こばとの独り言

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「トリノライン」 あらすじ・感想その1 宮風夕梨編

2017年04月01日 00時03分54秒 | 美少女ゲーム

2017年3月発売タイトル第3弾は、minori最新作「トリノライン」でした!(*'∇')b

ツイッターで公式アカウントに引用RTされてしまったので、宣言通りに2個買いしましたよw 折角なのでシンプル版と豪華版の2種類買いましたw
そして、まだ24日発売のタイトルが全て終わってないにもかかわらず、こちらの方が優先順位が上だったので先にプレイしましたW

特典はこちら(*'∇')ノ

最初は夕梨ちゃん一択だったんですけど、シロネちゃんも可愛かったので2人にしました!
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい! 

トリノライン 概要
アンドロイドが社会に浸透しつつある世界。アンドロイドの研究の一環としてアンドロイドが人と共生している“開発特区”の島に住む主人公・七波舜は、幼馴染の紬木沙羅が新たに開発した画期的なアンドロイド“トリノ”と出会い、亡くなった妹と同じ名前を付けられた彼女と同居生活を始めるというお話。
この島にはRRCと呼ばれるロボット工学研究センターがあり、そこでアンドロイドの研究がされており、父親がアンドロイド開発者である舜はそこの社宅に住んでいます。そこで沙羅によって開発された新型アンドロイド“トリノ”は、従来の「人間を補助する」という目的で開発されたアンドロイドとは違い、「人間を模倣する」という目的で開発された画期的なアンドロイド。トリノは“シロネ”という舜の亡くなった妹の名前を沙羅によって与えられ、白音の記憶データが移植された上で思考をプログラミングして学習させたアンドロイドであり、人間特有の不完全さも再現されていることから、食事が出来ないことや排泄しないという点を除けば人間となんら変わらず、“成長した白音”として振舞えます。尚、“トリノ”とは元々沙羅が最初に開発に携わっていた人工知能の開発コードのことですが、今ではその人工知能“トリノ”が搭載されたアンドロイド自体を“トリノ”と呼ぶようになりました。
シロネはロボット三原則に従いつつ、舜を幸せにするという最上位命令の下、舜との同居生活を始めますが・・・。

トリノライン 攻略情報
選択肢は、海へ行くと夕梨ルート、自室で寝るとシロネルートになります。沙羅ルートはこの2人のシナリオが終わると見られるようになります。
尚、Hシーン回想はこれまで同様にクリアしてないヒロインのHシーンも見ることが出来ます。もちろんネタバレも含むので閲覧には注意ですが・・・ぁ、私のブログもそれは同じだね(爆)

