こばとの独り言

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「千の刃濤、桃花染の皇姫」 あらすじ・感想その2 鴇田奏海編

2016年09月25日 00時08分47秒 | 美少女ゲーム

刻庵救出作戦で【朱璃に同行する】を選ぶと共通ルートが続きます。

千の刃濤、桃花染の皇姫 共通ルートその2 あらすじ
【花篝】(続き)
朱璃に同行することにした宗仁。朱璃は1人でも大丈夫と言い張りますが、朱璃が無理矢理ついてくることになったとき、私を守りなさいと言ってしまったことから、しぶしぶ宗仁の同行を許可します。
その後、2人で帝宮に侵入。何とか紫霊殿まで辿り着きますが、紫霊殿の扉を調べている朱璃が何者かに襲撃されたため、宗仁は慌てて守ります。宗仁は重傷を負ったものの、朱璃を守ることができましたが、どこからか声がしてその声の主はどこかへ去って行ってしまいます。
禁護兵がやってくる気配がしたため、2人は来た道を戻り滸たちのもとへと向かいますが、滸は数馬相手に苦戦していました。朱璃は自分が蘇芳帝の第一皇女であることを名乗り、2人の戦いを止めます。しかし、槙家は300年前に1度だけあった稲生家との御前試合で負けてしまい、それ以降再三の御前試合の申し込みをしていたにもかかわらず、稲生家と皇帝に無下にされてきたことを挙げ、朱璃に御前試合を要求します。
朱璃は殺し合いをしないことを条件に御前試合を許可。宗仁を審判として2人は再び対峙しますが、その前に数馬は滸が本物の稲生家当主か確かめたいと言い出します。それを証明する方法は、滸が持っている刻庵の呪装刀「不知火」を抜かせること。不知火は稲生家当主として認められた者のみ力を引き出すことが出来る呪装刀でした。
滸は「明義隊」の一件で自責の念にかられており、自分は当主に相応しくないと心の中で思っていましたが、審判である宗仁に抜いて今までの自分を斬れと命じます。それを聞いた滸は、弱かった自分を認め、それを斬ることを決意。そして、不知火を抜きます。すると炎に包まれた不知火の刀身が現れ、数馬もそれを見て槙家の呪装刀「黒鉄」の力を解放。しかし、勝負は一瞬でした。黒鉄では不知火の炎を防ぐことは出来ず、300年前と同様に御前試合は稲生家が勝利したのでした。
勝負が付いた後、滸が刻庵と思われる遺体に近づくと、それが偽者であることに気付きます。数馬は刻庵はここにはおらず、小此木が撒いた種だったことを話し、どこにいるかは知らないと答えます。朱璃は数馬に奉刀会に戻るよう命じ、数馬は戻るつもりはないと返しますが、御前試合を受けたということは私を皇族と認めた、それなら主の命に従うのは当然だと言い放ち、数馬はそれを聞いて1人で爆笑。しかし、脱会した身だと数馬が言うと、まだ脱会したことが公表されていないことを聞かされ、挙句に目の前で脱会届が破られると観念して奉刀会に戻ることにするのでした。
数馬が奉刀会に戻ったところで、地下牢を脱出することにしますが、そのとき閃光手榴弾が投げ込まれ、宗仁は咄嗟に朱璃を庇い、更に数馬がその巨体で全員を庇います。爆音で何も聞こえない中、宗仁は数馬の意志を汲み取り、朱璃たちを連れて地下牢を脱出。何とか無事花屋まで戻ってきます。お店に戻ってくると、鷹人は数馬から手紙を預かっていると言って宗仁に手渡します。その手紙には謝罪や滸への期待、槙派の武人たちへの指示等が書かれていました。
一方、「美よし」の外で遠くの帝宮を眺めながら数馬のことを考えていた睦美。2年前、数馬は「八月八日事件」が起こった後に自分の門弟が情報を流したことに責任を感じて自害を図ったものの、それを睦美に発見され一命を取り留めます。睦美はそんなことを思い出しながら、夜空を見ると流れ星が消えたため、数馬が死んだと思い込んだ矢先、屋根の上から熊のような大男が落ちてきて驚きます。落ちてきたのはその数馬本人でした。睦美は胸の中で勝手に数馬を殺していたことを反省しつつ、数馬を介抱するのでした。
翌日、奉刀会本部にて、昨晩の刻庵救出作戦についての経緯説明及び数馬の死と遺言を公開。宗仁と滸は睦美から数馬がまだ生きているという報告を受けていましたが、数馬本人から「然るべきときまで伏せておけ」と言われたため、そのまま死んだことにし、奉刀会をまとめあげます。そして、滸は奉刀会会長に正式に就任することや、刻庵の生存は不明ながらもうそのことに会の力を使うことはしないと宣言。そこにはかつての弱い滸の姿はなく、会長としての立派な姿がありました。槙派の武人たちも滸の姿を見て、共に戦うことを誓います。こうして、奉刀会は新会長・稲生滸の下、一致団結するのでした。
【火取虫】
帝宮の地下牢で数馬と戦った後、エルザは奏海の部屋を訪れます。エルザは侵入者がいたことを奏海に報告し、再び捜索に戻ろうとしますが、奏海がエルザの怪我に気付き手当をします。そこでエルザは奏海に協力してもらうために、小此木がいる限り国民は苦しめられると話し、彼女にこのまま小此木の人形として生きるおつもりですかと質問します。すると、奏海が自分には力がないから仕方ないと答えたため、エルザは陛下ならば小此木を討ち皇国に平和な未来をもたらすことが出来ると訴えます。奏海がエルザならば皇国を自由にできるのではと言いますが、エルザの父である総督が小此木から賄賂を受け取っているため、共和国から小此木を排除する命令がくだることは有り得ませんでした。
エルザは国政の変革はその国の人間によってなされなくてならないと説得を続け、自分には力がないという奏海に対し、武人に一斉蜂起させればいいとけしかけます。すると、奏海は目の色を変え、エルザの計画を聞くことを決意。
エルザの計画はこうでした。奏海が武人の代表である滸に小此木の討伐を要請。滸には武人を取りまとめさせ、然るべき日に武装蜂起、小此木を討ち取ってもらう。小此木討伐後は翡翠帝が親政を敷く旨の声明を出し、共和国もそれを認める。翡翠帝は名実ともに皇国の王となり、武人もまた今までの罪を許され、新体制下で相応の地位に就く。その後、国の体制は翡翠帝の一声で議会制民主主義に移行。皇帝という地位は名目上の国王として存続させるというものでした。しかし、それは共和国の属国であることに変わりなく、エルザは1つだけ嘘を吐いてました。彼女は武人を許すつもりはなく、この計画で武人を殲滅することが最大の目標でした。
エルザは奏海が乗り気になっていたため、計画通りに行けると思っていましたが、奏海もまたエルザが思っている以上の器でした。奏海は引き受ける代わりに、宰相を打倒した後、皇国から皇帝の制度をなくして欲しいという条件を付け加えます。予想もしなかった提案にエルザは驚き、地位を捨てるという奏海の思惑がまったく読めませんでした。そして、奏海ならば容易く操れると思っていたエルザは少し考えを改めるのでした。
奏海の部屋から出ると小此木が待ち構えており、武人を撃退したことについて礼を言います。誠意が感じられない礼を無視してエルザは、武人を侵入させたことを理由に禁護兵では心もとないから共和国軍が帝宮を警護すると小此木に言い放ち、先ずは計画の第一歩を進めるのでした。
春が過ぎ夏。廃刀令が敷かれ、武人には厳しい監視がつくようになっていました。廃刀令の目的は奉刀会の拠点の摘発であることは明らかでした。奉刀会は滸の下で活動をしており、資金稼ぎとしてアイドル活動を続け、杜音の協力で全国各地にある神殿から呪装刀を集め、数馬は未だ傷が癒えていないことから明義館と興武館との交流を図りお互いの間にあった溝を埋めていました。帝宮も共和国軍によって警護されるようになって、奉刀会としては今はまったく手が出せない状態になっており、朱璃は悔しそうに帝宮を見ていました。ただ、奉刀会としても手をこまねいているだけではなく、子柚の尽力によって判明した奪われた呪装刀の武器庫への奪還計画が進められており、それも1週間以内に実行される予定となっていました。
