河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。
全ログ0013まで修復済161024

549- ラ・ボエーム オペラパレス2008.1.24

2008-01-31 23:28:00 | 音楽

新国立劇場でのラ・ボエームは4回公演。はかない公演数であるが最低一回はいかなければならない。

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2008124()7:00pm

新国立劇場 オペラパレス

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プッチーニ/ラ・ボエーム

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演出/粟国 淳

マウリツィオ・バルバチーニ指揮

東京交響楽団

新国立劇場合唱団

TOKYO FM少年合唱団

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ミミ/マリア・バーヨ

ロドルフォ/佐野成宏

マルチェッロ/ドメニコ・バルザーニ

ムゼッタ/塩田美奈子

ショナール/宮本益光

コルリーネ/妻屋秀和

べノア/鹿野由之

アルチンドロ/初鹿野剛

パピニョール/倉石真

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ラ・ボエーム、それは交響曲。

悲しくもはかないそれでいてこれ以上ないオペラ。

今日の白眉は、というよりも、いつも白眉は第3幕の極めて美しい4重唱。

この日の第3幕は、他の幕を圧倒した美しさであった。約30分がほんの5分か10分ぐらいにしか感じられない圧倒的充実感。

冒頭の二つの打撃音にはいろいろなものが想起されるし、またその幕を同じ打撃音で締めくくる。

マルチェッロに語るミミ、ロドルフォの真意はどこに。ムゼッタは相も変わらず。音楽は対比の激しいアンサンブル。ついにはミミとロドルフォは大きな弧を描き美しく歌い、マルチェッロとムゼッタは自分たちの悲しくもおかしい人生を歌う。4人の重唱は糸がもつれ、そして解き放たれる。

音楽はウィンドと弦を中心に歌いきらなければならない。弦はもっともっと火の出るような、これでもかこれでもかと強く強く歌わなければならない。ここら辺はオペラオーケストラをもたない日本の悲劇でもある。

オペラ、オペラ中のオペラであるボエームの音楽を火の出るように歌いきれないオーケストラ、環境的に仕方がないとはいえ、日常オペラを演奏していないオーケストラとはこうゆうことをいうのである。

でもぜいたくは言うまい。今日の第3幕の歌は最高の出来だったのだ。

ようやく調子が出てきたころあいだったのかもしれない。

1幕での佐野のロドルフォは石橋をたたきすぎ。

今日の聴衆の空気をまず、見よ。オペラ特にボエームを愛している連中がウジャウジャといるじゃないか。この静かさを聴け。なのに、佐野はしくじらないように安全に歌う。誰も彼の歌うロドルフォに安全運転の歌を聴きにきているわけではない。しくじってもいいのだ。一発勝負しろ。パヴァロッティのように第1幕最終音を一オクターヴ上で歌え。カレラスのように泣き節を聴かせろ。そこまで言うと贅沢すぎるが、昔の一流どころを忘れさせてくれるような思いっきりのいい声を聴かせてほしい。それがリアル現実の歌い手が生きていく道なのだから。

チェチェリダマニーナ、音楽に構え、起伏のないのは指揮者のせいもある。何と冷たい手、あっさりしたものだ。第1幕の最高の局面はロドルフォが歌い、ミミが引き継ぎ、最後に、重唱で一気に盛り上がる、はずなのだが、なんだか譜面が舞台の上を停車することなく通過してしまった。あっけないもの。

同じ流れが第2幕でも続く。塩田のムゼッタは立派なものだが、なぜか全体があまり盛り上がらない。どうも指揮者のせいもあるようだ。自分の思いを奏者に思うように伝えられないもどかしさがある。ここはこう引き伸ばしてこのように歌うんだ、と棒で示しても、オケはなぜか棒歌い。

3幕になり、歌い手も調子を上げ、オケにとっては静かな音楽だし、雪の降る中、しんしんとした音楽がようやく最高のアンサンブルを魅せてくれた。ここは4人のアンサンブル重視の音楽であることもあり、一人で羽目を外すような個所もない。日本人向きの音楽でありそれが成功した。