トリノライン 共通ルート あらすじ
浜辺で妹の白音のことを思い出していた七波舜。そこへ幼馴染の宮風夕梨が声をかけてきます。その後、夕梨と一緒に学園に登校した舜ですが、その時、夕梨からもう1人の幼馴染・紬木沙羅が画期的なアンドロイドを発明したとニュースでやっていたことを聞きます。幼馴染がやっていることを嬉しそうに褒めちぎる夕梨は、次第に沙羅本人の話に移していきます。数年間、沙羅に会っていない2人は、今の沙羅がどんな感じになっているか想像しますが、沙羅は研究室に籠っていることを父親から聞いたことのある舜はそのことを夕梨に話すと、夕梨は可哀想と言って沈んだ表情になります。夕梨のそんな顔は見たくないと思った舜は、それなら夏休みになったら遊びに誘ってみようと言うと、夕梨は引きこもりの沙羅が飛び付くような夏休みプランを考えようと言って再び笑顔に戻ります。校門前に着くと、そこには夕梨が苦手にしている風紀委員長のハナコ=F=ブリストルがいて夕梨と揉めますが、2人がいつもの問答をしているとき舜は一瞬沙羅に似た人物を見かけます。しかし、授業が免除されている彼女がいるはずがないと思い、追いかけっこを始めた2人の後を追って校舎に入るのでした。
教室に着くとハナコとの一件を見ていたクラスメイトの日比野綾花に声をかけられ、彼女から1年生に転校生がやってくるという話を聞きます。その後、ホームルームの授業中に1人の女子生徒が教室に入ってきていきなり自己紹介を始め、そして仕事があると言って再び出て行き、担任を含め全員を唖然とさせます。その生徒は舜がよく知る女の子・・・沙羅でした。舜は教室を出て行く沙羅を見ると彼女と目が合い、「今すぐ来て」というサインを送られたことから、担任の制止を振り切って教室を飛び出した舜は、数年ぶりに再会した沙羅に声をかけると、彼女は“鳥かご”で待っていると言い残して去って行くのでした。
放課後、心配かけたくないという理由から夕梨には内緒にして、RRC内にある昔一緒に沙羅と遊んだ場所“鳥かご”に行きます。そこに着くと沙羅が待っていて、彼女は自分と舜と夕梨と白音・・・4人で遊んだときのことを思い出し、白音が亡くなった事故のことに触れます。彼女にとって白音の事故は転機となり、救助用アンドロイドを発明したりアンドロイド研究の第一人者になりましたが、それと並行して彼女の最大の目的だったもう1つの開発の方も実を結びました。そして、沙羅はそのお蔭でもう一度、あの楽しかった日々を始められる、私はもうあなたの前から居なくなったりはしない、あなたを必ず幸せにしてみせると言って笑顔を見せるのでした。
翌朝、白音の夢を見た舜は、夕梨が風紀委員会があって先に登校したため、久しぶりに1人で登校します。校舎に入り音楽室の前を通るとピアノの音がしたため、中を覗いてみると、1人の女子生徒がピアノを弾いていました。舜はその姿を妹と重ね合わせます。そこには沙羅もいて、少女の演奏が終わると2人で話をしていましたが、その様子をずっと覗いていた舜に誰かが声をかけてきたため、舜は驚き振り向きます。するとそこには見た目が幼い1人の女性が立っていました。彼女は百南美という名の病院の先生でしたが、この日は音楽室にいる少女の案内役として学園に来ていました。百南美は音楽室の中にいる少女に興味を示す舜に、ホームルームが始まるから教室に戻らないと言い、舜が教室に戻ろうとすると、彼女は舜の少女への反応を見て沙羅ちゃんもきっと喜ぶだろうなぁと呟くのでした。
音楽室でピアノを弾いていた子は誰なのか・・・沙羅に聞こうにもはぐらかされてしまい、数日が経っていました。そして、休日になり、白音との思い出がある海に行った帰り、その少女を発見します。少女は舜を見るなり「お兄ちゃん」と呼び駆け寄ってきて、「わたしのこと覚えてますか?」と聞いてきます。舜が白音なのかと逆に聞くと、彼女は頷き「妹のシロネです」と答えます。有り得ないはずの妹との“再会”に戸惑う舜の前に沙羅が現れ、「驚いたでしょ」と嬉しそうな顔で言います。しかし、仕草や口調が白音そのものでしたが、それでも舜は何かが違うと悟っていました。沙羅もそれは分かっていて、シロネはシロネであって白音ではないと言い、アンドロイドだと教えます。そして、舜の母親・馨に許可は取ってあるからと舜の家に行こうとする2人に納得がいかない舜でしたが、シロネの怪力によって無理矢理連行されてしまいます。家に着くと馨は全て分かっていたようで、アッサリとシロネを出迎え、白波家に“白音”が帰ってきたのでした。
妹の白音の面影を強く持つ容姿で同じ名前を与えられたアンドロイド“トリノ”と一緒に暮らすことになった舜。まだ納得はいかなかったものの、母親と沙羅がそれぞれ自分なりに白音の死と向き合って前に進もうとしていたことを知って、自分だけが逃げているのだと気付き、ひとまずシロネのことを受け入れることにしました。しかし、夕梨は舜以上に納得がいっておらず、翌日シロネが夕梨のクラスに編入されると、休み時間になると舜に問い詰めにきます。しかし、沙羅の介入で冷静になった夕梨は、舜にお願いされたこともあり、舜がいない間はシロネの面倒を見ることになり、夕梨とまた仲良くしたいと思っていたシロネは喜ぶのでした。
シロネと生活するようになってから、舜はだんだんと考え方を変えていき、妹の白音ではなく別の存在として大切に思うようになっていました。しかし、どうしても白音とシロネを比較してしまう馨は同じ失敗は二度としないアンドロイドのシロネに対してだんだんと違和感の方が大きくなっていき、シロネのことを受け入れられなくなっていました。人間に受け入れられなかったアンドロイドは処分される・・・そのことが頭をよぎった舜は、何とかしたいと考えます。そして、綾花に相談してみると、綾花も馨側の考えであり、シロネが馨に受け入れられず、機械のシロネと母親の馨どちらかを選べと言われたら人間である母親を選ぶべきと言うと、舜は衝撃を受けると同時にそんな綾花の言葉に腹を立てます。綾花はあまり見せない舜の怒った顔に驚いたものの、それでも機械に対しては機械だって割り切る方がむしろシロネのためになると思うと自分の意見を貫くのでした。
舜がもしもシロネを手放したくなった場合、シロネの処遇はどうなるか沙羅に聞いた日、家に帰ってくると、馨の我慢が限界にきていました。馨がシロネを受けれられない理由・・・それは、白音との思い出をシロネで上書きしたくなかったからでした。シロネに対し「お母さん」とは呼んでほしくない、この子はアンドロイドだと言う馨を必死に宥める舜ですが、逆にシロネが“馨さん”は悪くないと馨のフォローを入れます。馨は家族を実験なんかに壊されたくないと訴え、舜にシロネを沙羅の元へ返すように言い、家を飛び出します。その後、舜はシロネにフォローを入れて馨を捜しに行こうとしましたが、沙羅から馨が倒れて救急車で運ばれたと連絡が入ります。馨は過呼吸で倒れただけでしたが、精神的にまいっている部分が大きく、しばらく入院することになりました。そして、シロネは一旦RRCに預けられることになりましたが、シロネを手放したくはなく、かといって母親を苦しめたくもない舜は、沙羅と話し合った結果、彼女が用意した家にシロネと2人で住むことになったのでした。もう白音やシロネのことで後悔したくなかったから。
引っ越した初日に沙羅や夕梨と4人でプールに遊びに行った帰り、夕梨の病気が再発し、彼女はしばらく入院することになりました。そして、それから数日が経った頃、シロネがずっと夕梨のことを気にしていたので、励まそうと頭を撫でると、シロネは頭を撫でられたことを白音のように喜ぶと同時に、今までは白音と同じように振舞っていたのが今は白音のことをまるで他人のように言っていたため、舜はそれが少し気になりました。退院して自宅療養になった夕梨のお見舞いに行くと、夕梨の気遣いもありシロネは元気を取り戻しますが、昔話に花を咲かせた夕梨が白音もお兄ちゃんと結婚したがっていた時期もあって、妹ではそれが無理と分かり、舜と沙羅をくっつけようとしていたと話し、その帰りシロネは私もお兄ちゃんと結婚してみたいと言い、アンドロイドは結婚できるのか・・・そんな疑問が沸きたち、自分がシロネの将来について何も考えていなかったことに気付いたのでした。