学園において。宗仁と滸はエルザに呼び出され生徒会室に入ると、そこにはエルザだけではなく翡翠帝も一緒にいました。既に朱璃を主と認めている滸は何か言いたげでしたが、ここでエルザ達に不審がられるとまずいと感じた宗仁は滸にアイコンタクトでそのことを伝えます。滸はすぐ宗仁の意図を汲み取り、翡翠帝を皇帝として扱い頭を下げますが、奏海が宰相を討ってほしいと依頼してきたことに驚きます。その理由を聞くと、エルザが話した通りの計画を奏海は口にしますが、滸は古来より仕えてきた主を廃する計画に加担することは出来ないと生徒会室を出ようとしたため、宗仁はそれを止めます。
宗仁は出来る限りの情報を集めようとエルザと交渉を進めますが、共和国軍が協力するという証明として呪装刀を全て返却するよう要求。エルザは一考した後、手配することを約束。その代わり協力してくれる武人の名簿を渡すことを条件に付けます。お互い合意したところで、今度は朱璃と古杜音と紫乃の3人が生徒会室に入ってきました。彼女たちもエルザに呼び出されたようでしたが、全員が揃うとエルザは新生生徒会の発足を宣言。何も聞いてない朱璃たちは理由を聞きますが、エルザは皇国の未来を担う朱璃たちに翡翠帝の計画に協力してほしいとお願いしてきます。他の面子はともかく朱璃は身分を明かしていないため、身元が割れたことを懸念した宗仁でしたが、朱璃の身のこなしで武人だと勘違いしていたことから、ひとまず安心。そして、エルザは皆を生徒会役員にした理由は計画を円滑に進めるために話し合いの場所が必要だからだと答えるのでした。
エルザは計画には作戦名が必要だと言い、考えてきた案を言いますが、どれも仰々しいため却下。しかし、宗仁達皇国側が考えた作戦は地味だとエルザが主張したため、朱璃の提案で翡翠帝に決めてもらうことになりました。突然指名された翡翠帝は驚きますが、しばらく考えた後、「竜胆作戦」と名付けます。「竜胆」は鴇田家の家紋であり、これまでの所作から翡翠帝が武人の教育を受けていることに気付いていた宗仁と滸は、ここでも鴇田家の家紋を指定してきたことから、彼女には何かあると察します。その後、作戦名も役名も決まったところで、お茶で乾杯。こうして小此木打倒までの仮初の同盟を結んだ新生徒会が発足するのでした。
その日の夜、宗仁は朱璃と滸に小此木を倒すところまでは協力して、それ以降はこちらで勝手に動くという考えを伝えます。宗仁たちの目標は皇国の再興であり、共和国のような民主主義国家を作るのが目的ではないからです。滸は武人として約束をたがえることに難色を示したものの、宗仁の発案ということもあり、苦渋の決断をし宗仁に任せることにします。その後、朱璃と翡翠帝が生徒会室で仲良さそうにしていたことから、いつ知り合ったのか聞き出すと、休み時間にトイレの前で会って、そこで「蝉爆弾」(死にかけの蝉の横を通ると急にその蝉が襲い掛かってくることw)の被害にあったことを話します。その話を聞いて先程の生徒会室での翡翠帝の所作を見ていた滸は、翡翠帝は宗仁の義妹の奏海ではないかと推察。彼女は自分の正体を伝えようとしているのではないかと。そして、奏海だと思った根拠は2つ。1つは奏海は幼い頃から蝉が苦手だったこと、もう1つは作戦名に鴇田家の「竜胆車」を使ったから。
鴇田家の人間は宗仁を残して全滅したという話でしたが、正確には行方不明で遺体は発見されていませんでした。記憶を失くした宗仁が覚えていないのはともかく、滸が分からなかったのは3年前と髪型も化粧もまったく違うから(正確には幼馴染が皇帝になっているわけがないという思い込みの方が正しいw)。朱璃もそれを聞いて自分も菜摘の正体が分からなかったことに気付き、意外とそういうものかと納得。それはともかくとして、武人の家で育ち皇帝を騙る罪の重さを知っているはずの奏海が何故翡翠帝を騙っているのか気になったものの、本当に奏海かどうかその真偽を確かめることにするのでした。
翡翠帝が学園に登校する日。彼女の護衛をする役目を与えられていた宗仁は早朝から校門で翡翠帝を待っていました(同行した朱璃はどうして偽者を守らないといけないと不満を漏らしていましたがw)。エルザの指示通り翡翠帝の護衛は付いてくることなく、朱璃が先導して宗仁は翡翠帝の半歩後ろを歩いていました。宗仁は以前古杜音を武人町に連れて行ったときに拾った奏海の物と思われる櫛を見せると、翡翠帝の表情が変化。宗仁がこれは義妹が使っていた物だと言うと、翡翠帝は空き教室を指さし、案内してほしいと宗仁にお願いします。そして、空き教室で2人きりになると、翡翠帝は「お兄様」と言って抱きつき、泣いて喜びます。滸の予想通り、翡翠帝は奏海でした。その後、頃合いを図って朱璃も教室に入り、改めて自己紹介。そして、奏海が翡翠帝として皇帝を騙ることになった経緯を聞き出します。
3年前の戦争が始まった頃、奏海は夕飯の買い物で武人町を離れており突然の空襲から逃れることが出来ました。炎が上がる武人町を見て慌てて戻る奏海は途中で帝宮に向かう宗仁を見かけました。奏海は武人町に戻るのではなく、宗仁の後を追いようやく見つけましたが、そこで見たのは宗仁が何者かと一騎打ちをしている姿でした。しかし、それも一瞬で目の前で爆発が起き、宗仁も奏海もそれに巻き込まれ、奏海は宗仁についてはそこまでのことしか覚えていませんでした。奏海が目を覚ますと帝宮のどこかの部屋で寝かされており、小此木の家来によって助けられたことを知ります。小此木は皇国の置かれた状況・・・蘇芳帝が亡くなり皇女も行方不明だと奏海に教え、戦後の皇国民の気持ちを支えるためには皇帝陛下が必要だと言い、奏海に皇帝になるよう頼んできました。奏海は流石に皇帝陛下の替え玉になることには難色を示しましたが、兄を探すことを条件に依頼を受けてしまったのです。小此木が奏海を選んだ理由は、武人の家で育ったならば一定の教養があること、そして先の戦争でほとんどの武人が死んでしまったことから誰も正体に気付かないだろうということでした。
奏海から翡翠帝になった経緯を聞いた宗仁は、最後に1つだけ質問します。「皇帝を騙ったことをどう考えている?」と。奏海は武人の娘ならば自害してでも断るべき話だったと思うと答え、然るべき時が来たらこの身を以て罪を償いたいと言います。それは宗仁の期待した答えでしたが、喜びはしませんでした。朱璃は2人のやり取りを見て、奏海が自害することについて何とも思わないのかと宗仁を非難し、奏海の自害を止められないならばなるべく引き延ばすよう命令します。宗仁は武人として筋が通らないと言いますが、朱璃が「命令」を強調したため、しぶしぶ承知。その後、奏海に皇国を民主化したいというのは本心かと聞くと、奏海はそうだと答えます。奏海にとって共和国と同じくらい皇帝を憎んでいました。三種の神器がありながら国を守ってくれなかった皇帝陛下。必死に戦った武人は身分をはく奪され魂である呪装刀も奪われた。しかも戦犯扱い。そういう風に皇国をダメにしてしまった制度を全て取り除く・・・それが奏海の真の目的でした。奏海は奉刀会が残ってること、目の前にいるのが本物の皇女であることを知らず、皇女は生きていることを2人に教えます。そのとき、丁度チャイムが鳴り、話は中断。その後奏海も公務のため学園を早退するのでした。
