勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

本能寺ホテル

2017年01月14日 | 邦画
ネタバレあり。

主演の綾瀬はるか。女性の年齢を言うのはアレですが、三十路を迎えても、いい演技しています。結婚を迷っている女性。年相応の役ですしね。でも彼女、不思議ですよね。演技ではきちんとしているのに、何故、ボケボケの不思議ちゃん扱いなのか(失礼)

本能寺ホテルの支配人が、実は織田家家臣の末裔で、現代と過去を行き来するエレベータの管理人なのかと思っていたんですが、違うんですね。ラストで、彼自身驚いていましたしね。あの、謎めいている設定は何だったのか?

それを言うなら、本能寺ホテルそのものの謎が、全く明かされていません。まぁ、あのオルゴールと金平糖の相乗効果であるというのは判るのですが、その二つが合わさると、何故タイムスリップしてしまうのか?そのあたりの謎解きは、この作品のテーマでは無かったようです。

意外に良いのが、近藤正臣。やっぱりベテラン俳優は違います。出てくるシーンはそれほど多くはないのですが、キッチリといい仕事をして、作品にしっかりと爪痕を残していました。

全体としては、ちょっと予想が違いましたが、中々面白かったと思います。

タイトル 本能寺ホテル

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2017年/日本
監督 鈴木雅之
出演 綾瀬はるか(倉本繭子)、堤真一(織田信長)、濱田岳(森蘭丸)、平山浩行(吉岡恭一/繭子の婚約者)、田口浩正(大塚/信長の家臣)、高嶋政宏(明智光秀)、近藤正臣(吉岡征次郎/恭一の父)、風間杜夫(本能寺ホテル支配人)
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アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 / Der Staat gegen Fritz Bauer

2017年01月07日 | 洋画(ドイツ系)
「ユダヤ人問題の最終的解決」に関与したアドルフ・アイヒマンを追う、西ドイツ・ヘッセン州の検事総長フリッツ・バウアーを描いた作品。

アイヒマンを巡る作品としては、アイヒマン確保後の裁判を描いた『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』がありますが、それはこの作品後の世界を描いたものになりますね。『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』では、ナチスの残党が暗躍する中、どの様に安全に、そして、確実にアイヒマンを裁くのかと言う事が問題になっていましたが、その前段階の捜査の時点でも、ナチス残党の妨害に苦しんていたんですね。

ナチス残党の妨害と言えば、同じ頃のドイツを描いた『顔のないヒトラーたち』がありますが、こちらでもフリッツ・バウアーの姿を見ることが出来ます。こちらの作品でのバウアーは、メインの登場人物ではなく、ドイツの暗い過去と向き合う若手検事たちを鼓舞するカリスマとして描かれていますが、話はつながりますね。

これら作品を見て、同じ第2次世界大戦の暗い過去を持つ日本とドイツの、いまの時代に置ける近隣諸国との関係性の違いに思いを馳せてみました。戦後、ドイツは、ナチス残党の妨害に遭いながらも自らの手で過去の精算を図った事がよくわかりましたが、果たして日本はどうでしょうか?日本が自らの手で過去の精算を図ったとは、聞きません。極東国際軍事裁判はありましたが、あれは、連合国の手によるものですからね。このあたりに、いまだに過去を蒸し返される一因があるのかも。もっとも、国内事情から目を背けさせるために、近隣諸国が日本を利用しているという側面の方が強いのかもしれませんが。それでも、ドイツの精算と日本の精算の違いを学んでおいても悪いことはないと思います。

さて、不思議なのは、バウアーの公序良俗に関する品行が反対勢力に把握されていたにも関わらず、文春砲よろしく使われなかったのは何故なんですかね?使おうとしていたのに時期を逸したのか、あるいは、使えないほどにバウアー人気があったのか?ちょっと気になるところではありました。

タイトル アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 / 原題 Der Staat gegen Fritz Bauer

