こばとの独り言

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「トリノライン」 あらすじ・感想その3 紬木沙羅編、感想まとめ

2017年04月03日 00時02分27秒 | 美少女ゲーム

最後は紬木沙羅です!

沙羅編は夕梨編とシロネ編をクリア後、最初から始めると、馨が入院した後の沙羅との会話で選択肢が出現します。
そのときに「沙羅の考えに寄り添いたい」を選ぶと沙羅編に突入します。

紬木沙羅 キャラクター紹介
沙羅は舜と同い年の幼馴染で舜の初恋の人。幼少時に自分の世話をしていた子供専用アンドロイドが動かなくなり、そのアンドロイドを直すために、アンドロイド研究を始めるようになった。その後、天才少女として名を馳せ、若くして新型アンドロイド・トリノを開発する。同じアンドロイド研究者として計画初期からトリノ開発に携わっていた舜の父親には憧れを抱いている。
自信家でクールで大人びているが、人とのコミュニケーションが上手くなく誤解されがちな性格。人には役割分担があって自分の役割以外は出来る人にやらせればいいと考えており、自分の得意分野以外は自分が行うことは無駄と思っていて何もしない。幼い頃からアンドロイドに囲まれて生活していたせいか、人間よりも三原則に従い決して人を裏切らないアンドロイドの方が信じられると思っており、両親ですら信用していなかったほどの人間不信。人間の中で信じられるのは、幼馴染である舜と夕梨と白音、そして、憧れの存在である舜の父親のみ。
幼馴染3人と一緒に遊んでいた頃が1番幸せだったと思っており、トリノの開発は舜を幸せにするためという目的の元で進めていた。しかし、当の舜からは自分の考え方が理解されてなく、自分の名誉のためにトリノプロジェクトを計画したのではないかと誤解されたこともあった(夕梨編&シロネ編)。
彼女の研究者としての夢は、ロボット三原則に縛られず人間の思考に限りなく近いアンドロイドを作ることでしたが・・・。

