河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。
全ログ0013まで修復済161024

1694- サロメ、ムラーダ、ポポフ、ゲルギエフ、マリインスキー、2014.10.17

2014-10-18 13:01:21 | インポート

2014-2015シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2014-2015シーズン
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2014年10月17日(金)7:00pm NHKホール
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シュトラウス  サロメ (コンサートスタイル) 92′
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(in order of voice’s appearance)
ナラボート、水口聡、テノール
ヨカナーン、ミヒャエル・クプファー、バリトン
サロメ、ムラーダ・フドレイ、ソプラノ
ヘロデ、アンドレイ・ポポフ、テノール
ヘロディアス、ラリサ・ゴゴレフスカヤ、ソプラノ

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ワレリー・ゲルギエフ 指揮
マリインスキー劇場管弦楽団
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ゲルギエフによるサロメの一気振り。ゲルギエフのサロメは1996年に日フィルとの公演を聴いたことがあるので2回目。
これ以上長くは出来ないようなシンプルストーリーで、配役も合唱がないかわりに脇役がたくさん出ますが、ロールは多くは無い。
ですので、舞台もいいのですが、こうやってコンサートスタイルだと配役たちの位置関係がよくわかって、これはこれでいいと思いました。オペラの構図とロールの立ち位置が非常に明確ですね。最初から余計なことを考えずに済む。
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ヘロデとサロメの絶叫に収れんされていく歌のドラマ。ゲルギエフは最初、まるで何もないところから出発して最後は頂点に達する。この音楽劇のストーリー展開のツボをよく心得た壮絶な演奏となりました。
舞台と錯覚してしまいそうなポポフのど迫力な動きと歌、サロメに踊ってくれということとあとはその願いは無理だ、その2点張りの歌だけなのですが、動きもまじえたドラマチックな歌、劇場型の圧倒的なものとなりました。ヘロディアスもつられたようにするサポートがこれまたよかった。
そしてラスト20分のムラーダによるこれまた白熱のサロメ。見た目はあまり動きのないサロメでどちらかというと、おし殺した感情がこわい。舞台でもこんな感じで歌うのだろうか。このような雰囲気がかえって狂気的な様相を余計に感じさせてくれる。動きがない分、正確な歌唱で、ドラマチックな歌が徐々に熱を帯びてくる。イタオペ的な一発勝負風なオペラではありますが、ドラマチックなラインに乗り切ったいい歌だったと思います。ゲルギエフの伴奏もそのようなラインをわきまえたものであったと思います。最後過激な演奏にはなりましたが。
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ゲルギエフの一発ライブ重視型演奏を聴いていると、練習か本番か時としてわからなくなる。本番しながら練習の延長のような雰囲気もたまに感じられなくもない。前々日のストラヴィンスキー3大バレエでも同じようなことを感じました。このオーケストラと指揮者はスタンディグの仕草一つ見ても分かるように完全に一体化しているので、このようなことが可能なんでしょうね。
おわり

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1693- 火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典、ヴァレリー・ゲルギエフ、マリインスキー2014.10.15