2人の同棲生活。その変化は突然訪れました。それはある日のこと。ハナコに性欲の処理を教えてもらったというシロネは、学校から帰った後、家のリビングでハナコに言われた通りの行為に耽っていました。一方、シロネを先に帰らせて母親の見舞に行っていた舜は、家に入ってシロネのオナニーを目撃してしまいます。周囲はシロネのことを白音・・・舜の妹として見るようになっていましたが、舜は白音とシロネは別の存在という認識だったため、シロネに劣情を催してしまいます。翌日、シロネは舜のことを避けており、それが気になった沙羅は舜を鳥かごに呼び出してその理由を聞き出そうとしますが、舜は本当のことを言うことが出来ず、つい感情的になってしまって沙羅に冷たく接してしまいます。家に帰るとシロネが待っていて、避けていたことを謝り、本当はお兄ちゃんのそばに居たい、お兄ちゃんのことが好きと言って舜にキスをします。翌日、シロネは様子がおかしかったものの、家に帰ってくると自分の気持ちを舜に話します。わたしが白音と違う存在になっていると。彼女にとっての最上位命令は“お兄ちゃんを幸せにすること”。本来破ることの出来ない“妹”という立ち位置を無視して、“シロネ”として生きていけるのは、それが舜にとっての幸せだから。彼女が白音と違う存在なのだと気付けたのは、馨に否定されたことがキッカケでした。しかし、白音と自分は違うことに気付いたものの、それを理解することが出来なくて、ここ数日、様子がおかしかったのです。
アンドロイドなのに悩んだシロネは、馨に申し訳ない気持ちがありながらも、それでも自分の気持ちは抑えられないと言い、妹としてではなくシロネとしてお兄ちゃんのことが好きなんだと告白します。例えこの気持ちがバグだとしても。けど、このことを沙羅に話したら取り除かれてしまうかもしれない、だから沙羅には言わないで欲しいと舜に訴えます。舜は沙羅には言わないことを約束し、彼女の気持ちを受け止めることにします。こうして2人は恋人同士になりましたが・・・。
翌日の朝、シロネは上機嫌で2人はデートしようと途中で学校を抜け出し街へ繰り出します。その帰り、シロネは沙羅に呼び出されていたことを話し、RRCに向かいますが、舜は嫌な予感がして不安で夜も眠れませんでした。翌日、シロネは何かを隠すかのように元気な姿を見せましたが、舜が昨日のことを聞こうとすると、今日だけでいいんです、沙羅ちゃんに何か聞かれても秘密にしてくださいと言って、結局何も話してはくれませんでした。学校に着くとシロネは逃げるように去ってしまい、代わりに沙羅がやってきて、放課後に鳥かごに来て欲しいと言います。そして、放課後、鳥かごで沙羅からシロネとセックスしたと聞かれ舜は激しく動揺します。沙羅はシロネが“妹”を超越して恋人になろうとした原因が分からず、そのために舜に聞き取りをしようとしましたが、舜はシロネとの約束があったため、黙秘しました。すると、沙羅はバグは取り除かなくてはいけないからシロネをRRCに連れてきてほしいと舜にお願いします。不安定な状態のアンドロイドは危険な存在だから、このままでは実験は継続できないと。舜はシロネが恋をする気持ちが沙羅に分かるはずないと声を荒げて言いますが、沙羅はそれを冷静に受け止め、それなら私の気持ちを理解できるのと言い返され、舜は沙羅は全部実験としか思ってないと反論します。沙羅は違うと悲しそうに呟きますが、そう思ってもらっていた方が都合が良いと言います。舜は沙羅の事を考えていなかったことに気付き、冷静になって謝罪し、一晩だけ時間をもらい、シロネをここに連れてくることを約束するのでした。
沙羅からバグを修正すると連絡が入ったシロネは自分が壊れているのだと言いますが、舜は壊れてなんかいないと否定します。アンドロイドは人を愛しちゃいけないのか・・・そう問いかけるとシロネは分からないと答えます。アンドロイドに心はあるのか、心とは何なのか分からないと。そして、分からないと呟き続けるシロネは家を飛び出してしまいます。舜はすぐにシロネを追いかけますが、彼女の行き先は1つしかないと決めつけていました。それは、白音が亡くなった場所・・・夜の浜辺でした。白音が亡くなってからずっと回避していた場所・・・しかし、手放してしまった幸せを繰り返させたりしないと強く思った舜は、その場所へ向かいます。シロネは芽生えた人のとしての心をもてあまし、混乱していました。私という存在が皆を不幸にしている・・・ただ命令に従って妹を演じていればこんなことにはならなかったと。舜は彼女を落ち着かせるため帰って沙羅に診てもらおうと言いますが、シロネは沙羅のところに戻ればまた妹に戻れるかもしれない、けどまた最初からになってしまう、今のこの気持ちを消したくないと訴えます。この心を消されたらそれは私ではなくなってしまうと。そして、人の心に耐えられなくなったシロネは、この気持ちを消したくない・・・けど皆を不幸にしたくない。そのための方法として、彼女が選んだ行動は自壊でした。雨が降り荒れる海へ飛び込むシロネ。人間とアンドロイドは恋に落ちてはいけなかったと言って。舜はシロネを追いかけますが、身体能力の差で追いつくことが出来ず、波に飲まれてしまいます。そして、シロネはそれを助けますが・・・。
シロネに助けられた舜は病院で目を覚まします。目の前には百南美がいましたが、一時的な記憶障害となっており、誰だか思い出せませんでした。百南美が席を外した後、舜は自分が誰かを思い出そうとしますが、舜の記憶は家族のことだけ覚えており、それも白音が死ぬ前まで戻っていました。そして、自分がもう大人の身体になっていることに驚きます。その後、馨と夕梨がきますが、母親である馨のことだけは覚えていて、夕梨のことは思い出せず、彼女から名前を教えてもらいます。2人は舜の無事を確認すると退室しますが、舜は2人とも白音の話題を避けていたことから、自分と白音が事故に遭ったのではないかと考えます。その後の百南美の診断により、舜はエピソード記憶・・・つまり思い出だけを失っていることが判明しました。舜の記憶が混乱しないよう可能な限り今までと同じ生活をした方が良いと馨には言います。一方、沙羅はシロネのデータを見て、何があったのか映像で確認します。すると、そこには見たこともないシロネの姿が映し出されており、ロボット三原則に触れたことがよく分かる様子で、本来なら実験は中止にしてシロネをリセットすべきでしたが、彼女にはデータ以外の何かがあると判断。アンドロイドに宿った人の心。それは研究者の彼女にとって信じられないでした。そこへ百南美から電話がかかってきて舜の容態を聞き、ひとまず安堵します。詳しい話は後にして電話を切り、シロネの修理に取り掛かります。大切な幼馴染がシロネを守ろうとした以上、その意志は無駄には出来ないから。
事故から数日が経っても舜の病室へ見舞に来ない沙羅を怒りに来た夕梨は、巷で噂になっているシロネが舜を傷付けたというのが事実であるかどうかを確認します。沙羅は2人が交通事故に遭い、シロネが舜を庇い損傷し、舜は事故の衝撃で記憶喪失になったと嘘を吐きます。シロネの行動によるものだと公言できないため、部外者には一貫してそう伝えていました。すると、夕梨はシロネを直してあげてほしいと沙羅に伝えます。沙羅はそれを聞いて多少なりとも驚きます。普通ならアンドロイドが人間を守れないなんてと言われるのを覚悟していたから。夕梨がシロネに舜を守ってくれてありがとうとお礼を言いたいくらいと言ってくれたため、沙羅は自分の心配が杞憂に終わって一安心します。そして、夕梨はこれから舜のお見舞いに行くから、シロネの修理を頑張ってほしいと沙羅に伝え、病院に向かいます。舜と対面して舜からもっと夕梨のことが知りたい、自分たちの関係について教えてほしいと言われたため、夕梨は自分と舜が付き合っていると口にしようとしますが、そこへ百南美がやってきてからかわれたため、恥ずかしくなってまた見舞にくると言って帰ってしまうのでした。
それからまたしばらく経ったある日のこと、沙羅が病室にお見舞いに来ますが、舜は家族でもない彼女のことを何故か覚えていました。沙羅は舜に聴いてほしいものがあると言って、持ってきたレコードを再生すると、席を外します。舜はしばらく目を閉じてその音楽に耳を傾けますが、そこへ「お兄ちゃん」と声をかけられたため、目を開けます。すると、目の前には沙羅ではなく銀髪の女の子が立っていました。舜はその子が白音なのかと思い、そう問いかけますが、シロネは全て話していいか迷ったため、後ろにいた沙羅に確認を取ります。すると、沙羅は誰にも話さないということを条件に了承し、白音とシロネについて、そして舜に何があったかを教えます。一通り話した後、沙羅は舜の記憶を取り戻すためには前と同じ生活をする必要があるから、シロネと同居してもらい、彼女を妹として扱ってほしいとお願いします。舜はそれに納得し、シロネにもう1度意志を確認。シロネがお兄ちゃんと一緒にいたいと答えたため、元の生活に戻ることになりました。そして、数日後。記憶を取り戻すために早期退院した舜は、シロネと同居していた家に帰ってきます。しかし、すぐに学園に復帰は出来ず、しばらく日中を自宅で過ごしていた舜は、気分転換をしようとしますが・・・。