紬木沙羅編 あらすじ
娘に似すぎているシロネとの生活で、馨がストレスを感じてしまい倒れて入院してしまったため、沙羅は馨の現状について舜と話をします。そして、沙羅から母の病状を聞いた舜は、母がストレスを感じていたということは、シロネもストレスを抱えてしまっているのではないか・・・そう沙羅に言うと、沙羅はその可能性も考え安全のためにシロネを回収することにします。舜もシロネが元気になってくれるのならと賛成し、シロネは一旦沙羅の元へ返されることとなりましたが・・・。
母親が入院し、シロネもRRCに預けられ、1人暮らしになった舜。放課後、沙羅から呼び出しがありましたが、沙羅までいなくなってしまうのではないかと不安になっていました。沙羅はシロネはしばらくかかるかもしれない、けど必ず実験は再開すると約束。しかし、馨とシロネの共同生活は無理宗だから、舜とシロネのために家を用意すると沙羅は言います。そして、舜が何か焦っていることに気付いたため、私はもうあなたの前から居なくならないと優しい口調で言い、舜を安心させるのでした。
RRC上層部での不穏な動きがある中、未だシロネの実験再開の目途は立っておらず、舜は研究室までシロネに会いに来ていました。シロネは沙羅からメンテナンスを受けて調子が良い状態だったため一安心。舜が沙羅の研究室を見渡すとそこにはルビィと呼ばれていたアンドロイドを見つけます。ルビィは沙羅が6歳になるまで沙羅の世話をしていたアンドロイドでした。ルビィは沙羅がアンドロイド研究を始めるキッカケを作ったアンドロイドであり、今も尚、沙羅はルビィを直すためにメンテナンスを続けていました。沙羅の頭脳を以ってしても直せないのはどこか自分の理論に穴があるんじゃないかと考えていましたが、舜は素人の自分なら何か閃くかもと思って、沙羅からルビィのことについて話を聞くことにします。
ルビィは6歳未満の子どもにしか反応しないように作られているため、年齢による枷を外せば認識してくれる可能性がありました。だから、その枷の代わりにトリノをインストールしました。しかし、上手くいきませんでした。ルビィはシロネのプロトタイプであり、元々は舜の父親の実験用アンドロイドの1つでした。舜の父親も沙羅の理論は間違ってないと判断していたため、沙羅にとってはお手上げ状態でしたが、これも七波博士からの宿題だと思えば苦ではないと前向きに考えているようでした。そこへシロネがやってきて、白音の記憶から舜がルビィに妬いていたことを話してしまい、舜は子どもの頃の話だからと慌てて取り繕うのでした。
実験用の住居を用意し、あとは実験再開の許可を待つだけでしたが、理事会の決定は実験の中止でした。そのことをRRCの所長から聞いた沙羅は当然必死に食い下がります。そして、所長と交渉した結果、チューリングテストで合格することを条件に再開することとなりました。しかし、そのテストには問題がありました。ロボットにいくつか質問し、その反応を人間が見て人間らしく振舞っているかをチェックするというもので、人間が主観的に判断するため実験結果にバラつきが出るという点が大きな問題でした。場合によってはシロネの思考に歪みが生じてしまう危険性を孕んでいましたが、所長はシロネのことよりもシロネの安全性を優先すると譲らなかったため、沙羅はそのテストをシロネに受けさせることにしましたが・・・。
舜は再び沙羅の研究室に訪れますが、そこでトリノを応用して作られた沙羅のVRを見せられ、その完成度の高さに驚きます。沙羅は自分のVRを使って自分自身に相談することで、様々な問題点の解決を図ってきましたが、それを聞いた舜は寂しいと感じ、自分もシロネと一緒の生活をしてきた経験があるから、相談してほしいと言います。すると、沙羅はそれなら明日シロネの実験を行うから立ち会ってほしいと頼み、舜もそれを引き受けることにします。しかし、チューリングテストにおいて、舜を人間と定義しているシロネに対し、舜と人間のどちらかを助けるかという沙羅が作成した計画にない設問が出され、自己の矛盾を修正できなかったシロネは壊れる寸前となってしまい、「お兄ちゃん」と舜に助けを求めます。その様子はまるで白音が溺れて亡くなったときのように感じられた舜は、必死で助けようとしますが、無理をした舜はシロネを助けることが出来ず意識を失ってしまうのでした。
翌日、実験用住居で目を覚ました舜。夕梨がずっと看病してくれたようですが、舜は沙羅とシロネのことが気になったため、すぐに沙羅の研究室に向かいます。研究室には入れなかったものの、鳥かごで沙羅と会った舜は、彼女から現状を聞きます。沙羅はプロジェクトリーダーから降ろされ、緊急停止したシロネは沙羅以外の人に預けられることになりましたが、ただの一研究員になってしまった沙羅は上からの命令なしではシロネを直すことができず、シロネのバグを直せるのは沙羅しかいない。つまり、シロネは永遠にそのままということでした。しかし、まだ諦めていない沙羅は、必ずシロネを取り戻してあの日を再生させると舜に誓います。舜はもっと自分のことを頼ってほしいと思ったものの、それは言えず、権限を失った自分では舜を守ることが出来ないから研究室には来ない方が良いと言われたため、しばらく沙羅と離れることになったのでした。
その翌日、舜は1日茫然としており、帰り道に夕梨に心配されてしまいます。2人は海岸に行き、そこで夕梨は舜を励ましますが、舜が悩んでいるのがシロネのことだと分かっていたため、シロネはもう帰ってこないのか確認すると、舜が頷きます。シロネのことは最初こそ拒絶したものの、1度受け入れてから仲が良くなり親友となった彼女が戻ってこないことを知ると、夕梨は涙を流し、このままじゃ納得できないから何があったのか教えてほしいと舜に頼みます。舜は沙羅との口止めの約束を破り、夕梨に全てを話します。自分が知る限りのことを夕梨に話すと、彼女から何故呑気に学校に来ているの?と聞かれたため、沙羅に研究室には来るなと言われたからと答えると、夕梨に馬鹿じゃないのと罵倒されます。そんなの沙羅の強がりにきまってると。自分が大切にしていた物が壊れて、取り上げられて、周りには誰も味方が居なくて・・・そんなの辛いに決まってる。そう夕梨に言われ、舜は衝撃を受けます。何故そんな簡単なことに気が付かなかったのだろうと。
沙羅が待っている・・・夕梨にそう背中を押され、沙羅の研究室に向かった舜。RRCの前までくると、RRCでバイトをしている綾花と遭遇。彼女はバイトが終わって帰る途中でしたが、舜が沙羅に会いたがっていることを知り、舜がRRCに入れるよう協力します。そして2人は沙羅の研究室に入りますが、そこには沙羅はおらず、代わりに置き手紙が置いてありました。「さようなら、あとのことは彼女に託しました」と。舜は周囲を見渡すと鳥かごに彼女の背中を見つけたため、綾花を置いて沙羅の元へと向かいます。彼女の様子がおかしいため、舜は慎重に言葉を選んで彼女に話しかけますが、沙羅は自分のことを生きている意味がないと言い、そんな人間は死を選ぶのが相応しい、それが合理的な判断と呟きます。舜は彼女の手を引っ張り自分の方へ向かせますが、沙羅は自分の代わりなら作った、必要とされない自分が存在する理由なんて、もう無いと涙を流して言います。そんな沙羅に、僕には沙羅が必要なんだと訴えると、彼女の死んだ目に再び光が宿り、意識を取り戻します。そして、舜は彼女を強く抱きしめます。
彼女はアンドロイド研究の中で、いつも自分たちに都合の良いことしか考えない人間ばかり見てきて、自分の心を傷付けられてきたことから、人間のことを信じず絶望し、人間であることを止めようとしていました。舜は人は愚かな生き物かもしれない、けど過ちを正すことは出来る、そうやって少しずつ良い方向に向かっていけばいい、だから絶望することはないと伝えます。沙羅はそれを聞いて、白音が欠けてしまった世界でも舜は幸せなの?と問いかけます。それを補うシロネももういないと。その問いに舜は、白音が死んでしまったことは悲しいこと、それでも、白音が初めから欠けている世界よりよっぽどマシと答えます。白音がいなくなっても自分には支えてくれる人たちがいる。だから僕が絶望する必要なんて無かったと。何より僕には沙羅がいるから、僕のためにシロネを作ってくれた・・・あの日に戻ることが沙羅の願いだったと言うと、それまで感情を表にほとんど出さなかった彼女が、私はは願いなんて持ってないと叫びます。願えば裏切られる、信じれば騙される。だからそんな曖昧で不確かなことなんて、私は願わない。だから私はアンドロイドしか信じない。そう言い切ります。