4幕はドラマとしての緊張感のあるストーリーが音楽の方向感を示してくれるし、自然に素晴らしいものが出来上がる要素を多く含んでいる。だから、たいがいうまくいく。

ファイナルシーンでミミはどの瞬間で死んだのであろうか。手の落ちた瞬間なのだろうが、ストーリー的には少し不明確な部分でもある。同じような感覚はヴェルディのトラヴィアータでも感じる。体が軽くなり生まれ変わるのよ、あたりで死んだことになるのだろうが、そのあと本当に倒れたところでもって天国へいったはずだ。

いずれにしても、佐野はもっと危険を冒さなければならない。オペラゴアーズにとっていまさら安全運転のボエームなどでは満足しない。

なんだか、全体が二流どころといった手かせ足かせを自分たちではめているのではないだろうか。一流になるには突き破るべき壁があるのであり、単なる積み重ねだけでは一流どころへの天井の蓋はかんたんにはあかない。と感じた。

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548- 咳が止まらない。

2008-01-30 23:27:00 | 音楽

風邪はいったん治りかかったのですが、こんどは咳が止まりません。ウィークデイの咳は止まらなくても仕事の連中に迷惑がかかるだけで済むのですが、ウィークエンドのコンサートでの咳はいけません。聴くほう、やってるほう、双方に迷惑がかかり、コンサートそのものに迷惑がかかるのでいけません。とくに連続する咳は迷惑この上なく、このようなときはたとえ6万円のオペラシートを確保していたとしても聴きに行ってはいけません。誰かにあげましょう。お互いに幸せになれます。

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547- 風邪が治らない。

2008-01-29 23:25:00 | 音楽

先週からひいた風邪が治りません。

というか、週末のコンサートが忙しくなると小康状態。

ウィークデイに仕事を始めるとまた風邪がぶり返すといったパターンです。

仕事が一番体に悪いようです。

サラリーマンの仕事というのは、日中のお天道様が心地よく栄養を降り注いでいる時間に建物の中にいて、ああでもないこうでもないとやっているわけですから不健康極まりない。

それで、夜になると精神に不衛生なサービス残業なるものを3時間もやり、遮蔽状態の夜の街を徘徊するわけだ。これ以上健康に悪いことがあるだろうか。

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そしてウィークエンドはこれまた陽のないホールでコンサート三昧。太陽の光など見るチャンスなんてないに等しい。

ウィークエンドに風が小康状態になるのは、陽はないものの仕事と違い少なくとも好きなことをやるわけですから、当然と言えば当然。

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ということで、この週末も土日の二本立て。

先週のオペラの感想もたまってしまっているので、少し調子を上げて追い込みます。

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546- オール・シベリウス ブロムシュテット N響 2008.1.19

2008-01-28 23:08:00 | 音楽

ヘルベルト・ブロムシュテットが来日している。

身のこなしはとても80才とは思えず。

前週のブル4に続いて、今週は以下のようなプログラム。

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2008119()3:00pm

NHKホール

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シベリウス/4つの伝説からトゥオネラの白鳥

シベリウス/タピオラ

シベリウス/交響曲第2

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ヘルベルト・ブロムシュテット指揮

NHK交響楽団

オール・シベリウス・プログラム。

交響曲2番はもうすでに食指が動かなくなってから何年も経つ。

しかし来日演奏でオール・シベリウス・プログラムとなればこのようなビルディングにならざるをえない面もある。

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曲が飛ぶが交響曲7番の作品番号105とタピオラの作品番号112の間には番号差以上のものを感じる。