2014-10-16 02:12:03 | インポート

2014年10月15日(水)7:00pm サントリー
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オール・ストラヴィンスキー・プログラム
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火の鳥 1910年全曲版 48′
Int 20′
ペトルーシュカ 1911年原典版 35′
春の祭典 14′+18′
(encore)
リャードフ バーバ・ヤガ 3′
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ストラヴィンスキーのバレエ音楽、3曲全部全曲やるというとんでもないプログラム。正味だけで2時間、休憩やらなんやで、ほぼ3時間コンサートというのがやる前からわかっている。ゲルギエフ、マリインスキーの底なしの底力をまた見れるのか、聴くほうもそれなりの覚悟がいる。
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ゲルギエフはライブ演奏で聴衆と結びついていくタイプの指揮者で、長い演目を自在に操りながら、だんだんとヒートしていき、最後は演奏家と聴衆が音楽芸術の共有化をはかることになる。最終的に気持ちの共有化が図れればいいので全部完璧とか、そういったことにはあまり興味が無いと思う。最初から微にいり細にいり入念にやることは大事かもしれないがそれによって双方に何が得られるのか、といったあたりに観点がありそう。ライブの一点でのつながりを双方感じることが一つのテーマになっていると思います。この強烈3連発も、まず全部全曲をやるというメインテーマが、なにがしかの意思の反映としてあるはず。そのやる気魂で作品、演奏家、聴衆の三者一体を感じ取れる、ゲルギエフにとっては、意図を成し遂げる意思、それらを聴くほうも、だからそれなりの覚悟がいるわけです。
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火の鳥全曲版はこの4月に初めて生聴きしました。
ヤマカズ、日フィル2014.4.25、2014.4.26
前半部分を中心になにがなんだかさっぱりわからず面白みもなかった印象ですが、一度経験してしまえば今日の日のようなコンサートがあっても割と余裕で挑めそうな気になります。
そうゆうこともあり、火の鳥は50分という長い曲ですが楽しめました。ゲルギエフの駆り立てる棒はまだ穏やかなものですが、オーケストラの引き締まり具合はいい。今回の来日公演は初日からあまり芳しくない噂が流れてきましたが、だんだんと調子を上げてきたのでしょう。張りがあり例によってぶ厚いベースの響き、強靭そのもの。ロシアのオーケストラ特有の響きですね。
踊りが加われば前半部分の弱音重視の流れのあたりももっと楽しめたかもしれませんが、繊細さと後半へのアクセル、そして変幻自在の音色、圧力と音色変化、楽しむことが出来ました。クライマックスは強烈なサウンドでした。
礼の爪楊枝は前回来日のときより少し長め、串焼き棒ぐらいまで伸びてました。ケースのようなものに入れるところも確認。
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この火の鳥で休憩。プログラムではペトルーシュカのあと休憩となっていて、変更する旨ロビーに出ていました。そのヘビーさからかマイナーチェンジとなった可能性がありますね。
前半の火の鳥は総じてゆっくり目のテンポだったと思いますが、後半はスピードアップ。
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後半2曲は踊りが無くても十分楽しめます。ペトルーシュカは好みの曲、マリインスキーのサウンドは線が太め、細いアンサンブルが絡み合う妙とは少し違います。骨太に進行する。ソロ・インストゥルメントはさすがにきっちり決めてきます。
雰囲気的には前半の火の鳥のフィナーレをひきずっているようなところもありますね。極端な透明度があれば最高だったと思います。それでも踊りが目に浮かぶような多彩な表現にはビックリ、そして感心。
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ペトルーシュカが終わり、指揮者が2,3回出入りして挨拶する間に位置替え、それがなんとなくまだ終わらないうちにバタバタと春の祭典が始まりました。何をそんなに急いでどこに行くという感じですが、そもそも長い演奏会ですのでいたしかたが無いところはあるとはいえ、そのバタバタそのままのような猛速ハルサイとなりました。トータルのタイミングだけ見てるとそうでもなく感じるのですが、テンポの緩いところはかなり落としています。アップテンポのところは、同じロシアのロジェストヴェンスキーに比べたら倍速ぐらいになっていた個所もあったかと思います。1拍子振りも散見されましたし。
ということで初めは少し騒々しいところもありましたが。少しずつ整ってきて落ち着きました。
最後は底力的爆発力で昇天。
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今回の来日公演は国内10回公演ですが、プログラムの演目が13曲ありました。全く同じプログラムという日は無く、毎回変わっていく。これはすごい。ゲルギエフのライブにかける意気込みはいつもこんな感じ。めくるめくプログラムに聴衆サイドもものすごい緊張を強いられるわけです。一緒になってのめり込んでいくしかないわけです。
大変なものを経験させてもらいました。
ありがとうございました。
おわり
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付記:この長さに加えアンコールがありましたから本当にすごい夜となりました。

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1691- レニングラード、クシシュトフ・ウルバンスキ、東響2014.10.12

2014-10-12 19:30:35 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年10月12日(日)2:00pm ミューザ川崎
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ショスタコーヴィッチ 交響曲第7番 レニングラード
 30′11′+16′+15′
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クシシュトフ・ウルバンスキ 指揮 東京交響楽団
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昨年のハルサイの印象が強く、曲も曲だけに聴くほうも意欲をもって。
ウルバンスキは曲が身についてしまっている。昨年のハルサイのようにびくつくような箇所は少なかったものの、棒の先が終始、胸より上にあり、かつ、拍が正確で、プレイヤーにはわかりやすいと思われるあたりは同じ。譜面台が無いのはハルサイのときと同じ。
純器楽的でストレートな表現。ディテールに特にこだわることもなく、普通の中規模管弦楽曲のような雰囲気で進んでいく。オーケストラもよくコントロールされていて統率がとれている。16型でヴァイオリン第1,2合わせて30人中、男どもがたったの3人という、弦だけとればほぼ女性オーケストラ、だからどうだというわけではありませんが、弾きは強くない。ウルバンスキはそれに不満があるようには見えないし、東響のイエローなサウンドは昔から変わらず練習の伝統みたいなものを感じるところはありますが、サラッと感はあるね。ゴシゴシ感はない。個人的には弦はもっと深く弾いてほしい気がします。
それ故なのかどうか、ブラスとの強弱バランスがあまりよくない。気張って吹いているわけでもないブラスセクションに弦が負けすぎ。これは聴衆の座る位置により印象がだいぶ異なるのは承知、またロシアのオーケストラのぶ厚い弦の響きを求めるわけではないが、ちょっと音の強さが少ない。このシンフォニーは一見派手に見えるが、ブラスが鳴りを潜める静かな部分が多い。弦の見せ所が多い曲と思います。
曲の持ち味だけでうなったところはあります、聴衆サイドとしては。
おわり

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1689- ブルックナー0番、ベートーヴェン7番、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ91歳、読響2014.10.9