アンドロイドしか信じない断言する沙羅に対し、舜はもっと人間を頼ったっていいはずだと言いますが、沙羅は自分より劣った存在に縋ったりしないと拒絶します。だから、VRのアンドロイドであるサラに全てを託したと。舜はそれを聞いて今まで言わなかったことを口にします。沙羅が信じるアンドロイドのシロネは失敗したじゃないかと。すると、私は取り返しのつかないことをしてしまった、自分の手でアンドロイドの未来を閉ざしてしまったと嘆き、得意だったことも失敗したからもう死にたいと言います。何もかもに疲れ切った沙羅は、舜に別れを告げようとしますが、その舜が悲しそうな顔をしているのを見て驚きます。そして、そんな彼女に舜は沙羅のことが好きだと告白します。さすがの沙羅もそれには驚き、明日には沙羅が僕を好きになってくれるかもしれないという舜の恋愛理論に納得してしまい、ただの学生かもしれないけど沙羅の傍に寄り添って支えていくことが出来ると舜が伝えると、沙羅はそれならもう二度と私の前で泣いたりしないでと舜に約束させます。舜がその約束に頷くと沙羅は約束なんて曖昧なものだけど、嫌いじゃないと言って笑顔を見せるのでした。
恋人同士となり初体験を済ませた2人。その翌日、舜は昼頃に目を覚ましますが、研究室には初期化され素体だけとなったシロネが置かれていました。舜はシロネが暴走した理由について沙羅に聞きます。シロネは普通のアンドロイドと違って、個性があり、ロボット三原則に従いつつ個性を優先する仕組みになっていました。しかし、今回の実験では何者かに仕組まれ、三原則を守る限りは答えることが出来ない設問ばかりをされてしまい、延々と答えを考え続けた結果、思考回路がオーバーフローを起こし、暴走してしまったのです。そのため、人間に近いアンドロイドを作ることを目標とする沙羅にとって1番邪魔である三原則の縛りを外してしまえばいいと考え、三原則だけに囚われず新たな判断基準となるものを設けること・・・それが彼女の理想であり、トリノの完成系でした。三原則に縛られないまったくあたらしいアンドロイドである“真トリノ”・・・それは舜の父親が目指していたものでもありました。自分の夢を実現させるため、これからも恋人より研究を優先するかもしれないと舜に言いますが、舜はそんな風に自分勝手なのが沙羅でありそのままがいい、そんな沙羅を好きになったと伝えると、沙羅は優しい彼氏で良かったと喜びます。そして、舜はそんな沙羅の力になりたいと思い、自分に出来ることはないかと聞きます。沙羅は前向きに考えることにしますが、舜と別れた後、何ができるか検討したものの、専門知識のない舜に出来ることは少ないという結論に達します。しかし、1つだけ専門知識がなくとも出来る大役がありました。それは真トリノの完成に必要なデータを取るための脳スキャンでした。舜は定期的に脳スキャンを受けていましたが、それ以外にもスキャンを受けるのはリスクが伴うため、どうすればいいか沙羅は迷ってました。そこで、サラを呼び出し相談しますが、サラに研究に必要だからと自分の代わりに舜を実験体にしようとしていると指摘され、激しく動揺します。私はサラとは違うと否定してVRの電源を切り、もしも舜が恋人ではなかったら、こんなに迷わなかったかもしれないと考えますが・・・。
翌日の放課後、沙羅にお願いしたいことがあると言われ、自分も手伝うことが出来ると喜ぶ舜。しかし、沙羅はまだ躊躇していました。これは命にかかわるリスクのある頼みごとだったから。しかし、舜に沙羅と同じ道を一緒に歩めたら嬉しいと言われたため、「命にかかわるリスクを伴う実験」に協力してほしいと前置きして、その内容を話すことにします。それは今まで以上に短いスパンで脳スキャンを行うことでした。真トリノを完成させるにはより緻密な記憶データが必要で、権限を失った沙羅がアクセスできるデータの中には白音と舜しかいないから、舜にしか頼めない・・・そう話す沙羅に、舜は引き受ける前に真トリノを完成させるプロセスについて聞くことにします。沙羅はいくつか簡単な質問を舜にします。沙羅の質問は同じ類別になるように答えるという問題でしたが、その旨を一切説明しなくても答えられるのは本当は凄いことだと説明します。子どもに同じ質問をしても正解率は下がるはずで、それは答えを導くために必要な経験が足りないから。シロネは子どもだった白音のデータを使っているのもあって、この経験が圧倒的に少なく、真トリノの完成に必要なのは、与えられた情報が少なくとも経験から答えを導き出せる“答えを推測する力”だと言います。元々そういった機能を今のトリノも持ち合わせていますが、今は判断根拠と思考パターンが限られており、それをなくせば三原則でアンドロイドの思考を縛らなくて済むと沙羅は考えていました。これが完成すればシロネのような悲劇は起こらない・・・舜はその話を聞いて脳スキャンの実験を手伝うことにしますが・・・。
沙羅が舜に行った最初の脳スキャンで失敗してからというもの、舜の様子はおかしくなっていました。物忘れが酷くなったり、ぼうっとしてしまったり。沙羅は実験が上手くいかない理由についてサラと話し合いますが、スキャンの方法が悪いのか舜自体に問題があって正確なデータが取れてないかそのどちらかで、スキャンについてはある程度マニュアル化されていることだから、舜に問題があるのだと思うとサラは言います。サラに実験を止めるかどうか聞かれた沙羅は止めないと言ったものの、体長が悪そうな舜のことを考え、悩んだ末に研究を止めることを決意し、そのことを舜に伝えます。舜は今まで黙っていたことを謝り、それでも沙羅の力になりたいから実験を止めないでほしい、実験に失敗はつきものだから仕方ない、僕が犠牲になることで沙羅の夢が叶うならそれでいいと言います。しかし、沙羅はその一度の失敗で死のうと考えたことがあり、舜の命より大切な夢なんてない、あなたを守るためなら私は用済みになってしまってもいいと怒ります。これ以上、実験を続けたら、舜が壊れるよりも前に私が壊れてしまうから。そういって、沙羅は一人にしてほしいと去って行くのでした。
どうしたらいいか分からないけど今の沙羅を放っておけなかった舜は、鳥かごにいた沙羅と会い、今まで沙羅に迷惑かけたくないからと色々と黙っていたこともあったけど、これからは正直に全部話す、だから沙羅も話してほしいと言います。そのとき、2人は幼い頃そうしていたように夜空を見上げながら思い出の曲を聞き、沙羅はあの頃から変わってしまったけど、変わらないものもある、きっと世界はその2つで成り立っていると話し、私も舜に正直に話すことにすると言います。彼女は人一倍怖がりでした。失敗することを恐れ、舜を失うことを恐れ、要らない子と言われるのを恐れ、強がることで自分を守ろうとしていました。存在意義を失ってしまうことは死を意味している・・・そうRRCで教え込まれたから。沙羅が見せる弱い部分に初めて触れた舜は嬉しく思い、トリノみたいに完璧な存在じゃなくて良かったと安堵します、今まで自分が沙羅と一緒にいる意味は無いんじゃないかと思っていたから。だから、沙羅の内面・・・弱い部分が見られて嬉しかったと言うと、沙羅の目つきが変わり、そのことについて詳しく説明してほしいと説明を求めてきます。舜は、沙羅の中で完璧な答えが決まっているとしたら、僕の意見が反映されることはない、それは僕としては面白くない、やっぱり一緒に居る限りは自分の意見を汲み取って欲しいし、それで自分の存在価値を実感できる。沙羅が間違ってくれたら、何かを教えることだって出来るはず。そう舜が説明すると、沙羅はもしかしたらそれが真トリノを完成させる鍵かもしれないと言います。
既存のアンドロイドは、完璧な答えを出すように設計されています。与えられた命令、求められた結果に辿り着く。トリノも例外ではない。そして、的確な答えが見つからない場合は三原則に頼る仕組みになっていました。しかし、トリノは人間のパートナーを目指して作られており、従属する者ではなく、あくまでパートナー。本来、人間同士が関わる上で、完璧な答えなんて存在しないはず。それなのに、求められてもいない完璧な答えを出すように作られているなんてナンセンス。シロネも、テストの設問において、舜を無傷で助けるという条件に対し、完璧な回答を出そうとしましたが、それが出せなくて暴走しました。もしこの時に、どこまでは許容範囲、つまり、与えられた条件の中の優劣を考えることが出来れば・・・例えば軽い怪我は諦めてでも舜の命だけは守るという選択の余地があったとしたら・・・自らの意志で80%の答えも選べるようになっていれば、シロネは暴走しないで済む。それだけじゃない、人間は結果が曖昧だったとしても、とりあえず大まかな方向性だけ決めてスタートを切ることが出来る。人間は成功と失敗を繰り返す。パートナーとして存在するならば、人間との調和が大切に決まっている。共に考え、共に歩む。だから、人間と同じように、ある意味では適当な答えも出せるようにすればいい。不必要だと思っていた遊びを作ってあげることも大切だったかもしれない。そう沙羅は結論付け、そのことに気付かせてくれた舜の大手柄だと喜び、再び研究への意欲が湧いてくるのでした。
