R3.3.10NHK「変異ウイルス 1週間で1234人抽出検査 うち56人陽性確認 厚労省」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210310/k10012906761000.html)。<以下引用>
<海外で広がる変異した新型コロナウイルスについて、国内では先月末までの1週間に全国で1200人あまりに検査が行われ、このうち4.5%にあたる56人の感染が確認されたことが厚生労働省のまとめでわかりました。変異ウイルスについて、厚生労働省は自治体に対し、新規感染者の5%から10%を目安に検体を抽出して調べるよう求めています。厚生労働省が各自治体の速報値をまとめたところ、先月28日までの1週間に、全国で1234人の感染者について、変異ウイルスを調べるPCR検査が実施されたことがわかりました。これは、この期間に確認された新規感染者のおよそ17%にあたります。そして、変異ウイルスへの感染が確認されたのは、検査を行った人の4.5%にあたる56人でした。地域別にみますと▽兵庫県では55人の検査が行われ、16人の感染が確認されたほか、▽神奈川県では25人の検査が行われ感染が確認されたのは10人、▽大阪府では52人の検査が行われ、感染が確認されたのは4人などとなっています。一方、▽東京都では61人を検査し、感染が確認された人はいなかったということです。厚生労働省は、変異ウイルスの感染者の周辺を積極的に検査した事例も含まれるため、今回のデータで感染者に占める変異ウイルスの割合を評価することはできないとしたうえで、今後、変異ウイルスを早期に発見するための監視体制を強化していきたいとしています。>
R3.3.8NHK「埼玉県 変異ウイルス 新たに20人感染確認」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210308/k10012904591000.html)。<以下引用>
<埼玉県は8日、県内に住む10歳未満から70歳代までの男女20人が、ブラジルやイギリスなどで感染が広がる、変異した新型コロナウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。このうち10歳未満から70歳代までの男女18人は、今月5日に感染が確認されたと発表された10歳未満の女の子の関係者で、女の子の家族や、その職場の同僚や家族、それに同僚の子どもが通う施設の関係者だということです。県によりますと、18人は10歳未満の女の子と同じ、ブラジルで感染が広がる変異ウイルスに感染しているとみられるということです。また、このほか10代の男性はすでにイギリスで感染が広がる変異ウイルスへの感染が確認されている50代の男性の家族で、40代の男性は海外への渡航歴があるということです。20人のうち、4人は症状はなく、ほかの16人は先月中旬から今月上旬にかけて発症し、このうち2人が重症だということです。埼玉県内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは、これで60人となりました。埼玉県は感染が確認された20人の濃厚接触者の検査を進め、感染が広がっていないか調べています。埼玉県は「非常に多い件数が確認されているので、これまで以上に監視体制を強めるなど、適切な処置をとって、感染拡大を防ぎたい」としています。大野知事「どう広がっているのか 明らかにするのが大切」 大野知事は県内で20人に変異ウイルスの感染が確認されたことについて「変異ウイルスはどこから来ていてどう広がっているのかを明らかにするのが大切であり、スクリーニングに力を入れたい」と述べ、感染経路の調査に力を入れていく考えを示しました。>
R3.3.8NHK「変異ウイルス検査 1都3県で感染発表の1割にとどまる… 理由は?」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210308/k10012903191000.html)。<以下引用>
<イギリスなど海外で広がる変異した新型コロナウイルスは国内でどこまで検査されているのか。緊急事態宣言が延長された首都圏の1都3県で、先月末までの1週間に400人余りに変異ウイルスの検査が行われたことがわかりました。これは、この期間に発表された新規感染者の1割ほどの数…。専門家は「検査などの監視体制をさらに強化する必要がある」と指摘しています。なぜ、このような事態になっているのでしょうか。全国20都府県 計194人から検出(空港検疫除く) 海外で猛威をふるう変異ウイルスはこれまでより感染力が強いと考えられていて、今後の国内の感染状況を大きく左右するとも言われています。国内では、今月5日までに空港の検疫を除いて全国20の都府県で合わせて194人から変異ウイルスが検出されています。