保健福祉の現場から

感じるままに

認知症推計

2013年12月15日 | Weblog
NHK「認知症高齢者は全国で推計550万人」(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131215/k10013845951000.html)。<以下引用>
<全国の認知症の高齢者は、推計550万人に上るとする研究成果を九州大学のグループが発表しました。なかでもアルツハイマー病が原因の認知症は、7年前に比べて2倍に増えているということで、グループでは予防法の開発などを急ぐ必要があるとしています。九州大学大学院の清原裕教授らのグループは、福岡県久山町に住む65歳以上の高齢者1906人を対象に認知症かどうかの診断を行いました。その結果、全体の2割近い342人が認知症でした。久山町は、住民の年齢構成や死亡率が全国平均と近く、これを基に全国の認知症の高齢者の数を推計すると、去年の時点で550万人になるということです。厚生労働省の研究班は、去年、認知症の高齢者の数を推計462万人と発表していますが、これよりも90万人近く多くなっています。なかでも、アルツハイマー病が原因の認知症は前回7年前の調査と比べると2倍に増えているということです。研究を行った清原教授は「高齢化のなか、認知症の人は、今後も急増するとみられ危機的な状況だ。根本的な治療法がない以上、予防法の開発などの研究を急ぐ必要がある」と話しています。>

厚労省の「認知症高齢者数について」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002iau1.html)(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002iau1-att/2r9852000002iavi.pdf)、「認知症有病率」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000033t43-att/2r98520000033t9m.pdf)では認知症の多さが目に付く。例年の市町村の生活機能チェック(http://www.tyojyu.or.jp/hp/menu000001000/hpg000000954.htm)や5年ごとに実施される「日常生活圏域ニーズ調査」(http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/hokenjigyou/05/dl/niizucyousa.pdf)では、それぞれの地域における認知症リスクを有する高齢者の実態が把握されているが、これまであまり注目されてこなかったように感じる。そういえば、厚労省資料(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/osirase/hokenjigyou/06/dl/1.pdf)p45~にある「介護保険総合データベースを活用した調査結果の「見える化」(分析支援)」(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/osirase/hokenjigyou/06/dl/3.pdf)がスタートし、p20~に示されるように、日常生活圏域ニーズ調査の報告が要請されている。ところで、中医協(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008ffd.html#shingi128154)の12月6日資料(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000031978.pdf)p136で「認知症疾患医療センター診療所型(仮称)についても、他医療機関からの紹介を受けて認知症の鑑別診断を行った上で療養方針を決定した場合や、認知症の症状が増悪(BPSD)した患者の紹介を受けて、療養計画を示した場合、認知症疾患医療センターに準じた評価をすることについてどのように考えるか。」とある。患者数を鑑みれば、かかりつけ医との医療連携体制が喫緊の課題といえる。
コメント
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