2014-10-10 02:26:16 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年10月9日(木)7:00pm サントリー
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ブルックナー 交響曲第0番 15′、13′+7′、11′
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ベートーヴェン 交響曲第7番 15′+8′+9′+11′
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スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ 指揮
読売日本交響楽団
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ミスターSのブルゼロは同オケとの同じ組み合わせで聴いたことがある。
2008.9.22
あの日も今日もメインディッシュを2個並べたようなヘヴィーなプログラムビルディングではある。
だいたいいつもこの時期の来日、10月3日が誕生日だから日本で誕生日を迎えることが多そうだ。誕生日とか軽く言っているが、なんと1923年生まれ!91歳!
今回はこのプログラムを4回公演、4回目は下呂温泉で演奏!
ミスターSはこの年齢でも指揮台に立ったまま棒を振る。譜面台はあるが譜面は無い。台は不測の事態の支えみたいなものだろう。足は少し悪そうだが痩せているのでそこそこ軽快に、step to the podium!
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前回のときとはプログラムの順番が異なり、ブルックナーは前半に置いた。いずれにしてもこのギコギコした曲、よっぽど好きなんだろうなぁと思いますね。でないとあれだけ共感の棒にはならないでしょう。
前回聴いたときはまるでわからない曲だったが、今回は多少なりとも光がみえた。
第1楽章のかすかな3主題構成、だいたい最初の2分で三つとも出尽くす感がある。たぶんそんな気がする。ですので展開部が長めになると思います。ただ再現部とあるかないかよくわからないコーダとの境目がこれまたわからない。でもなんとなく全体輪郭はつかめたような気がしました。
第2,3楽章は前回同様連続演奏です。いつもこうやって振っているのでしょう。
それから第4楽章のあたまは序奏のような気がしました。
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ということで、彼がブルックナーを演奏するとジャングルジムになる。しっかりした構造でありながら骨組みの先の向こうまでよく見通せる。これがなんとも痛快。どうしてこのような演奏が可能なのか、こちらが構造に力点を置きながら聴いているからなのか、そう思わせようとする指揮者のたくらみなのか。
この曲の骨は少し細いが、でもそれを隠そうとしないSの表現は潔いし作曲家の一貫した構造スタイルと成長の根っこのあたりをちらつかせてくれて興味深い。
スキッとした演奏で曲も光りました。
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よく、指揮者がそこにいるだけでまるで違う演奏になるというまことしやかな話はありますが、ミスターSは変わらず的確な棒で快速ベト7(第1楽章提示部リピートあり)を作り上げたのでした。インテンポの迫力は以前と何も変わらず強靭そのもの、オーケストラの集中力が凄くて、弦の束がビシッと隙間なく迫ってくる。ものすごい統率的うなり。あまりに整然としたベト7にベートーヴェンも驚いたのではないか。こんな演奏を望んでいたのだよという声が聞こえてきます。
バレンボイムなんかもやるようにこの日のSも4楽章間髪入れずの連続演奏。緊張感張りつめた、余計なものは一切ない、見事な純器楽の響きを堪能することが出来ました。ありがとうございます。
おわり

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1684- ツィンマーマン、フォトプトシス、ユビュ王、メッツマッハー、新日本フィル2014.9.29

2014-09-30 01:17:25 | インポート

2014-2015シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2014-2015シーズン
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2014年9月29日(月)7:15pm サントリー
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ツィンマーマン フォトプトシス 14′
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ツィンマーマン ユビュ王の晩餐のための音楽 23′
   語り、長谷川孝治
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ベートーヴェン 交響曲第7番 13′8′10′9′
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インゴ・メッツマッハー 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
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素晴らしく充実した内容のプログラムでメッツマッハーでなくては作れない一夜。
定期の席が指揮台に近いのでよくわかるのですけれど、ツィンマーマンの曲で口ずさみながら指揮をするというのはメッツならではのことだろう。前回来日のときから継続しているテーマ、ツィンマーマンの知られざる真価を今こうやって伝えるに相応しい人物であると確信できました。
フォトプトシスは是非生で聴いてみたいと思っておりました。このオーケストラ特有の分離の悪さはとても問題なのですが、このような個々の音の積み重ねで巨大なサウンドを形成するような音楽においては、割と致命傷に近いものがあります。ボテボテしたハリボテ系のクラウド状態の響きはまさにカオスでありまして、曲の真価以上であるといってもよいかもしれません。そういった残念な表現力というのはありますが、とりあえず生で聴けたということでイーヴンとしたいと思います。遊園地のジャングルジムのような、あちらが透けて見えるけどしっかりした骨組、そのような響きが本来であれば必要です。この曲も引用がある曲、でもボテボテしてよくわかりません。
2曲目のユビュ王はサウンド見通しがよく、引用含め少しずつガラス張り系のサウンドに変化してきました。曲順を入れ替えればよかったかもしれません。
ユビュ王のほうは引用の音楽、特にワルキューレの引用時間が長い。こうやって馴染みのある引用を持ち込むことによって面白さ、惹きつけ度、倍化します。興味本位とはならず、むしろその背景を思いたくなるから不思議なものです。テクストの中身もゆっくり読んでみたい気になってくる。(語りが説得力ありました)
ツィンマーマンの曲は聴く前も後も結局シリアス、そのシリアスさが自らの中にとどまるのではなく発信され、聴衆に伝播し共鳴させ、一体感もしくは共同体となり理解が深まるのを覚えざるをえなくなる。説得力のある音楽ですね。
スキルベースで言うと問題のある演奏でしたが、体験としては貴重な演奏となりました。
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後半のベートーヴェンは練習を積んだ跡がみられました。ズレもアンサンブル単位、みたいなところがあり、メッツの意思がかなり入り込んでいる。つまり整えるのが最終目的といった技術面での練習指向ではなく、どのような音楽のフォルムを作ることによってベートーヴェンの形とするかといったあたりのことを集中的に理解注入させたのではないでしょうか。
それから、メッツのジャンピング指揮は時として結構な説得力をもつことがありますね。自意識過剰型でないところが好ましい。
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あとこの日のプログラム解説に前回のメッツ公演のことを熱く書いて今回と連関させているこの内容、きわめて好ましいものだと思いました。
いい演奏会でした。ありがとうございました。
おわり
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注:この日のプログラムにはフォトプトシスを日本初演と書いてありますが、これは誤りです。日本初演は以下で、同じくベト7がはいっているあたり興味深い。
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1976年2月18日
ハンス・ドレヴァンツ指揮NHK交響楽団
ツィンマーマン フォトプトシス
モーツァルト サンフォニー・コンチェルタンテ
ドビュッシー ジュー
ベートーヴェン 交響曲第7番
以上