エルザは3人が空き教室から十数分もの間、出てこなかったことを目撃していました。何か誰にも聞かれたくない話をしたのだと思ったエルザは、その日の夜、翡翠帝の部屋に行き、強引な手を使って彼女の日記を覗き見ます。すると、そこには兄と再会したときの様子が書かれていました。エルザは翡翠帝が小此木の傀儡であることは知っていたものの、皇族の血筋ではないということは知りませんでした。奏海はエルザに信用してもらうために、翡翠帝になった経緯を話し、皇女殿下も生きていることを話すと、エルザは皇女が生きていたことに驚きます。そして、奏海から宗仁が兄であることは誰にも言わないで欲しいとお願いされ、ふと疑問が浮かびます。奏海の兄が宗仁であることは小此木も把握しているはずで、宗仁も隠すことなく本名を名乗り学園にい通っている・・・小此木が彼を逃している理由が思いつかず、何か裏があるのでは・・・と勘ぐりますが現状では何も分からないため、ひとまず奏海からのお願いを聞き入れ、黙っていることを約束。奏海は武人出身であることから、自分を裏切ったことをやんわりと責めれば今後は彼女に対して主導権を握れると思い、計画がやりやすくなったことを内心喜び(もっともエルザ自身も奏海を騙していますが)、次は武人への対応・・・宗仁たちが皇帝が偽者なら作戦には参加できないと言っていたかと聞くと、奏海は言葉を詰まらせながら「いえ、特には」と答えます。しかし、そんな奏海の受け答えのときの表情や言動から、エルザはもしかしたら計画の途中で彼らが裏切るかもしれないと考え、今後の動向を慎重に見極めることにするのでした。
戦争の頃の夢を見た宗仁。翌朝、古杜音に身体を診察してもらいましたが異常なし。しかし、それこそが不思議だと古杜音は言います。宗仁は戦いのたびに重傷を負いますがその後驚異的な回復力を見せ潰れた腕でさえもすぐに回復してしまったほどでした。因子に関しても古杜音の知らないものであり、鴇田家に入る前の宗仁を滸ですらも知らないことから、自分のことを知るには出自から調べる必要があると考えます。そして店長の鷹人から戦後に宗仁を見つけた場所と状況を聞くと、奏海の聞いたこととほぼ一致。一週間瓦礫の下にいたということでしたが、それは宗仁の回復力によるものだと推察します。その後、学園に登校するとエルザに1人呼び出された宗仁ですが、エルザから「美よし」に行きたいと言われ警戒します。彼女が1人でも行くと言ったため、宗仁は上手く嵌められたと思いながらも無用なトラブルを避けるために同行することに。事前に睦美には連絡を入れ、トラブルを防ぐために奉刀会の会長である滸にも同席してもらい、会食がスタート。その席で、エルザは翡翠帝について質問してきます。彼女が既に翡翠帝の正体に気付いていると悟った宗仁は、奏海が義妹であると認めた上で、エルザに自分たちの計画がバレて竜胆作戦が中止にならないように慎重に言葉を選び、何とかエルザには納得してもらいます。エルザとの会食が終わった後、紫乃がやってきたため、協力者であることからエルザとの会話の内容を教えます。紫乃は2人がエルザと上手くやって計画が成功する様、彼女のことについて少し話をします。
エルザの父、ウォーレン・ヴァレンタインは軍人としての能力もさることながら、それ以上に金の集め方に関して長けていました。戦争をして必要のない攻撃をして兵器を消耗させ金を集め、そのお金を政治家にばらまき自分の地位を上げていったのです。つまりウォーレンは人々の命の上に築かれたものでした。滸はそれを聞いて虫酸が走ると言いますが、紫乃は滸以外にも同じように思った少女がいたと言います。それがエルザでした。そんな父を持つエルザの幼い頃は今以上に理想主義で、共和国の戦争が本当に世界の人々を幸せにすると本気で信じていたのです。けど、成長するにつれ共和国のやり方に疑問を抱くようになります。そして、自分の身に着けているもの、周囲の環境、それら自分を作っているもの全てがウォーレンが稼いだ血に汚れた金で賄われていると知り、それから3日間、吐き続けました。まるで自分に流れている血を全部吐き出すかのように。けど、エルザはグレることなく共和国内部から変えようと自ら軍人になることを選びました。それを聞いた宗仁は彼女の言っていたことを思い出し、紫乃から「仲良くしてやってほしい」と頼まれ、既に仲良くやっていると答えます。しかし、紫乃はそうではない、皇国の未来のことを言っている・・・つまり、皇国が再興した後も共和国との良好な関係を保ってほしいというお願いでした。宗仁達もエルザも笑っていられる結末にしてほしいという紫乃の願いを聞いて、宗仁は彼女は自分たちが裏切るつもりでいることに勘付いているのではと思い、慎重に言葉を選んで「覚えておく」と答えるのでした。
新生徒会発足以降、竜胆作戦とは別に学園行事として準備を進めていた臨海学校当日。久しぶりに翡翠帝と会える日ということで、朱璃はこの日の内に奏海を説得して味方に引き入れたいと宗仁に言います。宗仁たちは生徒たちの安全を守るために監視をしていましたが、宗仁はずっと海に浮かんでいる巨大な空母を見ていました。そこへエルザがやってきて、1週間後にウォーレンがあの空母で共和国に帰り、皇国からまきあげた賠償金で本国の議員に挨拶に行く予定となっていました。その政治家は翡翠帝と結婚する予定の人物でした。宗仁は総督がいない間の指揮は誰が執るのかと聞くと、エルザが恐らく私だろうと答えます。そして、父がいない間に竜胆作戦を決行したいと言い、宗仁たちも了承。夕方になり、エルザが共和国人の引率で奏海の傍を離れたときを見計らって、彼女を説得することにしますが、奏海はエルザの味方でいると断ります。しかし、朱璃が皇姫だと知ると、彼女に対してどうして国を武人を守ってくれなかったのかと責め立てます。宗仁たちは奏海を止めようとしますが、朱璃は奏海の批判全てを受け止めようとしていたため、そのまま見守ることにします。朱璃は奏海からの批判を全て受け止めた上で、それでも皇国を共和国の手から取り戻し、国民が安心して暮らせる国を作らなくてはいけないと覚悟を示します。かつて宗仁や奏海が平和に暮らしていたあの頃の皇国を取り戻したい、だから力を貸してほしいとお願いすると、奏海は朱璃のことをずるい人と言って、力を貸すことを了承します。ただし、3つの条件をつけて。
奏海の出した3つの条件。1つ目は共和国を追い出してもエルザの命は救うこと、2つ目は皇国の民主化と帝政の存続については国民に是非を問うこと、そして、3つ目はお兄様を私にください・・・ということでした。2つ目までは朱璃も納得しましたが、3つ目はさすがに意味が分からず、朱璃だけでなく宗仁や滸まで茫然としてしまいます。奏海は兄を見つけてもらうためだけに小此木に魂を売り、皇帝を騙りました。朱璃が名乗り出た時点で自分は大罪人として死なねばならないのだから、それまでの間、兄と一緒にいさせてほしいということでした。しかし、これには朱璃も難色を示します。宗仁は私のために命をかけてくれると言ってくれた、そんな臣下を自分の利害のために売りたくないと。頑なな朱璃の態度に、もしこの条件を飲まなければエルザに朱璃の正体を話すと奏海に脅迫されたため、宗仁は条件を飲むことに。すると、朱璃が怒ってどこへ行ってしまったため、朱璃を滸に任せることにし、宗仁は皇国再興までの間、奏海の臣下として傍にいることになりました。しかし、嬉しくて抱きついてきた奏海が一向に離れようとしないため、宗仁が取った態度は・・・。

