勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ハクソー・リッジ / Hacksaw Ridge

2017年06月25日 | 洋画(アメリカ系)
沖縄戦の「前田高地」での戦いに際し、その思想信条的理由から、兵器を持たずに活動して多数の兵士を救ったことにより、名誉勲章が与えられた実在の人物、デズモンド・T・ドスの体験を描いた作品である。2017年の第89回アカデミー賞において録音賞と編集賞を受賞。

この作品が、第二次大戦時に、良心に従って武器を持たずに活躍した衛生兵の話と言う事は理解していましたが、沖縄戦を舞台にした作品であることは認識していませんでした。ここ最近です、沖縄戦の話だと言う事を知ったのは。

そして、その沖縄戦の前田高地の戦いと言うものも、知りませんでした。沖縄戦って、“沖縄戦”で一つになっていて、その間、どの様な戦いが行われたのかは、正直あまり詳らかではありません。

そう言う歴史認識の私が見たのですが、凄い。日米相入り乱れての肉弾戦ですね。それと、火炎放射器が既にこのころ使用されていたのにも、驚きました。沖縄戦終盤だけじゃ無いんですね。

日本での公開前日の6/23が、日本軍の第32軍の牛島司令官と長参謀長が自決し、組織的抵抗を終了した日であるというのは、何かの偶然?あるいは、意図して狙ったのでしょうかね?全然、そう言う報道は出てきませんけどね。出てきたら、ハレーションが起きるからだと思いますが。

アメリカ視点の映画です。降伏を偽装して攻撃を仕掛ける日本軍などが描かれていて、「あぁ、そう言う事もあっただろうなぁ」とは思います。キレイごとだけ描いても仕方ないので、こう言う事を描くのもアリだとは思いますが、釈然としない気もします。

デズモンド・ドスは真の英雄だと思います。最後は味方にも理解されていましたが、はじめのうちは臆病者と謗られ、肉体的な嫌がらせも受けたのにね。あんなに激しい戦場で、武器も持たずに、あんなに活躍できるなんて。一番すごいと思ったのは、主力が退却した後も戦場に残り、夜間、一人で救出活動をしていたと言う事。あれは凄い。何が彼をそこまでさせるのか?終戦後程なく、10/12に名誉勲章を受章したのも納得です。彼に名誉勲章を与えずに、誰に与えるという感じです。

139分と、比較的長い映画ですが、最後まであっという間でした。

タイトル ハクソー・リッジ / 原題 Hacksaw Ridge

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ・オーストラリア
監督 メル・ギブソン
出演 アンドリュー・ガーフィールド(デズモンド・ドス)、サム・ワーシントン(グローバー大尉)、ルーク・ブレイシー(スミティ・ライカ―)、テリーサ・パーマー(ドロシー・シュッテ/デズモンドの恋人)、ヒューゴ・ウィービング(トム・ドス/デズモンドの父)、レイチェル・グリフィス(バーサ・ドス/デズモンドの母)、ヴィンス・ヴォーン(ハウエル軍曹)
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おとなの恋の測り方 / Un homme a la hauteur

2017年06月18日 | 洋画(フランス系)
離婚して、すっかり恋から離れていた敏腕女性弁護士が、携帯電話を落としてしまった事を切っ掛けに、知的でユーモラスであるが、身長がディアーヌよりもだいぶ低い男性と出会う、ラブコメディ作品。

ジャン・デュジャルダンが、身長132cmしかない男性を演じていますが、これは、もちろん特殊効果。だって、実際のジャン・デュジャルダンは182cmと、むしろ高身長。でも、どうやって撮ったんですかね。アレクサンドルとディアーヌが並んでいるところは自然でしたし、アレクサンドルとブルーノが争うシーンも自然でした。

これは、ラブコメではありますが、その他にも、障がい者の日常の困難とか、障がい者に対する偏見とかも描いています。アレクサンドルは低身長と言う障がいがありますが、実は、ディアーヌの継父も耳に障がいがあります。ディアーヌの母が、娘と付き合う低身長の男に敬遠の態度を示したとき、ディアーヌの継父が「あなたの心に障がいがある」と言ったのは、中々深いと思いました。