検査の仕組みとは? そもそも変異ウイルスはどのような体制で検査しているのか、その仕組みです。まず、自治体が新型コロナの陽性者のうち一部の人を抽出して原則、地方衛生研究所でPCR検査による分析を行います。自治体の検査で変異ウイルスの疑いが出た場合、国立感染症研究所に検体を送ってゲノム解析を行い結果を確定させてきました。1都3県 検査は新規感染者発表の約1割 変異ウイルスの検査はすべての感染者に対して行われているわけではなく自治体が一部の人を抽出して行っているため、感染者をすべて見つけられていない可能性があります。今回、NHKは緊急事態宣言が延長された東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を対象に、変異ウイルスの検査がどれくらい行われたのかを調査しました。その結果、1都3県全体では先月28日までの1週間に合わせて418人に変異ウイルスの検査が実施されていたことがわかりました。これは、この期間に発表された新規感染者の1割ほどの数となります。ただ、実際は変異ウイルスの検査は感染が確認されてからしばらくたって実施されることもあり、この期間の検査率を示す数字ではありません。都県別では、▽東京は149人を検査し、変異ウイルスが確認された人はいませんでした。▽神奈川は43人を検査し、最終的な結果はまだ出ていません。▽埼玉は44人を検査し、変異ウイルスが確認された人はいませんでした。▽千葉は182人を検査し、このうち1人が変異ウイルスに感染していることがわかりました。検査 一部にとどまる “体制整備の途中” “検体保存されず”…国は自治体に対して新規感染者の5%から10%を目安に検体を抽出して調べるよう求めています。変異ウイルスの検査について自治体からは、▽まだ体制を整えている途中であることに加えて、▽そもそも検体が保存されていなかったり収集できていなかったりするケースや、▽確定検査ができるほどウイルスの遺伝子の量が十分でない検体もあることなどが課題にあがっています。一方で、いずれの地域も今後、変異ウイルスの検査体制を強化したいとしています。また、厚生労働省によりますとこれから順次、自治体の検査だけでも結果を確定していくということです。変異ウイルスが確認された自治体の中には検体を抽出する割合を増やして検査を広げるところも出てきています。国内の感染の広がりは? イギリスなど海外で広がる変異した新型コロナウイルスは国内では去年12月に初めて見つかり、それ以降、徐々に感染が拡大しています。今月5日までに確認された地域は合わせて20の都府県にのぼっています。国内で最初に変異ウイルスが確認されたのは去年の12月25日。イギリスを出て羽田空港や関西空港に到着した5人から検出されました。その翌日には、東京都で空港の検疫以外では初めて変異ウイルスが確認されました。年が明けた1月、▽6日には兵庫県、▽18日には静岡県、▽28日には埼玉県で、空港の検疫以外では初めて変異ウイルスが確認されました。この時期になると海外に滞在歴が無い、いわゆる市中感染したと見られる人も出てきました。2月に入ってさらに地域が拡大し、▽4日には神奈川県、▽9日には福島県、栃木県、群馬県、茨城県、新潟県、長野県、▽12日には山梨県と滋賀県、▽16日には京都府と鹿児島県、▽18日には岡山県、▽22日には大阪府で、変異ウイルスの検出が初めて報告されました。職場や保育園などで変異ウイルスによるクラスターが発生したとみられる地域もありました。3月になっても、▽3日に千葉県と岐阜県で▽5日に石川県で初めて変異ウイルスが確認されました。国内全体 計251人の感染確認 都道府県別では、▽埼玉県で40人▽兵庫県で37人▽新潟県で31人▽神奈川県で15人▽東京都で14人▽大阪府で12人▽京都府で9人▽静岡県で7人▽福島県で5人▽鹿児島県で5人▽岐阜県で4人▽群馬県で3人▽岡山県で3人▽山梨県で2人▽滋賀県で2人▽茨城県で1人▽千葉県で1人▽栃木県で1人▽長野県で1人▽石川県で1人変異ウイルスが確認されています。月別に見ると、▽去年12月は3人、▽ことし1月は21人だったのに対し、▽2月は134人と大幅に増加。▽3月も5日までにすでに36人となっています。これ以外に空港の検疫が57人いて、国内全体では合わせて251人の感染が確認されています。厚生労働省は国内での変異ウイルスの感染状況について「クラスターが複数報告され海外とのつながりのない事例が継続して確認されているが、地域で広く流行している状況ではない」としています。専門家「検査数やや少ない 体制強化が必要」 東京医科大学・濱田篤郎教授(海外の感染症に詳しい)「国内でも感染者の数が多い1都3県で検査数が1割程度というのは変異ウイルスの感染状況を把握するにはやや少ないと感じる。ウイルスの広がりを早期に把握し対策に生かすためにも、検査などの監視体制をさらに強化する必要があるのではないか」と指摘しています。