河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。
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1326- 河童お不動駅模様

2011-12-24 00:10:00 | 河童色模様

河童お不動の街医者で診察が済み、薬をもらう為にソファに座ってぼんやりしていたら、先に診察を終えた若い女性がこちらを見て、もう一度振り向き小首をかしげて会釈をした。でも私にはその女性が誰かがわからない。近眼なので少し暗かったりすると誰なのかよくわからないことがままある。自分の後ろに座っている人に会釈したのかもしれない。でもそれなら振り向きなおすのはなんだか変だ。きっと他の知り合いと間違えたのだろう。
お不動で、ジョギング中のおじさんとすれ違う。そのたびにこちらに会釈してくれるのだが、私には誰だかわからない。誰だろうといつも気になっていたのだが、たまたま口に手を当てて目だけ見えるタイミングになったことがありそのときにわかった。いつも行く床屋さんだった。髪を切るのは二三か月に一回ぐらいなので親しいわけでもないのだが、床屋さんの場合はマスクをして仕事をしていて、向こうはこちらの顔を良く知っている。でもこちらはよくわからない。
歯が子供のときから良くなく、歯医者通いは日常茶飯事。歯医者の場合もインターンとか知らない顔ぶれの医者がマスクをしながらたまに治療するわけで、マスクをとってしまうとたちどころにわからなくなる。顔が全部見えるとわからなくなる、というのも変だが実際そうだ。
 河童お不動で毎朝通勤電車に乗る。いつも同じ時刻、同じ車両、同じドアから乗る。仕事場とか始業時刻が変わらない限りこのパターンが続く。そうすると同じパターンの人と顔なじみになったりする。話しをするようなことはないのだが、顔はマスクもなくすぐに覚える。ここ2年ほどの仕事場がお日様駅近辺になったということもあり、河童お不動朝7時39分の電車に乗る。いつもの女子高生といつも一緒。デビュー当時の優香に似てなくもない。キュートで少しボーイッシュで、まわりの男の子としゃべっているときは無邪気だが、一人になると頭のよさそうな子だ。電車に乗ると、だいたい定番のおじさんとかおばさんの前にしっかり立つ。この不自然さが最初は良くわからなかったのだが、ちゃんとおじさんおばさんが降りる駅を知っているのだ。その前に立てば必ず座れると言うわけだ。私はいままでそのようなところまで気をまわしたことはない。
 そのような、しゃべらないけど顔なじみ、お互いになんとなく気が通じ合ってくる、みたいな妙な空気がここ2年ほど続いたであろうか。でも女の子もたぶん高校3年で、そうすると3学期はもう学校にはたまにしか出ないのであろう。大学受験の勉強に集中するわけだ。ある月曜日、あれはたぶん共通一次試験が土日にあり、翌月曜日に報告というかそのようなことで学校に最後に出たのであろう。いつものパターンで久しぶりに顔を見たのだが、電車に乗って私はたまたま座れた。あの子は他の席が空いているのに座らない。私の隣に座っている人の前に黙って立っている。どうしたんだろう。そして私の隣の人が降りたら、空いたその席に座った。あれは顔なじみだけだったけど、きっと高校最後のあいさつだったのだろうと、あとで思った。
 今日、街医者で会釈した彼女はその子だった。
おわり
2006年5月27日

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