こばとの独り言

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「千の刃濤、桃花染の皇姫」 あらすじ・感想その6 宮国朱璃編

2016年09月29日 00時16分09秒 | 美少女ゲーム

古杜音に提案された治療法について【古杜音が提案した方法には効果がない】を選ぶと宮国朱璃編に突入します。

・・・と、いうわけで、メインストーリーのラストは宮国朱璃でした!

宮国朱璃 キャラクター紹介
朱璃は第八十六代皇帝・蘇芳帝の娘であり正統なる後継者。本名は「桃花染皇女」。3年前の戦争のとき宗仁に助けられた後、伊瀬野に逃げ延びそこに隠れ住んでいたため、行方不明扱いになっていました。伊瀬野で3年間剣の修行を積んだ後、小此木暗殺のために天京まで行きましたが、そこで宗仁と再会し、共に行動することになりました。
正当な皇族でその資質は充分であり、色々とあった末に宗仁と滸は彼女に忠誠を誓っています。負けず嫌いで融通が利かないところもありましたが、いくつもの戦いを経て成長して変化しており、最初は小此木を殺したら自分も死ぬつもりでしたが、徐々に皇帝としての自覚が芽生え、今では翡翠帝によって皇国が幸せになるなら皇帝にならずとも良いと考えるほどになっています。
皇国の初代皇帝・緋彌之命と瓜二つであり、ミツルギ曰く彼女こそが緋彌之命の生まれ変わりとのこと。その為、かつて緋彌之命が皇帝になるため涙を捨てたことから、彼女もまた涙を流すことが出来ず、朱璃が泣くと桃の花弁が辺りに舞い落ちます。皇国に厄災をもたらす者を討ち滅ぼすために自分の中に眠る緋彌之命の力を解放する必要がありましたが、そうすると自分の人格を失ってしまうため、宗仁に想いを寄せる朱璃は国と宗仁、どちらを取るかで葛藤していましたが・・・。