そのうえで検査機関に検体が保存されていないなどの理由で変異ウイルスの検査ができないケースがあることについては、民間の検査機関を含め検体をきちんと採取して保存する体制をとる必要があるとしています。また、今後の見通しについて「世界の状況を見ると変異ウイルスは欧米を中心に広がっており日本もいずれそうなる可能性は高い。第3波の状況がようやく落ち着きつつあるが、感染力の高いウイルスが広がると医療機関が再びひっ迫し深刻な状況に陥るおそれもあるため変異ウイルスが流行する時期をなるべく遅らせる必要がある」と注意を呼びかけています。そのうえで一般の人たちについても「緊急事態宣言が解除されてもこうしたウイルスの脅威にさらされていることを認識し、会食を控えるなどしばらくは対策を続けてほしい」と呼びかけています。>
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.3.3「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000748323.pdf)p5都道府県別「変異株スクリーニング検査の実施状況【速報値】」が出ているが、変異株PCR検査数が増えてくれば、変異株検出数が増えるのは間違いないが、逃避変異株のPCR検査はどうなっているであろうか。R3.3.5日刊ゲンダイ「コロナ死1万人増の最悪シナリオ 逃避変異に感染研が警鐘」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285974)の「厚労省は「感染性や重症度が深刻ではなく、ワクチンが無効になるわけではないため、都道府県別に(逃避変異株を)モニタリングする状況ではない」(結核感染症課)」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285974/2)について、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.3.3「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000748323.pdf)p1「上記のほかに「N501Yの変異はないがE484Kの変異がある変異株」を、現在、我が国では、93例(国内91件、空港検疫2件)確認している。」は不気味で、p3「免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている変異株やその他の株についても、迅速に発生状況を把握する必要が生じた場合に備え、• 国立感染症研究所において、複数の変異を迅速に検出する検査方法の開発 • 国立感染症研究所においてゲノム解析を実施などに取り組む」とある。変異ウイルスの感染力だけではなく、病原性はどうか、ワクチンの有効性はどうか、抗ウイルス薬の有効性はどうか、など、いろいろ気になるところかもしれない。R3.2.25「新型コロナウイルス変異株流行国・地域に滞在歴がある入国者の方々の健康フォローアップ及び SARS-CoV-2 陽性と判定された方の情報及び検体送付の徹底について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000745204.pdf)で「新型コロナウイルス感染症(変異株)の発生動向等については、HERSYS を活用して集計を行う予定であり、HER-SYS において変異株であることをチェックできる項目(①変異株 PCR 検査結果・②ゲノム解析結果)が3月5日から追加される見込みです。つきましては、以下の要領で入力の程御願いいたします。なお、3月15日より集計を開始する予定です。」とある。R3.3.8「新型コロナウイルス感染症に係る行政検査に関するQ&A」(https://www.mhlw.go.jp/content/000750111.pdf)p6「新型コロナウイルス感染症に係る行政検査以外の PCR 検査又は抗原検査の結果に基づき、医師が当該感染症を診断した場合であっても、感染症法に基づく医師の届出を行う必要があります。この場合に、あらためて保健所(行政検査の委託契約を締結している医療機関等を含む。)が行政検査を行う必要はありません。」とあるが、変異株発生動向調査の一環で、行政検査として変異株PCR検査がされても良いように感じる。R3.3.8夕刊フジ「変異株の脅威に「第4波」対策必至! 水際対策強化も続く「ザル入国」、世界的にも悲観論 専門家「踏み込んだ対策必要」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/210308/dom2103080005-n1.html)の「全陽性者数のうちの変異株の比率を発表していくべきだ。」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/210308/dom2103080005-n2.html)は同感である。
