宮城の農業普及現地活動情報

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栗原農業士会の会員間で相互の経営を学びあう研修会を開催しました

2017年09月25日 09時03分49秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成29年9月13日(水)に,栗原農業士会(会長:白鳥正文,会員22人)による平成29年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会が開催されました。
   本研修会は,会員が農業経営の発展に役立てるため,お互いの経営状況を視察しあうもので,今回は志波姫地区の指導農業士・青年農業士3戸を訪問しました。
   当日は,栗原市内農家で先進農業体験学習中の宮城県農業大学校の学生や栗原市4Hクラブ員も参加し,農業士の経営状況や今後の営農展望について勉強しました。
   はじめに,青年農業士の伊藤紀彦氏を訪問し,酪農と飼料作物の栽培についてお話を伺いました。伊藤氏は近年の飼料価格高騰に伴い,飼料作物の自給に力を入れており,配合飼料以外の粗飼料については自給できているとのことでした。今後は,デントコーンの子実のみを収穫して配合飼料の代替にできないか,その作付のために,連作障害の大豆ほ場を活用できないかを検討しているとのことでした。
   次に,青年農業士の佐々木裕章氏を訪問し,水稲と大豆の栽培,大豆乾燥調製,無人ヘリ防除についてお話を伺いました。米はJA出荷と直接販売を併用しているが,近年,旧志波姫町内全域に作付ほ場が広がっているとのことでした。大豆についても同様に拡大傾向とのことでした。また,今年からレーザーレベラーを導入したことから,ほ場の合筆・均平作業を冬期作業として実施していきたいとのことでした。
   最後に,指導農業士の氏家豊美氏を訪問し,水稲と大豆の栽培,家族内での役割分担についてお話を伺いました。氏家家では,水稲部門は夫の哲氏が,大豆部門は息子の圭氏が,米の直接販売と経理は豊美氏が分担しているとのことでした。水稲は小区画・不整形ほ場の多い地域であるた規模拡大ができないとのことで,近年は,大豆の作付面積が増加しているとのこと。ただし,今後地域でほ場整備事業が進めば水稲の生産面積拡大も可能となる見込みとのことでした。
   研修会終了後は,氏家豊美氏宅の敷地内で情報交換会(4Hクラブの農大研修生激励会と併催)が開催され,農業士や4Hクラブ員,農大生等が地域や世代,作目の違いを越えて栗原農業について語り合い,有意義な交流が行われました。

     

<視察研修の様子>    <経営状況を説明する佐々木氏>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144

 

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