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/ドイツ
監督 ラース・クラウメ
出演 ブルクハルト・クラウスナー(フリッツ・バウアー/ヘッセン州検事総長)、ロナルト・ツェアフェルト(カール・アンガーマン/検事)、セバスチャン・ブロムベルグ(ウルリヒ・クライトラー/ヘッセン州上級検事)、イェルク・シュットアウフ(パウル・ゲプハルト/連邦刑事局係官)、リリト・シュタンゲンベルク(“ヴィクトリア”/“娼婦”)、ローラ・トンケ(シュット嬢/バウアーの秘書)、ゲッツ・シューベルト(ゲオルク=アウグスト・ツィン/ヘッセン州首相)、コルネリア・グレーシェル(シャルロッテ・アンガーマン/カールの妻)、ロバート・アトツォルン(シャルロッテの父)、マティアス・バイデンヘーファー(ツヴィ・アハロニ/モサド係官)、ルーディガー・クリンク(ハインツ・マーラー)、パウルス・マンカー(フリードリヒ・モルラッハ)、マイケル・シェンク(アドルフ・アイヒマン)、ティロ・ベルナー(イサル・ハルエル/モサド長官)、ダニー・レビ(チェイム・コーン)
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2016年振り返り

2016年12月31日 | Weblog
さて、今年も残すところ、あと僅かとなりました。
と言う事で、2016年鑑賞映画の振り返りです。

2016年の観賞作品ですが、以下のとおりです。
年間で、80本見たようです。

まずは、洋画から。

これらの中で、一番面白いと思ったのは、2月に見た『オデッセイ(3D) / The Martian』ですかねぇ。アンディ・ウィアーの原作が、最初はKindleによる電子出版のみであったと言う事が話題でした。Amazon上でものすごく人気になったので、伝統的な紙の出版社から、改めて出版されたというもの。大々的な宣伝もない中、Amazonで大人気となるのはものすごい事ですから、それだけ中身も面白いという事。確かに映画も面白かったです。面白かったと言えば、この作品は第73回ゴールデングローブ賞で作品賞を取ったんですが、それが“ミュージカル・コメディ部門”と言う所も話題でした。

一方で、これはゴメンナサイと言う作品。心苦しいんですが二本。まずは1月に見た『エージェント・ウルトラ / American Ultra』。おバカ映画の典型ですが、おバカになりきれない所がねぇ。もっとおバカに振り切れた方が良かったのではないかと。なんか中途半端に感じました。

そしてもう一つが、『フィフス・ウェイブ / The 5th Wave』。5番目の波がねぇ。陳腐です。4番目の波まではいい感じで盛り上がっていたんですが、最後はそれかい!と。これは、題材は良いと思うので、脚本次第ではもっと面白くなったと思います。

そして、印象的だったのは、10月に見た『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years / The Beatles: Eight Days a Week - The Touring Years』。“世界の音楽は、ビートルズ前とビートルズ後に区別される”といったのは、誰だったか?(私です(笑))50年ほど前の音楽ですが、いまだに素晴らしいです。全然色あせていません。21世紀でもそんな風に思うんですから、当時はまさに異星人でも来た感じだったでしょうね?(いや、そんな事はないか)

それ以外にも、ハリウッド作品以外の作品が、全般的に中々印象的だったことは敢えて記しておきます。“印象”と言う言葉で記すなら、そう言う大作ではない作品でしたね。特に今年は、ドイツ系の作品(『帰ってきたヒトラー / Er ist wieder da』とかね)が印象的でしたし衝撃的でもありました。

次に邦画。

ところどころ、話題にはなりましたが、見ていない作品もあります。そう言った前提の上で、もう今年の邦画と言えばこれでしょう。8月に見た『シン・ゴジラ』ですね。これは、いろんな所で言われていますが、良くも悪くも福島第一原発事故のシミュレーション映画ですよねぇ。特に、“巨大不明生物”出現の直後の官邸のドタバタ。あれが、福島第一原発事故が起きた時の官邸の姿とは思いたくない・・・。その他にも色々ありますが、自衛隊が正しく評価された初めてのゴジラ映画では無いでしょうか?バシバシ弾が当たっていましたねぇ。正しい!だってねぇ、あんなに巨大な動かない標的を外さないでしょ、普通。ツッコミどころとしては、石原さとみの役が・・・。イーオンのマイナス宣伝になったのでは無いかと(笑)

それと、最後の最後に出てきた『海賊とよばれた男』も良かったぁ。途中、何度もウルッと来てしまいました。なんだかな~(笑)。本家の出光興産が、シェルとの統合を巡って創業家とドタバタしていますが、この映画を見る限り、シェルとの統合は、創業の精神とは一致しないんでしょうね。それは明らかだな。

邦画でゴメンナサイ作品は、最近ですが、11月の『疾風ロンド』。私には合いませんでしたね。東野圭吾の原作がもったいない。原作は、あんなコメディでは無かったんですが、映画化に際してコメディになってしまっていました。残念です。