・・・と、いうわけで、1人目は宮風夕梨ちゃんでした!

宮風夕梨 キャラクター紹介
夕梨は舜の年下の幼馴染。風紀委員会に所属しているが、本人はちょいワルを気取っており嫌がっている。しかし、根は優しく真面目な子なので、なんだかんだ言いながらも風紀委員長のハナコと一緒に活動している。コンドミニアムという宿泊施設の娘だが、料理に関してはあまり得意とは言えない(ただし、不味いわけではなく、大雑把なだけ)。
シロネのことについては最初は反対していたが、同じクラスならシロネの面倒を見てほしいと舜にお願いされ、面倒を見ているうちに次第にシロネのことを受け入れていった。そんな感じで基本的に頼まれたら断れない性格で、特に舜に対しては甘い。何か悪いことを思い付いた時など、「にひひ」とニヤケ顔をすることが多い。
不治の病を患っており身体が弱く学校も休むことが多いが、普段はそんなことを微塵も感じさせないくらい元気に見え、実際に体調不良を装って学校をサボることもある。自分の病気についてはどうにもならないと諦観していたが・・・。

宮風夕梨編 あらすじ
気分転換に外に出た舜は、海に行こうとしますが、途中で迷子になってしまったため、ふと頭に思い浮かんだ夕梨を頼ろうとメールを送ります。すると、夕梨からすぐに返事が来て、授業中にもかかわらずすぐに迎えにやってきます。舜がそのことを不思議に思っていると、夕梨はサボって早退したから大丈夫とアッサリ答えます。その後、舜の家に着きますが、夕梨があまりに手際よく飲み物を用意したため、舜はここで一緒に暮らしていたのかと聞くと、夕梨は顔を赤くしてかつての病室のように何かを伝えようとしますが、タイミング悪くシロネが帰ってきてしまったため、またも慌てて帰ってしまうのでした。
翌日、学園に復帰した舜ですが、沙羅と綾花の2人には良くしてもらったものの、他のクラスメイトの好奇の目に触れ気分が悪くなったため、百南美の許可を貰って早退して自分や妹が事故に遭ったという海岸までやってきます。そこで自分が記憶喪失であることに悩んでいると、夕梨が声をかけてきます。どうやら舜の早退を聞いて追いかけてきたようでした。夕梨は舜を励ました後、病室と舜の家とで2回言いそびれていたことを舜に伝えます。あたしたち付き合っていたからと。周囲がそれを知らないのは秘密にしていたからと嘘を吐きます。夕梨は舜が自分に遠慮していたことに気付いていたため、そう言ってしまっただけでした。そして、付き合ってたくらい親密なんだから遠慮しないでほしいと伝えると、舜は恋人かどうかはともかく、気を遣わなくて良いと言う彼女の好意だけは素直に受け取ることにしたのでした。
記憶があろうがなかろうが舜は舜。あたしは舜のために何かしてあげたい。だから遠慮しないで頼ってほしい。そう夕梨に言われた舜は、少し気が楽になり、早く思い出さなくちゃと思っていた焦りがなくなります。それからというもの、夕梨はシロネのお株を奪うかのように舜の家にやってきて家事をするようになっていました。そして、そんな夕梨を見て、自分も何か出来ることがしたいと言い、夕梨に家事を教えてもらうことにします。シロネは記憶を失う前のお兄ちゃんなら、そんなことは決して言わなかったと思い、沙羅に相談します。自分があの事態を引き起こしたのは、お兄ちゃんとの記憶を失いたくなかったから。けど、自分の記憶を守ったと同時にお兄ちゃんの記憶が失われてしまい、記憶が失われたお兄ちゃんはまるで別人のようになってしまった・・・このまま記憶が戻らなければ自分が知っているお兄ちゃんは死んでしまうと自分を責めますが、沙羅は記憶はもう一度積み上げることが出来ると伝えます。すると、シロネはもう一度記憶を積み上げることが出来るのならお願いしたいことがあると言います。その後、家に遅く帰って来たシロネは、舜のところに来てからの記憶をほとんど失っていました。自分はアンドロイドだから忘れるはずがないと不思議がるシロネを見て、シロネが沙羅の元に行っていたことを知る舜は、このことは沙羅が関係しているのだと推察しますが・・・。
どうしても自分が今のような生活環境になった経緯や事故に遭ってしまった原因、そして、シロネと白音のことが気になった舜は、夕梨に聞いてみることにします。夕梨は一度は躊躇ったものの、舜の人生なんだから知ろうとして当たり前と言って、舜の過去について話し始めます。そして、舜はシロネのことがあるからと沙羅に口止めされていた“自分が大雨の日に海に来たこと”をうっかり話し、夕梨は沙羅から聞いていた交通事故と食い違っていることを知り、あたしは自分の知ってることを全て話したのだから、舜も隠し事しないでと言って、舜からあの日起こった出来事を聞きます。口止めされたことも含め、何故大雨の日に海岸に来ていたのか疑問に思っていた舜でしたが、夕梨も同じことを感じたため、2人で沙羅に問い質しにいくことにします。
夕梨に問い詰められた沙羅は、嘘を吐いたのは、海で高波に攫われただけの単なる事故、でも理由はどうあれシロネが傍にいた・・・だから“人間を守れなかったアンドロイド”として見られてしまうのを避けたかっただけと答えます。そして、それで話を打ち切ろうとしますが、夕梨は彼女が何か大事な隠していることを直感し、舜には知る権利があると主張し、彼女が隠していることについて聞き出そうとします。あの日なんで海に行ったのか、本当は何があったのか。沙羅自身も当事者ではないため、全てを知っているわけではないと答えます。そこで舜がシロネのことについて、あの日のことを思い出せないと言っていたのは沙羅にとって話されたくないことがあったからじゃないのかと聞くと、沙羅はそれを「違う」とハッキリ否定します。シロネの感情には混乱が生じていたから故障の原因になり得ると判断したと言い、ロボット三原則とシロネ自身の感情に齟齬が生じていたからシロネは自分を責め続けていた、そして、シロネ自身に頼まれて記憶をロックしたと説明します。シロネが記憶レベルを舜と同じにしたかったのだと。シロネにとって舜だけが記憶を失って自分は何も失っていないことが辛かったのだろう・・・そう沙羅は話します。舜はシロネがそう考えるに至った原因は何かと聞くと、沙羅は何が起きたかは自分よりも舜の方が詳しいと返します。舜は記憶がないと言って沙羅から聞こうとしますが、沙羅は自分が話しても無意味、人間は嘘が吐けるのだからと話すことを拒否します。すると、夕梨は「そんなの卑怯だ」と言って沙羅の肩を掴みます。シロネのために明かさないだけ、沙羅は舜よりシロネの方が大切なんだと言うと、沙羅はそのことを否定せず受け入れます。私の研究にシロネは不可欠だからと。そして、あくまでも自分に話させようとする夕梨に対し、沙羅はそれなら夕梨も舜に言わなきゃいけないことがある、夕梨がそれを話すなら私も真実を話すと返すと、夕梨は狼狽えます。それは沙羅が夕梨に持ちかけた取引でした。沙羅が夕梨のことについて本人の代わりに話そうとすると、夕梨はそれを必死で止めようとしたため、そんな夕梨の姿を見て、舜はこれ以上の追及を止めることにしたのでした。