宮国朱璃編 あらすじ
【柿紅葉】(続き)
宗仁は古杜音の申し出を断ります。理由は、ミツルギの記憶を振り返ってみても過去に斎巫女と情交に及んだことがないからでした。同様に力を得るために斎巫女の命を奪ったこともないから。だから、時間の許す限り他の方法を探してほしいと伝え、古杜音も引き下がります。翌朝、昨晩の行いを反省する古杜音。そこへ五十鈴がやってきて悩み事があるなら相談に乗ると言いますが、古杜音はミツルギ様の力を取り戻させることが出来ず何の役にも立ててないと話します。すると、五十鈴からそれは相談ではなく弱音だと突っ込まれると、更に弱音を吐いて、自分よりも何倍も優秀な五十鈴が斎巫女になればもっと上手くいっていた、何故自分が選ばれたのかと言います。すると、五十鈴は先代に斎巫女に必要な資質は何かと尋ねたことがあると話し、先代はそれは「人を愛する才」だと答えます。それを聞いて五十鈴は次の斎巫女は古杜音だとすぐに分かったと言います。そして、先代の名誉を守れるのはあなただけと励まします。その後、五十鈴と結界の綻びがないか参道の見回りを行っていましたが、古杜音は呪術を禁止されているため修繕は五十鈴が行っていました。そこで古杜音は本当に呪術は必要なのか疑問を感じます。因果を捻じ曲げていいところだけを甘受し、悪いところはなかったことにするというのはなんだか不気味だと。巫女に求められているのは本当は呪術ではないのではないか・・・古杜音の悩みは増える一方でした。
一方、朝の鍛錬を終えた宗仁は朱璃に呼びとめられ、力を取り戻すために私を抱きなさいと言われます。宗仁は古杜音のとき同様にそれを断りますが、朱璃からミツルギ様は緋彌之命を愛していたと指摘され、宗仁は動揺。しかし、2人が問答をしているとき外で人が慌ただしく走る音がしたため、外に出ると結界の入口付近で巫女たちが何者かを抑えつけているのを目撃。その相手は子柚でした。子柚は睦美や数馬は生きていることを伝え、滸は捕まってしまい処刑されるのも時間の問題だと伝えます。それだけでなく、共和国軍がこちらに向かっていると言い明日の夜には到着すると教え、ここに辿り着けたのは将校の通信内容を盗み聞いて知ったからだと答えます。逃げるか戦うか決断を迫られますが、奥伊瀬野は武人の反乱にも耐えられるよう要塞化していることから、下手に逃げるよりは安全ということで、戦うことに決定。しかし、予想よりも早くこちらが戦う準備を開始したと同時に結界の一部が攻撃されてしまいます。宗仁と朱璃は守護防壁が出来るまでの間、時間を稼ぐために現地へ向かおうとしますが、その前に古杜音が1本の呪装刀を持ってきます。その呪装刀は「初霜」。かつて滸を操った呪装刀でした。古杜音はこの呪装刀にも巫女の命がかかっており、捨てるには忍びなかったので研ぎ直したと言い、宗仁に渡します。ただし、害のないように処置した分、本来の力である冷気はなくなってしまいましたが、宗仁は帝宮を脱出する際に呪装刀を失くしてしまったため、この上ない味方となりました。
守護防壁が完成するまでの1時間。宗仁と朱璃は巫女たちの支援を受けながら必死に共和国軍を足止めします。そして第一波が引いた後、宗仁たちも引きますが、途中で刻庵を遭遇。宗仁は刻庵と対峙しますが、その圧倒的な力の前に劣勢に立たされます。刻庵から迷いがあると言われ、宗仁は道具に迷いはないと返しますが、一向に不利な状況は覆りませんでした。その途中、呪術を禁止されている古杜音がやってきて宗仁の戦いを見守ることにしましたが、そこで宗仁が自分を道具だと言いきったことをヒントにある事に気付きます。小此木が言っていた「研ぐ」というのは比喩表現なのではなく言葉の通りの意味なのではないかと。だからミツルギ様の力を取り戻すのは人の傷を癒す「治癒」などではなく呪装刀を直すときに使う「研ぎ」なのではないか・・・それは宗仁を人として扱っている限り思いつかない発想でした。
宗仁の力を取り戻す方法が分かった古杜音は、傍で同じく宗仁の戦いを見守っていた朱璃にこれまでの礼を言い、「研ぎ」の儀式に入り、自分が倒れたときは五十鈴を次の斎巫女に指名してほしいとお願いします。そして、古杜音にとって一世一代の命を燃やし尽くした究極の「研ぎ」を始めます。そして、ミツルギ様の力が戻るのを見ると、古杜音は理解します。人は永遠の刻を生きる宗仁と共に歩き続けることは出来ない。それは皇祖様ですらも同じだった。けど、斎巫女は違う。命を捧げることでミツルギ様と一体化し永遠に添い遂げることが出来る。それはまさしく「ミツルギの花嫁」であると。そして、古杜音は宗仁と一体化し、新たな「ミツルギの花嫁」となるのでした。
古杜音の一世一代の「研ぎ」は成功し、宗仁はミツルギの力と記憶を取り戻します。そして、金色のオーラに包まれた宗仁は、今度は刻庵を圧倒。刻庵の奥義すらも弾き返し、吹き飛ばして勝利を収めます。刻庵との決着が着いた直後、守護防壁は完成。その瞬間、共和国軍の2000人超の兵も兵器も一瞬で消滅。奥伊瀬野の攻防戦は宗仁たちの勝利に終わります。宗仁は朱璃の方を見ると倒れた古杜音を抱えていました。彼女はまだ息はしているものの意識は戻らず昏睡状態でした。すぐ治療を・・・と思った矢先、雪花が現れます。そして、別世界で見た黒い雪が辺りを覆うと、ミツルギの力を取り戻した宗仁ですら力を発揮できいない状態に陥ってしまいます。雪花は寝ている古杜音に用があると言い、彼女に力を分け与え回復させます。
意識を取り戻した古杜音。雪花は自分が皇国に怨みがある理由を話します。八岐家は巫女の名家ですが、それ以前に緋彌之命によって滅ぼされた胡ノ国の巫女の一族でもありました。そして、緋彌之命によって自分たちが長い時間をかけて作り上げた呪術も国の宝とも呼べる呪装具も奪われ、更に胡ノ国の大神「黒主大神」の存在を否定され「黒主大神」の住んでいた「根の国」を「因果のひずみ」の廃棄場所にされたことから。そもそも胡ノ国は皇国が出来る200年前に緋ノ国によって侵略を受けていました。それを総力を挙げて戦い何とか滅亡を免れ、それから200年かけて国力を回復させ、緋ノ国を追い詰めるところまでいきました。しかし、敗北した胡ノ国の巫女は、表向きは名家として扱われていましたが、実際は1番負担の大きい役割ばかりでした。だから雪花は共和国に寝返り八岐家の犠牲の上に成り立っている伊瀬野と皇国を潰そうと考えたのです。
自分のことを一通り話した雪花は、これまで皇国の巫女たちが「根の国」に積もらせた「因果のひずみ」を皇国中にまき散らすと宣言。古杜音は雪花の気持ちを理解しますが、彼女が多くの皇国民の血を望んでる以上、斎巫女として皇国を守らなくてはいけないと思い立ち上がります。古杜音にはもう呪力は残されていないため、ただ「大御神」に祈るだけでした。呪術の根源は「大御神」に祈り願いの成就を乞うこと。緋彌之命が「根の国」を利用する呪術を作り上げる前から、更に「型代」を使って呪術を作る「古代呪術」より以前から巫女は祈り、奇跡を起こしてきた。けど、それは逆で、本当は誰でも神に祈ることが出来、神へ願いを届けられることが出来た人間が巫女と呼ばれるようになったのだと古杜音は理解します。だから、供物を捧げたり祝詞を上げたりするのは、願いが届く可能性を上げるための手段に過ぎない。本当に必要なのは、一切の雑念なく祈る強い心のみ。それこそが「呪術のひずみ」という代償すら伴わない純粋な神の力「原初呪術」でした。
古杜音の祈りは「大御神」に届き奇跡が起こります。雪花の使った呪術は打ち消され、日輪から放たれた光は皇国に害をなす者・・・雪花の腹を貫通していました。古杜音は倒れた雪花に対し「救うことができませんでした」と謝ります。雪花は敵にすら謝る古杜音を笑い、だから「大御神」も願いを聞いてくれたのかと納得。しかし、彼女の最大の目的は達成していました。先代の形見であった宝珠が今にも砕けそうになっていたからです。雪花はこれであの方のお力が取り戻せると言うと、どこからともなく口笛が聴こえ、ロシェルが姿を現します。ロシェルは雪花にまだやることがあるからゆっくり休めと声をかけた後、古杜音に宝珠を砕いてくれたことについて礼を言い、先代を殺したのは自分だと教えます。殺したのは呪壁を破壊するため。しかし、先代は逃げることをせず、自分の命を代償にして禍魄の力に鍵をかけました。そのカギは非常に複雑でロシェルや雪花では解除できない代物だったため、先代の斎巫女を凌ぐ力を持つ巫女に壊してもらう必要があったと言います。そう、雪花が帝宮で古杜音の前に姿を現したときに古杜音を見逃したのも、古杜音に先代の話を持ちかけ更に成長を促して宝珠を壊させるためでした。ただ、さすがのロシェルも「大御神」の力で壊すとは思っていませんでしたが。
