勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

フライト・ゲーム / Non-Stop

2014年09月06日 | 洋画(アメリカ系)
ネタバレあり。

上空12000mの大西洋横断中の航空機内。エアマーシャルのビルに「1億5000万ドル用意しろ。さもなくば、20分毎に乗客を殺す。」と言うメールが届く。しかし、振込先は自分名義の口座。時間は経過し、犠牲者が出る。完全な密室。自分以外の乗客乗員、全てが容疑者。原題が『Non-Stop』なのですが、文字通り、ノンストップで物語は進みます。

密室トリックに、アクション、サスペンス、様々な要素盛りだくさんの作品です。航空機での密室トリックと言えば『フライトプラン』がありますが、この作品にも、そのスタッフが参加しているそうです。どうりで、何となく雰囲気が似ていると思いました。

ずっとドキドキハラハラさせられるのですが、やっぱり突っ込みどころはあります。舞台は、イギリス籍の航空機。通常であればイギリスの管轄権が適用されると思うんですが、アメリカの法執行官は公権力を行使できるんですかね?ちょっと変な感じ化しました。それに関連して、機長が指示を受けるのも、アメリカのTSAなんですよねぇ。これはまぁ、まだアメリカの管制圏下であるからと考えることも出来なくはないですが・・・。

もっと突っ込みたいのは、パラシュート。飛行機はB787あたりだとおもうんですが、どうやってパラシュート降下するつもりだったんでしょうかね?B727なら、実際に飛行中にハイジャック犯がパラシュート降下したと言う事件が有ったので分かるんですが、どうしようとしていたんでしょうか?

物語終盤、高圧的な態度で反感を買ったビルは、NY市警警官のオースティン他に制圧されそうになります。そのシーンが、『ユナイテッド93』を彷彿とさせますが、劇中の登場人物のセリフにハッキリと“9.11”と言う言葉が出て来るので、“9.11”を意識したシーンというべきですね。それと、犯人の動機にも“9.11”は影響しています。って言うか、動機に関係するから“9.11”と言うセリフを入れたんでしょうね。

でもまぁ、余計なツッコミはやめて、無敵な強さを誇るリーアム・ニーソンの活躍を楽しむのが正しい鑑賞の仕方だと思います。

タイトル フライト・ゲーム / 原題 Non-Stop
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ジャウム・コレット=セラ
原作 キャリル・フェリー
出演 リーアム・ニーソン(ビル・マークス)、ジュリアン・ムーア(ジェン・サマーズ)、スクート・マクネイリー(トム・ボーウェン/アムステルダムへ向かう客)、ミシェル・ドッカリー(ナンシー/ビルと旧知のCA)、ネイト・パーカー(ザック・ホワイト/スマホのSE)、ジェイソン・バトラー・ハーナー(カイル・ライス/副操縦士)、アンソン・マウント(ジャック・ハモンド/ビルの同僚)、コリー・ストール(オースティン・ライリー/NY市警警官)、ルピタ・ニョンゴ(グウェン/CA)、オマー・メトワリー(ファヒム・ナジール/医師)、クイン・マッコルガン(ベッカ/一人旅の少女)、フランク・ディール(チャールズ・ウィーラー/破産専門弁護士)、オリバー・レーン(ドイツ人青年/スマホで機内の様子を撮影)、コリー・ホーキンス(トラヴィス・ミッシェル/反抗的な黒人青年)、ライナス・ローチ(デヴィッド・マクミラン/機長)、シェー・ウィガム(マレンニック/TSAの指揮官)

[2014/09/06]鑑賞・投稿


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (りお)
2014-09-07 16:25:32
ツッコミどころはすごーくすごーくあるけれど、スピード感があるから、勢いで観られますね。

>でもまぁ、余計なツッコミはやめて、無敵な強さを誇るリーアム・ニーソンの活躍を楽しむのが正しい鑑賞の仕方だと思います。

そう思います。
でも個人的には、リーアムにはこういうアクションではなく、知的な役をやってほしいんですけどね…
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