沙羅と話した後、夕梨を家まで送って行った舜。夕梨は沙羅から話を聞き出せなかったことを悔しがり、舜の役に立てなかったと涙を流します。そんな夕梨を見て、自分は彼女に支えられているのだと分かり、今なら夕梨と付き合っていたような気がしてきたと伝えると、夕梨は驚きつつも笑顔を見せます。それから数日後。舜の生活が落ち着いたことから、シロネは一旦RRCに戻って精密検査を受けることになりました。期間は約1ヶ月。それを聞いて寂しくなった舜ですが、RRCに戻っても学校には引き続き通うとのことで、安心します。そして、シロネから舜のことを頼まれた夕梨は舜の家に通いますが、急に具合が悪くなって倒れ込んでしまいます。一旦、夕梨をソファーに寝かせたあと、夕方まで休ませ彼女を家に送ります。夕梨が風邪と言ったためそれを信じた舜ですが、「またね」と言って別れようとしたとき、彼女は辛そうで泣きそうな表情で見つめてきて、またなんて来ないかもと呟きます。そして、付き合ってたんだから、あたしのことを抱きしめてと言ってきますが、舜は記憶のない自分が触れていいものかと思い、「ごめん」と謝って手を引っ込めてしまいます。すると、夕梨は無理に笑顔を作ってその場を逃げ出すように家へと入っていったのでした。
翌日、登校してきた沙羅に夕梨のことを聞いてみると、沙羅はそれは私が話すことじゃない、本人に直接聞くべきと返されてしまいます。そこで夕梨のことを思い浮かべてみると、あれだけ自分は夕梨に支えられているのに、自分が夕梨のことを何も知らないのだと気付かされ、彼女と向き合ってみることにし、夕梨に断られても強引に見舞に行くことにします。そして、夕梨の部屋に行き、夕梨と話をし、もっと夕梨のことが知りたい。今の自分は夕梨のことが好きだと告白します。すると、夕梨は「付き合えない」と断ります。付き合っていたのは嘘だからと。舜は薄々そのことが感付いていたため、過去のことは関係ない、今の自分が夕梨のことが好きなんだともう一度告白しますが、それでも夕梨は舜の告白を断ります。そして、舜のスマホには夕梨から「もう一緒にいられない、今までありがとう、ばいばい」という別れのメールが届いていたのでした。
舜は彼女が辛そうな表情を浮かべていたことから、無理してそんなことを言っているのだと感じとり、そんな彼女の拒絶の言葉も気にせず夕梨の家に足を運びます。すると、夕梨は自分の病気が風邪じゃないことを話したため、舜がちゃんと話がしたいと訴えると、夕梨は外で話したいと言ったため、2人は外へ出ることにしました。その後、海岸に来た舜と夕梨。夕梨は以前の舜は沙羅が好きだったと記憶を失う前の舜を引き合いに出し、舜の告白を断ろうとしますが、それでも舜が今の自分は夕梨のことが好きだと譲ろうとしませんでした。舜は夕梨の気持ちを引き出そうと自分の気持ちを伝え続けると、夕梨もようやく本心を口にします。舜のことが好きと。けど、それでも舜とは付き合えないと言います。舜は思い出ならこれからたくさん作れると返しますが、夕梨はあたしに未来なんて無いからと涙を流します。もうすぐ死んでしまう病気だから・・・。彼女の病気は不治の病で今は薬で抑えている状態でした。夕梨は誰にもそのことを話してはおらず、記憶を失う前の舜ですらも彼女の本当の病気については知りませんでした。彼女は本当のことを言う前に、みんなの前から消えようと考えていました。舜に嘘を吐いたのも、舜と思い出を作れるのが今年の夏で最後だったから。だから嘘を吐いて少しだけでも舜の恋人でいたかったのです。舜のこと大好きだけど、自分が死んでしまうから、一緒に居る資格がない・・・それが舜の告白を断った本当の理由でした。大好きな人には幸せになってほしい、舜にはずっと一緒にいられる人を選んでほしい、それが夕梨の願いでした。しかし、そんな夕梨の告白ですら、舜は跳ね除けます。それでも夕梨と付き合いたい。そして、過去が無い人と未来が無い人で気が合うかもしれないと冗談を交えながら、それでも限られた時間を夕梨と一緒に過ごしたい。そう伝えると、夕梨は「あたしの残された時間、全部舜にあげる」と言って舜の告白を受け入れ、笑顔を見せます。こうして2人は恋人同士になったのでした。
恋人同士になった2人。初々しい雰囲気で、デートもしますが、そのデートの帰り、夕梨とキスをしようとしますが、彼女から「舜のファーストキスはずっと一緒にいられる人にしてほしい」と言われ断られてしまいます。そして、翌日の朝、一緒に登校しますが、夕梨の具合が悪くなり倒れたことから、舜は救急車を呼びます。百南美は舜が夕梨の病気について本人から聞いていることを知ると、彼女の支えになってあげてほしいと言います。その後、病室で二人きりになり、夕梨は嘘を吐くことを思い付いた理由とキスを拒んだ理由を話します。彼女は舜が事故に遭ったと聞いたとき、舜が白音のところに行ってしまったのではないかと不安になりました。幸い舜は記憶こそ無くなったものの無事生きていて安心しましたが、自分だけじゃない舜だって明日居られるのか分からないということに気付き、少しでも好きな人と一緒にいたくて嘘を吐きました。キスを拒んだのは、自分とキスをしたら舜が自分のことを忘れなくなって辛い思いをさせてしまうから。だから将来一緒になる人とキスをしてほしいと思っていました。それを聞いた舜は、自分にも今しかない。未来のことなんて分からないから。だから今、夕梨とキスをしたい。そう伝えると、夕梨はキスをしたら忘れられなくなっちゃうと忠告しますが、舜がむしろ忘れられなくていい、夕梨のことが好きだからと答えると、夕梨はようやくキスをする決心がつき、2人はキスをし、そのままエッチするのでした。