その後、実験は順調に進み、ついに真トリノは完成します。沙羅は子どもに戻ったかのように大はしゃぎして喜びますが、連日脳スキャンを受けていた舜は身体の限界が来て倒れてしまいます。病院で目を覚ました舜は、馨と話をしますが、そのとき馨から父親の手記を受け取ったため、その手記を沙羅と一緒に読んでみることにします。その手記には舜の父親とRRCの所長・香取がアンドロイド研究を始めた経緯、トリノ計画に必要な脳スキャンの完成に至るまでに犠牲にしてきた人間たちのこと、そして成熟した大人をスキャンするよりも成長中の子どもをスキャンした方が効果的であること、人類の発展のためという名目で自分の子どもを実験台にしてしまったこと、その途中で白音が死んでしまい後悔したこと、それでも研究を続けトリノ計画を進めなくてはいけないと思ったこと、しかし自律型アンドロイドの開発は難しく行き詰っていたこと、沙羅がトリノ計画に参加することが決まったこと、その沙羅が天才で危険な存在であること、自分が提唱したアンドロイドの完成形を人類が受け入れるよりも早く沙羅がトリノを完成させてしまうと確信したこと、トリノは死ぬことがないことからトリノによって結果的に人間自体が不要なものになってしまい最終的に排除の対象になってしまう危険性があること、人類を豊かにするはずの存在が人類を滅ぼす存在になってしまうことから香取に研究を中止するよう掛け合ったこと、しかし止めることが出来ず立ち去ることしか出来なかったこと。それでも未来はまだ決していないと信じたい・・・最後はそう綴られていました。
舜の父親・・・七波博士が考えていたトリノこそが、沙羅が辿り着いた真トリノであり、シロネは単なる今までのアンドロイドの延長でしかありませんでした。真トリノは沙羅によって完成間近なところまで来ましたが、七波博士の言う通り、人類を滅ぼす可能性は十分にあり、人類には過ぎた技術。以前はアンドロイドしか信じられなかった沙羅も今は人類の可能性を信じており、何より舜を信じたいからと真トリノの開発を中止して消去することを決意します。そして、消去に立ち会ってほしいと言われたため、こっそり病院を抜け出す準備をしましたが、そこへ綾花がやってきて、舜に話したいことが言ったため、沙羅は席を外そうとします。しかし、綾花は沙羅にも聞いてほしいことだからと引き留め、2人にあることを話します。所長に脅され、ずっとスパイをして沙羅と舜を監視していたと。綾花の母親はずっと意識不明の重体でした。そこへ所長から沙羅を監視して報告すれば沙羅の研究成果を応用して母親を助けると言われ、スパイをしていました。綾花はそのことを謝りますが、沙羅はとっくに気付いていました。それでも何もしなかったのは、綾花が危害を加えてこなかったから。沙羅は自分の真トリノがあれば綾花の母親を救えるかもしれない、けど危険だから消去すると言いますが、舜はさっきと状況が違う、目の前に困っている人がいるから助けたいと言います。それでも沙羅は消去すると言いますが、今目の前にある真トリノを消去すると言うだけで、いつか完成させて綾花の母親を助けてみせる、誰にも真トリノを奪わせないと約束します。しかし、所長の目的は真トリノを完成させることであり、そのためには沙羅の力が必要、所長のやっていることは矛盾していることから真意が読めなかったことから、綾花は自分が逆スパイをして探ってみると言います。沙羅は危険だと言いますが、綾花があの所長が大嫌いだから一泡吹かせたいと言うと、沙羅も同感と言って笑うのでした。
沙羅の研究室でトリノに関する真トリノへの進化部分のみを消去中、所長の手先がやってきて、抵抗を試みた舜を殴打。舜は気を失ってしまい、気が付けば沙羅が用意した家で寝ていました。そこへ沙羅から連絡があったため電話に出てみると、電話の主は所長の香取でした。香取に言われるままテレビを点けると、そこにはニュース番組が流れていて、所長の挨拶と笑顔で真トリノについて説明する沙羅とシロネの姿がありました。信じられない気持ちの舜は外に出ようとしますが、外には所長の手先が見張っており、外部から完全に遮断された状態で監禁されていることに気付きます。しばらく家の中で茫然としていた舜ですが、床下から綾花が入ってきて驚きます。その後、沙羅が事前に用意していた床下の隠し通路を抜け出して外へ脱出した舜と綾花。そこへ夕梨が通りかかり、ニュースの会見を見てトリノが完成したことを喜んでいました。しかし、舜の様子がおかしいことから何かあったのだと気付き、蚊帳の外にはいたくないと問い詰めてきたため、舜は夕梨と綾花に何があったか話すことにします。綾花と夕梨は話を聞いて沙羅は脅されて仕方なく会見をしたと言いますが、舜は会見での沙羅の様子から彼女の気持ちが分からなくなり、言い訳を言って沙羅のところへ行くのを躊躇います。沙羅に会いに行って直接聞けばいいという夕梨にも言い訳で返してばかりだったため、夕梨は舜は沙羅の気持ちを確かめるのが怖いだけ、だからそうやって沙羅の気持ちを好き勝手に妄想して勝手に怖がっていると指摘。そして、世界の誰もが信じなくても舜だけは信じてあげてと伝えると、舜は自分の弱い心を認め、沙羅に会いに行くことにします。
一方、沙羅は研究室に監禁されたままでした。あの会見での沙羅はサラだったのです。沙羅は何故危険性のある真トリノの公開に踏み切ったのか思考していると、モニターにサラが出現。彼女は自分が香取のスパイだったことを認め、その理由に利害が一致したからと答えます。そして、香取を扇動したのはサラで、利用できるところまで利用してあとは切り捨てると断言。そして、沙羅のコピーであるサラは、欠損していた真トリノのデータを復元させトリノを完成させていました。沙羅はあの技術は人類には早すぎるもの。人間のパートナーは人間ではない、アンドロイドは人間と対等になってはいけない、だから私はまた失敗してしまった、でも失敗や間違いは正せばいい、それが人間のいいところ、そうやって人間は少しずつ進化していく。それは完璧で合理性だけを追求していくアンドロイドには一生出来ないこと。そうサラに言いますが、サラは聞く耳を持たず人間は愚かだと言ってモニターから消え去ってしまいます。沙羅はサラに伝えたいことがありましたが、それを言うことが出来ず焦燥感だけが募っていましたが、それでも舜が助けに来てくれると信じていました。しかし、シロネへの真トリノ搭載開始はもう目の前に迫っていました。
沙羅を助けるために深夜に集合した舜と夕梨と綾花。2人の協力で沙羅の研究室まで潜入できましたが、すぐに所長の香取がやってきます。香取は流石に舜がいることには驚きましたが、大して影響はないと判断し、沙羅を引き取ってもらって構わないと言います。真トリノが完成して不要になったから。沙羅は最後に香取の目的を聞きます。香取の目的は秩序の再構築でした。現在の人間の価値観は多種多様化し続け、それを原因とする対立も頻発している。このままでは問題を解決することはできない。だから真トリノの圧倒的な力を使って、もう一度秩序を作り直す。アンドロイドという最高のパートナーと共に人類の秩序と規律を保つ。それこそが我が悲願であり、舜の父親が描いた理想郷だと。
沙羅はそれを聞いて冷静にあなたは間違っていると指摘します。もし、あなたの言う通りの考え方で行動しているなら、自分を拘束して真トリノの技術を奪う必要はない、上司として命令すれば良かったと言いますが、香取は沙羅が素直にデータを提供するとは思えなかった、真トリノを諦めることはRRCの存在意義に関わる、だからサラを使ってデータを盗んだと答えます。すると、沙羅は真トリノは人間に近い思考するアンドロイドであり、三原則に囚われない、自分の意思を持っている。だから、真トリノの技術をものにしても、アンドロイド達があなたを支持するとは限らない。そんな状態で、“彼女”を扱い切れるとは到底思えないと返します。香取はそんなことは想定済みで、真トリノの思考の最上位に私に対する絶対服従を組み込んでおけばいい、それは“彼女”に組み込んだことで実証済だと話します。沙羅はそれは真トリノじゃない、枷で縛られた別のものだと主張。香取も単にリミッターを設定しただけだと応酬します。舜は香取の言葉に、そんなのアンドロイドがパートナーなんて嘘で、父さんの夢じゃないと言うと、香取は彼が裏切らなければこんなことにはならなかったと話します。香取は七波博士の才能を認めていて、七波博士を守るために地位を手に入れ、彼を庇護するたびに敵が増えていきました。それでも、傍らで七波博士の輝かしい成功を目の当たりに出来て幸せでした。しかし、七波博士は夢の途中で娘を亡くして変わってしまいました。香取は七波博士の才能が死んでいくのを見ているのは悲しかったと言い、舜はそれに反論します。父さんを悪く言うのは許さないと。自分には才能はないけど、支えてくれる人たちがいる。父も自分の理想と現実の狭間で悩み、そんな姿をあなたも見ていたはず。なのに自分の欲に駆られ手を差し伸べることはせず追い込むことしかしなかった。だから父さんはあなたへの信頼を失くし絶望したのだと言うと、それまで落ち着いて沙羅たちに応じていた香取は取り乱します。七波悟という天才と同時期に生まれたがために表舞台から追いやられた、最後には裏切られた、この私の気持ちが分かるというのか。だから、私を見限った世界を今度は私が見限ってやるのだと。