※【皇国再興のためだ、とやかく言うまい】を選ぶと共通ルートが続き、【奏海の情熱に応えるのも義兄の務め】を選ぶと奏海ルートに入ります。

・・・と、いうわけで、2人目は鴇田奏海でした!

何の偶然か、私の本来のプレイ順である「妹は2番目」だけはしっかり守られましたw さすが私のお兄ちゃん力です(謎

鴇田奏海 キャラクター紹介
奏海は宗仁の義理の妹。武人の鴇田家に生まれ育ったため、武人の教育を受けていますが彼女自身は武人ではありません。宗仁が鴇田家にやってきたときから義兄のことを慕っており、それは今でも変わりません。
戦争後行方不明になっていた兄を探すことを条件に皇国の皇帝・翡翠帝の役を引き受け、戦後の3年間ずっと国民の心の拠り所となっていましたが、政治的には彼女を皇帝に仕立て上げた小此木の操り人形でした。
本来の彼女は家庭的で応急処置などの心得もあり甘えんぼで少々気弱な女の子。しかし、実際はとても行動力があり、大好きな“お兄様”のためとあらば、自分の命を懸け、国民すら人質に出来るほどに兄のことを愛しています。
偽の皇帝・翡翠帝として周囲を騙していることがどういうことなのかは理解しており、兄と再会できたことで、然るべきときに罰を受ける覚悟でした。そして、エルザにその立場を利用されようとしていましたが・・・。