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1683- ジュピター、悲愴、ブロムシュテット、N響2014.9.28

2014-09-29 01:09:50 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年9月28日(日)3:00pm NHKホール
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モーツァルト 交響曲第41番ジュピター11′10′5′11′
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チャイコフスキー 交響曲第6番 悲愴17′7′9′10′
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ヘルベルト・ブロムシュテット 指揮 NHK交響楽団
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今回のブロムシュテットのプログラミングは語呂合わせというか、あとでつけた理屈みたいな感じでいいとは思いませんでした。
モツ39&チャイ4
モツ40&チャイ5
モツ41&チャイ6
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理屈はいくらでもつけれそうなプログラムビルディングですけれど、本当に意味があるのかな。なんで、モツ39,49,41で一夜を作れないのかな。不思議なプログラムです。
このような意思表示と内容の出来具合は別物ですので、それはそれとして。
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思うのですが、ジュピターこそは、オーケストラの自然の流れに任せるとかといった話ではなく、指揮者が全身全霊をかけて命をかけて、自分の解釈をオーケストラに注入しなければならない。作為的に聴こえようが関係ない、とにかく指揮者命がけの曲だと思うのです。
オーケストラサウンドは極上、ピュアモルトの上澄みを胃に垂らし込むようなぜいたくなものではありました。雑味も深みもない。この極上品は深みを意識的に排除しているのではないかとさえ思える。力のこもっていない演奏でした、残念ながら。
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悲愴の第4楽章に少しだけ炎の核を見い出すことが出来ました。ブロムシュテットまだまだいけそうですね。
おわり

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1682- 日フィル第300回横浜定期演奏会、三ツ橋敬子、菊池洋子、日フィル2014.9.27

2014-09-29 00:47:43 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年9月27日(土)6:00pm みなとみらいホール
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ロッシーニ  セヴィリアの理髪師、序曲 8′
モーツァルト ピアノ協奏曲第26番 戴冠式13′6′10′
    ピアノ、菊池洋子
(encore)
モーツァルト(リスト編曲) アヴェ・ヴェルム・コルプス4′
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プッチーニ マノン・レスコー、第3幕への前奏曲6′
レスピーギ ローマの松 24′
(encore)
レスピーギ ボティチェリの3枚の絵、第3曲ヴィーナスの誕生5′
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三ツ橋敬子 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
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日フィルの横浜定期300回の節目となるコンサートです。
女性陣の日でした。
三ツ橋指揮、菊池ピアノ、コンマスさやか、見事な演奏が繰り広げられました。
三ツ橋は目ぢからがすごい。オーケストラ全員の視線を受けながらやるわけだから、目には目をというわけでもないが、全員の視線を押しとどめ押し返すだけのちからが本当に必要。押され負けでは指揮になりませんからね。その点、三ツ橋、根性すわってますね。
通る演奏会、音がすーっと進んでいく気持ちの良いコンサート。なんだか1曲ずつすっきりしていく。モーツァルトは別にしても、他の曲はおそらく三ツ橋得意の曲を並べたような気がします。
理髪師は細部の彫の濃さとともに曲想に合わせ大きく波打って進む感じでスケール感が大きい。起伏があって聴きごたえのある新鮮な演奏でした。
後半一曲目のマノン・レスコー、プッチーニ泣き節全開の演奏で渋さも感じられた。得意演目ですねきっと。
最後のローマの松、これも得意演目そう。オーケストラが細かいニュアンスをよく出している。デリカシーにとんだもので、最後までの音の持っていき方がお見事。アッピア街道ではバンダ、オルガンまじえ炸裂の演奏となりました。彼女の棒でローマの祭りを聴きたくなりました。
あと、このアンコール曲は初めて聴きました。いい曲ですね、流れるようないい演奏でした。
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前半2曲目のモーツァルトの協奏曲。このピアニストは川崎の夏のお祭りのときにも聴きました。鍵盤を深く押しているように見えますが、出てくる音はちからの抜けた演奏で、聴いていて疲れない。長身で割と手が大きく、余裕のリーチです。
演奏は崩れそうで崩れないと言いますか、もともとそうゆうふうに聴こえてしまう弾き手の方と見受けます。伸縮バランスが危なっかしいというか自在というか。本人の中では完結している。
自分としては彼女の弾くモーツァルトの協奏曲全部聴いてみたい気もします。録音ではなく現場で。
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みなとみらいの聴衆はギャアギャア騒がないので良いですね。
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この日の公演は300回目の横浜定期ということで、いただきたプログラム冊子に300回のプログラムが載っております。このなかで聴いてみたかったなぁというのが何点かありますが、特にこれ。
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第41回1981年4月11日 神奈川県民ホール
モーツァルト ホルン協奏曲第1番
シュトラウス ホルン協奏曲第1番
マーラー 交響曲第5番
渡邊暁雄 指揮
ペーター・ダム、ホルン
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この年、ドレスデン国立歌劇場の来日公演がありましたけれど7月ですので、この日の公演はダム単独での来日だったんですかね。
いずれにしても2本吹いて、後半ももしかしで出ていた?
おわり