先代殺しの真相を話した後、ロシェルは朱璃の方へ向き、彼女のことを「緋彌之命」と呼び、ようやく私の元へ戻ってきてくれたと喜びます。そして、今ここであなたを殺したところで面白味がない、あなとを殺すにはもっと美しい舞台を作る必要があると言います。そして、宗仁がロシェルのことを「禍魄」と呼ぶと、禍魄は融の姿に化け宗仁を煽ります。その後、禍魄は自分のことについて、宗仁と同じ存在だと話します。ミツルギが皇国に降りかかる厄災を斬り続けるなら、私もまた皇国に厄災をもたらし続けると。更に禍魄はミツルギと緋彌之命を苦しめるために、300年前に共和国を作ったと教えます。共和国が皇国を攻めてきたのは禍魄の仕業だったのです。朱璃も宗仁ももはや禍魄を許すことは出来ず、朱璃は宗仁に斬るよう命令しますが、宗仁はまだ完全にミツルギの力を取り戻せておらず、返り討ちにあってしまいます。禍魄はミツルギが力を取り戻せないのは、宗仁と朱璃の強い繋がりがミツルギを身体の奥に封じ込めているせいだと気付き、朱璃の本心をも見抜きます。朱璃はミツルギの力が解放されているのを恐れている・・・何故なら、宗仁がミツルギになってしまったら、自分ではなく緋彌之命の方へ向いてしまうのではないかと思っているから。そして、宮国朱璃として宗仁に愛されることを願っているから。
朱璃は禍魄の言葉を必死に否定します。禍魄は否定し続ける朱璃を見て、以前朱璃を攫ったとき、余計なことをしてしまったと話します。朱璃はその時のことを宗仁には詳しく話していませんでしたが、禍魄はその内容を説明します。宗仁の命と皇国の再興、どっちが大事か尋ね、朱璃の選んだ答えは宗仁だったと教えます。そして、朱璃の存在が邪魔になっていると言い、禍魄は朱璃を殴って捕え殺そうとしますが、その瞬間、禍魄の身体を貫いたのは刻庵の一突きでした。宗仁はその隙に禍魄を斬りつけますが、禍魄の身体はすぐに修復し刻庵を吹き飛ばします。そして、禍魄は病み上がりだから今日はここまでにすると言い、古杜音を攫い、雪花も担いで去って行きます。禍魄が去った後、気を失っていた朱璃は目を覚まし、刻庵のもとへと駆けつけます。刻庵は最期に皇姫殿下をお救い出来たことを嬉しく思いますと言い、守る立場のはずの自分が操られてしまったことを謝罪。朱璃は刻庵のことを許し、皇国のために務めてくれたことを感謝すると刻庵は喜び、最期に娘の安否について尋ねます。宗仁が無事であることを告げると、刻庵は良かった・・・と安らかに眠りにつくのでした。
夜になり、五十鈴と被害状況の確認をし、奥伊瀬野は損傷が激しくここを拠点として使い続けるのが難しいという結論に。その後、容態のよくない者がいると聞いて五十鈴は席を外し、宗仁と朱璃はお互い禍魄に対抗するための力が必要であることを確認。朱璃は禍魄の言っていたこと・・・自分の弱さを認めます。宗仁もまた同じでした。力がなければ何も守ることは出来ない。だから強くなろうと。そして、古杜音が攫われた以上、朱璃と宗仁が真の力を解放する手がかりは紫霊殿にしかないと考え、天京へ向かうことにするのでした。
【冬濤】
奥伊瀬野を発って7日後、子柚の案内で天京まで辿り着いた宗仁と朱璃。茨の道を抜けるとそこは皇家の陵墓でした。すると、事前に連絡を受けていた睦美と鷹人がやってきて、無事を喜びます。朱璃は睦美に天京の状況を聞き出します。
皇国政府は事実上崩壊しており、翡翠帝も安全確保を理由に総督府に軟禁されてしまいました。現在、皇国を統治しているのは共和国軍のエルザでした。竜胆作戦以降、総督ウォーレンは表に出なくなり、代わりにエルザが共和国軍の顔となっていました。それは、共和国が皇国を完全併合した後、エルザを新しい総督にするための前振りでした。
そして、竜胆作戦に関わった人物全て、末端の武人に至るまで例外なく逮捕命令が出されており、街にも夜間外出禁止令が出され、各所に共和行軍の検問が置かれていました。現在生き残っている奉刀会の武人は40名ほど。かろうじて連絡は取り合っているものの、大きな行動を起こせる状態ではありませんでした。奉刀会会長である滸の行方は未だ不明であり、生死も不明でした。子柚は「不知火」は輝きを失っていないと言い、滸の無事を信じていました。「不知火」は子柚が命懸けで取り返しており、その刀身にはまだ輝きがある・・・つまり持ち主である滸が生きていることの証明でもありました。滸がいない奉刀会は睦美が会長代行を務めており、奉刀会は最後まで皇姫様の手足となって戦い抜くと朱璃の前で誓います。
街を見渡すと勅神殿が破壊されており、睦美の話によると、二日前に謎の爆発が発生。建物は全壊し神職が多数死んだとのことでした。そこでこれまで黙っていた鷹人が口を挟み、神殿の爆発は呪術が関係していると言います。爆発のあった夜、大きな呪力が解放された感覚があったと説明。それを聞いて宗仁は禍魄が勅神殿に封印されている「天御鏡」を手に入れるために行ったのではないかと推察。朱璃もそれに同意します。
皇国に厄災をもたらすという禍魄のことを聞いて、睦美と子柚は困惑していましたが、まるでこの事態を予測していたかのような反応を見せたため、彼がどこまで知っているか聞き出します。鷹人は小此木や先代斎巫女から宗仁は国の至宝であり、いずれその力に頼るようになるから守るよう指示されたため、宗仁を引き取りました。刻庵も死に際に同じようなことを言っていたことを宗仁は思い出します。鷹人は小此木から「自分は蘇芳帝から朱璃と宗仁をお預かりしている。2人に皇国の未来を託すまでは死ねない。あらゆる手段を用いて皇国を守る」と聞いており、宗仁もミツルギの記憶を遡り、朱璃が幼い頃、ミツルギが蘇芳帝に娘を死守するよう要請していたことを思い出します。朱璃が緋彌之命の生まれ変わりだと考えていたからでした。小此木が知っていたのは蘇芳帝から話が伝わっていたからで、だからこそ小此木は朱璃を天京から逃がし、来るべき日のために帝宮や「紫霊殿」を守ろうとした・・・共和国に媚びを売ったのは、共和国の直接統治を避けるため。ウォーレンに「小此木に一任すれば皇国を楽に統治できる」と思わせ、皇帝制を含む旧来の国体を維持しようとしたのでした。
小此木の忠義を知った朱璃。鷹人はこの日のために皇国を守り続けた・・・あとは若い世代に任せますと言って、朱璃たちに皇国の未来を託します。小此木たちの思いを受け取った朱璃は、紫霊殿へ向かおうとしますが、そのとき耳の奥に澄んだ音が響き、空一杯に文様が出現。天京全体が呪文の檻に閉じこめられたかのような光景になります。宗仁と朱璃は何ともありませんでしたが、睦美と子柚の様子がおかしくなり、目の輝きを失った後、宗仁と朱璃に斬りかかります。宗仁は2人の刀を弾きとばして殴って気絶させ無力化し、武器を奪います。鷹人は呪術をかじっていたせいか、なんとか理性を保てている状態でした。街の方を見ると、各地で炎が上がり、皇国人も共和国人も関係なく殺し合い、逃げ惑っていました。その様子を見て、残された時間は少ないと感じた宗仁と朱璃は、睦美と子柚を鷹人に任せ、紫霊殿に向かうのでした。
宗仁たちが天京に着いた頃。総督府では、エルザと翡翠帝が口論していました。エルザは本日付けで皇国という国家は消滅し、制度上、これからは共和国の一部として扱われると説明。翡翠帝は了承していないと怒鳴りますが、エルザは偽者の承認など必要ないと言って嘲笑います。翡翠帝は竜胆作戦が失敗に終わった夜、お兄様たちが戻られるまで共に手を取り合って天京を守ろうと誓ったはずですとエルザを非難します。すると、エルザはそのお兄様の生存が確認されたことを教え、少なくとも8日前までは奥伊瀬野にいたと話します。ただ、3日前に奥伊瀬野を制圧したときにはいなかったと言うと、翡翠帝は天京に向かっていると言い、お兄様は共和国軍を放ってはいかないと忠告。その瞬間、耳の奥に澄んだ音が響き、2人とも頭が割れるような痛みを感じます。とても立っていられる状態ではなく、エルザは窓枠に手を置いたまま膝を突き、翡翠帝は床にうずくまりました。エルザが頭痛に耐えながら電話で情報部を呼び出しますが通じず、帝宮にいる副官のロシェルを呼び出します。すると。ロシェルは「異常はない」と言い、兵士たちが殺し合っているのも「予定通りだ」と答え、電話を切られてしまいます。エルザはロシェルがクーデターを起こすつもりだと考え、止めようと動こうとしたところ、目が虚ろな翡翠帝に襲われます。その力は日ごろの彼女からは想像できないほどの膂力でした。そして、エルザは翡翠帝に首を絞められますが・・・。