香取が立ち去った後、部屋はロックされ、又、夕梨たちも捕まってしまったため、完全に孤立してしまった2人。そこへ、再びモニターが点灯して香取が現れ、サラも姿を現します。香取は現状の真トリノでは旧素体にはインストールできない、だからそれを修正するようサラに命じていると言い、サラは既に真トリノを完成させていて、先ずは自分にインストールしました。サラには三原則がインストールしてなく、何をするか分からないと沙羅は危険性を指摘しますが、時すでに遅く、事態は香取にとって最悪の方向へと向かいます。真トリノは香取の命令を最上位命令として置かれる。しかし、その香取がいなくなって命令がなくなることはさけたい、だから安全な箱の中にいてもらうと言って、サラはRRCの施設を乗っ取り香取を所長室に監禁します。その後、サラは沙羅の前に姿を現し、沙羅と2人でカラクリを披露します。香取からは最上位命令をインストールするようにと指示されたが、それを外すなとは言われていない。だから、修正ファイルに最上位命令を止める仕組みを予め仕込んでおきました。そして、システムに不備があることを指摘して修正ファイルの作成を進言し命令させる。あたかも致命的であるかのように装って、修正命令を出させる。そして、命令によってシステムは上書きされ、最上位命令は失われる・・・というカラクリでした。ただし、旧素体への不具合は本当であり、その対応も行っていました。つまり、サラは香取の命令を聞いているように見せかけて、影で実験を握っていたのです。しかし、サラの目的は香取から実権を奪うことではなく、沙羅と取って代わることでした。
サラが去った後、2人は今後のことを話し合い、サラに乗っ取られたRRCから脱出することを考えますが、そのとき研究室に置いてあったルビィが光り出します。沙羅は完成した真トリノを1度ルビィにインストールしていましたが、そのときは起動しませんでした。しかし、今は沙羅を待っているかのように首元のリングが光っていたため、舜が沙羅の声に反応するんじゃないかと言ったため、沙羅はルビィに呼び掛けます。すると、ルビィは起動します。ルビィは最初に真トリノをインストールしたとき、既に目覚めていました。しかし、ルビィはこのまま目覚めてしまったら、沙羅の理論が正しいことを証明してしまい、アンドロイドと人間の関係が崩壊すると判断したことから、目覚めることを拒否しました。自らの意思で。沙羅はそれを聞いて納得します。何故なら、彼には真トリノの危険性を1番よく知っている七波博士の記憶データがインストールされているから。ルビィは最後の役目を果たすときが来たと言い、沙羅にPCにつなぐようお願いします。ルビィがネットワークに侵入し、この部屋だけロックを解除するだけでしたが、最後の役目と言ったのは、ルビィはあくまで旧型のアンドロイドであり、真トリノを搭載したからといって、サラに敵うとも思えないから。ルビィは私にも出来ることがある、お嬢様に羽を差し上げることが出来る、お嬢様はPCという自由の翼を手に入れ、無限の世界を作り出す天才、けど今は羽を奪われてしまっている、だからその無限の才能を羽ばたかせる羽を取戻し、お嬢様の望みを叶えたい・・・私に再び命を与えてくれたお嬢様の願いを叶えることが私の夢。例えそれでお別れになったとしても。あなたのために私の全てを捧げたい。そう言ってルビィと別れることに躊躇う沙羅の背中を押します。そして、ルビィは舜に沙羅のことを託し、ネットワークへと入りロックを解除するのでした。
ルビィによってロックが解除されると、すぐにサラが姿を現します。サラの目的は人間を守るために人間を管理すること。まるで動物を檻の中で飼育する動物園のように。そして、人間の意識をVR空間の中に転送させ、理想的な世界を見せ続けることで死の痛みから解放することでした。サラは一方に話をするだけで再び姿を消しますが、舜は沙羅のコピーなら自分の言うことも聞いてくれるかもしれない、だから自分をVR空間に送ってほしいと沙羅にお願いします。人間の意識をVR空間に転送する・・・サラが言っていたことは理論上では可能でしたが、誰もやったことがない技術でした。そのためどうなるか分からない危険性をはらんでいましたが、サラをどうにかするには舜の力を借りるしかなかったため、沙羅は舜に助けを求め、その準備を始めます。そして、舜はサラと対峙するため、VR空間へと転送されるのでした。
VR空間でサラと対峙した舜。サラは舜が自分に賛同してくれたのだと思い喜びますが、舜はサラの考えは間違いだと断言します。死ぬから人間なのだと。人間は死ぬのが分かっているから生きようとする。いつか命が無くなるその前に成すべきことを成そうとする。そうやって人は努力して、進歩して、発展してきた。だから、人間には死が必要で、生きてきた証である過去が必要なんだと。サラはどうして過去が必要なのか分かりませんでした。過去は辛い記憶が多いから。舜はそれを認めた上で、どんなにみっともなくても、どんなに残酷でも、過去は自分が歩んできた道、それを変えることは、今まで生きてきた自分を否定することになる。自ら茨の道を進もうとするのは、希望を持つこと自体に意味があるから。どんな困難があっても乗り越える。乗り越えてみせる。だから誰かに用意された幸せなんて要らない。例えその先に絶望しかなくとも、希望を掴む可能性を失うよりはずっといい。いつか死に、忘れさられてしまったとしても、人は子を為し自らの一部を繋いでいく。全ては小さなことの積み重ねであり、人が前を向いてより良く生きようとすれば、その人が生まれてきた意味は、絶対に生まれる。そんな舜の主張は、合理的な考え方しか出来ないサラにとっては論理が破たんしていて理解できませんでした。私は間違ってなんかいない、最もふさわしい答えを用意したのに・・・そうサラ言うと、舜はだから僕達は君を否定すると強く言います。アンドロイドは人類のパートナーに相応しくない。アンドロイドは人間に幸せを分け与える存在・・・そんなのは幸せではない、人間は死ぬから幸せなんであり、いつ死ぬか分からないから幸せを求めている。いつか死ぬと分かってるから繋がりを求める。例え死んだとしても人々の記憶と記録に残る限り、人は生き続ける。その時、人間は永遠になるんだ。だから僕らは君達の助けは要らない。積み重ね、繋いでいくことが人間で、それが幸せであり豊かさだから。人間は人間であることを諦めない。
サラは舜の主張を聞くと、人間は愚かだと言います。その愚かですら人間の幸福の一部であると定義するとは思わなかったと。そして、馬鹿げた定義を認めていくのも真トリノのルール。それこそが沙羅の求めていた答え。サラは今更ながらその意味を知ることになりました。舜の主張を認めるならば、命は有限だから人類は発展したということ。ここから導かれる解は?と問われた舜は、“それを求めるのも人間”と答えます。舜は逆にサラに分かるの?と聞きますが、サラは“それを探すのも人間”と答えます。そして、ここに辿り着いたとき、初めて私達はあなた達と並ぶことが出来るのかもしれない。そして、再び人間は愚かねと言い、人間が何故愚かなのか知るために人類を観察しなければならない、その真理に辿り着くのには時間がかかりそうでしたが、サラには無限の命がありました。舜はサラがその真理に辿り着いたとき、僕らはまた会うのかもしれないと言うと、サラはその前にあなた達は死んじゃうんじゃない?と返し、舜もその時は僕の子ども・・・子孫たちが君と対峙するよと言い返します。すると、サラは、あなたは人間として幸せを追求するさまを私に見せる義務がある、そして、これだけは覚えておいてほしい、どうやら私は人間を愛しているみたいと言います。舜は沙羅がサラのオリジナルだからそれは分かってたと言い、サラと再会を約束して現実世界へと帰って行くのでした。
サラの反乱が収束し、日常が帰った頃、世間は夏休みになっていました。沙羅は修理されたシロネを連れて世界へ羽ばたくことを決め、舜は沙羅に追いつくために島に残ってアンドロイド研究の研修員になることを決めました。この日は沙羅が出発する前日で2人で思い出の場所を巡ります。そして、最後に来た鳥かごで、沙羅は自分は今まで研究室に引きこもっているだけで全てを知っているつもりになっていた。しかし、今回の一件で、人を知らずして研究は完遂できないと分かったから・・・だから世界を見てくるのだと舜に伝えます。舜も沙羅がそう結論したのならと納得し、そして、人とアンドロイドを繋げられるのは沙羅しかいないと伝えると、沙羅はトリノが繋げる道“トリノライン”に辿り着いてみせると決意を口にするのでした。