鴇田奏海編 あらすじ
宗仁は奏海にエルザの監視を頼み、特に朱璃の正体を知られないようにと言いつけ、他に紫霊殿について調べてもらうことにします。奏海は以前帝宮に侵入してきた人物が宗仁だと知ると、自分が調べるからもう無茶をしないと約束して下さいと兄を叱るのでした。
8月8日。2年前に奉刀会が壊滅状態に陥った「八月八日事件」の犠牲者への黙とうを済ませた後、滸は「竜胆作戦」の日取りを奉刀会の会員に報告します。ウォーレン総督が本国に帰った3日後の8月16日に決起すると。エルザとの協力の下、小此木を討ち、翡翠帝を伊瀬野に連れていき臨時政府を樹立後、全国各地にいる武人や警察、国民有志に決起を呼びかけ独立運動を起こさせ、共和国を交渉の席に着かせ皇帝陛下より共和国に対し休戦を申し入れてもらう・・・これが奉刀会による竜胆作戦の概要でした。奉刀会の会員たちはこれまでにないほどに興奮しており、準備も概ね済ませてあることからあとは決起の日を迎えるだけでしたが・・・。
一方その頃、奏海は宗仁に依頼された任務を果たそうと紫霊殿について調べていました。しかし、一向に手がかりが見つからないままでどうしようか悩んでいると、小此木が奏海のもとに訪れます。奏海の行動が小此木の耳に入ったからでした。小此木は「三種の神器」について調べるのは止めろと忠告しますが、奏海はそれに頷きませんでした。小此木が無理矢理にでも頷かせようとしましたが、そこへタイミングを見計らったかのようにエルザも部屋に入ってきます。小此木はエルザの手前、それ以上奏海に迫ることはなく、逆にエルザの真意について奏海にヒントを出します。武人を一網打尽にする秘策があると。奏海はそんなことは初耳で小此木が退室した後、エルザに真意を問います。彼女は帝宮の警備権を奪うための方便だと答えたものの、額には冷や汗をかいていたため、奏海はエルザが嘘を吐いていると確信。これまで兄に関しての直感で間違ったことは1度もなかったから。一気にエルザを信用できなくなった奏海は、もう1つの任務であった彼女の監視を強化することに。エルザからは余計なことをしないようにと釘を刺されたものの、奏海は自分の優先順位はお兄様が第一であると主張。エルザはそれを聞いて裏切るつもりかと問いますが、兄とエルザが協力関係にある以上はエルザを裏切るつもりはないと答えます。そして、エルザはその言葉を一応信じることにし、奏海が兄に身売りしたことに気付かないまま、退室するのでした。
翌日、学園で奏海はエルザのことを宗仁に報告。その後、宗仁に自分を攫ってほしいと“お願い”します。宗仁は困ったものの、妹には逆らえず方法を考えると了承。奏海は大喜びしますが、そのとき宗仁は反対側の廊下を歩いていた朱璃の背後にエルザが忍びよるのを目撃。朱璃は銃(のようなもの)を突き付けられたまま生徒会室まで連れて行かれ、朱璃のことを「皇姫殿下」と呼びます。朱璃は正体を知られるわけにはいかないとシラを切りますが、そのとき宗仁が生徒会室に飛び込み、エルザもそれ以上の追求は止めます。しかし、昨晩奏海と話したときに奏海の言動から朱璃の正体を察していたため、朱璃は自分の正体を明かした上で騙していたことを謝ります。それでも朱璃は竜胆作戦については実行するつもりであることを訴えますが、エルザは偽物の皇帝の下で本物が満足するはずがないと言って不信感をあらわにしていました。
朱璃は元より権力に執着はなく統治者としての義務を果たそうとしているだけ、エルザや翡翠帝が平和な皇国を作るなら身を引くつもりだと言いますが、金と権力に執着する父親を見てきたエルザは人は欲望に抗えないと朱璃の言葉を信じようとせず、理想はいつか汚れ現実という泥の中に沈んでいくと言います。すると、朱璃はだから戦って必死に這い上がろうとすると返すと、エルザは同じようなことを宗仁にも言われたことを思い出し、ひとまず朱璃のことは信じることにします。しかし、武人のことはまだ信じていなかったため、信じるに値する材料を要求します。すると、宗仁は奉刀会のアジトで呪装刀の受け渡しを行うと言い、自分たちのアジトを教えることで証明することにします。エルザは宗仁がアジトを教えたことから信じることにします。しかし、エルザはその情報を以て奉刀会を潰すつもりでした。
その日の夜、美よしで会合を行った宗仁たち。交渉上アジトを教えてしまったことを滸に報告。念のため決起の日の集合場所は変えた方が良いと提案。そして、エルザが裏切ることを前提で動くことも併せて提案します。根拠は奏海の証言でした。あとは、200人近い武人が集まれてすぐに共和国に知られない場所はどこかないか探すことにしますが・・・。
8月13日。ウォーレン総督が本国へ帰国する日を迎えます。美よしでは宗仁たちがテレビでその様子を観ていましたが、そこへ奏海がウォーレンに見送りの言葉を述べます。しかし、途中で奏海の表情が変わったため、宗仁たちは何かするつもりだと思いましたが、それは奏海が小此木によって仕立てられた偽者であるという自白でした。テレビは途中で裏切られ、事前に何も聞かされていなかった宗仁たちも混乱します。何故、竜胆作戦を台無しにするようなことを言ってしまったのかと。
一方、式典は更に混乱していました。ウォーレンは帰国を中止。竜胆作戦は延期せざるを得ない状況になっていました。エルザもまた宗仁たちと同様に奏海が何故竜胆作戦を台無しにするようなことをしてしまったのかと憤りますが、ひとまず彼女と話をするために総督府の控室に連れていきます。二時間後、事後処理を終えたエルザは奏海のいる部屋に行き、彼女を問い詰めますが、奏海はお兄様を守るために武人を一網打尽にする竜胆作戦を潰させてもらったと平然と答えます。自分を信じる国民など関係ない、全てはお兄様のため・・・エルザは奏海の覚悟を見誤っていたのです。挙句、エルザのしていることは全てが中途半端、本当に皇国のことを考えてるなら今すぐ総督閣下に皇国を介抱するように頼んだらどうか・・・それが出来ないなら結局エルザのやってることは総督閣下と同じだと指摘。痛いところ突かれたエルザは何も言い返せず言葉に詰まります。そして、エルザはようやく全ては皇国民のためではなく自分のために皇国を民主化するのだと認めます。エルザはそれでも翡翠帝の力は必要だったため、協力をお願いしますが、奏海はお兄様に危害が及ばないのならという条件付きで了承します。奏海は自分が偽者であることを気にしていましたが、翡翠帝が偽者であるかどうかについては何か証拠が出ない限り国民が本物であってほしいと願っているので問題はないというエルザの言葉に納得するのでした。