7番のものすごさは、その完璧絶演で身にしみている。

その7番の流れを感じながらタピオラを聴いたとしてもそんなに簡単に同化していくことが河童にはなかなか出来ない。

タピオラの理解には時間がかかる。

もしかしてこの程度の理解から進まない可能性もあるなぁ。

いっそのこと交響曲と銘打ってくれたほうが7番との連関でうまく聴くことができたかもしれない。

ただ、リズムの平坦さ、ダイナミックレンジの狭小化、など聴くほうの自然的な嗜好とどうも逆方向を目指したのではないかと勘繰りたくなるような曲と言えなくもないなぁ。

その割には、CDを結構持っていて、10種類以上はあるが、これとて意識的に買ったのではなく、交響曲を買った余白にはいっていたという感じが強い。

あらためてこの珠玉らしき曲に耳を傾けなければいけない。

CDならカラヤン指揮ベルリン・フィルから聴き始めるか。。

2番はうんざり系になってしまったが、やるほう、河童以外の聴くほう、みんなマジだ。

こっちも少し気合を入れて、たまには、聴いてみるか。

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特有のブラスのロングトーンの響きがものの見事に決まっているピッチともども、微妙なニュアンスまで聴かせてくれる。

先週のブル4のときとは気の入れようが少し異なるようだ。

ブル4もこのくらいマジにやってほしかったなぁ。

特有の弦の刻みは深く、ザラザラした音色をうまく表現できている。

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これらあまり関連性のないフレーズがヒョコヒョコ、いれかわりたちかわり、一聴すると音楽の流れをせき止めるような雰囲気で進行。

終楽章に向けてこのいわゆるモザイク的なものが前後左右にぶれながら重なりながら、強烈なまとまりを形作る。

素晴らしく技術的、演出効果的、2番がシベリウス最後の交響曲だったとしても交響曲作曲家として名を残していたに違いない。

ただし、3番以降シベリウス好きにとっては、たまらない佳作の宝庫であるのも事実。

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ちょっとそれたが、音楽の流れの特色をうまくとらえ、最大限表現してみせたブロムシュテットの棒には称賛。

フィナーレも気張ることなく肩の力が抜けリラックスした音の流れが響きが心地よい。

トゥオネラの白鳥は、安定感のあるイングリッシュ・ホルンの歌声がきれいな美演。

オール・シベリウス・プログラムも別のプログラムでもう一晩聴けるとしたら、

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アンダンテ・フェスティーヴォ

交響曲第6

交響曲第3

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というのも悪くない。オール・シベリウスって結構組みやすいのかもしれない。曲ごとの楽器編成も似ているし。

次回、ブロムシュテットが来日するときはこのようなプログラムも聴いてみたい。

おわり

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545- 四十日目 オーディオラック到着 一曲目は?

2008-01-27 23:07:00 | ?ムーヴィング日記

考え抜いた割にはあまりたいしたことのないオーディオラックを購入した。

ムーヴィング後、ステレオサウンドにはかなりの期間、縁遠くなっていたが、オーディオラックさえ決めてしまえば、あとは注文、到着、組み立て、はかどった。

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とりあえずは、パワーアンプ、プリメイン、SACDプレーヤー、それにスピーカー配線だけおこなってみた。音は当然出る。配線さえ間違わなければ。これだけシンプルな装置なので間違いようがない。

さて、最初にSACDプレーヤーにかけるCDはどれ?

これしかない。

Scan10012_2

Scan10013_2

1988年 大晦日

エイヴリー・フィッシャー・ホール

ニューヨーク・フィルハーモニックによる

ニューイヤーズ・イヴ・コンサート

テノール、プラシード・ドミンゴ

ズービン・メータ指揮

ジョルダーノのフェドーラからいきなり硬直した叩きつけるようなサウンドがニューヨーク・フィルハーモニックらしい。そして、当時すでに下り坂ではあったが、絞り出すようなドミンゴの声がフィルハーモニックとよくマッチしている。

2曲目以降も素晴らしい。

CDでは真中にリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲を置いている。

ニューヨーク・フィルハーモニックのライブならではの、というか、ライブにおいてさえスタジオ録音と同じような高レベルの演奏に唖然とする。

CD後半もどれも素晴らしいが、ヨハン・シュトラウスの「春の声」、ガスタルドンの「禁じられた音楽」など限りなく楽しい。

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544- MET5回目のホヴァンシチーナ -3- (改・再掲)

2008-01-26 23:03:00 | 音楽

3

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ホヴァンシチーナ(ホヴァーンシチナ)のことを書いてます。