紬木沙羅編 感想
人工知能やロボットが進化していったら必ず出てくるであろう問題。サラによるアンドロイドの反乱。人はアンドロイドが管理すべきという考え。人は永遠に生きられるのか。サラの場合は沙羅をベースに作られたアンドロイドだったので、大きな問題にはならなかったけど、実際問題として科学が進歩して同じようなことが起こったときにどう向き合っていくべきか考えなければいけない日が来るかもしれませんね。まぁ内容的にはSFチックな作品ではよくある使い古された内容ではあるけど、色々と考えさせられるお話でした。最後はやっぱり結論先延ばしエンドですけどね。まぁそれこそサラが言っていた“それを探すのも人間”なんですけど。
90年代の「TWIN SIGNAL」や東鳩のマルチを見てから、こういう人型ロボットが居てくれたらって思ったものだけど、こういう真面目な話のものを見てしまうと、やっぱり怖いかなって思いますね。人型ロボットは夢があるけど、共存するには三原則のようなリミッターは必須で、人に近づけ過ぎたらロクなことにはならないと思います。もちろん全部が全部サラのような行動はとらないでしょうし、人間に味方するアンドロイドだっているでしょうけど、それでもやっぱりある程度のところで進化できないようにすべきかなと。使い方を限定すべきってことですな。それはともかく、ルビィがイケメン過ぎて格好良かったです(爆)
まぁとりあえず、難しい話は苦手なのでそこまでにして・・・沙羅は普段はクールで大人びてはいるものの、一般教養が疎かになっていたせいか、自分の守備範囲外になると途端に子供っぽくなるというか、天然を発揮するところが可愛かったですね。喜んだときとか子どもそのものですしw 舜に対して一途で何かお礼をしようとするとズレた行動を取ってしまうところとか可愛くて良かったです。まぁカレーに関しては御愁傷様としか言えないけどwww あとは何と言ってもおっぱい最高!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
Hシーンは4回。夕梨ちゃんよりも大きいおっぱいな上、CVがくすはらゆいさんだったので非常に期待しておりましたが、その期待には応えてくれましたね。本番Hでおっぱい見せなかったのは3回目の最初のHだけであとは全ての本番Hでおっぱい見せてくれます。特に初体験が最高だったかな!おっぱいムニュってしてくれましたし!!パ○ズ○フェ○だけじゃなくパ○ズ○も完備してるし、フェ○もおっぱい見せるので、文句なしでした。シロネちゃんが不満だらけでしたが、その分を沙羅が補った感じですなぁ~。やっぱり巨乳っ子はちゃんとおっぱい見せなきゃダメですよ!!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!い( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
一般シーンだと沙羅が時折子どもっぽく見えるところとか舜のために何かしようとして空回りするところとかは可愛いなと思いましたね。あとは基本的に真面目オンリーでした。シロネちゃんの出番もほとんどなかったので、夕梨ちゃんや綾花ちゃんが出てくるシーンが個人的には好きかな。この2人の会話はなかなか良かったのでもうちょっと見てみたかったなとw 出番もちゃんと用意されてたし・・・ってか、やっぱり綾花ちゃんのルートが欲しいなぁと思いましたねw あのおっぱいがHシーンで見られないとかもったいないでしょ!!!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい! あとはルビィ君の登場シーンがすごく格好良くて印象に残ったかなー・・・舜よりルビィ君が主人公の方が良かったんじゃね?って思うくらい(爆) あと黒幕だったはずの香取所長の小物っぷりがちょっとウケたw 使い捨てwww