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1681- エロード、Va協、鈴木学、ブルックナー2番、小泉和裕、都響2014.9.19

2014-09-20 10:28:12 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年9月19日(金)7:00pm 東京芸術劇場
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エロード ヴィオラ協奏曲 10′7′8′
 ヴィオラ、鈴木学
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ブルックナー 交響曲第2番(ノヴァーク1877)
       19′16′5′19′
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小泉和裕 指揮 東京都交響楽団
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小泉の棒、前回の第1番のときも感じたのですが、今回の2番もアダージョ楽章が濃い。綿々と歌い込むといったことでは全くなくて、少しドライで、なにか干し草のようなものが、それも一度濡れていたものを乾かした後のような、なにかを通り越してきたような乾きの表現。実に味わい深い。
まさに、小泉アダージョ!!
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ソナタの構造は内部からの光の当て具合が良くクリアで実にわかりやすい。若い番号ながら3主題がこれだけドラマチックに響いたのは驚き。恐らくそういう気構えで曲にあたっているのだと思いますが、演奏解釈と表現がうまく結びついてインスパイア的にパルスが伝わってきた。若番ブルックナーに興奮しました。
いつもながら硬くて明るい都響サウンド、こうゆう曲には合ってます。明瞭度が高まるほどに曲の輪郭がよく見えてきます。ブラスも弦も硬いのですが、このブルックナーに弦5部は最高のバランスの演奏となりました。
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演奏解釈の深さという点では、8月にあった同じく都響&インバルのブルックナーとは天地の開きでした。
おわり

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1680- イドメネオ、二期会、準・メルクル、東響2014.9.15

2014-09-16 01:05:14 | インポート

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1679- 浄夜、ドン・キホーテ、山田和樹、日フィル2014.9.13

2014-09-14 19:54:00 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年9月13日(土)2:00pm サントリー
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シュトラウス ばらの騎士、ワルツ第1番 12′
シェーンベルク 浄夜 30′
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シュトラウス ドン・キホーテ 43′
 チェロ、菊地知也
 ヴィオラ、パウリーネ・ザクセ
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山田和樹 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
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昨今のプログラムなら、浄夜とドン・キホーテで十分なのだろうが、この日はシェーンベルクをサンドイッチするかのように冒頭にばらの騎士のワルツが置かれた。なかなかいいアイデアで浄夜に集中を高める前の前座みたいなもの。いい雰囲気が出ておりました。編曲自体は駄作の部類だとは思いますが。
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浄夜は指揮者が優秀でしたね。小澤なんかと同じで、オーケストラのメンバーに自信を持たせてプレイさせるコツというか、そういったことをよくわかっているということが、近くからだとよく見てとれる。ここはこの感じで思いっきり、といった確信を奏者に与えることが出来る棒ですね。結果、正確性が増し、正しいバランスの響きを聴くほうは感じ取れる。細かいアヤと同時に、響きの美しさが奏でられる。ですから聴き手としては弦の本当に細やかな表現と合奏体としてのマスサウンド、双方を気持ちよく聴くことが出来るのです。練り上げられた美しさですね。小澤との違いは目の前に譜面が有るか無いか。
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ドン・キホーテ。
ソロお二方のサウンドはウエットで本当にウッディーな鳴り。木から音が出ているのを肌で感じる。
ヴィオラのザクセは前半も出ていてみんなと一緒に合奏参加。チェロの背びれ頭髪カット奏者をチラチラみながら弾いていました。ヴィオラパート、チェロパート両方ともリードしながら弾いている。大したもんです。
そもそもこの曲は、指揮者が曲想をいじっても限度があり、オーケストラの魅力で聴かせないといけない、裏返すと腕の見せ所がたくさんある話で、やはりこうやって音そのものに魅力があるというのはいいことではあります。ヤマカズの前半同様な正面突破は印象的で、これからもこのまま突き進んでほしいものです。まぁ、やわらかい。
おわり

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1678- マルティヌー、交響曲第4番、花束、ヤクブ・フルシャ、都響2014.9.8

