最近、スプラフォン/JVCのXRCD24のサウンドを聴きながら感想を書いてきた。
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今度は、アンチェルの新世界だ。
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ドヴォルザーク作曲
交響曲第9番 新世界より
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カレル・アンチェル指揮
チェコ・フィル
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録音:1961年12月6日
XRCD24フォーマット
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価格\3,465
JVC JM-XR24206
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サウンド的には、マタチッチのブル5、ブル7以上の衝撃だ。
早い話、昔アナログ・ディスクで聴いていた音はなんだったのかと言いたい。
まるで別の音だ。
オリジナルテープの素晴らしさというか、今までの技術力のプアかげんと言うか。
その時代の再生スキルはたいしたことがなくても、オリジナル録音テープは絶対に捨ててはいけない。
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レコ芸の宣伝文句。
「XRCDでオリジナルの輝きを取り戻した!」
とあるが、今までオリジナルの輝きを聴いたことがなかったわけだから変な文句ではある。
まともに素晴らしいサウンドを聴いたのは、1961年録音の時のエンジニアーだろうなぁ。
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それにしてもだ。
このサウンドの充実感は素晴らしい。
特に中声域、チェロの充実度は耳から鱗が落ちるすさまじさだ。
この充実度のため、音楽が非常にしまったものになっており、響きの分厚さが、チェコ・フィルの独特の透明感を伴い、何とも言えずいい新世界となっている。
40分弱だが、それこそ、あっという間。
XRCD24は普通のCDプレイヤーで再生できるので便利だ。
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レコ芸の宣伝文句は変だが、
2007年7月号199ページの
KING INTERNATIONAL INC.
の宣伝は完全に誤り。
新世界のほかに
序曲「自然の王国で」
序曲「謝肉祭」
がカップリンされているように書いてある。
また、写真もそうなっている。
しかし、これは誤り。
収録されているのは新世界だけ。
うその宣伝はいけないが、別に収録数が多ければいいというものでもなく、この場合、新世界だけで十分満足だ。
おわり
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