19851014()19()の上演が過ぎ、

同じシーズンの翌年2月に、

今度は恒例のマチネー・生放送中継の日がやってきた。

マチネーはこんな感じで中継された。

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198621()マチネー

ムソルグスキー作曲

ショスタコーヴィッチ・オーケストレーション

歌劇「ホヴァンシチーナ」全3

アウグスト・エヴァーディンク新演出

ネーメ・ヤルヴィ指揮

メトロポリタン・オペラ

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1014日から数えて何回目かの上演。

放送中継も長丁場だ。

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この日の中継をエア・チェックしてみた。

使ったマシンは、TEAC X2000R

いわゆるオープン・リール・テープデッキ。

速度9.5センチで180テープで片側3時間15分ぐらい収録できるが、

上演時間が4時間ぐらいあるため、河童の棲家にいてじっと待ち、切りのいいところで、マニュアル・リバースをするか、

それとも不在なら、

オートリバースのフォイルをセットして、あとは運を天にまかせてオート・リバースするか、どちらで試みたか記憶にない。

でもテープは残っている。

といっても、オープン・テープは高価なため、当時、完全に機が熟し、超高品質となったカセット・テープに後日編集をした。

今思うにこのころのカセット・テープはこれ以上ないぐらいの高品質性を追った結果、今でも全く問題なく動作する。

そして、時は過ぎ、

カセット・テープからデジタル・オーディオ・テープ(DAT)へのデジタル・コピーをあるとき敢行。

スタンダード・モードで初期DATデッキでコピー。

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543- MET5回目のホヴァンシチーナ -2- (改・再掲)

2008-01-25 23:01:00 | 音楽

2

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ニューヨーク・タイムズの評

ホヴァンシチーナ(ホヴァーンシチナ)

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ドナル・ヘナハンは1014日の初日のあと、夜中までの上演で疲れてしまったのか、一日おいて16日にニューヨーク・タイムに評を載せた。

といよりも、夜中までの公演であった為、翌日朝刊に評を載せるのは現実問題、困難である。

あいかわらず、ヘナハンの文章はわかりずらい。

35年ぶりの上演らしいが、そんなことはタイトルに掲げただけで、文中では一言も触れることなく、淡々と内容についてだけ評をしている。

さすがつわものヘナハン。

THE NEW YORK TIMES

WEDNESDAY,OCTOBER 16, 1985

Opera ‘Khovanshchina’

At Met After 35 Years

BY DONAL HENAHAN

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ムソルグスキーの‘ホヴァンシチーナ’は‘ボリス・ゴドゥノフ’に比べて音響的な豪華さが欠けている。しかし、この国でもっと知られるべき作品である。

‘ボリス’のような作品は、作曲者の劇場ニーズに応じいたるところ意欲的に取り組まれており、ロシアの歴史の中で現実的な出来事として扱われている。

プロットはロシア・オペラにとってさえ極めて複雑である。現代レバノンのベイルートで見つけるようなものと同じぐらい混乱したようなもつれ絡まった政治的協力関係や、十文字模様の個人的な忠誠をもってして。

しかし、イマジネーションに作用出来るのはスコアである。アウグスト・エヴァーディンクによる月曜日のメトロポリタン・オペラのように、想像力豊かに舞台化されるとき、‘ホヴァンシチーナ’は全ての障害を克服する。

ほとんどの聴衆が、

帝国ロシア皇帝ツァー(敵たちを殺したピョートル大帝として知られていた)に対して陰謀者の間で、争いのはじめの段階を把握するにたるロシア人たちのこと、

を理解したと考えるぐらいわかりにくいものであった。

しかし、的確な指示演出が演技をわかりやすくする方向に持っていった。エヴァーディンク氏は、プロダクションの巨大な群衆を、オペラの舞台で普段出会うようにではなく手際よくドラマティックな効果をもって巧みに動かした。

気高きドシフェイ(マルティ・タルヴェラ)に導かれた熱狂的な宗派オールド・ビリーバーが、ツァーの軍隊に降伏するより、自分自身を生贄として殺すよう説得されるとき、エヴァーディンク氏は、その最後のシーンで正真正銘の、クーデーターではなくクーデーシアーターを成し遂げた。