2014-09-09 01:41:41 | インポート

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2014-2015シーズン
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2014年9月8日(月)7:00pm サントリー
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オール・マルティヌー・プログラム
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交響曲第4番 7′9′10′7′
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カンタータ、花束
 第1部
 Ⅰ前奏曲 2′
 Ⅱ毒を盛る姉 5′
 Ⅲ牧歌 6′
 Ⅳ牛飼の娘たち 5′
 Ⅴ間奏曲 2′
 Ⅵ家族に勝る恋人 9′
 第2部
 Ⅶクリスマス・キャロル 4′
 Ⅷ人と死神 14′
(日本語字幕付き)
 ソプラノ、シュレイモバー金城由紀子
 メッゾ、マルケータ・ツクロヴァー
 テノール、ペテル・ベルゲル
 バス、アダム・プラヘトカ
 合唱、新国立劇場合唱団、東京少年少女合唱隊
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ヤクブ・フルシャ指揮 東京都交響楽団
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素晴らしいプログラム。特に後半はめったに聴くことが出来ないもの。
このオケ特有の音場が持ち上げられたような澄み切った印象にもかかわらず、シンフォニーは多少なりとも重いものでした。マルティヌーのシンコペーションや、ライヒとグラスが混ざったような蔦が絡み合うような音の変化(げんげ)が今一つ中空を漂わず、ちょっと重い。機能的にはそこそこ満足できる演奏ではありましたけれど、音の流れとしてはマルティヌー流な流暢なものではありませんでした。フルシャは国際マルティヌー協会会長ということですし、このようにスリルのあまりないオーソドックスな演奏が、まずはここからだ、という感じであるのかもしれませんね。
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後半の花束はタイトルから日本人が想像するようなものでは全くありません。リブレットを先に読んでおく必要がありますね。
曲は美しい。特に緩徐部分の美しさは、平原、扇状地に点々と立つ家々の夕方のご飯支度の煙が流れる空気、うねった道はマルティヌーの音楽と重なり、きわめて美しい曲想がストリームします。
楽想のドラマチックな盛り上がりや起伏はあまりなく、内面の深さを追ってゆくような音楽ですね。味わいのあるいい曲でした。
ありがとうございました。

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1677- ヴェルディ、ドン・カルロス、佐藤正浩、ザ・オペラ・バンド2014.9.6

2014-09-07 23:33:24 | インポート

1677- ヴェルディ、ドン・カルロス、佐藤正浩、ザ・オペラ・バンド2014.9.6
9月になってはじめての演奏会。9月をシーズン開始と決めていますので、この日の演奏会から、2014-2014シーズンと言う区切りにします。(左の一覧参照)
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2014-2015シーズン聴いた演奏会観たオペラはこちらから
2014-2015シーズン
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2014年9月6日(土)3:00-7:05pm 東京芸術劇場
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演奏会形式
ヴェルディ ドン・カルロス(パリ初演版)日本初演
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第1幕 23′
第2幕第1場 17′
第2幕第2場 37′
Int 20′
第3幕第1場 15′
第3幕第2場 17′
Int 20′
第4幕第1場 38′
第4幕第2場 21′
第5幕 20′
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ドン・カルロス、佐野成宏
エリザベート、浜田理恵
フィリップ2世、カルロ・コロンバーラ
ロドリーグ、堀内康雄
エボリ公女、小山由美
宗教裁判長、妻屋秀和
修道士、ジョン・ハオ
ティボー、鷲尾麻衣
天の声、佐藤美枝子
レルマ伯爵、ジョルジュ・ゴーティエ
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コーラス、武蔵野音楽大学
指揮、佐藤正浩
管弦楽、ザ・オペラ・バンド
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(編成)
弦8-6-6-5-3、ウィンド10、ブラス12(ホルン4含む)
パーカス3、ハープ1、バンダ16
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パリ初演版の日本初演というややっこしいものですが、演奏会形式であるためその価値は半減するのではないかと思われたが、セミステージ風で動きがあり、それなりに理解の助けにはなったと思います。ただ、これがオペラとしての日本初演かと言われるとクエスチョンな部分はありますね。
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「ドン・カルロ」のほうはこの2月に二期会公演を3度観ましたので、その記憶がまだ鮮明で演奏会形式でも問題無し、知らなかったらつらいと思います。20分の休憩を2回入れて4時間オーバーですから結構なヘヴィー級ですね。
それから、オーケストラが海山つかず、どんな感じなのか一抹の不安がありましたけれど、着席したウィンド(含むホルン)トップはN響の連中が占めていて、妙な安堵感となりました。
指揮者については失礼ながら全く知らず、でも今回の棒でよくわかりました。長身痩躯、身振り手振りオペラは慣れたものですね、どっぷり感は割となくて職人肌でもない、オペラ狂いのドロドロしたところはありません。よい棒でした。
キャストは国内最高峰のラインナップで豪華、CP(コストパフォーマンス)もよくて客席は満席で始まる前から熱気がありました。

このオペラは場切り幕切りが時間の長短的にうまくはまらない雰囲気があって、二期会公演では休憩1回のみという非常に辛く苦痛さえ感じる長さでした。この日の公演では短いながらも2回休憩がありますのでだいぶ楽。幕より場のほうが長いシーンが多々あるので構成のバランス感覚はもともと良いとは言い難いところはありますけど。
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突出した歌唱はありませんでしたが、ばらつきが無くおしなべて楽しむことが出来ました。裏返すと、服装や立ち位置により役柄がわかるといった平均的な感じもある。タイトルロールの佐野は以前のようなカリスマやドラマチックなところが削れてしまっているように思いました。女性陣も劇的な深みがあまりなく、このオペラの持つメラメラと燃えるような芯の強さが今一つ表現出来ていない。
総じて、心の内面をえぐるような彫の深い表現というところまではいっておりませんでした。
歌い手たちは自分の役目をそつなくこなしている。指揮者には全体のまとめとか、さらなる音のうねりのようなものを求めたい。コンサートスタイルではなくピット棒だとまたちがうかもしれない。
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近い期間で何回も観ていると、ぜいたくを言いだすときりがなくなるということで。
おわり

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1676- シュトックハウゼン、歴年、三輪眞弘、59049年カウンター、2014.8.30

