保健福祉の現場から

感じるままに

エンシトレルビル(ゾコーバ®)とコロナ後遺症

2024年05月14日 | Weblog
「エンシトレルビル(ゾコーバ®)」(https://med.shionogi.co.jp/disease/infection/covid19/xocova.html)に関して、R6.5.13産経「コロナ飲み薬「ゾコーバ」 25年度の海外での実用化目指す 塩野義製薬 世界規模の治験で効果」(https://www.sankei.com/article/20240513-K4L2GNRD5VPUNEWGXVMJTCYTZ4/)の「世界規模の臨床試験(治験)で体内ウイルス量の減少に効果がみられ、後遺症抑制も期待できるとして、米国中心に医療現場で需要が高い」が目に止まった。昨年には、R5.1.6読売「塩野義のコロナ飲み薬「ゾコーバ」、中国で年間1億人分を生産へ…手代木社長」(https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230105-OYT1T50316/)が出ており、海外展開に注力されている。国内では、ようやく、R6.3.5読売「塩野義の新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」、厚労省が通常承認」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240305-OYT1T50118/)が報じられている。R6.4.23「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第10.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/001248424.pdf)p4「今回を最後の改訂とすることにいたしました」とあるが、p39~「薬物療法」で、厚労省「新型コロナウイルス感染症に関する令和6年4月以降の対応について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/00003.html)のR6.3.5「新型コロナウイルス感染症 令和6年4月からの治療薬の費用」(https://www.mhlw.go.jp/content/001219096.pdf)が記されないのは不自然と感じる。高額療養費制度(https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf)があっても、R6.3.6FNN「支援策3月末終了へ…負担額増すコロナ治療薬に医師「衝撃的な金額 購入ためらうんじゃ」」(https://www.fnn.jp/articles/-/667425)と感じる方が少なくないかもしれない。R6.2.8日本感染症学会・日本化学療法学会・日本呼吸器学会「新型コロナウイルス感染症治療薬の公費支援の継続および高齢者肺炎球菌ワクチン接種の経過措置の継続に関する要望書」(https://www.jrs.or.jp/information/file/gakkai_covid19_240213.pdf)では「海外と比べて国内は感染した人の割合が低く、特に重症化リスクの高い高齢者はまだ十分な免疫が獲得されているとは言えません。今後も、国内で新型コロナウイルス感染症の流行が起こる可能性は高く、検査、ワクチンに加えて治療薬の自己負担が増えることにより、診療拒否や治療拒否の患者が発生することが想定されます。」「すでに治療薬の自己負担割合が3割の方が9千円になった昨年10月以後、流行の再燃が示唆される現時点においても、治療薬の処方を拒否する患者も発生しております。現在日本の各地域で入院患者が急速に増加してきていることを考えると、今後さらなる自己負担の増加によって、多くの患者が処方を拒否する状況に陥ると、結果的に医療逼迫につながる可能性もあります。」とあったが、完全無視されたようである。なお、「コロナ後遺症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00402.html)に関して、R6.5.8時事「コロナ後遺症、相談絶えず 医師「感染対策継続を」―「5類」移行から1年」(https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050800142&g=soc)で「5類移行後も相談に訪れる患者は減っていない」とある。最近もR6.3.29「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に悩む方の診療をしている 医療機関の公表等について」(https://www.mhlw.go.jp/content/001061171.pdf)、R6.4.12「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に関する障害認定の取扱いの周知について(依頼)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001246574.pdf)が発出され、R6.5.8共同「コロナ後遺症対策を支援 官房長官、5類移行1年で」(https://www.47news.jp/10893613.html)が出ているが、R6.5.8産経「コロナ後遺症は500万人以上? 治療薬、処方断る患者相次ぐ」(https://www.sankei.com/article/20240508-X5G3CV2INBIALBRCUEI4GNIUGM/)が報じられている。なお、厚労省「新型コロナウイルス感染症に関する令和6年4月以降の対応について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/00003.html)のR6.3.5「新型コロナウイルス感染症 令和6年4月からの治療薬の費用」(https://www.mhlw.go.jp/content/001219096.pdf)について、R6.3.5NHK「新型コロナ 治療薬など支援策 終了へ どう変わる?【詳しく】」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240305/k10014379441000.html)の「自己負担額は薬の価格によって変わり、例えば5日分の薬が処方される場合、ゾコーバでは、薬の価格がおよそ5万2000円のため、医療費の自己負担割合が▼1割の場合はおよそ5200円、▼2割の場合はおよそ1万300円、▼3割の場合はおよそ1万5500円の自己負担が求められます。同様にラゲブリオでは薬の価格がおよそ9万4000円のため、▼1割の場合およそ9400円、▼2割の場合およそ1万8800円、▼3割の場合およそ2万8200円となります。また、パキロビッドの場合は薬の価格がおよそ9万9000円のため、▼1割の場合およそ9900円、▼2割の場合およそ1万9800円、▼3割の場合およそ2万9700円となります。」とある。R6.4.10朝日「コロナ飲み薬 7月から薬価引き下げ 厚労省、費用対効果を分析」(https://www.asahi.com/articles/ASS4B3F5RS4BUTFL00YM.html?iref=pc_photo_gallery_bottom)で「1回の治療で9万4312円かかっていたラゲブリオの薬価を、7月1日から8万6596円に引き下げることを了承」とあり、あまり下がった感じがしない。
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