ところで、『64 ロクヨン 前編』と『64 ロクヨン 後編』ですが、敢えて選から外しました。全般的には力強くて良いんですが、原作から変えた結末がねぇ。オリジナリティを出そうと思ったのが、マイナスに出たと思います。

2016年は、こんな感じです。
2017年は、どんな映画に出会えるんでしょうか。
楽しみです。
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 / Eye in the Sky

2016年12月24日 | 洋画(アメリカ系)
ドローンを使った現代の戦争を描いた作品。戦争は会議室で起きています。

現代の戦争の闇ですね。ドローンパイロットは、PTSDと言うか、精神疾患に罹患する確率が高いと聞いたことがありますが、こんな事が繰り返されていればそうなりますよね。それにしても、ターゲット確認からミサイル発射までの話だけで、一本の映画になるとは。驚きです。それほど、この戦いが病んでいるということでは無いでしょうか?

この作品は、もうヘレン・ミレンに尽きます。イギリス女王から、冷徹な陸軍軍人まで、演技の幅が広いですねぇ。まぁ、だからオスカー女優でも有るし、大英帝国勲章受賞者でも有るんですけどね。

タイトル アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 / 原題 Eye in the Sky

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/イギリス
監督 ギャビン・フッド
出演 ヘレン・ミレン(キャサリン・パウエル/イギリス陸軍大佐)、アーロン・ポール(スティーヴ・ワッツ/アメリカ空軍中尉、ドローンパイロット)、アラン・リックマン(フランク・ベンソン/イギリス陸軍中将)、バーカッド・アブディ(ジャマ・ファラ/現地係員)、ジェレミー・ノーサム(ブライアン・ウッデール)、イアン・グレン(ジェームズ・ウィレット/イギリス外務省閣外相)、モニカ・ドラン(アンジェラ・ノース/政務次官)、フィービー・フォックス(キャリー・ガーション/アメリカ空軍兵曹、ドローンオペレータ)
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幸せなひとりぼっち / En man som heter Ove

2016年12月23日 | 洋画(その他)
本国スウェーデンでは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑えてトップに躍り出た作品。結局、動員数は160万人を越え、スウェーデン映画史上歴代3位となる興行成績を収め、第89回アカデミー賞では、外国語映画賞のスウェーデン代表作品に選ばれています。(2016/12/23現在、アカデミー賞外国語映画賞へのノミネートはTBD)

もともとは、原作者のフレドリック・バックマンが自身の父親との出来事をブログに書き込んた事が話題を呼び、その後小説化されたものが原作になっているそうですが・・・、まぁ、こう言う偏屈な人は日本にも居ますよね。特に男性は、年をとると偏屈になる人が多いとも言われていて・・・。でもなぁ、極端ではありますが、間違ってはいないんですよねぇ。なんか、世の中いい加減すぎ。

もっとも、オーべの場合、もともとキッチリしすぎていたきらいはありますが、それが“ある事故”をきっかけに、過激化というか、より極端になっていった気がします。その“ある事故”は作品を見て確認してほしいんですが、微妙にあれ?とも思いました。だってねぇ、その事故でって思うじゃないですか。少なくとも私は思ったんですが、その事故はある意味では“切り抜けた”んですね。日本人が描いていたら、あの事故で全てを決してしまうと思います。そうで無い所が、スウェーデン映画なんでしょうか?ただ、その事故後の話があったがゆえに、社会の問題点がよりクリアになったと思います。

この作品も邦題あるあるですね~(苦笑)。この邦題はいけません。原題の意味は『オーべと呼ばれた男』なんですが、そっちの方がスッキリしていますし、オーべと言う一人の男を描いた作品としては、適切だと思います。

タイトル 幸せなひとりぼっち / 原題 En man som heter Ove

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/スウェーデン
監督 ハンネス・ホルム
原作 フレドリック・バックマン『幸せなひとりぼっち』
出演 ロルフ・ラスゴード(オーベ)、イーダ・エングボル(ソーニャ)、バハー・パール(パルバネ)、フィリップ・バーグ(若い頃のオーべ)、カタリナ・ラーション(アニタ)
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ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story

2016年12月18日 | 洋画(アメリカ系)
スター・ウォーズ「エピソード4 新たなる希望」の直前に行われた、「デス・スター」の設計図を盗むための反乱軍のミッションを描く作品。

いつもの“a long time ago in a galaxy far far away”の文字は表示されますが、あのいつもの“スター・ウォーズのテーマ”が流れないまま、話が始まります。ちょっとさびしい気もしますが、本編ではなく外伝であるという位置付けと言う事を、こう言うところでも表現しているんですかね?

