーより小さな世界最小のミュージックプレイヤー。
iPod shuffleの記号でもあった円形コントロールボタンが本体から消え失せ、操作は一体どうやって?と思っていたら、前回発表のコントローラー付きイヤホンが装備されていました。
また、世界初の新機能、VoiceOverのプレイビデオを見てみると、これは意外に使えそう。
全ての曲操作をコントローラーによるブラインドタッチで行えるのは、新鮮な操作感かもしれません。
サイズと機能をミニマムにするだけではなく、インターフェースの新しい試みにも果敢にチャレンジするところは、実にアップルらしいアプローチです。