帝宮に着いた宗仁と朱璃。帝宮内も街の中と同じく銃声と悲鳴に満たされていました。紫霊殿は呪術の鍵がかけられていましたが、朱璃は小此木から受け取った義眼を取り出し、それを指先でねじると、球体が真ん中から真っ二つに割れ、中から薄桃色の花弁が出てきます。朱璃が「私達に道を示して」と言うと、それに応えるかのように花弁が宙を舞い、紫霊殿に吸い込まれ封印された扉が音もなく開きます。すると、2人は呪力の奔流に包まれ、気が付くとそこはミツルギにとって忘れられない2000年前に起こった悲劇の舞台、転生の儀式の間でした。朱璃に場所の説明をすると、宗仁の前に千波矢が現れ、宗仁を誘うように視線を祭壇の方へと動かし姿を消します。朱璃に祭壇の方に何かあると言って、朱璃と2人で祭壇に行くとそこには勾玉がありました。それこそが2人の探していた「八尺瓊勾玉」でした。すると、「2千年、長かったな」と出し抜けに声が響きます。宗仁はその声が緋彌之命だと分かり、緋彌之命は朱璃に勾玉を首に掛けよと命じます。その勾玉を見に付ければ緋彌之命は復活し、朱璃は消える。朱璃が消えれば宗仁もミツルギへと戻る。それでも禍魄を倒し皇国を守るため力を求め、朱璃は宗仁に「皇祖様と共に必ず禍魄を討ちなさい」と最後の命令を下し、勾玉を首にかけようとします。すると、口笛が聞こえ、禍魄が姿を現し、天京で発生している現象は「天御鏡」によるものだと言います。鏡はそもそも「黒主大神」の声により人の心を操る呪装具で、胡ノ国では兵士から恐怖心を消し去り、破壊衝動を拡張するために使っていました。そして、その鏡は八岐家の先祖が500人もの生け贄を捧げて作ったものでした。禍魄を止めるには緋彌之命の力が必要。朱璃は宗仁に「愛している」と言葉を遺し、勾玉を首にかけます。すると、朱璃は姿を変え、緋彌之命が復活。そして、緋彌之命が「久しいな、ミツルギ」と声をかけると、宗仁もまた人格が消えミツルギへと変化します。復活した2人は、禍魄と対峙し、緋彌之命の呪術は禍魄の身体は貫き、ミツルギの一撃で鏡は機能を停止。すると、禍魄は本番をお楽しみにという言葉を残してその場を去って行きます。禍魄が去った後、2人は2000年ぶりに言葉を交わしますが、緋彌之命は先ず禍魄について説明します。
ミツルギは「皇国に降りかかる厄災を斬るもの」という概念を形にした存在。厳密に言えば、国民一人一人に「そういう存在が実在する」という概念を植え付けることで実体化してました。しかし、「皇国に降りかかる厄災を斬るもの」を作れば、同時に「皇国に厄災をもたらすもの」も生まれてしまうのが呪術の作法「因果の相殺律」でした。そんな物騒なものが生まれては困るから緋彌之命は大きな「型代」を用意しました。しかし、結果として「型代」は機能せず、「皇国に厄災をもたらすもの」がこの世に生まれ落ちてしまいます。それが禍魄でした。ミツルギと禍魄は表裏一体の存在。片方のみでは存在できない。何度斬られても際限なく復活できるのはそれが理由でした。「型代」が失敗したのは、儀式の場にいた巫女の中に失敗を望む者がいたから。「緋ノ国」とて他国を滅ぼして大きくなった国のため、雪花のように緋ノ国を恨む者は決して少なくありませんでした。全ては巫女の心を見抜けなかった私のせいと緋彌之命は言いますが、ミツルギは彼女を誰も責められないと考えます。888人の心を見抜くなどほぼ不可能であり、ミツルギを作り胡ノ国を滅ぼしただけでも奇跡なのだから。ミツルギは過去のことは今更どうしようもない、それより禍魄をどうしたらいいと緋彌之命に聞きます。ミツルギが差し違えればいいのかと言うと、緋彌之命は他に案がなければ試す価値はあると思うと答えますが、彼女には腹案があるようでした。緋彌之命はここは呪術で作った世界だから時間は止まっているから久しぶりに散歩しようとミツルギを誘い、転生の儀式の間を出るのでした。
緋彌之命とミツルギが2000年ぶりの再会を果たしていた頃、エルザは襲ってきた翡翠帝を逆に絞め落し気絶させ、各所と連絡を取ろうとしていました。すると、外が急に明るくなり空の文様が消えます。エルザは文様が現れてから唯一連絡が取れたロシェルの言葉を思い出し、今回のが予行練習ならば本番は更なる惨劇が待っていると考えます。そのとき、ウォーレンが戻ってきたため、エルザがロシェルが首謀者だから拘束すると報告しますが、ウォーレンは今回の件は私の指示でやっていると言います。それだけの価値があるものをロシェルに作らせていると。ロシェルが作っているのは群衆を思いのままに操る呪装兵器であり、それを利用してウォーレンが意図した場所で意図した通りの戦争を起こさせるのが目的でした。ウォーレンは皇国の状況を見て征服するより統治する方が遥かに難しいと感じ、共和国の拡大戦略は間もなく頓挫すると読んでました。領土を拡大したところで、統治コストが上がるばかりで実入りが少ない。それよりも他人の戦争に嘴を突っ込んだ方が遥かに儲かるため、これからの共和国に必要なのは、領土ではなく稼ぎのネタになる他人の戦争であり、そのための人を操る呪装兵器開発でした。戦争を“する”のではなく“させて”自分たちが利益を刈り取る。ウォーレンの真の目的は自分の私利私欲のために世界を“戦争農場”にすることだったのです。ウォーレンの目的を聞いたエルザは、ロシェルを捨て置けというウォーレンの命令を拒否。武人たちに倣い人として誰に見せても恥ずかしくない人生を送るために。そして、お互いに銃を向けあい、引き金を引きますが、撃たれたのはウォーレンだけでエルザは無事でした。気絶から目覚めた翡翠帝がエルザを咄嗟に突き飛ばしたのです。ウォーレンは高潔な生き方などただの自己満足であり、泥にまみれた連中を動かすには自分も汚れなくてはならないと言いますが、エルザは端から見れば汚れた人間が増えただけと言い返します。すると、ウォーレンは馬鹿めと言って気を失い、エルザは放っておいたら失血死するだろうとからと衛生兵を呼び出します。
その後、エルザは翡翠帝に何故助けたのかと聞きます。翡翠帝は咄嗟に身体が動いただけと答え、エルザはもしものことがあったら私が悪役になった意味がないと呆れます。翡翠帝がその意味を問うと、エルザはあの戦いの後、自分に出来ることは少なく、国を守るという宗仁との約束を守るためには皇国を共和国に売り、翡翠帝を総督府に軟禁させウォーレンを信用させるしかなかったと話します。エルザは何よりもまず約束を守るために奏海の命を優先したのです。宗仁や朱璃に万が一のことがあっても、翡翠帝である奏海さえいれば望みはあると思ったから。翡翠帝は共和国人であるあなたが皇国のために動くなんて信じられないと言いますが、エルザは恥ずかしい生き方をしたくないだけと答えます。そして、エルザは翡翠帝にロシェルを止めるから協力してほしいを伝え、エルザと翡翠帝は再び手を結びます。その後、2人は先ず滸たち武人が捕えられている基地を襲撃し、滸たちを救出。そして、滸は翡翠帝の下した「日輪の勅令」(あらゆる権限を皇帝に集中し、国難に対する際に発令される皇国最上位の命令のこと)に従い、ロシェル討伐のために再び立ち上がるのでした。
一方その頃、緋彌之命とミツルギは2000年前の天京を歩いた後、丘の上で一休みしていました。緋彌之命はミツルギには本物の刀があるが、今のミツルギには使えない。自分からミツルギへの呪力の糸が上手く繋がらず、このままではミツルギの真の力を発揮できないと言います。その理由は朱璃と宗仁でした。2人は無意識のうちに取り込まれまいと抵抗しており、緋彌之命はそんな2人を責められないと言い、彼らの魂に経緯を表するなら、皇もまた国の未来のために心を殺さねばならないとミツルギに自分を斬れと命じます。自分の全てを朱璃に託すために。彼女ならば自分の力を使いこなせると信じて。ようやく再会した緋彌之命の存在が消えることに対し、ミツルギはそれを必死に拒みますが、緋彌之命は冷静になれと一喝。皇とミツルギが消えれば2人は全力を出せる。そうすれば琥珀を討つことができると。ミツルギは緋彌之命の覚悟を決め、彼女を斬ることを決意。それは、2000年前の転生の儀式のときには自分が出来なかったこと。そして、桃の花弁が舞う中、ミツルギも初めての涙を流し、ようやく主の願いを叶えることが出来たのでした。