気になったのは、ドニー・イェンのチアルート。彼は、ジェダイじゃ無いんですよね?でも、剣と言うか、棒というかの捌き方はお見事。スター・ウォーズが、黒澤明監督の作品の多大な影響を受けているというのは非常に有名な話ですが、チアルートが盲目の剣士と言う所は、座頭市の影響でも受けているのでしょうかね。

ディズニーによるスター・ウォーズシリーズ第一作目の『フォースの覚醒』は、これまでのスター・ウォーズシリーズの総集編の域を出ず、ぶっちゃけイマイチでしたが、この『ローグ・ワン』は良いです。世界中の多くの人々が、その後起きる出来事を知っているだけに、かなりの制約があったと思いますが、エピソード4に上手くつながっていきます。いやぁ、お見事。

最後に近づくにつれて、エピソード4に向けての伏線が沢山たくさん出てきます。って言うか、ラストの“あの”しーんはどうやって撮った?CGかなぁ。でも、あれで、エピソード4の冒頭のシーンも理解しやすくなりました。

面白かったです。

タイトル ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー / 原題 Rogue One: A Star Wars Story

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ギャレス・エドワーズ
出演 フェリシティ・ジョーンズ(ジン・アーソ/ローグ・ワン メンバー)、ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドー/ローグ・ワン メンバー)、ドニー・イェン(チアルート・イムウェ/ローグ・ワン メンバー)、ベン・メンデルソーン(オーソン・クレニック/帝国軍デス・スター建設担当官)、マッツ・ミケルセン(ゲイレン・アーソ/ジンの父)、アラン・テュディック(K-2SO)、フォレスト・ウィテカー(ソウ・ゲレラ/反乱軍戦士)、チアン・ウェン(ベイズ・マルバス/ローグ・ワン メンバー)、リズ・アーメッド(ボーティー・ルック/ローグ・ワン メンバー)
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ヒトラーの忘れもの / Under sandet

2016年12月18日 | 洋画(その他)
史実に基づく作品。

第2次世界大戦終戦直後のデンマークで、地雷除去に従事させられた敗残ドイツ軍の少年兵たちを描いた作品。実際には2000人ほどのドイツ兵により150万もの地雷が処理されたそうですが、地雷処理にあたったドイツ兵の多くは少年兵で、その半数が死ぬか重症を負ったそうです。

この話には背景があって、対戦国であればハーグ陸戦条約などで正規軍の兵士は捕虜として扱われ保護対象なのですが、デンマークの場合、ドイツとの交戦国では無かったので、そのような条約の対象外であって、言わばある意味何でもありの状態。なので、少年兵をこの様な危険な作業に従事させることもできたんですね。

いやぁ、それにしてもなぁ、なにも少年兵で無くても良かったんじゃなかと思うんですけどね。まぁ、まともな年齢の兵士が既に居なかったという事もあるのかもしれませんが、最後に貧乏くじを引くのは弱いものばかりですね。

この作品は、邦題あるあるに巻き込まれてしまっていますねぇ。英語のタイトルだと、“Land of Mine”なんですが、こっちの方が適切かな。邦題の『ヒトラーの忘れもの』だと、なんか牧歌的で、中身にそぐわない気がします。

タイトル ヒトラーの忘れもの / 原題 Under sandet

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/デンマーク、ドイツ
監督 マーチン・ピータ・サンフリト
出演 ローラン・モラー(カール・ラスムスン/軍曹)、ミケル・ボー・フォルスガード(エベ・イェンセン/大尉)、ルイス・ホフマン(セバスチャン・シューマン)、エーミール・ベルトン(エルンスト・レスナー)、オスカー・ベルトン(ヴェルナー・レスナー)、ジョエル・バズマン(ヘルムート・モアバッハ)
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海賊とよばれた男

2016年12月11日 | 邦画
永遠の0』の岡田准一主演×山崎貴監督のタッグで、はやり『永遠の0』と同じ原作者の百田尚樹の同名の小説の映画化。出光興産創業者の出光佐三がモデル。

いやぁ、途中、二度ほど泣かされそうになりました。原作も中々ですが、やっぱり岡田くんの演技がすごい。まだ30代半ばですが、すっかり60代の国岡鐵造になりきっていましたからね。小林薫とか國村隼、堤真一なんて、年上の先輩俳優ですが、全然負けていませんでした。