まわりの脇役より1フィートか、さらに高くそびえたつタルヴェラ氏は、とても大きな喜びをもって、残忍な大貴族の役にはいっていった同じような同類の巨大な人間でライヴァルにあたいするイワン・ホヴァンスキー役のアーゲ・ホーグランドに対峙した。特に、ペルシャの踊り子と一緒に、驚嘆すべき運動選手のような酔っぱらったバカ騒ぎの部分では。

この二人のバスが顔を突き合わせるとき、成層圏のなかに導かれるようで、教会と国家間の議論が実際のところ高次元であった。(高い場所にあった。)

ネーメ・ヤルヴィはスコアにある特別なデリカシーのために鋭敏な耳で指揮をした。

それはメトロポリタンにより使用され、老練で不規則に広がったドラマのペースが保たれたショスタコーヴィッチのオーケストレーションで消されていない(オリジナル5幕ものがこのプロダクションでは3幕に短縮されている)

ミン・チョー・リーのセットは、イワン・ホヴァンスキーのダイニング・ルーム、-大貴族がおこなったがっしりした装飾が残忍な味を見せることをおそらくは意味している血のように真っ赤な目障りな建物-、のなかの地味で醜い経済的なものとは明確に異なる。

また別の異なったもので奇妙なものもある。西欧化された政治家となったワシリー・ゴリツシン(ヴィースラウ・オックマン)の客間であった。彼の調度品は、ゴリツシンが普段ワインを置くテーブルとして使って、また、魔女マルファとともに彼の占星術にとってある種の祭壇としても使っていた椅子、二つのテーブル、ハープシコード、であった。

なにかほかに悪いロシアの趣味の例はあるか。

マルファ役でメトロポリタン・デビューをしたかつてのソプラノ、ヘルガ・デルネッシュは有無を言わせない演技をし、甲高いメゾに十分な歌の能力をもってこなした。彼女は終幕で力が尽きたように見えたが、持ち直した。あまり重要でない役、お見事な王子アンドレイとしてデニス・グヤスは良好。

しゃべりたてる公的な筆記者役としてアンドレア・ヴェリス。

シャクロヴィティとしてアラン・モンク。

乙女エンマとしてナタリア・ローム。

このプロダクションにはいくつかの奇妙なところがある。本来の弓矢にかわってライフルを運ぶ民兵、ナイフではなくピストルでホヴァンスキーを殺す、アンドレイがマルファを突き刺す時マルファは武器がないままである(彼女は自身の短刀で彼を撃退しようとしたと想像される。それは、この勝気な婦人にとって完全にふさわしいものだ。)

この夜はデイヴィット・スティヴェンダーの壮大な合唱全体がヒーローであった。完全に本物のサウンドであるためにはもう少し深遠なバスが必要だけれども、しかしそれにもかかわらず自分たちの任務を見事に成し遂げた。

ということで、ヘナハンの評を訳すのは限りなくめんどうであるが、劇の内容を知ってしまえば、この程度の訳でも大意はわかるというものだ。

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542- MET5回目のホヴァンシチーナ -1- (改・再掲)

2008-01-24 22:59:00 | 音楽

1

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2008年マリインスキー歌劇場来日公演は126()が初日。

ゲルギエフの意欲的なプログラムがならぶ。

今回はめったに演奏されないホヴァンシチーナ(ホヴァーンシチナ)が上演される。

26272回だけだが、現実のものとなるその劇、音、すべてを感じなければならない。

それらについては別の日に書くとして、

再掲であるがメトロポリタンで昔行われたホヴァンシチーナについてちょっと思い起こす。

タイトルにある「MET5回目~」というのは、メトロポリタン・オペラハウス通算5回目の公演ということであるが、現時点では、最新の公演が1999320日であり通算32回目となっている。(通算トップはラ・ボエームで1193(2007.6.23時点))