それからも仲良く一緒にいて少しずつ周囲に認知されていった2人ですが、夕梨は将来を諦めているのに対し、舜は彼女が延命できる方法はないか模索していました。そんなある日、デートを約束した日に夕梨が倒れてしまい、ご破算になってしまいます。夕梨の落ち込みようは酷く、今なら別れても良いよとまで言い出します。舜は自分が死んでも悲しいのは最初の少しだけで、その後は普通に生活に戻ってまた恋をする・・・白音が亡くなった後の舜を見てきたからそうなることが分かる、舜が白音のことを大切にして忘れなかったのは身内である妹だからで、恋人になって僅かな自分のことなんて忘れて行く・・・そんな夕梨の言葉にそんなことないと言いつつも彼女が死ぬことにあまり実感がわいてなかった舜は、強く否定することも彼女を励ますことも出来ず、ただ彼女の「ごめん」という謝罪の言葉を聞くだけでした。夕梨と話した後、夕梨が死ぬことについて1人で考えた舜。答えはやはり何度考えても同じでした。夕梨が亡くなって何も出来なかったことを後悔するよりも今生きている彼女にできることをしてあげたい。それが舜の覚悟でした。舜は自分が出来ることとして、夕梨の病気のことを知る数少ない人物である百南美に相談を持ちかけます。
百南美は最初こそ守秘義務を理由に断りますが、舜が覚悟を示したこと、そして何より夕梨の支えになれるのは舜しかいないことから、彼女の病気について教えることにします。夕梨の病気は筋肉と神経の病気で、身体が少しずつ動かなくなっていく病気でした。身体が徐々に麻痺して動かなくなりやばて内臓にも影響が出始めるというものでした。今は薬で症状を抑えている状態でしたが、それでも筋力は徐々に低下しており、走ったり重たい物も持てなくなっていました。更に薬の副作用で倦怠感を感じたり急にしばらく動けなくなったりしていました。安静にしようかしまいが症状は変わらないことから、夕梨は今まで極力普通の生活を続けていたのです。けど。百南美は可能性がないわけじゃないと強く言います。そのためには医者の治したいという気持ちだけじゃなく、患者の治りたいという気持ちも必要で、その2つが合わさって初めて治療というものが成立すると言います。しかし、夕梨は治療をずっと拒否していました。治らない病気なら、治療する意味もないからと。夕梨の病気は“今日のところ”は治せない病気かもしれない、けど日々研究は進んでいて彼女に似た症状に対しての治療もある、だから彼女が治療を受けて少しでも長く生きられれば、その間に治療法は見つかるかもしれない。でもそのためには1つだけ問題がありました。それは、今の病院の設備では無理ということでした。HuCREM(ヒュークレム)という元々の細胞を培養して機能性のあるものを作り移植し、完全に人工的に作ったものに置き換える治療法。それは、単に生き永らえるために行うのではなく、日常生活を完全に取り戻すことを目指す、次世代の治療でした。けど、夕梨はその治療法を否定します。悪くなった部分を別のものに置き換える。そして、最後は全てがオリジナルではなくなる・・・それは生きていると言えるのか。元々が夕梨なら全てのパーツが入れ替わっても夕梨と言えるのか。それだったら今を生きていたい、最後の日まで笑って過ごして幸せな思い出でいっぱいにしたい。何より舜の傍にずっと居たい。それがあたしの望みだと。それでも少しでも長く生きられればと舜は言いますが、夕梨は何より自分が自分で居られなくなることに自分自身が1番耐えられないと訴えます。舜はそれを聞いて、無理に生き延びさせることが夕梨の望みではないことを理解します。だから別の方法を考えようとしますが・・・。
治療で延命することを望まない夕梨。それでも希望を見出したい舜は、治療以外で方法はないか沙羅に相談します。沙羅も夕梨と同じことを言い、治療で“生かされている人”を生きていると言えるのか、夕梨には“生きている人”でいてほしい。そのために出来ることを沙羅も考えていました。その具体的な方法は話しませんでしたが、沙羅も考えてくれていることに少しの希望を見出します。それから数日後。やはり待っているだけでは我慢できないと夕梨ともう1度治療について話をしようとしますが、それを夕梨に制止され、見てほしいものがあると言われます。それはキューブ状のもので、夕梨が持っていた眼鏡越しで見ると、そこにはもう1人の夕梨がいました。そのバーチャル映像の夕梨は、シロネと同じトリノのシステムが使われており、夕梨自身の記憶を持ってるバーチャル夕梨でした。夕梨はこのバーチャル夕梨に死ぬ前に色々なことを遺すことにすると言います。そうしたら肉体としての自分は死んでも精神は残るから。だからしばらくこの子と一緒に過ごしてみてほしい、それが上手くいけたなら、死んだ後も舜とずっと一緒に居られる。それが夕梨なりに出した答えでした。舜は、夕梨と沙羅が2人で考えたことならと彼女の提案を受け入れ、バーチャル夕梨のことを「ユウリ」と名付け、しばらくの間ユウリと一緒に過ごすことになりました。夕梨はユウリを作ってもらったことで、治療に関して少し前向きに考えるようになっていました。身体のパーツを変えることは抜きにしても、少しの治療や手術で生き長らえるならその方がいいと。そして、自分が治療を受けている間は舜に寂しい思いをさせてしまうから、沙羅に頼んでユウリを作ってもらいました。それがユウリが誕生したもう1つの理由でした。舜はそれを聞いて、夕梨がやっと生きようと思ってくれたと喜び、最初は戸惑っていた今回の実験を受け入れることにしますが・・・。
夕梨が1週間検査入院することになり、舜は何か変わるかもと期待し、夕梨もそれは同じでした。夕梨がいない間、ずっとユウリと一緒にいた舜は彼女に支えられてきましたが、ずっと1人だった夕梨は辛いままで、だんだんと疲れてしまい、帰ってきた後、夕梨は舜とユウリが仲良くしているのを見てショックを受けます。挙句、検査の結果が良くなかったため、舜にもう疲れたと言います。生きてほしいと願うだけの舜と、舜と余生を楽しく過ごしたいと願う夕梨。気持ちのすれ違いが続く2人は、ある日の放課後、プールで会ってそれが決定的になってしまいます。夕梨は今のユウリは自分との齟齬が生じているから沙羅のところに持って行って今の自分と合わせてもらおうと提案しますが、舜は自己保身のためにそれを断ってしまいます。舜にとってもう夕梨とユウリはまったく別の存在となっており、そんなユウリを手放せなくなっていたのです。夕梨はユウリを手放そうとしない舜を見て諦め、1人で考え事をしたいいからしばらく離れてほしいと拒絶の態度を示し、1人で帰って行きます。そんな夕梨の姿を、舜はただ黙って見送ることしか出来ませんでした。そのことを舜はユウリに相談しますが・・・このときには既に夕梨とユウリは、もはや別の存在に変わっていたのでした。