それと、出番が少なかったですが、紅一点の綾瀬はるかが凄い!あまりセリフも無かったんですが、男ばかりの画面にパッと花が咲いたような存在感、良かったです。そしてねぇ、愛するが故のね。物語の本当に最後の最後、黒木華が出てきた所、泣きそうになりました。

実はね、むかし出光のガソリンは、あんまり好きじゃなかったんですよねぇ。なんか、ガソリンが薄い気がして。そんな事は無いはずなんですがね。でも、この原作を読んで以降、『日本のことを想って、ここまでした会社は残さなければならない。もっと大事にしないと』と逆にシンパに(苦笑)。

そう言う意味では、本物の出光興産がメジャーの一社シェルとの経営統合に関して、創業家と揉めているときに公開って、ねぇ。会社側に取ってみると、このタイミングでの公開は、いやぁな気分になるんじゃないですかね。だって、この映画を見ると、やっぱり『メジャーに魂は渡さん!』と言う気になってしまいます。

タイトル 海賊とよばれた男

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/日本
監督 山崎貴
原作 百田尚樹『海賊とよばれた男』
出演 岡田准一(国岡鐡造)、小林薫(甲賀治作)、野間口徹(柏井耕一)、吉岡秀隆(東雲忠司)、染谷将太(長谷部喜雄)、ピエール瀧(藤本壮平)、鈴木亮平(武知甲太郎)、國村隼(鳥川卓巳/石油配給統制会社社長)、綾瀬はるか(ユキ/鐵造の妻)、光石研(国岡万亀男/鐵造の兄)、堤真一(盛田辰郎/日承丸船長)、近藤正臣(木田章太郎/鐵造の恩人、初期の国岡商店への援助者)、黒木華(小川初美)
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ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た / Ants on a Shrimp

2016年12月10日 | 洋画(その他)
世界ベストレストラン50で2009年~2016年まで連続してベスト5入りしていて、そのうち2010年、2011年、2012年、2014年の4回1位に輝いているレストラン「noma」のスタッフたちが、2015年1月に東京のマンダリン・オリエンタル・東京において「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」を期間限定で出店するまでの日々を追ったドキュメンタリー。

いやぁ、そんな事があったとは知りませんでした。って言うか、nomaに行くような生活はしていないので、知らなくても当たり前なのかもしれませんが、こんな世界的レストランが東京に期間限定出店したのなら、ニュースになっても良さそうですが、ニュースを作る人達も、こう言う情報が引っかからない人達なんですね。いやはや。

今回、レネ達がコペンハーゲンの本店を閉めてまで日本にやってきたのは、コペンハーゲンでの日々の活動に刺激を感じなくなってきたので、新たな刺激を求めてやってきたという事らしいです。なんか、シェフというより、アーティストですね。

今回の取り組みは、レネ達nomaのスタッフには、言葉はもちろん、習慣、食物など勝手が違うことばかりで、メニュー作りに中々苦労していたことが描かれています。パンフレットやポスターにも使われていますが、アリですよアリ。イナゴは食べますが、アリは食べないよなぁ。でも、アリを使った料理は、nomaの本店でも出しているようです。

そして、今日は初日ということもあって、上映終了後にコラムニストの中村孝則さんのトークショー。中村さんは、世界ベストレストラン50の日本地域のチェアマンもやっているそうです。トークショーの中身的には、