ストーリー的には、中々面白いラブコメ。舞台はフランスですが、別にフランスでなくても、アメリカとかでも成立しそうな気がします。良い作品だと思います。

タイトル おとなの恋の測り方 / 原題 Un homme a la hauteur

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/フランス
監督 ローラン・ティラール
原作 コラゾン・ド・レオン
出演 ジャン・デュジャルダン(アレクサンドル)、ヴィルジニー・エフィラ(ディアーヌ・ドゥーシェン)、セドリック・カーン(ブルーノ/ディアーヌの前夫)、セザール・ドンボワ(ベンジー/アレクサンドルの息子)、エドモンド・フランキ(モニク/家政婦)、マノエル・ガイヤール(ニコル/ディアーヌの母)、ブルーノ・ゴミラ(フィリップ/ディアーヌの継父)
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パトリオット・デイ / Patriots Day

2017年06月11日 | 洋画(アメリカ系)
2013年ボストンマラソンで発生した爆弾テロ事件を描いた作品。わずか数日で、犯人特定・確保まで至った経過を描く。

いつも思うんですが、テロが起きてから、あっという間に犯人確保まで至ることが多いですが、事前の阻止は難しいんですかね?そんなに直ぐに、犯人を特定できると言う事であれば、元々犯人に至る情報を持っていると言う事ですよね?まぁ、怪しい対象者が多すぎて、すべてを常に監視すると言うのは難しいこと言う事なんでしょうけどね。

事件の事は知っていましたが、この様に激しい攻防の末に、逮捕になったと言う事までは知りませんでした。いやぁ、普通の住宅街で、あれですか!びっくりですよ。アメリカでも、あの攻防は稀有じゃないかな。

傍若無人なイメージのアメリカのテロ捜査ですが、意外に“気を使っている”んですね。オバマ大統領の時代だし、“一応”、人権や風評被害にも気を配っていたんですね。でもなぁ、トランプ大統領になって、類似の事が起きたらどうなるか。そもそも、まともに操作できるのかと言うのが気になります。

最後、エンドロールの前に、この事件に遭遇した実際の人たちのインタビュー映像が出てきます。

タイトル パトリオット・デイ / 原題 Patriots Day

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ピーター・バーグ
出演 マーク・ウォールバーグ(トミー・サンダース/ボストン警察巡査部長)、ケビン・ベーコン(リック・デローリエ/FBI特別捜査官)、ジョン・グッドマン(エド・デイヴィス/ボストン警察警視総監)、J・K・シモンズ(ジェフ・ピュジリーズ/ウォータータウン警察巡査部長)、ミシェル・モナハン(キャロル・サンダース/ジョハルの妻)、アレックス・ウルフ(ジョハル・ツァルナエフ/テロリスト、兄)、セモ・メリキッゼ(タメルラン・ツァルナエフ/テロリスト、弟)、ジェイク・ピッキング(ショーン・コリアー/MIT警察巡査)、ジミー・O・ヤン(ダン・マン/テロリストに車を奪われた被害者)、レイチェル・ブロズナハン(ジェシカ・ケンスキー/テロ被害者)、クリストファー・オシェイ(パトリック・ダウンズ/テロ被害者)、メリッサ・ブノワ(キャサリン・ラッセル)、ジェームズ・コルビー(ビリー・エヴァンス/ボストン警察署長)、マイケル・ビーチ(デヴァル・パトリック/マサチューセッツ州知事)、ビンセント・カラトーラ(トーマス・メニーノ/ボストン市長)
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ローマ法王になる日まで / Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente

2017年06月03日 | 洋画(イタリア系)
2013年に就任した、第266代ローマ法王フランシスコの半生を描いた作品。

クリスチャンではないので、それほどローマ法王に関心があるわけでは無いのですが、史上初めて南米出身のローマ法王の半生と言う事で、興味を持ってみました。

なるほどね。1960年代、70年代の軍事政権による圧政の時代をアルゼンチンで過ごしていたんですね。でも、あんまり言うと(書くと)、宗教論争になってしまうのですが、一点、指摘しておきたいなと思う事が。こう言うと、ちょっとあれなんですが、ナチ政権勃興の時も教会は何もしなかったし、このアルゼンチンの軍政の時も何もしなかったんですね。見方によっては、むしろ圧政者側に立っているようにも見えました。教会も権力機関なんですね。

だからと言って、法王フランシスコが民衆を救わないでいたと言う事ではありません。むしろ彼は、ドイツへの神学を学ぶための留学後、権力から遠ざかるように、地方での教会活動を行っていましたからね。

法王フランシスコの活動は、ホルヘ・ベルゴリオとして、アルゼンチンで活動していた頃に、その真髄がある事がよくわかりました。

タイトル ローマ法王になる日まで / 原題 Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2015年/イタリア
監督 ダニエレ・ルケッティ
出演 ロドリゴ・デ・ラ・セルナ(ホルヘ・ベルゴリオ(1961~2005))、セルヒオ・エルナンデス(ホルヘ・ベルゴリオ(2005~2013))、ムリエル・サンタ・アナ(アリシア・オリベイラ判事)、ホセ・アンヘル・エヒド(ヴェレス)、アレックス・ブレンデミュール(フランツ・ヤリクス)、メルセデス・モラーン(エステル・バッレストリーノ)
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Viva!公務員 / Quo vado?