<海外で広がる変異した新型コロナウイルスについて、国内では先月末までの1週間に全国で1200人あまりに検査が行われ、このうち4.5%にあたる56人の感染が確認されたことが厚生労働省のまとめでわかりました。変異ウイルスについて、厚生労働省は自治体に対し、新規感染者の5%から10%を目安に検体を抽出して調べるよう求めています。厚生労働省が各自治体の速報値をまとめたところ、先月28日までの1週間に、全国で1234人の感染者について、変異ウイルスを調べるPCR検査が実施されたことがわかりました。これは、この期間に確認された新規感染者のおよそ17%にあたります。そして、変異ウイルスへの感染が確認されたのは、検査を行った人の4.5%にあたる56人でした。地域別にみますと▽兵庫県では55人の検査が行われ、16人の感染が確認されたほか、▽神奈川県では25人の検査が行われ感染が確認されたのは10人、▽大阪府では52人の検査が行われ、感染が確認されたのは4人などとなっています。一方、▽東京都では61人を検査し、感染が確認された人はいなかったということです。厚生労働省は、変異ウイルスの感染者の周辺を積極的に検査した事例も含まれるため、今回のデータで感染者に占める変異ウイルスの割合を評価することはできないとしたうえで、今後、変異ウイルスを早期に発見するための監視体制を強化していきたいとしています。>
R3.3.8NHK「埼玉県 変異ウイルス 新たに20人感染確認」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210308/k10012904591000.html)。<以下引用>
<埼玉県は8日、県内に住む10歳未満から70歳代までの男女20人が、ブラジルやイギリスなどで感染が広がる、変異した新型コロナウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。このうち10歳未満から70歳代までの男女18人は、今月5日に感染が確認されたと発表された10歳未満の女の子の関係者で、女の子の家族や、その職場の同僚や家族、それに同僚の子どもが通う施設の関係者だということです。県によりますと、18人は10歳未満の女の子と同じ、ブラジルで感染が広がる変異ウイルスに感染しているとみられるということです。また、このほか10代の男性はすでにイギリスで感染が広がる変異ウイルスへの感染が確認されている50代の男性の家族で、40代の男性は海外への渡航歴があるということです。20人のうち、4人は症状はなく、ほかの16人は先月中旬から今月上旬にかけて発症し、このうち2人が重症だということです。埼玉県内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは、これで60人となりました。埼玉県は感染が確認された20人の濃厚接触者の検査を進め、感染が広がっていないか調べています。埼玉県は「非常に多い件数が確認されているので、これまで以上に監視体制を強めるなど、適切な処置をとって、感染拡大を防ぎたい」としています。大野知事「どう広がっているのか 明らかにするのが大切」 大野知事は県内で20人に変異ウイルスの感染が確認されたことについて「変異ウイルスはどこから来ていてどう広がっているのかを明らかにするのが大切であり、スクリーニングに力を入れたい」と述べ、感染経路の調査に力を入れていく考えを示しました。>
R3.3.8NHK「変異ウイルス検査 1都3県で感染発表の1割にとどまる… 理由は?」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210308/k10012903191000.html)。<以下引用>
<イギリスなど海外で広がる変異した新型コロナウイルスは国内でどこまで検査されているのか。緊急事態宣言が延長された首都圏の1都3県で、先月末までの1週間に400人余りに変異ウイルスの検査が行われたことがわかりました。これは、この期間に発表された新規感染者の1割ほどの数…。専門家は「検査などの監視体制をさらに強化する必要がある」と指摘しています。なぜ、このような事態になっているのでしょうか。全国20都府県 計194人から検出(空港検疫除く) 海外で猛威をふるう変異ウイルスはこれまでより感染力が強いと考えられていて、今後の国内の感染状況を大きく左右するとも言われています。国内では、今月5日までに空港の検疫を除いて全国20の都府県で合わせて194人から変異ウイルスが検出されています。検査の仕組みとは? そもそも変異ウイルスはどのような体制で検査しているのか、その仕組みです。