  • 世界ベストレストラン50は世界中のレストランのランキングであって、その時々のトレンドが見える。一方ミシュランは、レストランの評価なので、時の流行などにはとらわれず、そのレストラン自体の評価
  • 世界ベストレストラン50は、世界を27の国と地域に分けていて、それぞれにチェアマンがいる。チェアマンが各地域の投票者40名を任命。投票者の34%がシェフ、33%がフードジャーナリスト、33%がフーディーズ(料理を食べ歩く美食家)と割合が決められている。
  • 各投票者は10票持っていて、自国のレストランに6票、他国のレストラン4票投じる事になっている。投票可能なレストランは、18ヶ月以内に実際に行った事がある店で、その監査はかなり厳密に行われている。
  • 毎年投票者の1/3を入れ換えている。そう言う投票者の入れ換えがあるので、ランキングが年によって入れ換わる。
  • 世界ベストレストラン50で1位になると200万の予約が来る!それほどの予約が有るということは観光業にも影響があって、デンマークは、nomaがあることで11%観光客が増加した
  • オーストラリアは、レストランによる観光客の増加を見て、国家事業としてレストランオーストラリアを推進。来年の世界ベストレストランのコンベンションはオーストラリアのシドニーで行われる。
  • 映画の話に戻ると、レネ曰く「日本は色んな海岸線と山がある。そう言う所はスカンジナビアと似ている。」と言う事で、料理で海と山を表現しようとした。一皿目の海老にアリが使われているのは、そう言うこと。
  • (アリを使った料理について)アリが気持ち悪いと言う人は居ると思うが、そう言う意味ならば生の海老が気持ち悪いと言う人もいるだろう。その人の宗教感や食べ物に関する意識を変えようとも言うことでもある
  • 生の蜆はチャレンジング。食中毒の危険もあるので普通は出せない。だが、食べてみたが美味しかった。衝撃的。でもなぜか、後半はメニューから外れた。
  • ベストレストランに選ばれるのは、ガストロノミーレストランと言うジャンル。このジャンルは、食べ物だけでなく、サービス、店の雰囲気、カトラリー等も対象。店に行った客に、何か驚きがあるところが選ばれる。しかも、18ヶ月以内に行った事がある店が投票対象なので、店側も常に新しいことをする。これはある意味、店のコレクション化(ファッション化)を加速している
  • nomaのレネが来たことによって、日本の良さが再発見されたのではないか
  • いまオスレリア・レストラーナが注目。それと、ペルーのレストラン、セントラルも注目。レネも次は南米に行くらしい。
  • レストラン業界的には、中南米、アフリカがこれから注目。アフリカは、まだ1店舗しか世界ベストレストラン50入っておらず、これからが期待。

とかぐらいですかね。20分と短い時間でしたが、トークショーも意外に面白かったです。

タイトル ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た / 原題 Ants on a Shrimp

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/オランダ
監督 モーリス・デッカーズ
出演 レネ・レゼピ、ラース・ウィリアムズ、トーマス・フレベル、ダニエル・ジュスティ、ロシオ・サンチェス、キム・ミッコラ
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ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち / Nicky's Family

2016年12月03日 | 洋画(その他)
2011年と、ちょっと前の作品。第二次大戦時、ニコラス・ウィントンがチェコ・スロバキアのユダヤ人の子どもたちをイギリスに移送した「キンダートランスポート」を描いたドキュメンタリー。チェコとスロバキアの合作ですが、作品中の言語は英語です。

私がよく読む小説の登場人物が、「キンダートランスポート」によって救われたと言う設定があったので、「キンダートランスポート」自体に興味を持っていました。公的機関、あるいは、私的期間ながらもっと大きな組織で運営されていたと思っていたんですが、実態は全然違うんですね。ほとんど、ニコラス・ウィントンの個人事業。それだから故に、素早く出来たという事もあるのかもしれません。

「キンダートランスポート」は、日本語で言えば“子供輸送”と言う感じですが、この事業によって救われた子どもは、“子ども”と言うにはちょっと大きい年齢層も含まれて居たんですね。どの位の年齢層まで含まれたいたんでしょうか?

それと興味深かったのが、救われた子どもたちの言語。イギリスに残ったり、アメリカ、カナダに渡った元子どもたちは英語が堪能でしたが、イスラエルに渡ったりした元子どもたちは、やはりと言うか、英語は英米加に渡った元子どもたちほど得意では無い様でした。なるほどねぇ。

作品の最後は、ニコラスの行ったことが、現代社会において『善意の輪』と言う感じで広がっていることを示して終了。そこだけ無理矢理感を覚えて、ちょっと違和感。ニコラスのやったことは、もちろん善意ではありますが、“生命の危機”と言う根本的な課題に直面していたと言う事も考慮すべきかと。それとは別に、ただ困っている人を助けるという善意は、なんか違うかなぁ。それと、原題が『Nicky's Family』と意外に軽い感じなのに、少し驚きました。

まぁ、何れにしても、人間の素晴らしさを見た感じがします。

タイトル ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち / 原題 Nicky's Family

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2011年/チェコ、スロバキア
監督 マテイ・ミナーチェ
出演 ニコラス・ウィントン、ジョー・シュレシンジャー、ベラ・ギッシング、アリス・マスターズ、ベン・アベレス、エリ・ビーゼル、ダライ・ラマ14世、クラーラ・イソバー(母親(再現ドラマ))、ミハル・スラニー(ニコラス・ウィントン(再現ドラマ))
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