2014-09-01 01:20:28 | インポート

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2013-2014シーズン
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2014年8月30日(土)6:00pm サントリー
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(プログラム前半)
佐藤信プロダクション
シュトックハウゼン作曲 リヒトから、火曜日第1幕 歴年
            日本初演 洋楽版、新演出
            デューレーション55分36秒
キャスト(in order of appearance)
1.プレイヤー、(省略)
2.天使ミヒャエル、鈴木准
2.悪魔ルツィファー、松平敬
3.レフリー、高橋淳
4.一年の舞人、松島誠
4.十年の舞人、竹谷啓子
4.百年の舞人、武内靖彦
4.千人の舞人、清水寛二
5.四つの誘惑と煽揚、(省略)
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音楽監督、カチンカ・パスフィーア
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(プログラム後半)
三輪眞弘 
59049年カウンター 
 ―2人の詠人、10人の桁人と音具を奏でる傍観者たちのための―
World premiere 26′
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プレイヤー、前半プログラム同様他
桁人、横浜都市文化ラボ桁人チーム
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前半のシュトックハウゼンの歴年、二日前の雅楽版に続いてこの日は洋楽版。雅楽版を観たあとということもありますが、そもそもの見通しが良いうえに、音の響きも想定の範囲内。そういう観点では楽だが、楽だからいいというものでもない。響き、動き、アイデア等、雅楽版のほうが圧倒的にインパクトのあるものでした。これはおそらく雅楽版洋楽版の観る順序を変えたとしても同じ。
いずれにしても一種名状し難いオペラ、ストーリーというよりもアイデアがそのままむきだしになったようなオペラですね。
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雅楽版と異なり天使と悪魔の歌い手はそれぞれLA席、RA席から生身の歌い手が現われます。雅楽版ではP席に張った幕に映像として出てきたものですね。洋楽版ではこの幕に風景が現われたり天使悪魔の映像がリアルタイムで出ます。PAを通した声と、幕に映る彼らの映像の動きに若干のずれがあり違和感が少しありました。
床に大きく2014と書かれた上を4人の舞人が動く。洋楽版と言いながら、衣装は和洋あり、それぞれの動きに合わせたもののようでした。特に千桁の舞楽のような衣装は一番スローな動きであるという前提からするとある意味ジャストフィットではあると思うのですが、なぜ、和が出てくるのかと。
誘惑エピソードは洋風スタイルですが、雅楽版でバイクが横転したこと以外は、ほぼ同じ。雅楽版でなぜ、洋風スタイルのエピソードなのかという逆の不思議さもあることはあるという話になってしまうのですが、ここはトータルに考えて現実世界の理屈通りのことをイメージして、そうならないから変という思いは捨てたほうがいいのかもしれませんね。ということがわかりました。
一番動きのハードな一桁のかたは途中の食事場面で我慢できず食べてしまいましたが、あとで、悪魔さんからいただいたツイッターではスコアにそう書かれているとのことでした。まぁ食べてしまったから負けというわけでもなく、勝ち名乗りを受ける人は誰でもいいみたいなので余計なお世話は徒労に終わるということか。
4つの桁はプレイヤーのうしろにあります、それぞれの桁は1・9・7・7より大きな数字は無いように見受けられます。1は1だけ、7に8と9はない。そのデジタル数字が数字の順番に動いているわけです。舞人がなぞる床の数字は2014、時計が止まるのは1977、そして止まった瞬間に2014に変わる。映像が映し出されている後ろの幕にデジタルウオッチに時が刻まれているので正確な時刻がわかる、5分遅れで開始した演奏会、終了して時が止まったのが20時00分36秒、だから演奏時間は55分36秒という認識です。
あと、この洋楽版の響きは想定内と言いますか、いわゆる現代ものを比較的多めに聴いている人にとっては、それほど新鮮でもない。雅楽版では響き自体に興味をそそられたが、この日の洋楽版では、はやく誘惑エピソードが来ないかなという感じになってしまいました。いわゆる間延びした音楽になってしまった部分があったわけですが、それでもこの奇抜な発想による舞人の動きに耳目を奪われたということではあります。
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後半の三輪作品は理屈で固めた割とデカイサウンドの曲で、前半の曲と繋がりのあるもの。桁人達の動きは前半のプロの人たちのそれを観たあとでは、あまりにレベルが違いすぎました。(自席1階11列目)
おわり

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1675- シュトックハウゼン、歴年、一柳慧、時の佇まい、2014.8.28