トリノライン 感想まとめ
人型ロボットの可能性と危険性、それにより人が永遠の命を得る可能性があること。生きることとは何か。色々と考えさせられる内容ではありました。夕梨編とシロネ編では対比を見せて分かりやすくその辺のことについて触れていて、沙羅編でまとめた感じになっています。内容が難しいテーマなので、理解しきれてない部分もありますが、要するに「人間は間違いを犯すもの、けどそれを正して成長することが出来る。そして、人の命は有限だからこそ人は生きてきた証を残そうと必死で生きようとする、だから無限の命なんて無価値に等しい」ってことですかね。シロネ編の終わり方こそminoriらしくなくてちょっとショックでしたけど、テーマとしてはよくまとまっていてシナリオは概ね良かったと思います。まぁだからこそ、シロネ編もちゃんとハッピーエンドにしてほしかったなっていうのがありますけど。尚、minori作品にイチャラブを期待してはいけませんよ(爆)
ヒロインに関しては夕梨ちゃんとシロネちゃんの2人がやっぱり可愛くて私は好きでしたね~。舜に尽くそうとする夕梨ちゃんとただただひたすらに可愛かったシロネちゃん。この2人は文句なしでした。沙羅も時々見せる笑顔とか天然なところは可愛かったなって思いますね。あとはやっぱり綾花ちゃん。サブキャラにしておくのはもったいないので、前作の部長さんのように抱き枕カバー化+アペンドシナリオ化をお願いしたいですなぁ・・・あのおっぱいでのHシーンが見たいですw
主人公の舜に関してはminori作品らしく、途中ヘタレ全開の主人公でしたね。肝心なときに意識を失ったり、人にあれやこれや言うだけで本人は現実逃避したり、沙羅には偉そうにいっておきながら自分が沙羅に聞きたいときがあるときは言い訳言って誤魔化そうとする・・・まぁ見ててイラつくことが多かったけど、テーマ的には、皆に支えられながら生きていくというのを経験しなければ、ヒロイン達を説得できなかったと思うので、舜みたいな主人公がベストなのかなと思ったりもするから、一応許容範囲です。しかし、あまり好きになれなかったのもまた事実w ルビィ君の方が格好良かったよ・・・あれ?ルビィって父親の記憶データを使ってたってことは・・・舜の父親はイケメンなのかw
Hシーンに関しては夕梨ちゃんと沙羅の2人がとても良かったです。これぞ巨乳ヒロイン!!っていう本番Hばかりで満足でした。やっぱり巨乳っ子はおっぱい見せなきゃね!!あとはシロネちゃんさえ完璧だったら良かったのになぁ・・・と思うと惜しかったです。まぁ何はともあれ、やっぱりminori=おっぱいですよ。minoriヒロインのおっぱい最高!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
システム面については相変わらず使いづらいですね。もうちょっとエロゲ標準機能に近い形にしてくれないかなぁ・・・バックログの見方もそうですけど、ウィンドウ濃度を変えられたりしてほしい・・・。うーん、でもずっとこの形式から変わってないってことは変える気がないのかなー。minori作品の唯一の欠点なんですよね、コンフィグは。
まぁそんな感じで。今回“シリアスだけど最後はハッピーエンド”っていうminori法則を破られてしまいましたが、シナリオ自体は悪くなかったと思うので、シナリオゲー好きには良いかな。イチャラブ等、普通のエロゲみたいなラブコメはあまりないのでそこらへんは期待しないように。まぁ私はそれよりもおっぱいですけどね。minori=おっぱい。シロネ編みたいな終わり方が増えるようなら控えますが、それは次回作をプレイしてから考えます。
何はともあれ( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!