2017年05月28日 | 洋画(イタリア系)
生活の安定を求めて公務員になった男性が、リストラの対象になったことから巻き起こる騒動を描いたコメディ。

いやぁ、良いですね(笑)。公務員たるもの、こうこなきゃ(笑)。ケッコは、左遷先のどこでも、強かに生き延びるすべを見つけ出してしまいます。

ちなみに、こちらが、ケッコが飛ばされた場所らしいです。

イタリアのみならず、北極まで行かされています。

結末も、最近は、オープンエンディングが流行って居たり、あるいは、ヨーロッパ映画は必ずしもハッピーエンディングでは無かったりするんですが、この作品は、まぁ、良いところに落ち着いたんじゃないでしょうか。

イタリア・コンテンポラリー映画祭で、観客賞を受賞。その他、イタリア・映画記者協会賞とナストロ・ダルジェント賞もでは最優秀プロデューサー賞を受賞するなど、いくつかの賞を受賞しています。

クスリと笑いたくて見に行ったのですが、目的は果たせたようです。

タイトル Viva!公務員 / 原題 Quo vado?

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/イタリア
監督 ジェンナーロ・ヌンツィアンテ
出演 ケッコ・ザローネ(ケッコ)、エレオノーラ・ジョバナルディ(バレリア)、ソニア・ベルガマスコ(シローニ女史)、マウリツィオ・ミケリ(ケッコの父ペッピーノ)、ルドビカ・モドゥーニョ(ケッコの母カテリーナ)、アントニーノ・ブルスケッタ(マーニョ大臣)、パオロ・ピエロボン(科学観測隊員)、アッズッラ・マルティーノ(ケッコの婚約者)、リノ・バンフィ(ビネット上院議員)
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メッセージ / Arrival

2017年05月20日 | 洋画(アメリカ系)
ネタばれあり。

『宇宙船のモデルは、“ばかうけ”だった』と監督が(冗談で)衝撃の告白をした話題の作品。

うーん、この手の接近遭遇ものでは、地球外生命体から人類がインスパイアを受けてしまうという事を描く事が多いのですが、これもその例に漏れません。言語学者のルイーズが、地球外生命体の言語解析を通じて色々と影響を受けていきます。

最初、素直に時系列に沿った物語かと思ったんですが、実はそうでは無い?途中から、「あれ?なんか変?」と気が付きました。でも、どうなんでしょう?子を失った学者が、自らの仕事(研究)を通じて、生きることに意味を見出して再生していくと言う形も有りうるかと思うんですが、この作品の場合は、そうではありません。逆に、この自らのこの先の運命を知ってしまうと言う事に直面してしまうんですよね。それでも、その運命に立ち向かっていくと言うのは素晴らしいと思いますが。では、最初の出だしの時の、ルイーズの落ち込んだ雰囲気は、何なのでしょうね?

ハリウッド映画での中国の存在は、もう完全に定番ですね。ロシアでも、イギリスでもなく、中国。それだけ、チャイナマネーが無いと、ハリウッドも進まないと言う事なのかもしれませんが。

ジェレミー・レナーが、理論物理学者の役で出ています。肉体派では無いジェレミー・レナーは、珍しい気もします(笑)。

タイトル メッセージ / 原題 Arrival

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ドゥニ・ビルヌーブ
原作 テッド・チャン「あなたの人生の物語」
出演 エイミー・アダムス(ルイーズ・バンクス)、ジェレミー・レナー(イアン・ドネリー)、フォレスト・ウィテカー(ウェバー大佐)、マイケル・スタールバーグ(ハルパーンCIAエージェント)、マーク・オブライエン(マークス大尉)、ツィ・マー(シャン将軍)
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マンチェスター・バイ・ザ・シー / Manchester by the Sea

2017年05月14日 | 洋画(アメリカ系)
2017年の第89回アカデミー賞では作品賞ほか6部門にノミネート。ケイシー・アフレックが、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴスリングを抑えて主演男優賞を受賞。ロナーガン監督が、これも『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督を抑えて、脚本賞を受賞。ただ、監督賞は、『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督が受賞していて、痛み分けと言う感もある。