以下、改編・再掲

メトのプログラムには、

このオペラ上演はメト通算何回目か、

というのが印刷されている。

1985年に通算5回目(!)となるホヴァンシチーナが上演された。

35年ぶりだそうである。

アウグスト・エヴァーディンク(!)の演出による初日はこのような感じであった。

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19851014()8:00pm

メトロポリタン・オペラ・ハウス

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新演出・初日

ムソルグスキー作曲

ショスタコーヴィッチによるオーケストレーション

歌劇「ホヴァンシチーナ」全3

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アウグスト・エヴァーディンク演出

ネーメ・ヤルヴィ指揮

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コウズカ:カーク・レッドマン

シャクロヴィティ:アラン・モンク

イワン・ホヴァンスキー:アーゲ・ホーグランド

エンマ:ナタリア・ローム

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541- 風邪の季節。演奏会の季節。

2008-01-23 22:57:00 | 音楽

先週の土曜日のコンサートの翌日から風邪気味となり、月火と咳が全開状態。これでコンサートなんかに臨んだら全部ぶち壊し。コンサートはまだましだが、オペラの場合、声の世界であるからそこに同質である咳が飛び込んでくると聴衆の回路がめちゃくちゃになってしまう。

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週末土曜日からはマリインスキー歌劇場公演がひかえているというのに。。

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540- ハウシルト トリフォニー ブルックナー8番 2008.1.18

2008-01-22 22:55:00 | 音楽

これからは、華金は、トリフォニーに寄って美演を聴いてから、半蔵門線で途中下車を繰り返しながら帰るのもいいかもしれない。

2008118()7:15pm

すみだトリフォニーホール

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ブルックナー/交響曲第8

    (1890年ノヴァーク版)

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ヴォルフ・ディーター・ハウシルト指揮

新日本フィル

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ソナタ形式第4楽章で第3主題がコーダ前、最後に奏されるとき、その音楽を遮断するように雷のように響き渡るソナタ形式第1楽章第1主題の強奏。ここをもって、コーダの開始といった文章を見たことがある。が、

コーダの開始はやはり、ティンパニに導入された弦のからみつき、のところからだと思うのだが、第1楽章の第1主題で音楽をまるで縦に断ち切るような響きをからませることにより、

「もしかして、コーダにはいってから、今まで使った第1,2,3,4楽章の全部の主題が出てくるのではないか、」

といった恐るべき予想を我々の脳裏に走らせる。そしてそれは現実のものとなる。

この超アンビリーバブルなコーダにエキサイトしない人はいないであろう。

巨大な曲がまさしくその全容を最後の最後になって現わすのである。ミラクル。

ハウシルトの棒はいたって普通。

おそめに設定したテンポ、動かさないテンポ、弦を微妙に膨らませ豊かな響きを作る、ブラスは思いっきり鳴らす、余計なゲネラル・パウゼは無し、

等々、比較的読みやすい指揮。

音楽をあおらず、第3主題までをきっちりこなしていく。パルジファル向きの棒だ。

新日フィルは幸せだ。

一週間前に聴いた、ブロムシュテット/N響がいくらがんばっても、あのひどい多目的ホール(NHKホール)の音響では、たかだか知れてる。

それに比べて、新日フィルはこのトリフォニーで演奏できるのだ。

最上はないかもしれないが、少なくともNHKホールよりは2万パーセントうえを行く。

自分たちの表現ができるし、何よりも本来曲の持つ素晴らしさを感じさせてくれる。

NHKホールはトリフォニーホールにはいくら束になってもかなわない。

が、

ホールの音響が良ければすべて良し、というわけでもない。

新日フィルのちょっとルーチンワーク的、心がこもっていない的(どう表現していいかわからない)、ブラスの強奏でピッチが下がり気味的、

等、先週のN響は煮え切らなかったけど、それでも単純に比べて、やっぱり向こうが上手なのも事実だ。

最上のホールで最上の響き、演奏が出来るよう、努力を続けて欲しいものだ。

今回は前から8列目で観たが、ものすごい錯覚?に陥る。

このホールの左右のバルコニーは直線で後方からステージに向かって傾斜している。バルコニーが斜めになっているように観える。

8列目センターに座ると左右のバルコニーの傾斜している直線のせいで、自分からオーケストラを斜め上に見上げるような位置にいるような錯覚に陥る。自分が少し浮いている感じがする。

