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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

冬の長浜 〔第一部〕 ~ 「長浜盆梅展」

2012年02月26日 | まち歩き

長浜は遠い。

長浜は寒い。

分かってはいましたが、毎年気になっていた「長浜盆梅展」を見てみたくて、行って来ました。この週末を逃すと見頃を過ぎそうなので。

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樹齢400年の「不老」など、盆栽として存在し続けていることが奇跡のような梅の老木ぞろいの「長浜盆梅展」は、各地で開催される盆梅展の頂点ではないでしょうか。

 

大阪から長浜に行くなら、「冬の関西1デイパス」がお得。

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¥2900なので、長浜往復よりも約900円お得な上に、途中での乗降自由。さらに大阪の水上バス「アクアライナー」の乗船券も付いています。

もっとも、時間的に「アクアライナー」には間に合わないので無駄になりますが。

 

9時頃に長浜駅に到着。

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さすがガラス工芸の町。ステンドグラスがきれいです。

 

駅の観光案内所が開店するのを10分ほど待って、「長浜盆梅パスポート2012」を購入。¥1000也。

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これまた大盤振る舞いのパスポートで、盆梅展¥500に加え、長浜の主な観光施設のうち、好きな4つの施設に入れます。入館料が¥300から¥800ですから、かなりお得。

 

駅から歩くこと10分弱。盆梅展の会場「慶雲館」に到着。

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「慶雲館」は、明治天皇が京都行幸の帰路に船を利用して長浜に上陸されることから、浅見氏が私財を投じて造営。その後、浅見氏の別邸、長浜の迎賓館として使われた後、史跡に指定され、長浜市に寄付されました。

 

庭園は見応え十分。

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本当にでかい「大灯籠」。

R0021115(高さ5m、重さ20tだそうです。)

ほほぉ~なんて感心しつつ、門をくぐると、、、

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盆梅展の会場です。

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パスポートを見せて、いざ入館。

 

一番の見所は、この大広間(?)だと思います。

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素晴らしいの一言です。これだけの老梅が並ぶと壮観。圧倒されます。

 

入ってすぐの所にある「飛翔」。力強いです。

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「華冠」(はなかんむり)。大鉢(ここでは小ぢんまりサイズですが)ながら現実的なバランス感に安心を覚えます。

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そして、是非見たかった「不老」。横綱級です。

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樹齢400年を超える老木にも関わらず、この花付き。歴代の木守りの方々の丹精に感服です。

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この「不老」の前で10分ぐらいは見続けていました。それぐらい魅力的な盆梅です。

 

この大広間の盆梅の存在感。長浜まで来た甲斐がありました。

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名前を控えてきませんでしたが、満開一歩手前の梅に見惚れます。

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枝垂れ梅も見事。このぐらいの咲きっぷりが、個人的には一番風情があるかと。

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掛け軸と盆梅。

漢詩が読めれば、きっと何か意味のある組み合わせなのだと思います。

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こちらは読めるか。「長浜の大手に月の出たりけり」(かな?)

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大広間最後の盆梅。とにかく大きい。「どこの床の間に置くのぉ!?」って一品です。

R0021133(不覚にも名前を控えてこなかった。)

 

次の間に移動です。

廊下にも盆梅。こちらはホッとするサイズです。

R0021136(「長浜曳山まつり」。後程知ることとなりましたが、この祭、素晴らしいです。)

大きさを数百年維持するのも相当な難業だと思いますが、この小ささを保つのもたいへんじゃないでしょうか。

R0021138(超ミニサイズ! 咲いていれば感動ものだったのですが。)

 

次の間は少々現代風の部屋でした。

この枝垂れ、まさに「瀧」です。高さは2mぐらいでしょうか。見事!

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この枝垂れ梅の右隅に小さくあるのはガラスのお雛様(黒壁スクエアのガラス工芸)。

 

部屋の中央には、梅の雛飾り。

R0021154(なかなかの見立てか。)

 

そして、「不老」と双璧の、もうひとつの横綱級、「さざれ岩」。樹齢は350年超だとか。

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見事なだけに、あの大広間に置いてほしかった。蛍光灯の下、空調の近くというのはちょっと、、、

花を近くで見ると、やっぱり老木の持つ生命力はさすがです。

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この部屋の盆梅は普通サイズのものも多いです。でも、それぞれの個性は強烈。

あまり見かけないつぼみの形。

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派手さを排除した世界。

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これもしばし見とれてしまう個性が。

R0021158(なぜか梅林を思わせる、盆梅の魅力。)

「輪違い」(りんちがい)。一本の枝に紅花、白花を咲かせます。

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2階に上がると、休憩所があります。お好みならここで一服いただけます。

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これでおしまい。 

出口を出ると、はい、もちろん、梅の盆栽を販売しています。

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先程まであれだけ見事な盆梅を見せていただいた余韻で、「一鉢ほし~い」、、、誘惑を断ち切って、「慶雲館」をあとにします。

 

「長浜盆梅展」。大満足でした。

「守り、伝える 日本の国美。」

盆梅展のキャッチコピーのとおり、これからもこの美しい梅たちを次代に伝えていってもらいたいものです。

 

この後、長浜を散策。

 

冬の長浜〔第二部〕 ~ 長浜散策と彦根城」へ続きます。

 

 

コメント
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