アメリカの、地方都市に生きる人々の姿を描いたと言って、良いんでしょうかね。リーは、マンチェスター・バイ・ザ・シーに来る前は、ボストンに住んでいたので、“地方都市”とは言い難いかもしれませんが、マンチェスター・バイ・ザ・シーは間違いなく地方都市です。

加えて言うと、抒情的とも感じます。非常に抑えたトーンで描かれているのは、リーの心情ともシンクロしているんでしょうか。リーは、このマンチェスター・バイ・ザ・シーで“想像を絶する”体験をしていて、心が凍ってしまったという感じですからね。結局、その心の凍結は最後まで解けなかった様ですが・・・。

そういう、抒情的で、非常に抑えたトーンの作品であることが、上映館が少ない事に影響しているのでしょうか?アカデミー主演男優賞と、脚本賞を受賞している作品なのに、上映している映画館が思ったよりも少ない印象です。人の心の痛みを描いた作品で、悪くは無いんですが、結末も必ずしもハッピーエンディングとは言えないので、こうなるのも仕方ないのかな。

主演ケイシー・アフレックの兄、ベン・アフレックの盟友であるマット・デイモンが、プロデューサーの一人に名を連ねている。当初の予定では、プロデュース・監督・主演をマット・デイモンが務める予定だったが、デイモンのスケジュールの都合で、監督はケネス・ロナーガンに、主演はケイシー・アフレックに引き継がれた。

タイトル マンチェスター・バイ・ザ・シー / 原題 Manchester by the Sea

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ケネス・ロナーガン
出演 ケイシー・アフレック(リー・チャンドラー)、ミシェル・ウィリアムズ(ランディ・チャンドラー/リーの元妻)、カイル・チャンドラー(ジョー・チャンドラー/リーの兄)、ルーカス・ヘッジズ(パトリック・チャンドラー/リーの甥、ジョーの息子)、カーラ・ヘイワード(シルヴィー・マッキャン)、C・J・ウィルソン(ジョージ)、グレッチェン・モル(エリーズ・チャンドラー)、マシュー・ブロデリック(ジェフリー)、アンナ・バリシニコフ(サンディ)、ジョシュ・ハミルトン(ウェス/ジョーの弁護士)、テイト・ドノバン(ホッケーコーチ)、スーザン・プルファー(イレーネ看護師)、ロバート・セラ(ミューラー医師)、トム・ケンプ(スタン・チャンドラー)
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カフェ・ソサエティ / Cafe Society

2017年05月06日 | 洋画(アメリカ系)
ウディ・アレンによる、1930年代の社交界の人々によるロマンティック・コメディ。ウディ・アレン自身が、ナレーションを務めている。

タイトルの『カフェ・ソサエティ』とは、社交界の事。社交界を通じたラブコメな訳ですが、社交界は狭いという意味もあるんでしょうかね。まさかね、ヴォニーの恋人が、あの人とはね。いやぁ、ほんと、狭いです。

それと、ボビーがヴェロニカと親しくなるのは、やっぱりヴォニーの事があるからですかね。なんか、そう言う切ない感情って、あるかな。ヴェロニカは、確信は無いものの、何かの雰囲気には気づいていたようですけどね。

それにしても、クリステン・スチュワートとブレイク・ライブリーですか。贅沢すぎる(笑)。

ラストが、非常に思わせぶり。あれで終わりと考えることもできるし、あるいは、あれからも思いがつながり続けると解釈することもできる。視聴者に解釈を任せる、ニクイ演出でした。

タイトル カフェ・ソサエティ / 原題 Cafe Society

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ウディ・アレン
出演 ジェシー・アイゼンバーグ(ボビー)、クリステン・スチュワート(ヴォニー)、ブレイク・ライブリー(ヴェロニカ)、スティーブ・カレル(フィル・スターン/ボビーの叔父)、コリー・ストール(ベン/ボビーの兄)、パーカー・ポージー(ラッド)、ケン・ストット(マーティ)、ジーニー・バーリン(ローズ)、サリ・レニック(エヴリン)、スティーブン・クンケン(レナード)、アンナ・キャンプ(キャンディ/娼婦)、キャット・エドモンソン(レ・トロピックのシンガー)
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僕とカミンスキーの旅 / Ich und Kaminski