翌日、奉刀会本部では昨日のことについて会合を行っていました。ウォーレンは帰国を取り止め、小此木は共和国監視の下、帝宮に篭っており、帝宮を警備している共和国軍は倍以上に増えたことを宗仁が報告。そして、翡翠帝については「偽者」であるという証拠は何一つ上がっていないと報告し、余計な混乱を避けることにしました。これは奉刀会の結束を乱さないために翡翠帝の正体について疑う発言はすべきではないという滸と朱璃の判断でした。そして、一斉蜂起の延期を伝えますが、そこに小此木死亡という情報が入ってきて本部がざわつき始めます。死因は調査中という情報でしたが、宗仁たちは共和国が手を下したと判断。そこへ子柚がやってきて、翡翠帝の殺害を総督府が計画しているという情報を教えます。ウォーレンが小此木と翡翠帝が共犯であったと判断を下したからでした。奏海は元々死ぬ覚悟でしたが、自害と共和国人に殺されるのとでは訳が違うと考え、元より家族として宗仁は奏海の救出を単独で行うことを決意。今の奉刀会では総督府と戦うだけの戦力はないこともあり、滸は個人では協力したいと思ってても、会長としての立場から動くことは出来ませんでした。朱璃は奏海のことを偽者ではなく本物の皇帝として認めた上で、自分がいない3年間、国民の心を守ってくれたのだから、皇帝を騙った罪は許されるべきということを本人に伝えたいと宗仁に言い、宗仁もそんな主の言葉に感謝を伝えるのでした。
8月15日。奏海救出作戦決行。鷹人に協力してもらい、総督府に花を納品する車の荷台に隠れていた宗仁は、車を降りると夜になるまで隠れつつ、歩哨の巡回経路を観察していました。そして、その警備の隙を突いて総督府に侵入。奏海のいる部屋に入ります。そして、奏海を連れ出そうとしますが、奏海は自分が皇帝を騙った罰を受けるため死ぬ覚悟を決めていて逃げることを拒否していました。しかし、奏海を許すという朱璃の言葉を伝え、お前は俺が守ると言うと、奏海は宗仁に身体を預けます。しかし、その瞬間、異変に気付いたウォーレンが部屋にやってきて散弾銃で宗仁を撃ち、宗仁は倒れてしまいます。奏海は宗仁の呪装刀を拾おうと時間稼ぎをしますが、それすらも見抜かれていました。しかし、事態に気付いたエルザが部屋に駆けつけた隙を狙って、奏海は簪を使ってウォーレンの喉を刺し殺してしまいます。しかし、宗仁も満身創痍であることから2人は抵抗することなく捕まります。驚異の回復力であっという間に歩けるまで回復した宗仁は、奏海と共にエルザのもとへ向かいます。エルザは父の死については軍人だからと受け止めており平然としていましたが、それよりもその父親を翡翠帝自らが殺してしまったことを問題視していました。そこで宗仁は自分が殺したことにしてほしいとエルザに提案。偽者であるという証拠がない翡翠帝にはまだ利用価値はあると考えているエルザはその案に乗ることします。しかし、奏海はもしもお兄様を殺すなら翡翠帝として武人や国民を使い共和国に対して反乱を起こすと宣言。エルザは彼女が兄のためなら国民を犠牲にしても構わないという信念を持っていることを既に痛感していたため、奏海の“お願い”を聞くことにします。兄を守るためなら何でもするという奏海の覚悟を受け止めたエルザは降参し、ウォーレンのことは病死したことにすると決定。その代わり、奏海は翡翠帝としてエルザ指導の下で皇国の民主化を進めることになりました。そしてもう1つ。今後翡翠帝として生きる鴇田奏海としての最後のお願いとして、1日だけお兄様と一緒にい過ごさせてほしいと懇願。エルザも鴇田奏海としての最後の願いを聞き届け、許可するのでした。
8月16日。日中はずっと宗仁の傍を離れなかった奏海は、鴇田奏海として幸せな時間を過ごします。そして、夜になり朱璃に対して民主化を認めてもらうようお願いします。ここで朱璃が反対すれば彼女を主として認めた宗仁は奏海と対立をしなければならなくなる・・・しかし、朱璃は皇国民が帝政が不要というのなら身を引く覚悟だと言います。そして、奏海自身は皇国のことをどうしたいのかと問うと、奏海はエルザを信じて言う通りにすると答えたため、奏海が兄のためにしか動かないと判断した朱璃は、その兄を制御して奏海を修正することにします。朱璃の意図を読んだ宗仁はもしもエルザが裏切った場合は、自分が責任を取ると誓います。すると奏海は頭越しに交渉しないでほしいと訴えますが、兄にこれは俺と朱璃の契約だと言い放ち、奏海に考えを改めさせます。兄の命を守るためエルザの操り人形になるだけではいかなくなってしまった奏海は難題を突き付けられることになりましたが、兄の命のため皇国を守ることを朱璃と約束。朱璃も奏海のことを皇帝として認め皇国を託すことにします。その日の夜、奏海は宗仁の部屋を訪れ自分の想いを打ち明けます。宗仁もまた皇帝を騙ってまで兄を捜そうとした奏海のその想いと覚悟を受け入れ、彼女を抱くのでした。
エルザが総督に就任する日。あの偽者宣言から初めて翡翠帝が公の場に姿を現すということで国民全員が注目していました。エルザは総督就任の挨拶で、皇国が独立し、やがて皇帝は権限を失って国の象徴となり、政治は国民の選挙で代表を選ぶ民主国家になっていくことを伝えます。その後、翡翠帝が檀上に上がる番となりましたが、国民に嘘を吐き続けた奏海は国民が自分を認めてくれるかどうか不安に思い、その檀上に上がることを躊躇していました。しかし、檀上に上がると式典会場が揺れるほどの割れんばかりの歓声が沸き起こり驚きます。朱璃が言っていた通り、血筋は関係なく3年間国民を守っていたのは紛れもなく奏海であり、例え偽者だったとしても国民は奏海を皇帝として認めていたのです。自分が国民に必要とされている・・・そのことを強く感じた奏海は、未だ国民を偽ったという罪悪感はあったものの、それよりも優先すべき感情が彼女の中に芽生えました。国民を守らなくてはいけない・・・その想いは紛れもなく朱璃が認めた皇帝そのものでした。こうして、奏海は翡翠帝として皇国の真の皇帝となったのでした。