2014-08-29 01:14:43 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年8月28日(木)7:00pm サントリー
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(プログラム前半)
木戸敏郎、佐藤信プロダクション
シュトックハウゼン作曲 リヒトから、歴年(1977) 
             雅楽版、新演出 57′
キャスト( in order of appearance)
1.プレイヤー、(省略)
2.奉行、西村高夫 (*レフリーに相当)
3.舞人、松井北斗
3.舞人、笠井聖秀
3.舞人、山田文彦、
3.舞人、小原完基
4.天使、(映像のみ)
4.悪魔、(映像のみ)
5.四つの誘惑と煽揚、他、(省略)
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音楽監督、木戸敏郎
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(プログラム後半)
一柳慧 時の佇まい、雅楽のための world premiere 23′
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プレイヤー、前半プログラム同様他
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シュトックハウゼンのオペラ、初めて見ました。プログラム解説を読んだり、後で知ったことなどをまじえながら。
一度見てしまえば比較的シンプルで、百聞は一見にしかず、とはよく言ったもの。でもやっぱり強烈なインパクト。ストーリー付きのオペラというよりも、何か素材があってそれがそのまま舞台に転がっている感じ。でも、原始的というものでは全くなくて、逆に、作為の極致ということです。4ケタのデジタル年数の進行速度に合わせた舞が奇天烈。一桁目が一番早く、4桁目の千年は動いているかどうかわからない微妙なもの。1桁目が回転して桁あがりして10桁目に、そして100桁目、千桁目と同じ具合に。それぞれのテンポに相応しい速度で舞人が舞う。うぁあ、強烈なインパクト。
年数の表示はデジタルだが、動き回転はデジタル風味の正確なものではなく動いたり止まったり、途中4つの誘惑的なエピソードがはいり、それに興味は示すものの引きずられることなく、また、進行する。それは天使と悪魔の励ましと煽りによる。また聴衆の拍手の励ましもいる。
天使と悪魔はP席にある幕に都度映し出される。現実感があまりないが、出てくるときのサウンドとよくマッチしている。映像なのでフラットな感覚が和風なプロダクションをあまり刺激することもない(というかほぼ目立たない)。
4つのエピソードは洋風なものなのでそれとのかけ離れた異種風味が面白いと言えるかもしれない。雅楽の中に花束男とかコック料理とかクラクションバイクとかストリップガールとか出てくると全くのアンマッチではあるがミスマッチという感覚は無い。シェーンベルクは音を壊したけれども構造はママだった、というあたりのことを思い浮べてしまうというのはある。この日の演出コンセプトはシュトックハウゼンのものを普通に踏襲したものかどうかわからないが、アンマッチの対比感は面白いものであるが、それは意図するしないにかかわらず、本来狙うべきものでもないという思いも、別の一面として無くは無い。まぁ、芸術への一つ目のとっかかりとして興味本位的な要素にひかれてはいっていくというのも別に悪い話ではないので、このような実験工房的フレキシビリティが今の時代の東京メトロポリタンで可能であったということでそれ自体評価されるべきものであると思います。まして翌々日には洋楽版が控えており、二日あわせて一大イベントあることは言を俟たないだろう。
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和楽器の音は高音主体で、またハーモニーとは別の世界、絹糸が何本も別々に揺れ動くような趣き。太鼓の音はでかいがこれはいたしかたがない。こうゆうものだ。バランスとは別の調和があるというもの。もともとがどのようなスコアでこのような和楽器の演奏譜になるのか全く分からないことだらけなのですが、妙に深遠というか想定外の奥行き感みたいなところがあり面白かった。
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総じて振り返ってみるに、レフリーに相当する奉行の最初の口上、これがおそらく10分以上続いたはずで、圧倒的なものであったように思います。結果、1時間近い演奏で4つ誘惑エピソードそれ自体は短いもので、この口上が10分以上かかったことは全体演奏時間配分的に計算されていたものではなかったのでしょうか、エピソード間の演奏時間は10分ぐらいずつになりバランスしている。それらエピソード間は間奏曲風にならず、これ自体が非常に主体性をもった自己主張する音楽となっており聴いていて圧巻だったわけです。充実の音楽だったように思います。オペラとしての動きの劇、そして構成された進行音楽あわせ、感服の唸りが思わず出てしまいました。
ありがとうございました。
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以下の解説を参照
http://www.suntory.co.jp/sfa/music/summer/2014/producer.html

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補足:シュトックハウゼンのインパクトがずっと継続してしまい、休憩20分あったものの後半の一柳の曲は覚えていません、失礼。

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1674- ベルトラン、デュサパン、シベリウス、リープライヒ、東響、2014.8.21

2014-08-22 01:05:39 | インポート

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2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年8月21日(木)7:00pm サントリー
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クリストフ・ベルトラン マナ (日本初演) 7′
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パスカル・デュサパン
 弦楽四重奏曲第6番ヒンターランド
 -弦楽四重奏とオーケストラのためのハパックス-
 (日本初演) 20′
 アルディッテ弦楽四重奏団
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ジャン・シベリウス タピオラ 17′
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パスカル・デュサパン
 風に耳をすませば
 -ハインリヒ・フォン・クライスト原作の
 オペラ「ペンテジレーア」からの3つの場面 (世界初演)
 5′5′8′
メッゾ、ナターシャ・ペトリンスキー
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アレクサンダー・リープライヒ 指揮
東京交響楽団
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こう言ってはなんですが、このホールの現音風物詩、テーマ作曲家のデュサパン、この作曲家以外の曲が良かった。
ベルトランのマナは変化にとんで聴かせてくれる音楽。
デュサパンのヒンターランド、盛り上がりも盛り下がりもない、起伏レスなもの。
シベリウスのタピオラはこうやってあらためてこのような演奏会のピースでサンドイッチされると耳新しい斬新なものに聴こえてきます。問題提起型のいい選曲でした。
最後のデュサパンの、風に耳をすませば。これは最初と最後の帰結でのハープ、あまりにもメランコリックに過ぎると思う。その割には短く、中途半端の感か否めない。全曲の初演はこれからのようですので、全体の中でのパーツとうことでこの後の展開を待つことにしましょう。
総じて、デュサパンはいまだ、目的のための技法を摸索中という気がします。
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リープライヒの棒は袖に隠して振るときに出しますが、厳格な現音追及者という面と、音楽全般に正確性を求めるものの両方あります。また、プレイヤーに余計な緊張を強いることがありません、よかったと思います
おわり

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