舜は、沙羅から1度ユーリのメンテナンスをしたいと言われ彼女にユウリを預けます。ユウリは沙羅と話をしているとき、舜のことが夕梨よりも好きになってしまったと話し、夕梨が舜を傷付けてる、あたしなら舜を幸せにできる、舜の恋人になりたいと相談してきます。沙羅は“夕梨よりも”という彼女の言葉に驚き、ユウリが自分は夕梨ではないことを強く認識し始めていることと分析し、それがどう影響するか考えますが、研究者としての選択を選んだ沙羅は、ユウリに自分の思うままに行動したら良いと思うとアドバイスします。そして、ユウリは新機能が追加され、その機能を使って舜とゲームで遊びますが、舜はこのとき、夕梨からのメールや電話が着ていることに気付かず、ユウリとの時間を楽しんでいました。家の呼び鈴が鳴らされ出てみると夕梨が入っていて、最初は舜に何かあったのかと心配していましたが、舜がユウリの眼鏡をしているのを見て全てを察し、今の舜は欠陥だらけのあたしよりもずっと傍にいてくれるユウリの方が大切なんだと言い、舜に別れを告げます。自分の失態から何も言い返せなかった舜は、夕梨から着ていたメールを見て、連絡が付かなくて舜のことを心配するその内容に改めて自分の犯した過ちに気付きます。自分はあまりにも夕梨との未来をユウリとの時間に重ね過ぎていた、“夕梨”に“ユウリ”になってほしいと望んでしまったのだと。つまり、舜には夕梨の病気に対する覚悟が足りていなかったのです。夕梨を支えるつもりでいたのに、実際は心のどこかで病気が治った夕梨のいる幸せな世界を夢見て、奇跡が起きるんじゃないかと現実逃避して。そんな舜の心を夕梨は見抜いていて、ずっと苛立ってました。今までどれだけ治療のために頑張ってきたかを知らず、安易で陳腐な言葉だけ並べて自分の心の傷をえぐる真似しかしない舜に。舜は自分のしてきた愚かさに気付き、海岸で1人黄昏れていると、ハナコがやってきて、夕梨の見舞に行ったけど会えなかったと話します。ハナコは2人の間に何かあったことを察し、本心を言わなかったり嘘を吐くこともあるのは人間だからそういうことは誰にでもあると言い帰って行きます。舜はその“人間だから”というハナコの言葉が頭に残り、夕梨とユウリの違いを考えた結果、ロボット三原則に従い必ず人間を校庭してくるユウリは自分が作り出した幻影の夕梨なのだと気付くのでした。
家に帰ると、ユウリが告白してきます。舜は一瞬驚きますが、そう言ってくる可能性はあったためすぐに落ち着き、ユウリはユウリで夕梨とは違う、その違いがハッキリ分かったと言います。ユウリは最初こそ夕梨と同じでしたが、舜と一緒の時間が長くなるにつれ、自分が違う存在になっていることに気付きます。けど、舜を肯定するのは、自分の意思でありプログラムされているからじゃないと言います。舜のことが好きだから舜に悲しい顔をしてほしくない・・・自分ならずっと舜の傍にいられると言って舜に手を差し出しますが、舜は今まで自分がユウリに逃げていたことを認め、これは自分と夕梨の2人の問題で、2人の問題は2人で向き合っていかなければならないと言ってその手を取ろうとはしませんでした。大切なのは辛いことも苦しみも全部抱えて生きていくこと、自分の人生は自分で決めなければいけない。辛いことがあってもそれを乗り越えていかなくてはならない。だから、少しでも夕梨が笑顔でいられるように、生きていけるように、夕梨を助けたいと。そして、ユウリはユウリで夕梨にはなれない、それだけじゃなくユウリはユウリですらない、自分の全てを肯定してくれる悪魔の囁きのようなもの・・・君は僕自身。けど人間は衝突しても相手を理解しようと努力する生き物なんだと伝えると、ユウリは自分がアンドロイドじゃないつもりだったけどやっぱりアンドロイドだったんだと分かり、舜のことを諦めるのでした。
翌日。ユウリに別れを告げた舜は、夕梨に会いに行きます。夕梨は最初は敵意を示しますが、舜がユウリを沙羅に返すと言うと、ようやく話に応じてくれたため、2人は誰もいない海岸に移動して話をします。舜は夕梨のことが一番大切であり、夕梨と向き合っていく覚悟を決めたことを話し、だからユウリは必要なくなったことを話します。そして、役目を終えたアンドロイドは本来の所有者に返すべきと言うと、夕梨はユウリという存在は元々自分が死んだ後のために作られたアンドロイドで、自分自身だから舜の傍に置いてあげてほしいとお願いしたと返しますが、舜はそれはダメなんだと否定します。ユウリは夕梨じゃない、だから自分の傍にいるべきじゃない、自分の傍にいるのは夕梨じゃなきゃダメなんだと伝えます。それでも夕梨は未来の無いあたしといるべきじゃないと反論しますが、舜はそれを否定します。1番生きたいと願っているのは夕梨なんだと。だからHuCREMを受けてほしいと伝えます。夕梨は以前から自分の身体を失ってしまうことに否定的で拒絶していましたが、舜は心が在る限り僕は夕梨のことを好きでいられると。夕梨は自分がどんなに辛い目に遭ったとしても、関係ないと言っている、それは残酷なことだと言いますが、舜はそれを自覚しており、けどそれと同時に夕梨も自分だけ思い出に浸って残される者のことなんか考えないで死のうとしていると返します。夕梨は何も信用していない、舜も友達も先生も。失敗するようなことばかり言って、死ぬ死ぬって自分に酔っているだけなんだと。みんなが夕梨を幸せにしようと願って色々と考えてくれている、それを夕梨が拒絶しているだけなんだと。
夕梨は自分にも未来があるのだと信じ、1年前まで治療に頑張っていましたが、自分が治らない病気だったことを知りませんでした。そして、自分の病気が不治の病だと知って絶望し、未来が見えなくなって死ぬことばかり考えていて、明日が来るのが嫌になっていました。だけど、舜のことが大好きになり、明日が来るのが待ち遠しくなりました。舜と一緒にいられる日々が待ち遠しくなっていました。死が近づいてくるはずの明日がいつの間にか楽しみになっていました。夕梨の本当の望みは“舜と居たい”ただそれだけでした。けど、それと同時にいずれ身体が動かなくなって何もできなくなる自分では舜に迷惑がかかる・・・自分と一緒にいたって舜にはいいことが1つもないと思っていました。やがてはこの手で舜に触れられなくなると。それでも舜は夕梨に生きててほしい、夕梨の心に触れられるだけでいいと言って彼女の手に自分の手を重ねます。そして、精一杯支えるから死ぬなんて言わないでほしいと伝えると、夕梨は舜のことを、そして自分の幸せを願ってくれた人たちのことを信じてみることにしたのでした。大好きな舜と生きていたいから。そういって、舜に寄りかかり、死にたくないと言って泣きだします。舜はそんな彼女を強く抱きしめ、彼女と共に生きていくことを改めて決意するのでした。