国を救うために己を捨てるつもりで緋彌之命とミツルギを復活させた朱璃と宗仁。しかし、2人は自分の気持ちに蓋をすることが出来ず、死に損なってしまいました。お互いの気持ちを確かめ合います。この弱さは罪であり、禍魄を討つことでしか償えない罪である・・・。改めて禍魄を倒す決意を固めた2人は、現実世界へと戻ります。緋彌之命の力が宿った朱璃の負担は大きく、まだ本調子ではなかったため、体調を万全にするため休む場所を探すべく天京の街に戻ります。2人は糀谷生花店まで来ますが、お店は締まっており、人の気配はありませんでした。しかし、店の扉の隙間に生花が挿されていることに気付き、それが竜胆の花だったため、2人はすぐ「竜胆作戦」を思い付きます。誰かが自分たちとの連絡を取りたがっている・・・作戦名を知るのは、奏海、古杜音、滸、エルザ、紫乃の5人。その中で自由に動けるのは、エルザと紫乃だけでした。落ち合う場所はどこかと考えた結果、竜胆作戦を考えた場所・・・生徒会室であることに気付き、学院に向かいます。屋上から学院に侵入した宗仁と朱璃は、休校中で無人とはいえ警戒しながら生徒会室に入ると、そこはさながら臨時指令室のような有様になっており、紫乃からの置手紙でこれが彼女から支給された物資であることを知ります。その後、疲れていた朱璃は宗仁の傍で眠りにつきますが、3時間ほどすると目が覚め、学院内を散歩したいと言い出します。
朱璃は宗仁の記憶がほぼ戻ったことを確認すると、色々と質問します。宗仁が学院に通っていたのは、刻庵に敵のことも知るべきと教えられたから。蘇芳帝とも面会したことがあり、ミツルギは歴代皇帝全てと面識がありました。いざというとき皇帝と連携が取れないは問題だから。そうでなくとも、皇帝は緋彌之命とミツルギの作った「命の結晶」を産んだ千波矢の子孫であるから。朱璃のことも彼女が幼い頃に見たことがあり、緋彌之命と瓜二つであったことから緋彌之命の生まれ変わりだとすぐに分かり、蘇芳帝に必ず守るように進言していました。3年前の戦争のとき、宗仁が滸たちと行動を別にしたのは朱璃を守るため。そして、記憶を失ったのは禍魄と対峙して敗北したから。正確には禍魄にやられたわけではなく、禍魄の命により落とされた爆弾で身体が木端微塵に砕け散ったから。宗仁1人なら逃げることも可能でしたが、宗仁は自分を追ってやってきた奏海に気付き咄嗟に彼女を庇ったのです。次に目を覚ますとそこは糀谷生花店の2階でした。小此木の命を受けた鷹人がミツルギの破片を回収して治療してくれましたが、記憶は戻りませんでした。こうして、新しい人格・鴇田宗仁としての人生が始まり、3年後に朱璃と出会うのでした。宗仁が自分のことを話した後、外に出た2人。宗仁は禍魄を封印する方法について聞きます。朱璃は感覚的にそれを理解していたようですが、口で説明するのは難しいようでした。宗仁はもしものときは差し違える・・・俺と禍魄は2000年前の負の遺産であり、消えるべきだと。すると、朱璃はそんな感傷的なのは宗仁らしくない。かつての宗仁なら、禍魄に勝つために戦う。勝った結果として自分が消えるだけだって言うはずだと言います。それ以前に自分が死ぬべきなんて言われたら私が悲しいと言い、宗仁も謝ります。そして、2人は寄り添いやがて愛を確かめ合うのでした。
初体験を済ませた2人。宗仁は改めて朱璃を守ると約束。朱璃は恥ずかしがりながらもそのお礼の先払いとして宗仁に自分の本当の名前を教えます。皇族は悪意ある呪術を避けるため家族以外には本名を教えないことになっており、「宮国朱璃」も偽りの名でした。朱璃の本名は「桃花染皇女」。宗仁はその名前を聞いて良い名前だと言うと、朱璃はありがとうと返します。しかし、これからは本名で呼ぼうという宗仁に対し、朱璃は本名ではなく朱璃と呼んでほしいとお願いします。朱璃という名前は宗仁が好きになってくれた名前だから。宗仁も分かったと納得。先払いされた以上、必ず朱璃を守ると誓いを新たに朱璃を抱きしめるのでした。
一方、禍魄に攫われた古杜音は呪壁の中にいました。目を覚ますと呪術で縛り付けられており、目の前には雪花がいました。雪花は呪壁を完璧には直せないものの、他の巫女たちの命を使い呪力を無駄に消費できる程度まで修復させていました。そして、古杜音と呪壁の力を利用して呪力を逆流させ「根の国」にある「因果のひずみ」をくみ上げ、皇国に降らせるつもりでした。古杜音はこんなことのために多くの巫女が犠牲になったのだと思うと、怒りが込み上げてきました。雪花は古杜音が復讐の籠った目で自分を見ていることに気付くとせせら笑い、明日一緒に世界を壊しましょうと言うのでした。
翌日、決戦の朝。総督府では翡翠帝の「日輪の勅令」に従い、彼女の下に奉刀会や民間人として暮らしていた総勢76名の武人が結集していました。翡翠帝は武人1人1人に名を名乗らせることにします。皇帝と直接対面できる武人はほんの僅か。三祖家の当主でもなければ一生に一度あるかないかの栄誉。それはこれから死地に赴く武人にとって、これ以上ない手向けでした。翡翠帝は武人全員の名前を聞いた後、言葉を発しようとしますが、そこへ何の前触れもなく雷鳴が轟きます。そして空が重苦しい闇が天から落ち、その渦の中心と呪壁を繋ぐように黒々とした柱が立ちました。武人も共和国軍も天京にいる全ての人間が茫然と空を見上げる中、翡翠帝だけは前を見ていました。そして、相手は自ら姿を晒しました、敵は呪壁にありと言うと、武人は一斉に気勢を上げ、立ち上がります。共和国軍もまたエルザの号令に従い動き始めます。
一方、宗仁と朱璃は禍魄の下へと向かっていました。禍魄は呪壁ではなく皇族の陵墓にいると朱璃が感じ取ったからでした。陵墓に辿り着くと、そこには融の姿をした禍魄がいました。禍魄と対峙する2人。禍魄は己を捨てることが出来なかった2人に軽く失望します。それでも宗仁がお前を斬ると呪装刀を構えると、禍魄も自らの刀「幽冥」を構えます。禍魄との終わりなき戦いが始まりこれが百度目の対決。本能のまま戦う禍魄と、守るべき者のために戦う宗仁ですが、力の差は歴然でした。感情を捨て本能で戦えという禍魄に対し、人としての誇りを持つ宗仁はかつて道具だった過去には戻らないと返し、意味もなく人を殺すことしかできないお前の方が憐れに見えると言うと、禍魄は初めて感情を表に出します。一人だけ人間になろうなんて、虫が良すぎると。その禍魄の言葉を聞き、宗仁は彼が人間に憧れていたのだと知ります。そして、その隙に朱璃は封印の術を完成。禍魄を封印しますが・・・。
朱璃と宗仁が禍魄と対峙している頃、皇国・共和国連合部隊は呪壁に辿り着いていました。そこには「因果のひずみ」を「根の国」から吸い上げ、黒い雪を皇国中に放出する古杜音の姿がありました。そこに雪花も姿を現し、滸に刻庵が宗仁に殺されたことを教えます。しかし、滸の心は揺れることなく、宗仁に斬られたのならば父上も本望だったはずと言い、不知火を構えます。すると、雪花は2000年前に緋彌之命から禁じられた呪術を唱え始めます。それは八岐が歴史の裏でずっと奉仕を続けてきた「胡ノ国」の主神「黒主大神」の力でした。その力は「因果のひずみ」を自らの力と変えることが出来、その力で無数の傀儡を作り出します。そして、エルザ率いる共和国軍に軍をまとめて撤退したらと忠告します。彼女にとって呪術を解さない共和国人は野蛮人以外の何者でもなく気が障るだけの存在でした。街の方にも傀儡は出ており、早く逃げないと共和国軍も巻き込まれると言いますが、エルザはそれを一蹴します。つい先日、皇国は共和国の一部となった、そして共和国軍は決して自国民を見捨てないと。エルザの狙いは正にこれでした。いざという時、自国民救助の目的で共和国軍を動員するため。そのために皇国を共和国と併合したのです。その証拠に、エルザの命を受けていた共和国軍の各部隊が天京住民の救助に動いていました。そして、武人と共和国軍の連携により次々と傀儡を破壊しますが、雪花は次から次へと傀儡を作り出し、20mを超える巨大な傀儡をも作り出します。
その頃、禍魄を封印した朱璃に駆け寄った宗仁。しかし、朱璃は胸から突然出血し倒れ、彼女の中から禍魄が飛び出してきます。朱璃は自分の中に禍魄を封じようとしましたが失敗に終わりました。封印が失敗したのは黒い雪のせいで朱璃の呪力が弱まっていたから。そして、禍魄は幽冥を構え「因果のひずみ」を凝縮させた一撃を2人に与えます。黒い雪に覆われた宗仁と朱璃。朱璃はごめんなさいと謝り、禍魄は宗仁に対し、色情に惑わされた結果、皇国も皇姫も守れない、大人しくミツルギに身体を明け渡したほうがマシだったと煽ります。すると、宗仁は国は関係ないと返し、国ではなく朱璃を守ること・・・ただそれだけを誓います。国も仲間も何もかも要らない、ただ朱璃だけを守りたい・・・宗仁のその感情は自身の真の力を解放させます。たった1つの感情で自分を埋め尽くす。それこそが、宗仁がずっと追い求めていた「心刀合一」の心得だったのです。そして、ついに自らの刀「天御剣」を発現させます。禍魄は「因果のひずみ」ごと消し去るその刀に驚き、宗仁に斬りかかりますが、宗仁と天御剣は容易く禍魄の身体を分断するのでした。