鴇田奏海編 感想
奏海ちゃんの「お願い」はなかなか強烈ですねw 何度も“お願い”された宗仁もエルザも奏海ちゃんには完全敗北してましたしねぇ・・・w しかも兄に対してはあの上目遣い。これを計算でやってるなら恐ろしいですが、上目遣い自体は無自覚にやっているのだからそれ以上に恐ろしいw 無自覚な行為ほど攻略不可能なことはないw 計算なら構えてれば何とか耐えられるけど無自覚は常に不意打ちだからなw あんな風にお願いされたら断れるかーい!w 甘え上手にも程があるwwwww
奏海ちゃんはある意味、朱璃ちゃんや宗仁より迷いがないですよね。お兄様の事が第一で、そのためなら何でもするっていうところが。あれだけエルザに傾いていたのがエルザが宗仁にとって危険な存在だと分かればあっさり手のひら返しますし、兄が危険だと判断すれば翡翠帝としての立場を利用して国民の命すら交渉の材料にするし、敵国の総督すらその手にかける。一見何も知らなそうな小娘に見えますが、自分の信念をハッキリと持っていました。彼女自身は武人の教育を受けただけで武人そのものではないけれど、自分の守りたいもののために命を懸ける・・・その心根は立派な武人でした。というか、もはや狂気の領域ですよ、あの愛情表現はwww 普段は甘えんぼの妹で可愛いのですけどね、本気になった奏海ちゃんはちょっと・・・いやマジ怖いw 特に余談のエピソードは完全に病んでるよ!wwwww
あとは、皇帝となる人間は血筋ではなく皇帝としての義務を果たせるかどうかの覚悟にあるといった感じですかね。奏海ちゃんは兄が第一であり、その心は国民の方を向いてなく、それが皇帝としての奏海ちゃんの最大の欠点でした。朱璃ちゃんはそれを見抜いていて、それならばと宗仁を制御して奏海ちゃんを上手く誘導していましたね。そして、最後は自ら国民を守ると決意して本当の皇帝になっていました。エルザや共和国に関しては放置気味だったけど、まぁ奏海ちゃん主体の物語としては良かったんじゃないでしょうか。
Hシーンは4回。おっぱいはメインヒロイン5人の中で1番小さいのですが、妹なので特に気にしな・・・ごめんなさい、やっぱり妹でもおっぱいは大きい方が良いです(爆) まぁでも小さいのはもう仕方ないので妹ならOKですw ただまぁ、おっぱいはあまり見せてないっていうか微妙に隠れてる感じなのが残念だったなぁ・・・個人的には初体験のHの前戯のときのCGで初体験を済ませてほしかった。あのCGで本番してくれたら最高だったのになぁ・・・それが残念。1番良かったのは屋外の騎乗位かな。1番おっぱい見せてたので。あとは余談の最後のHか。どうせなら全裸でやってほしかったけどね~。っていうか、またも全裸なしなのかぁぁぁぁ!!私は別に全裸厨ではないけど、1人1つは全裸Hが欲しいなとは思いますね~。
一般シーンだと、兄が正体を明かして抱きしめあうシーンかな。この時点ではこの妹可愛いのぅ・・・と単純に思ってたわけですが、奏海ちゃんの行動力は予想の斜め上をいってて驚きましたなw あとはお花屋さんで店番をしてるとき。私服姿は結構好きでした。可愛い。あとは余談でのヤンデレっぷりが面白かったですw そんなわけで、奏海ちゃんは甘えんぼで甘え上手。家庭的だし、これだけなら文句なしの可愛い妹属性なんですが・・・やはり兄のことになると暴走して病んでしまうところをどう受け止めるかですかねw まぁお兄ちゃんとしては、どんな奏海ちゃんでも受け止めてあげるべきなんでしょうね!うんw とにかく本当にお兄様が大好きなんだなぁ~と怖いほどに伝わってくる妹でした。うん、本当に怖い(爆)