バルコニーの直線は地球と平行ではなく、ステージに向かって下がっているのだが、それを平行に感じようとする目の錯覚の為か、今度はステージが上方のほうに位置しているように見えるのだ。なぜか自分も浮いているような感じ。とにかく不思議な現象だ。センター1階前方中心あたりに一度座ることをすすめます。

話が演奏からそれてしまいました。

ハウシルトと言えば、昔、こんなのがありましたね。

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1982

1027NHKホール

ベートーヴェン/荘厳ミサ曲

(生中継ライブあり)

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1028NHKホール

ベートーヴェン/交響曲第9

(生中継ライブあり)

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1113NHKホール

ブラームス/ドイツ・レクイエム

(生中継ライブあり)

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上記

ヴォルフ・ディーター・ハウシルト指揮

ライプツィヒ放送交響楽団、合唱団

ソリストはシュライヤー、フォーゲル等

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生ライブテープは河童蔵にしっかりはいっているはずだ。

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539- 空振りの我が祖国 2008.1.13

2008-01-21 23:05:00 | 音楽

カパコ

「きょうなんだか調子が悪いの。風邪かもしれない。」

カパオ

昨日のブル4で燃えきらなかったからね。そのあとが大変だったせいかもしれない。大丈夫かい。」

カパコ

「きょうの演奏会はキャンセルしたいんだけど。」

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ニューイヤーコンサート

2008113()2:00pm

サントリーホール

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スメタナ/我が祖国 全曲

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イルジー・コウト指揮

プラハ交響楽団

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カパオ

「ちょっとコンサートが続いたからね。無理しなくていよ。」

カパコ

「ありがと。」

カパオ

「ニューイヤーコンサートに一人で行くのもどうかと思うし、ちょっとサントリーホールまで行ってチケット売りさばいてくる。」

カパコ

「それは名案だわ。でもチケット、招待券でしょう。」

カパオ

「招待券は一枚で、残り一枚は12,000円払っているんだ。」

カパコ

「そう、それなら大変ね。現地で売りさばいたほうがいい。風邪が治ったらその12,000円でなにかうまいものでも食べようよ。」

カパオ

「了解。じゃ、行ってくるね。」

カパオ

「チケット2枚余っているんですけど、いりませんか。」

ボックスオフィスに並んでいるおばさん達(OB)

「いるわ、でも一枚でいいの。」

カパオ

「じゃ、おばさん達二人に一枚ずつゆずるね。」

OB

「ところで、おいくらですか?

カパオ

「(おまえら、金持ちおばさんだろ、けちるなよ)そうですね、一枚は招待券ですので、半額ずつでいいですよ。」

OB

「それじゃ、6,000円ずつ。安かったわね。」

カパオ

「極上シートですよ。楽しんでください。」

カパコ

「収穫はどうだったの」

カパオ

「僕は人(カッパ)がいいからね。払った金額だけもらっといたよ。」

カパコ

「なんだか、体調もどってきたみたい。」

カパオ

「何か食べたくなると、調子が戻るみたいだね。」

カパコ

「そんなことないわよ。コンサートもいいけど、たまには銀ブラでもしたいわ。」

カパオ

「じゃ、ちょっとブラブラして、去年の11月に銀座に出来たレサシエルにでもよろうか。」

カパコ

「なんか楽しそうね。風邪、飛んで行ってしまったみたい。。」

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538- DVDかっこよすぎるトム・コーディ

2008-01-20 23:04:00 | 音楽

Street

ちょっと時間があったので34年前に買ったDVDを観ました。

どうしても、昔ビデオテープで買ったものと同じものをレーザーディスクで買い、そしてDVDで買いなおすという毎度おなじみのパターンですね。

1984年の映画、ストリート・オブ・ファイヤー。

予定調和の寓話。現実離れしたものですが、かっこつけるならここまで徹底的にかっこつけてよ。そんな感じのトム・コーディです。マイケル・パレはこの映画の印象があまりにも濃くほかの映画は観る気がしません。