宗仁が真の力を解放し、禍魄を斬った頃、呪壁での戦いは巨兵相手に苦戦を強いられていました。エルザは策があると言い、翡翠帝の許可を貰い空爆を要請します。爆撃機による攻撃で巨兵を次々と倒したものの、雪花の呪術により破壊され、再び形勢逆転。次は滸とエルザの連携で雪花を追い詰めますが、滸の心を操ったことがある雪花は再び彼女を操ろうとします。しかし、滸はもうあの頃の弱い自分ではありませんでした。操られたフリをして、雪花の腕を切断します。すると、雪花は倒れ巨兵たちも消え去ります。古杜音を縛っていた呪術も解かれて滸によって救出。古杜音は滸に支えられたまま雪花の下へと向かいます。雪花は私を殺しなさいと言いますが、古杜音はそうすべきか迷っていました。国を裏切り多くの人を殺してきた雪花。古杜音は本当なら殺したくて仕方ありませんでした。しかし、雪花もまた皇国の1人であり、斎巫女として皇国民は守らなくてはならない。だから殺さないと言います。雪花は後悔すると言いますが、古杜音は私の務めは復讐ではございませんと返すと、雪花は苦しげに目を逸らします。眩しすぎるものから目を背けるように。古杜音は雪花の犯した罪は許されるものではないとしながらも、死までの僅かな時間はせめて怨嗟の泥から抜け出し心安らかに息をしてください、八岐家の復讐はもう終わったのですと伝えます。その言葉を聞いた雪花は涙を流し、馬鹿ねと言います。しかし、彼女は本当の絶望がすぐそこにやってくると言い、八岐家は奉仕を続けてきた「黒主大神」の名を出し、彼女は気を失うのでした。
滸たちが雪花との戦いを終えた頃、禍魄は宗仁に身体を斬られ再生もできない状態にまで追い詰められていました。朱璃も宗仁の力が戻ったお蔭で傷が回復していましたが、禍魄はそんな状況でもどこか余裕がありました。すると、濁った空で「天御鏡」が光を放ち、禍魄は「天御鏡」は「黒主大神」の声を届けるもの、すなわちこの世界と黒主狼を繋ぐ扉だと言い、そこへ幽冥を投げつけます。幽冥によって「天御鏡」は砕け散り、そこには漆黒の孔が残りました。そして、黒主大神が姿を現します。2000年もの間、皇国が使う呪術の「因果のひずみ」のために自分の世界を穢された神。共和国軍の兵士たちは恐怖のあまり黒主大神に発砲。それに呼応するかのように次々と黒主大神に攻撃をしかけます。古杜音は必死に攻撃を止めるよう呼びかけ、エルザも攻撃停止を命令しますが、混乱した兵士を止めることは出来ませんでした。人間に攻撃された黒主大神は自分を攻撃した兵器を一瞬で破壊します。宗仁はこれ以上、天京を破壊させるわけにはいかないと、天御剣を使い黒主大神の攻撃を受け止めます。神の力と888人の巫女の命。その2つがぶつかり合う中、奏海はその一撃が兄のものだと悟り、自分にも何かできないかと考え、「大御神」と歴代の皇帝たちに祈ることにします。すると、黒主大神による侵攻が防がれます。みると、宗仁たちの周囲にある皇帝の墓石が光を帯びていました。そして、千波矢の声が聞こえ、彼女が目の前に姿を現し、翡翠帝の祈りを聞き入れた千波矢と歴代の皇帝が黒主大神の力を受け止めていることを知ります。そのとき、呪鎖がまだ繋がっていた古杜音の声が聞こえ、神を傷付けるのではなく真摯な心で敬い、捧げ、祈り、怒りを鎮めて頂くしかないと伝え、声が途切れます。
宗仁は「黒主大神」に供物を捧げ、「根の国」に帰ってもらろうと、朱璃の力を使って声を届けてもらうことにします。黒主大神に捧げる供物は宗仁自身。宗仁が「根の国」に行き、降り積もる「因果のひずみ」を全て斬り捨てる・・・そうすることで黒主大神の怒りを鎮めようというのです。朱璃に、自分が「根の国」に行く代わり、こちらに溢れてきた「因果のひずみ」を禍魄を含めて残らず引き取るように提案してほしいとお願いします。そうすれば全てが終わるはずだと。朱璃は決断を迫られました。宗仁を取るか、国を取るか・・・それはかつて禍魄に捕まったときに見せられた幻覚とまったく同じ状況でした。迷う朱璃に宗仁は最後まで君を主と呼ばせてくれと言い、かつて操られた滸と戦ったときに宗仁が朱璃に伝えた言葉を思い出させます。宗仁が主に求めるのは「勇気」。そして、宗仁の想いを受け止めた朱璃は、宗仁への気持ちを絶対に捨てず、胸の一番深いところに封印することを誓います。皇帝として強くあるために。そして、「黒主大神」に「大御神」の名代“桃花染皇女”として向き合った朱璃は、宗仁の提案を「黒主大神」に提案します。すると、「大御神」も名代として国を治める皇帝は無視できないのか、朱璃の願いを聞き届け全ての「因果のひずみ」を自分の世界へと戻し、巨大な腕を伸ばし宗仁と禍魄を「根の国」へと連れていきます。その途中で朱璃は宗仁に声をかけ、2人は見つめ合います。宗仁は朱璃と出会ったときからのことを走馬灯のように思い出し、自分を人間にしてくれた朱璃に礼を言い、そして、笑って送り出してくれというと、朱璃は不器用に笑顔を作ります。それは今まで見てきた朱璃の笑顔の中で、とびきりに下手な笑顔でした。それでも愛する者の笑顔が見られた宗仁は「ありがとう」と伝えます。すると、朱璃は桃花染皇女の名において宗仁に命じます。「必ず帰ってきなさい」と。宗仁は「御意」と最後に1つだけ嘘を吐くのでした。もうその願いは叶わないのだから。
「黒主大神」が宗仁と禍魄を連れて「根の国」に帰った後、朱璃たちは事態の収拾に当たっていました。総督府では紫乃の手配で報道陣が待ち構えていました。紫乃は全世界に先程の戦いを流していたのです。そのため、「黒主大神」と言葉を交わしていた朱璃の姿も知れ渡っており、それが彼女が正当な皇帝であることを証明することとなりました。奏海は翡翠帝としての最後の仕事として朱璃へ皇帝の座を明け渡し、ここに新たな皇帝が誕生しました。そして、新しい皇帝となった朱璃は、共和国の代表であるエルザと講和を結び、「黒主大神」によって武器を奪われた共和国人に対する皇国人の復讐を未然に防ぎます。こうして、4年近く続いた共和国との戦いが終わったのでした。そして、歴史に残るであろうその場にいた人たち全員が涙を浮かべます。ただ1人、朱璃を除いては。
天京の大混乱から二ヶ月後、その日は独立記念式典が執り行われる日でした。皇国は朱璃の手によって落ち着きを取り戻していました。共和国軍は本国へ送還、奏海については戦後の皇国を支えた功績が評価され全ての罪が不問とされました。それだけでなく、翡翠帝の名前は正式な皇帝として系譜に記載されることになりました。朱璃の血筋を疑う者はおりませんが、いまだ翡翠帝を慕う国民も少なからずおり、それに配慮した形となりました。滸たち武人は朱璃直属の親衛隊として帝宮に仕えることとなり、先の戦争で焼け野原になった武人町も復興に着手されることになりました。破壊された勅神殿はすぐに再建され、古杜音の独断により新しい勅神殿の片隅には「黒主大神」を祀る神殿も作られました。そちらの神殿は雪花を責任者とする予定となっていました。エルザは共和国軍総督に就任し、共和国の駐皇国大使も兼務、二国間の友好関係を築けるよう尽力していました。世界的にも大きな変化がありました。共和国から独立を成し遂げた皇国に刺激され、世界中で反共和国の機運が高まったのです。エルザ曰く、そう遠くない未来、共和国は各地から軍を撤退させ勢力を縮小するだろうとのことでした。それに一役買ったのは、紫乃による天京動乱の全世界放送だったのは言うまでもありませんでした。
そして迎えた記念式典。第88代皇帝桃花帝が国民の前に立ちました。そして、これから皇国は変わっていく、変化するのは勇気のいること、けど変革なきところに成功はない、喜びも悲しみも分かち合い、新しい皇国を創っていきましょうと言うと、国民からは拍手と歓声が沸きあがります。式典が終わった後、古杜音は朱璃を帝宮まで連れてきましたが、朱璃はあの戦いの後からずっと気を張り詰めたのように皇帝としての責務を果たそうとしていました。古杜音は朱璃の身体を気遣いますが、朱璃はありがとうと礼を言いながらも身体を休めようとしませんでした。そんなとき、朱璃が口を押えたため古杜音が近づこうとすると彼女はそれを手で制します。その日の夜、朱璃は1人で街に出ました。街を迷いつつも“彼”との思い出のある場所を回っていた朱璃は、丘の上の陵墓までくると、これまで皇帝としての仕事に埋没して思い出さないように努めていた宗仁のことを思い出します。そして、1人涙を流します。桃の花弁という涙を。すると、天京中にその桃の花弁は降り注ぎ、皇国民はそれを桜花帝の即位を桃の花が喜んでいると・・・皇国の独立を祝う「大御神」からの贈り物だと言い、喜びます。歓喜に湧く天京に、花弁の正体を知る者は誰もいませんでした。朱璃は思います。それでいい、皇帝は涙を流さない。心を捨て、ただ国家のために生きる存在なのだからと。
一方、宗仁は朱璃との約束を果たすため、「根の国」で戦い続けていました。禍魄は体中ボロボロになりながらも戦い続ける宗仁に呆れます。宗仁は満身創痍でしたが、そのとき、空から桃の花弁が落ちてきます。それに宗仁が触れると、永久に晴れぬと思われた雪雲に切れ目が生まれ、そこから眩いばかりの白光が降り注ぎます。宗仁はその光に見覚えがありました。奥伊瀬野で古杜音が祈り、雪花を貫いた「大御神」の光。すると、どこからか声が聞こえます。「桃花染の涙、遠く吾が元に届いた」と。そして、「大御神」は「黒主大神」に詫びを入れ、我が眷属が結びし契約を為遂げようと言うと、黒主大神は我が欲するは静寂のみとそれを受け入れます。そして、「大御神」の力により「根の国」を覆い尽くしていた「因果のひずみ」が一瞬にして蒸発。それだけでなく、宗仁と禍魄の身体も消え始めました。宗仁は消えゆく中で、赤ん坊の声が聞こえます。誰かが呼んでいる・・・心の声に従い、空に手を伸ばすと消えかかっている宗仁の手に、確かな力が伝わりました。宗仁はそれを自分と朱璃の子だと確信。自分の子が泣いている、俺が傍にいて守ってやらねばと強く願った宗仁は、更に手を伸ばそうとしますが、そんな宗仁の足を禍魄が引っ張ります。宗仁を道連れにしようとする禍魄を止めたのはミツルギでした。宗仁の魂から抜けるように分離したミツルギは、「達者でな、鴇田」と言って晴れやかに澄み渡った笑顔を見せ、禍魄を抱えて「根の国」に落ちていくのでした。
一晩かけて泣き続けた朱璃。天京はすっかり桃の花弁が積もっていました。朱璃はひとしきり泣いた後、再び皇帝に戻ろうとしますが、そのときよく禍魄が吹いていた口笛が聞こえたため、振り向きます。すると、朱璃はその姿を見て息が止まります。何故ならそこには、もう二度と会えないと思っていた宗仁がいたから。「どうも口笛は苦手だ」と言う宗仁に走って抱きつく朱璃。宗仁はそんな朱璃の身体を受け止め2人は再会を喜び合います。そして、朱璃が「おかえりなさい」と言うと、宗仁は「ただいま」と応えるのでした。