宮風夕梨編 感想
最初は共通ルートの続きだったけど、途中でものの見事に夕梨の話に置き換わってましたね。それでも前半部分は夕梨ちゃんが健気に主人公のお世話をしようと頑張っていて微笑ましかったんですが、夕梨ちゃんが病気のことを打ち明けてからは非常に重い話になりました。しかも、主人公のヘタレぷりがもの凄い。途中、ユウリが出てきたことで実質浮気までしますしね。とにかく2人の擦れ違いが長くてモヤモヤしました。っていうか、もうずっとすれ違ってましたよね。離れ離れになる時間も長かったため、その点は残念だったかなー。まぁ最後はハッピーエンドだったので良しとします。終わりよければ全て良しです(爆)
夕梨ちゃんは普段は元気で前向きな性格で、割とサバサバしてる印象ですが、主人公に対しては甘々なところがあって主人公が記憶喪失になった後のお嫁さんっぷりは最高でしたね。ザ・幼馴染!って感じでした。まぁちょっと料理が大雑把すぎますけどw 何よりおっぱいが素晴らしい。私服姿の谷間が良いですなぁ~。思わず目を向けずにはいられないwww 病気のことに関しては後ろ向き過ぎて、それが楽観的すぎた主人公との擦れ違いを生んでしまったわけですが、まぁ結果から言えばどっちもどっちなんだなと。主人公は上辺だけで覚悟が足りなくて挙句に現実逃避、夕梨ちゃんは生きることと人を信じることを諦めてたから。ただ、それでも主人公の浮気は許さんがなー。夕梨ちゃんが1人で苦しんでいるところを現実逃避してユウリとイチャイチャしてたわけですし。主人公の好感度がものすごく下がるシナリオになってることは間違いないですなw
Hシーンは4回。なんというか、アレですな。もう、( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!としか言いようがないですなw まぁ主人公の手が邪魔だなーと思うCGも多かったですが、何とか許容範囲かな。初体験Hは本番が2回あってどっちもおっぱい見せます。2回目のお風呂Hは念願のパ○ズ○フェ○が見られる上、その後本番2連発もおっぱい見せます。しかも、最後はお漏らし付!!完璧ですw 3回目のお部屋Hだけが微妙だったかなー。本番は2回ありますが、1つ目は抱き合ってるためおっぱい見えず、2つ目はおっぱいは見えているものの、それ以上に主人公のアレがデカデカと目立ってるのは微妙でした。あの体位のときばかりは主人公の身体はアレも含めて映さないでほしいなぁって思いますねぇ。パ○ズ○でもないときに自己主張されてもなって思う。最後のプールHは本番が2回ですが途中でフェ○を挟みます。最初のHは抱き合ってるので論外ですが、おっぱい見せお掃除フェ○→全裸騎乗位の流れは良かったです!やっぱり巨乳っ子はおっぱい見せなきゃダメですよね!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
一般シーンだと、後半が重すぎてすれ違ってばかりだったので、前半しか良い思い出がないというw エプロン姿の夕梨ちゃんが可愛かったです(*´Д`*)b 出来ればエプロンHが見たかったなぁ・・・。夕梨ちゃんは結構世話焼き好きで尽くしてくれるので良いお嫁さんになってくれそう!

さてさて、お次は七波シロネちゃんです~。体験版の内容的にシロネちゃんがメインかと思ったけど、やはり柚子奈ひよ先生のキャラがメインなのかw

「トリノライン」のあらすじ・感想はこちら↓
宮風夕梨編】【七波シロネ編】【紬木沙羅編】 

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