まず、自治体が新型コロナの陽性者のうち一部の人を抽出して原則、地方衛生研究所でPCR検査による分析を行います。自治体の検査で変異ウイルスの疑いが出た場合、国立感染症研究所に検体を送ってゲノム解析を行い結果を確定させてきました。1都3県 検査は新規感染者発表の約1割 変異ウイルスの検査はすべての感染者に対して行われているわけではなく自治体が一部の人を抽出して行っているため、感染者をすべて見つけられていない可能性があります。今回、NHKは緊急事態宣言が延長された東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を対象に、変異ウイルスの検査がどれくらい行われたのかを調査しました。その結果、1都3県全体では先月28日までの1週間に合わせて418人に変異ウイルスの検査が実施されていたことがわかりました。これは、この期間に発表された新規感染者の1割ほどの数となります。ただ、実際は変異ウイルスの検査は感染が確認されてからしばらくたって実施されることもあり、この期間の検査率を示す数字ではありません。都県別では、▽東京は149人を検査し、変異ウイルスが確認された人はいませんでした。▽神奈川は43人を検査し、最終的な結果はまだ出ていません。▽埼玉は44人を検査し、変異ウイルスが確認された人はいませんでした。▽千葉は182人を検査し、このうち1人が変異ウイルスに感染していることがわかりました。検査 一部にとどまる “体制整備の途中” “検体保存されず”…国は自治体に対して新規感染者の5%から10%を目安に検体を抽出して調べるよう求めています。変異ウイルスの検査について自治体からは、▽まだ体制を整えている途中であることに加えて、▽そもそも検体が保存されていなかったり収集できていなかったりするケースや、▽確定検査ができるほどウイルスの遺伝子の量が十分でない検体もあることなどが課題にあがっています。一方で、いずれの地域も今後、変異ウイルスの検査体制を強化したいとしています。また、厚生労働省によりますとこれから順次、自治体の検査だけでも結果を確定していくということです。変異ウイルスが確認された自治体の中には検体を抽出する割合を増やして検査を広げるところも出てきています。国内の感染の広がりは? イギリスなど海外で広がる変異した新型コロナウイルスは国内では去年12月に初めて見つかり、それ以降、徐々に感染が拡大しています。今月5日までに確認された地域は合わせて20の都府県にのぼっています。国内で最初に変異ウイルスが確認されたのは去年の12月25日。イギリスを出て羽田空港や関西空港に到着した5人から検出されました。その翌日には、東京都で空港の検疫以外では初めて変異ウイルスが確認されました。年が明けた1月、▽6日には兵庫県、▽18日には静岡県、▽28日には埼玉県で、空港の検疫以外では初めて変異ウイルスが確認されました。この時期になると海外に滞在歴が無い、いわゆる市中感染したと見られる人も出てきました。2月に入ってさらに地域が拡大し、▽4日には神奈川県、▽9日には福島県、栃木県、群馬県、茨城県、新潟県、長野県、▽12日には山梨県と滋賀県、▽16日には京都府と鹿児島県、▽18日には岡山県、▽22日には大阪府で、変異ウイルスの検出が初めて報告されました。職場や保育園などで変異ウイルスによるクラスターが発生したとみられる地域もありました。3月になっても、▽3日に千葉県と岐阜県で▽5日に石川県で初めて変異ウイルスが確認されました。国内全体 計251人の感染確認 都道府県別では、▽埼玉県で40人▽兵庫県で37人▽新潟県で31人▽神奈川県で15人▽東京都で14人▽大阪府で12人▽京都府で9人▽静岡県で7人▽福島県で5人▽鹿児島県で5人▽岐阜県で4人▽群馬県で3人▽岡山県で3人▽山梨県で2人▽滋賀県で2人▽茨城県で1人▽千葉県で1人▽栃木県で1人▽長野県で1人▽石川県で1人変異ウイルスが確認されています。月別に見ると、▽去年12月は3人、▽ことし1月は21人だったのに対し、▽2月は134人と大幅に増加。▽3月も5日までにすでに36人となっています。これ以外に空港の検疫が57人いて、国内全体では合わせて251人の感染が確認されています。厚生労働省は国内での変異ウイルスの感染状況について「クラスターが複数報告され海外とのつながりのない事例が継続して確認されているが、地域で広く流行している状況ではない」としています。専門家「検査数やや少ない 体制強化が必要」 東京医科大学・濱田篤郎教授(海外の感染症に詳しい)「国内でも感染者の数が多い1都3県で検査数が1割程度というのは変異ウイルスの感染状況を把握するにはやや少ないと感じる。ウイルスの広がりを早期に把握し対策に生かすためにも、検査などの監視体制をさらに強化する必要があるのではないか」と指摘しています。そのうえで検査機関に検体が保存されていないなどの理由で変異ウイルスの検査ができないケースがあることについては、民間の検査機関を含め検体をきちんと採取して保存する体制をとる必要があるとしています。また、今後の見通しについて「世界の状況を見ると変異ウイルスは欧米を中心に広がっており日本もいずれそうなる可能性は高い。第3波の状況がようやく落ち着きつつあるが、感染力の高いウイルスが広がると医療機関が再びひっ迫し深刻な状況に陥るおそれもあるため変異ウイルスが流行する時期をなるべく遅らせる必要がある」と注意を呼びかけています。そのうえで一般の人たちについても「緊急事態宣言が解除されてもこうしたウイルスの脅威にさらされていることを認識し、会食を控えるなどしばらくは対策を続けてほしい」と呼びかけています。>