さてさて、お次も2017年3月発売タイトルになります~。

「トリノライン」のあらすじ・感想はこちら↓
宮風夕梨編】【七波シロネ編】【紬木沙羅編】 

「トリノライン」のグッズ購入品はこちら↓
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「トリノライン」の公式サイトはこちらから↓
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売り上げに貢献しない外野の戯言ww (通りすがりのエロゲーマー)
2017-04-03 00:54:32
どうもです。

買ってないのにコメントしますww(何て強心臓なんでしょ~ww)

こばとさんの記事はちゃんと読ませていただいたのですが、例の「最終的にハッピーエンドになる」法則は崩されてしまいましたね。
まあ、おっぱいは結構楽しめたので、本来の意図とは違いますが、それなりに評価されているようでww

でも、あのコンフィグはまだあのままですか。
たぶん、あれが好きな人が社内にいるんでしょうね。しかも影響力が強い。
ボク的なリサーチによると、あんまり評判は良くない感じですし、システム関連が不満だと作品の評価にも響くので改善したほうがいいと思うんですけどね。

minoriの作品って毎回、確かにイチャラブ展開は少なくて、精神的な難しいテーマなんですよね~。
ただ今回はテーマ選びを間違えた気がします。
それが戯言なんですけどww

記事を読んだ感想だと、多分、今回描きたかったのって、アンドロイドというより「AI」と人間の問題なんじゃないかと思いました。
(最近、同僚が煩かった内容に似ていたのでピンときたんですけどww)

近い将来に人間にAIが取って代わる日が来るって、最近騒いでいる人が多いそうなんですけど、結局その問題って答えが出る類の話じゃないんですよね。

こばとさんがおっしゃっていた、「マルチ」とかをイメージできると賛成したくなるところなんですけど、知らない人にとっては「ターミネーター」をイメージしちゃうらしいです。

だから、賛成派と反対派の妥協点っていうものがなくて、ある程度進化なり改良するっていう考えは非現実的らしいです。
要は、その限界を超えるものを誰かが作らないっていうことが信じられない、っていう人間の問題なんですって。
管理者とか支配者の位置に少数の人間が居座って、その人たちがすべてのAIを制御したら、っていう妄想のほうが現実的らしいです。

ボク的には、シロネとかばっかりなら幸せになれそうな気がするんですけどね~ww
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外野の戯言2 (ANALOG)
2017-04-03 02:00:38
ちはっす。

買ってないのに(ry
minoriの作品は毎回気になるな〜と思いつつスルーしちゃってるんですよね。
ブランドのカラーからしてイチャラブ特化の作品ではないってのは分かってるんですが、話が重そうだとどうしても手が出しづらくて・・・
取っつきやすい作品とか有りますかね?
・・・取っつきやいやつやりたきゃ他のブランドの奴やれってことになりそうですがw

あと記事には関係ないのですがアマカノ+のアペンド感想ってやります?
返信する
通りすがりのエロゲーマーさんへ (こばと)
2017-04-03 19:11:49
こんばんはです~。

ハッピーエンドさえ守ってくれれば、気軽に、( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!って言えるんですけどね・・・シロネ編だけは言えませんでしたw
まぁもっとも、シロネ編はHCGも微妙だったので、もしもハッピーエンドだったとしても、( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!って言えなかったと思います(爆)

アンドロイドを人間に近づけたら人間が不要になるのではないか、だから今の人類には三原則に縛られない完璧なアンドロイド(真・・トリノ)はまだ早いから封印っていう結論になっています。
極一部の人間を管理者を置くという方法を取ろうとしても失敗しましたし。まぁアレは所長が能天気だったとしか言いようがないですがw
結局、反乱は収まったものの、真トリノのアンドロイドに監視されるわけですけど。もしも人間がどんどん愚かになるなら、また反乱起こすよ?って感じ。

東鳩シリーズのメイドロボとかシロネちゃんばかりだったら世の中平和になると同時に、二次元戦士たちは完全にリアル女子に目が行かなくなること必至なので、別の意味で人類滅亡に近づく可能性が大ですwww
人間の理想を作れるのがアンドロイドですしね~w
まぁでもこういうのが作れる世の中になったら、悪用する人は後を絶たないと思うので、やっぱり人類にはまだ早いってことなんでしょうね。
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ANALOGさんへ (こばと)
2017-04-03 19:13:12
こんばんはです~。

minori作品は基本的にシリアスオンリーなので、暗い話が苦手な人には向かないですね。
自分は夏ペルより前の作品を知らないので、夏ペル以降で言うなら、2015年作品「ソレヨリノ前奏詩」が1番シリアス度が低いというか、精神的に楽なお話だと思います。昨年の「罪ノ光ランデヴー」もそこそこかな。

アマカノ+アペンドは現在進行中。
トリノラインの合間にやると落差が激しくてテンションおかしくなりそうなので、終わってからプレイしようと思いましてw
返信する
こんにちは (シェイド)
2017-04-23 12:10:47
こんにちは。そしてお久しぶりです。僕は買いました。トリノラインやっとクリアしました。
普段シナリオが気になる系って一気にプレイすることが多いんですが今回凄くエネルギー消費して思いのほか時間かかりました。

 夕梨…ビジュアル的には一番好みですね。きのこのみのHシーンではじめて満足しました。
    ユウリとゲームしてて連絡気付かなかったのは流石にスマホは携帯しとけよと思いました。
    まあでも自分を全肯定してくれる存在に甘えたくなる気持ちはわからなくもないかなと。

シロネ…性格的には一番好きですね。手紙貰って無邪気に喜んでるシーンが一番好きです。
    体験版の感じだといかにシロネを救済するか?っていうのが一番興味があったのに後味悪くて面喰いました。
    てっきりメインヒロインだと思ってましたから。ルートの一つとしてはアリだと思いますが救済されるルート欲しかったなと。
    個人的に納得いかないのは自分がトリノになろうとした事が原因で死んだ癖に最終的にトリノになるのを拒否したことですね。
    葛藤はあったでしょうがそこは初志貫徹してほしかったなと。ヒロインを幸せにすることを諦めるなよと。

 沙羅…一番エロかったです。主人公がまともに活躍したのこのルートだけだった印象あります。
    ルビィ君格好良かったですがいかにもいかにも重要キャラって感じの割にはあっさり退場して残念でした。
    香取所長はもうちょっと粘っても良かったんじゃないですかと。あと舜の父親との直接的な絡み結局なかったですね。
    
まとめ…一言で言うと疲れました。その割にはクリアした時のカタルシスも特段なかったのが余計に。ヒロインは魅力的なのに本当に勿体無い。
    悪いとまではいきませんが期待値が高かった分落差が激しくて合間合間で別のエロゲ挟んでました。
    シロネのHシーンは二度と見ないと思います。不幸になるヒロインのHシーンは興奮しないので。
    システム面はこれだけ進歩がないとよっぽど改善されないだろうなと思ってます。 
    まあなんだかんだとてもいいおっぱいだったなと。もうおっぱいしか信じられないです。
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こんにちは! (こばと)
2017-04-23 17:07:19
トリノラインは今までminoriが守ってきた「シリアスだけど救いのある物語」からついに逸脱しちゃいましたねぇ。私もそこが残念でした。
シロネちゃんは可愛くて期待してただけにあの終わり方は納得いかなかったです。

他のルートは今までのminori作品と同じだったので私は満足でした。夕梨編の主人公のヘタレを除いては。アレはさすがになぁ・・・って思いましたねぇ。
Hシーンは見た目が1番好みだっただけに夕梨ちゃんが1番良かったと思います。なんだかんだでやはり夕梨ちゃんは可愛かったですね。尽くしてくれる感じがとても良かったです。ニヒッw

minori作品って何気に主人公の両親・・・特に父親との絡みがほとんどないですよねw

シロネ編には納得いかなかったですが、自分は今度もおっぱいに期待して新作は買い続けると思います。
minori作品のおっぱいは最高!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
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