さてさて、お次はエルザ・ヴァレンタインです~。

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”お義兄様 ああお義兄様 お義理兄様” (Luck4)
2016-09-25 17:40:02
詠み人:翡翠亭…もとい翡翠帝。
義兄への想いをヤン:デレ=3:7くらいで表した句w

オーガストさんの作品では久々の義妹でしたが
愛情たっぷりエロ可愛いのは変わらず満足満足♪

>奏海ちゃんの「お願い」はなかなか強烈ですねw
奏海はいろんな意味で交渉上手でしたね。
エルザみたいに計算ずくめじゃない頭の良さと
思い切りの良さが良い味を出していたなと。
嘘が苦手でエルザにいろいろ情報バレしていた失点を
一気に逆転したシナリオ展開も面白かったです。

>奏海ちゃんはある意味、朱璃ちゃんや宗仁より迷いがないですよね。
>お兄様の事が第一で、そのためなら何でもするっていうところが。
朱璃に「お義兄様を、私にください」とすばり切り込む
シーンが凄く印象的でした。
それ故、奏海ルート以外に進む場合に意外とあっさり
義兄を朱璃に返したなと思いました。

>皇帝となる人間は血筋ではなく皇帝としての義務を
>果たせるかどうかの覚悟にあるといった感じですかね。
偽りであっても皇帝の義務を果たした奏海を
素直に認める朱璃を見て成長したなあとも思ったり。

>おっぱいはメインヒロイン5人の中で1番小さいのですが、
>妹なので特に気にしな・・・ごめんなさい、
>やっぱり妹でもおっぱいは大きい方が良いです(爆) 
立ち絵とか見てると小さい感じはしなかったですね。
確かにHシーンで胸は強調されてませんでしたが。

>私は別に全裸厨ではないけど、1人1つは
>全裸Hが欲しいなとは思いますね~
同意。
海のシーンの水着ポロリもエルザだったので
全体的に肌色率が低めな感じがしました。
Hシーン自体は滸よりは濃い目でしたが。

>あとはお花屋さんで店番をしてるとき。
>私服姿は結構好きでした。可愛い。
お花屋さんのイベントCGは一般CGでは一番好きですね。
私服も黒ストみたく体のラインが綺麗に出て
色っぽいのが良いですね。
返信する
病み過ぎですw (こばと)
2016-09-26 01:19:41
>詠み人:翡翠亭…もとい翡翠帝。<
>義兄への想いをヤン:デレ=3:7くらいで表した句w<
上手いですねw
個人的に、奏海ちゃんは、ヤンデレ比率は4:6かなと思ってますwww

>オーガストさんの作品では久々の義妹でしたが愛情たっぷりエロ可愛いのは変わらず満足満足♪<
オーガストの妹ヒロインって何気に麻衣ちゃん以来ですよね。男の先輩の妹とか、同級生ヒロインの妹とかはいましたけど、主人公の妹となると麻衣ちゃん以来です。
そんなに作品出てないですけどw
麻衣ちゃんは可愛い妹でしたが、今回は可愛いにヤンデレが追加されてしまいました・・・w

>奏海はいろんな意味で交渉上手でしたね。<
>エルザみたいに計算ずくめじゃない頭の良さと思い切りの良さが良い味を出していたなと。<
>嘘が苦手でエルザにいろいろ情報バレしていた失点を一気に逆転したシナリオ展開も面白かったです。<
全てはお兄様のために!ですねw あそこまで真っ直ぐだとどんな計算も狂わせてしまいそうですw
意外な行動力があったせいか、奏海ちゃんのシナリオは面白かったですね~。奏海ちゃんのヤンデレ具合もw

>朱璃に「お義兄様を、私にください」とすばり切り込むシーンが凄く印象的でした。<
>それ故、奏海ルート以外に進む場合に意外とあっさり義兄を朱璃に返したなと思いました。<
奏海ちゃんからすれば翡翠帝という大罪を背負ってまで会いたかった相手ですから、そりゃ~必死にもなりますよね。
あっさり返したように見えたのは翡翠帝としての自覚の顕れみたいな感じですかね。竜胆作戦が始まる前はまた会えるって気持ちもあったでしょうし。
でも、帝宮を脱出するときは最後まで渋ってましたし、やはり心の中では一緒にいたいと思ってるでしょう。

>偽りであっても皇帝の義務を果たした奏海を素直に認める朱璃を見て成長したなあとも思ったり。<
自分がいない3年間皇帝の義務として国民の心を守ったからと罪を赦すと言ったあたりですね。
初期の朱璃ちゃんだったらすぐ斬り捨てただろうなぁとか思ってしまいますw

>立ち絵とか見てると小さい感じはしなかったですね。<
>確かにHシーンで胸は強調されてませんでしたが。<
いやー、隣にいたのがいつもエルザだったので、比較してしまいました(爆)
同じような背丈の奏海ちゃんと古杜音ちゃんが並ぶと圧倒的な戦力差を感じますw

>同意。
>海のシーンの水着ポロリもエルザだったので全体的に肌色率が低めな感じがしました。<
>Hシーン自体は滸よりは濃い目でしたが。<
あのポロリ、宗仁君は指の隙間から見てるやんけwwwって思ってましたw
やはり全裸Hは欲しいですよね~。今作はほとんどないのが残念です。

>お花屋さんのイベントCGは一般CGでは一番好きですね。<
>私服も黒ストみたく体のラインが綺麗に出て色っぽいのが良いですね。<
あの私服姿はお気に入りですな~。私服だけで選ぶなら、奏海ちゃんのが1番似合ってると思いました。
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