2017年05月05日 | 洋画(ドイツ系)
最近(私が見る映画では)よく見かけるダニエル・ブルームが主演と言う事なので、見に行ってみました。また、これも最近、似た名前のカンディンスキーと言う画家の絵を、目にしていた事も理由かな。ぶっちゃけ、その人と間違ったという説はあります(苦笑)

はじめのうちは、ゼバスティアンの愚図具合ばかりが強調されるような気がして、なかなか冗長に感じます。ですが、ゼバスティアンとカミンスキーの旅が始まると、今度は逆に、カミンスキーのマイペース具合と、それに振り回されるゼバスティアンの姿を見る事が出来て、一気に物語は進み始めます。まぁ、この作品は、そこから始まりと言っていいんじゃないですかね。なんか、結局のところ、ゼバスティアンの自分探しの旅になってしまった気もします。

出てくる登場人物が、これでもかと言うほど、老人ばかりで、且つ、なんともコミュニケーションが取りにくい老人たちなので、『実は、認知症でした』と言う設定も出てくるのかと思ったんですが、明示的なそういうシーンはありませんでした。でもなぁ、あまりにも、すれ違うコミュニケーションなんで、そう言う切り口が入る余地はあったのではないかと思います。でもm、あれか、芸術性とかの問題で、そう言う設定にはしなかったのかな。

ゼバスティアンの“恋人”の部屋が、日本のもので飾られていたので、日本人としては、そっちの設定が気になりました(笑)

タイトル 僕とカミンスキーの旅 / 原題 Ich und Kaminski

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2015年/ドイツ・ベルギー
監督 ボルフガング・ベッカー
原作 ダニエル・ケールマン『僕とカミンスキー 盲目の老画家との奇妙な旅』
出演 ダニエル・ブリュール(ゼバスティアン・ツェルナー)、イェスパー・クリステンセン(マヌエル・カミンスキー)、アミラ・カサール(ミリアム・カミンスキー/マヌエルの娘)、ドニ・ラバン(カール・ルートヴィヒ/ゼバスティアンとマヌエルの旅の同道者)、ヨルディス・トリーベル(エルケ/ゼバスティアンの“恋人”)、ジェラルディン・チャップリン(テレーゼ・レッシング/マヌエルの恋の人)、ヤン・デクレイル(ホルム)、ジャック・エルラン(ドモニク・シルヴァ)、ルーシー・アロン(ヤーナ)、ビビアーネ・デ・ムンク(アンナ)、ヨーゼフ・ハーダー(電車の乗務員)、ブルーノ・カトマス(ゴーロ・モーザー)、シュテファン・クルト(ボゴヴィッチ)、アンネ・モーメベック(老婦人)、カール・マルコビクス(双子の作曲家)、ペーター・クルト(ホーホガルト)、ミラン・ペシェル(オイゲン・マンツ)
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人生タクシー / TAXI

2017年05月03日 | 洋画(その他)
イランのジャファル・パナヒ監督が、イランのタクシー乗客の様子から、テヘランで暮らす人々の人生模様を描いた作品。2015年の第65回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。

初めてのイラン映画!どんなものかと思ったんですが、監督が世界的にも評価の高いジャファル・パナヒ監督と言う事もあって、特に違和感も感じませんでした。もっとも、パナヒ監督は、反体制的な活動を理由に映画監督としての活動を禁じられているらしいんですけどね。本編が始まる前、延々と、そう言う内容のよくわからない映像が流れていたのは、パナヒ監督への敬意を表したものなのかな?正直、あの本編前の映像は、冗長で、耐え難かった。本編は良かったのにね。

編集されているので、どのくらいの時間、撮影していたのかわかりませんが、ぱっと見は一日の活動を編集したものっぽい様ですがが・・・。一日にしては、色んな出来事が起きすぎなんですよねぇ(笑)。最初に乗せた客が、実は強盗だったり、何人目かの客が、人目を憚る海賊版レンタルビデオ業者だったり、交通事故に遭った夫婦だったり・・・、色んな事が起きすぎです。イランの人々の生活を、本当に飾ることなく垣間見る事が出来た感じです。

結局この作品は、イランでは上映禁止だったそうです。正面から政府批判をした映像はありませんでしたが、市井の人の本音を国中にばらまきたくなかったと言う事なんでしょうね。

ちなみに原題は『TAXI』ですが、有名なリュック・ベッソン監督の同名の作品とは全く関係ありません。中身も、全然違います。邦題の『人生タクシー』と言うのは、悪くは無いのかも。

タイトル 人生タクシー / 原題 Taxi

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2015年/イラン
監督 ジャファル・パナヒ
出演 ジャファル・パナヒ
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