ダイアン・レインは撮影当時二十歳前だと思うのだが、少し重そう。でもいいな。

あと、姉弟の雰囲気がいいですね。これだけはなんとなく現実味がありますね。

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この映画はDVDで何度か出ていると思うのですが、今回観たものは2004年のDVDで、たぶん一番新しいと思います。5.1chの効果がものすごく、流れ続けるロックンロールだけでなく、暴走バイクのサウンドが真右真左から聞こえてきて迫力あります。

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画像は将来、ブルーレイかHDで再発されるとき、鮮明な映像が観れることを期待したいと思います。別にそんなに悪くはないのですが、何しろ夜のシーンがかなり多いので再生装置もさることながらオリジナルから作り直してほしいものです。

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デフォーの負けが決まった時の形相がすごいですね。口を正方形にして無様な声を発しかかっていくあの口は必見です。

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537- ブロムシュテット ブル4 N響 2008.01.12

2008-01-19 23:03:00 | 音楽

80歳の完全無比なる菜食主義者ブロムシュテットが、相性の良いN響定期を振りにきた。

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2008112()6:00pm

NHKホール

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モーツァルト/交響曲第38番プラハ

ブルックナー/交響曲第4

 (ノヴァーク版 1878/1880)

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ヘルベルト・ブロムシュテット指揮

NHK交響楽団

目をつむり、耳をじっと傾けてみると、ブルックナー4番得意のブラスの4分音符、3連符、8分音符、16分音符がかなり不ぞろいだ。どうしたことだろう。こんな感じだとノリの悪い演奏になる。

ふぞろいの為、前進性が感じられない。

ブラスの強奏の滑りが良くなくフォルテシモが唐突に感じられてくる。

まずは、

弦による第1楽章冒頭の原始霧から、ホルンソロが難儀な音を出していかなければならない。

のに、

トチッている。

ホルンは松崎でも樋口でもない。誰だろう。

安定感がいま一つ、それに音に芯がない。

心もとない。

と、思った瞬間に、最後まで気をつかって聴かなければならないのか、などと感じ、少しうんざり気味。

この週のN響は満を持してブロムシュテットを待ち受けていたわけでもなさそうな雰囲気だ。

ブラスの不揃いはかなり気になる。

その余韻の香りのなさはこの極悪ホールに半分以上起因しているとはいえ、次のフレーズとのつながりが悪く、一つ間違えばぎこちない曲だけに粗が丸見えとなる。

今回、なぜ、このようにブラスの刻みが不揃いなのか、練習不足ではないか。

ブロムシュテットは高名な指揮者であり、河童もファン。そしてN響はブル4でさえレパートリーであるはずだ。

双方の練習不足ならなおさら入念な演奏とならなければいけない。

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日本の聴衆は、名のある指揮者が80歳あたりにさしかかると、それだけで価値あるものとみなし、演奏に合わないうるさい場違いなブラボーもいとわない。

ブロムシュテットはどこをどうみても80歳とは見えず。スタイルも振り方も昔のまま。むしろ若々しくさえ見える。驚異の棒振りだ。

だからといって全てが素晴らしいわけではない。

N響もメンバーをそろえてもう少し気張って演奏してほしかった。

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前半のプラハは3楽章40分におよぶ大曲でヘヴィー。ラスト3曲に並ぶ大きな曲だ。

ブロムシュテットの、ここでは棒をもたず、指揮台も無く、プレイヤーの一員のように音楽と戯れる姿は両者にとって好ましく、それを聴く聴衆も満足するものがあった。

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536- オペラパレス 2008-2009シーズン

2008-01-18 23:02:00 | 音楽

発表になった2008-2009シーズン新国立劇場のラインナップです。

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新国立劇場 オペラ公演

2008-2009シーズン

トーゥランドット

 200810/1(水)~15(水)

リゴレット

 200810/25(土)~11/6(木)

ドン・ジョヴァンニ

 200812/5()15()

蝶々夫人

 20091/12(月・祝)~24(土)

こうもり

 20091/27()2/1()

ラインの黄金

 20093/

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535- 2008-2009シーズン 新国立ラインナップ

2008-01-17 23:00:00 | 音楽

発表になったようです。

新国立

超直列公演です。

メトと比べてはいけませんが、それでもかなり食指が動きます。

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