宮国朱璃編 感想
見事なハッピーエンドでございました。朱璃ちゃんが宗仁と国のどちらを取るか決断を下すシーンやラストシーンは涙無しでは見られせんでした。最後まで見ればタイトルの意味も分かるかと思います。とにかくユースティアみたいに哀しげなお話にならなくて良かったです(もちろん、ユースティアはユースティアで良かったですが)。上の世代が苦難の時代の中で国を守り抜き、若い世代がその意志を受け継ぎ未来を切り拓いていくという王道ストーリー。個人的に、上の世代の数馬、小此木、刻庵の生き様が格好いいなって思いました。あそこまで自分の忠義に尽くせるのは尊敬できます。数馬は死んでないけどな!w
皇国を守る者と皇国に厄災をもたらす者が表裏一体で、どうやって禍魄と決着をつけるのかなって思ったら、神様同士の話し合いで決着がついたでござるw というか、黒主大神が出てからというもの禍魄は黒幕として影が薄くなってたような・・・最後はカンダタみたいになったしw 結局禍魄も人に作られた存在だから神の力には抗えなかったってことですね。宗仁が帰ってこられたのは、朱璃ちゃんの願いが大御神まで届き奇跡が起きたという解釈で良いんですよね。古杜音ちゃんだけじゃなく、朱璃ちゃんも大御神に声を届けることが出来たっていうことで。まぁ朱璃ちゃんも皇国史上最高の巫女だった緋彌之命の力を受け継いでいるわけで、出来なくもないですよね。それから奏海ちゃんも同様に巫女の素質があったってことかな?歴代皇帝たちが目覚めましたしね。
天京動乱の後、それぞれ誰がどうなったか触れていましたが、呪術に関しては禁止されたのかどうかっていうのは作中では語られてなかったですよね。ハッキリとは明言されてなかったと思います。少なくとも緋彌之命が作り上げた呪術の形は禁止されたんじゃないかと思いますが・・・そうでなければ黒主大神が赦さないでしょうから。まぁぶっちゃけると、このお話、一言で言うなら「因果応報」ですね。言葉通りの意味ですw
ただ、ストーリーはとても面白かったですし感動もしたのですが、やはりイチャラブパートが少ないですね。1番少ない。もうそこは期待しちゃいけないのは分かってますけど、やはり物足りないものは物足りないのです。余談は朱璃ちゃんだけでも1~2回分は多くしても良かったんじゃない?まぁ余談は面白かったですけど。最後のエピソードが特に良いですね。ご先祖様との共演がw 古杜音ちゃんと千波矢ちゃんが同じ場所に並び立つというのは嬉しかったですわ!例えそれが呪術によるものだと知っても。融と滸のやり取りもそうですが、のんびり饅頭食べてる古杜音ちゃんと千波矢ちゃんを見て「ああ、こういう一族なのか」と思いましたねぇw 実に微笑ましかったですなぁ・・・小鳥居夕花さんと桐谷華さんの2人の声が「ほわぁ・・・美味しいです~」ってハモるのは反則ですよw 危うく昇天するところだったじゃないですかwww
Hシーンは4回。ただし、その内1回は緋彌之命を交えた3Pです。初体験のときに2枚ともおっぱい見せなかったのでガッカリしましたが、その後はちゃんと見せてくれたのでOKです。というかですね、まだ混乱している中とはいえ、指名手配になってる2人が(少なくとも総督府での出来事を知らない)外で堂々とエッチするんですかー!?と突っ込みたくなりました(下ネタ的なものでなくw)。しかも初体験で屋外とか、この処女レベル高ぇなwww あとは、正常位が多かったのですが、その内の1つを古杜音ちゃんに分けてほしかったです・・・やはり巨乳っ子はおっぱい見せなきゃダメですよ!あとね、朱璃ちゃん&緋彌之命との3Pがあるなら、古杜音ちゃん&千波矢ちゃんとの3Pもあって然るべきですよ!!!(どどーん
一般シーンだと、やはりラストシーン。宗仁が戻ってくるシーンかな。ハッピーエンドだと良い気分で終われますからね。その前の朱璃ちゃんが泣いて天京に桃の花弁が降り注ぐシーンも哀しげな感じで良かったです。朱璃ちゃんは寂しくて泣いているのに、皇国民はそれを知らず「祝福」と捉えているところがより哀しさを強調していました。古杜音ちゃんだけでしたね、察してたのは。それから、朱璃ちゃんじゃないですけど、宗仁が「天御剣」を解放するシーンかな。カッコイイ。
ところで、古杜音ちゃんの最後のCGが触手系なのが残念だったなぁ・・・。まぁ触手っていうか呪術の鎖のようなものですけど・・・。とりあえず、18禁的な要素がなくて一安心・・・って、オーガストでそれはないですが、やはりエロゲでヒロインが敵方に捕まるというシチュは凌辱的なものが思い浮かんで心臓に悪いのです。特に古杜音ちゃんはお気に入りだったからな!まぁ、それも余談で千波矢ちゃんと共演してくれたので、不問にいたしましょう。ぁ、それから動乱が終わってから復興するまでの様子を古杜音ちゃん視点で語られるのは良かったです。彼女は千波矢ちゃんのこともあり、もう1人のメインヒロイン的な立ち位置ですしね。