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.3.3「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000748323.pdf)p5都道府県別「変異株スクリーニング検査の実施状況【速報値】」が出ているが、変異株PCR検査数が増えてくれば、変異株検出数が増えるのは間違いないが、逃避変異株のPCR検査はどうなっているであろうか。R3.3.5日刊ゲンダイ「コロナ死1万人増の最悪シナリオ 逃避変異に感染研が警鐘」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285974)の「厚労省は「感染性や重症度が深刻ではなく、ワクチンが無効になるわけではないため、都道府県別に(逃避変異株を)モニタリングする状況ではない」(結核感染症課)」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285974/2)について、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.3.3「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000748323.pdf)p1「上記のほかに「N501Yの変異はないがE484Kの変異がある変異株」を、現在、我が国では、93例(国内91件、空港検疫2件)確認している。」は不気味で、p3「免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている変異株やその他の株についても、迅速に発生状況を把握する必要が生じた場合に備え、• 国立感染症研究所において、複数の変異を迅速に検出する検査方法の開発 • 国立感染症研究所においてゲノム解析を実施などに取り組む」とある。変異ウイルスの感染力だけではなく、病原性はどうか、ワクチンの有効性はどうか、抗ウイルス薬の有効性はどうか、など、いろいろ気になるところかもしれない。R3.2.25「新型コロナウイルス変異株流行国・地域に滞在歴がある入国者の方々の健康フォローアップ及び SARS-CoV-2 陽性と判定された方の情報及び検体送付の徹底について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000745204.pdf)で「新型コロナウイルス感染症(変異株)の発生動向等については、HERSYS を活用して集計を行う予定であり、HER-SYS において変異株であることをチェックできる項目(①変異株 PCR 検査結果・②ゲノム解析結果)が3月5日から追加される見込みです。つきましては、以下の要領で入力の程御願いいたします。なお、3月15日より集計を開始する予定です。」とある。R3.3.8「新型コロナウイルス感染症に係る行政検査に関するQ&A」(https://www.mhlw.go.jp/content/000750111.pdf)p6「新型コロナウイルス感染症に係る行政検査以外の PCR 検査又は抗原検査の結果に基づき、医師が当該感染症を診断した場合であっても、感染症法に基づく医師の届出を行う必要があります。この場合に、あらためて保健所(行政検査の委託契約を締結している医療機関等を含む。)が行政検査を行う必要はありません。」とあるが、変異株発生動向調査の一環で、行政検査として変異株PCR検査がされても良いように感じる。R3.3.8夕刊フジ「変異株の脅威に「第4波」対策必至! 水際対策強化も続く「ザル入国」、世界的にも悲観論 専門家「踏み込んだ対策必要」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/210308/dom2103080005-n1.html)の「全陽性者数のうちの変異株の比率を発表していくべきだ。」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/210308/dom2103080005-n2.html)は同感である。