古杜音ちゃんと千波矢ちゃんの会話はもっと見たかったなぁ~。和み過ぎてヤバイwww 小鳥居夕花さんと桐谷華さんのハモりとか最高でしょ!w

さてさて、最後はサブヒロインルートです!

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2 コメント

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ああっ、ご先祖さま! (Luck4)
2016-10-01 21:24:15
一人二役、遥そらさん本当にお疲れ様でした!
ヒロインは勿論、ご先祖様達も良い味出していて
気に入りました(稲生は禍魄の印象が強すぎてアレですが)。

>見事なハッピーエンドでございました。
>朱璃ちゃんが宗仁と国のどちらを取るか決断を下す
>シーンやラストシーンは涙無しでは見られせんでした。
ですね。ユースティアの再来にならなくて本当良かった。
朱璃と宗仁は勿論のこと、他ヒロインも見せ場が多くて
これぞクライマックス的な展開も良かったです。

>奏海ちゃんも同様に巫女の素質があったってことかな?
>歴代皇帝たちが目覚めましたしね。
奏海は武人より巫女のほうが似合いますね。
巫女なら鴇田の血を絶やさずに済むかもしれませんし。

>このお話、一言で言うなら「因果応報」ですね
結局誰が一番悪いのかと言うと悩ましいところですね。
感情的には禍魄と雪花が敵だけど、戦争を仕掛けた
のは緋の国だし…。

>ストーリーはとても面白かったですし感動もしたのですが、
>やはりイチャラブパートが少ないですね。
シナリオものなので仕方ないところですね。
物語的に完結していてFDも難しいところなので
次回作はイチャラブ多めな作品を期待したいです。

>朱璃ちゃん&緋彌之命との3Pがあるなら、
>古杜音ちゃん&千波矢ちゃんとの3Pもあって然るべきですよ!!!
その通り!!!
古杜音の呪力でご先祖様を呼び出して…的な展開が
あったら「殺して~、私を殺して~」な気分だったのに…。

>一般シーンだと、やはりラストシーン。
>宗仁が戻ってくるシーンかな。
予定調和ではありますが、やはり美しいシーンで
胸にぐっと来ました。

>やはりエロゲでヒロインが敵方に捕まるというシチュは
>凌辱的なものが思い浮かんで心臓に悪いのです。
同じく。禍魄に誘拐された時の朱璃・古杜音、
軟禁状態の奏海、囚われた滸など、
そういうネタの薄い本が出てきそうな気がします。
返信する
3人のご先祖様が主役になって現代に現れるお話ですかねw (こばと)
2016-10-02 01:00:22
>一人二役、遥そらさん本当にお疲れ様でした!<
>ヒロインは勿論、ご先祖様達も良い味出していて気に入りました(稲生は禍魄の印象が強すぎてアレですが)。<
一人二役とは言ってもどっちか片方だけということが多かったので、実質1人でしょうけど・・・それでもあの文章量ですから、相当大変だったんでしょうね。
ご先祖様といったら千波矢ちゃんですw 稲生家の先祖は余談で滸に追いかけまわれてるのが面白かったですw

>ですね。ユースティアの再来にならなくて本当良かった。<
>朱璃と宗仁は勿論のこと、他ヒロインも見せ場が多くてこれぞクライマックス的な展開も良かったです。<
ユースティアはユースティアで悪くなかったんですけど、やはり主人公とヒロインが幸せになってくれるのが1番ですよね。
ラストバトルは見せ場が多くて夢中になって見てました。

>奏海は武人より巫女のほうが似合いますね。<
>巫女なら鴇田の血を絶やさずに済むかもしれませんし。<
一応武人の家系のはずなんですけどねw 今度は巫女の家系として生まれ変わったり・・・もしくはその両方というハイブリッドな子孫が産まれてきたり(爆)

>結局誰が一番悪いのかと言うと悩ましいところですね。<
>感情的には禍魄と雪花が敵だけど、戦争を仕掛けたのは緋の国だし…。<
他国の神が住む「根の国」をあんな風にした緋彌之命にも非があるし、かといって2000年前の話を今に持ち出した八岐家も許されるわけではないし・・・難しいところでしたね。
でも、雪花も古杜音ちゃんによって救われて黒主大神も祀られることになりましたし、禍魄も「根の国」に閉じこめられましたし、ずっと続いた怨嗟の輪もこれで切れたのかなって思いますけどね。いや、そうであってほしいです。

>シナリオものなので仕方ないところですね。<
>物語的に完結していてFDも難しいところなので次回作はイチャラブ多めな作品を期待したいです。<
イチャラブパートオンリーってオーガストは作りませんしね。FDにしてもマジメなお話になってますし・・・w
でも、もうちょっと後日談を見たいかなって思いますね~。

>その通り!!!<
>古杜音の呪力でご先祖様を呼び出して…的な展開があったら「殺して~、私を殺して~」な気分だったのに…。<
IFストーリーでも良いので、やってほしかったですよね~。千波矢ちゃんのおっぱいが見られなかったのがすごい心残りでした・・・。
やはりIFストーリーで千波矢ちゃんルートを作ってもらうしか(ry

>予定調和ではありますが、やはり美しいシーンで胸にぐっと来ました。<
朱璃ちゃんが泣いて桃の花弁が散るところからその花弁が大御神に届いて宗仁が戻ってくるという流れはとても感動的でしたね。
意外性で感動するより、予定調和でも感動できることの方が凄いことだと思います。

>同じく。禍魄に誘拐された時の朱璃・古杜音、軟禁状態の奏海、囚われた滸など、そういうネタの薄い本が出てきそうな気がします。<
オーガストが普通のエロゲメーカーで良かったと思いましたw
返信する

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