河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

345- エーテボリ2 1991-7

2007-07-11 20:06:00 | コンサート




1991年の公演のことを書いてます。
昨日はエーテボリ交響楽団1991年日本公演に2回出かけたうちの最初のことを書きました。
今日は次の日の演奏会のこと。

1991年3月10日(日) 3:00pm オーチャードホール

シベリウス 四つの伝説

Int

バルトーク オケコン

ネーメ・ヤルヴィ 指揮 エーテボリ交響楽団

シベリウスの四つの伝説はCDでもまとめて聴くことはあまりないが、こうやってプログラムされているとあらためて曲の圧倒的な大きさ美しさを再認識する。
50分近くあっただろうか、一つの大きな交響詩を聴き終えたような手ごたえ満点の曲だ。
四つの伝説は本来のタイトルはこんな感じ。

シベリウス作曲 組曲「レンミンカイネン」‐四つのカレワラ伝説

Ⅰレンミンカイネンと乙女たち
Ⅱトゥネオラの白鳥
Ⅲトゥオネラのレンミンカイネン
Ⅳレンミンカイネンの帰郷

演奏会で取り上げられるのは、Ⅱのトゥオネラの白鳥、が圧倒的だ。
こうやって全曲を通しで生聴き出来るチャンスは多くない。
ヤルヴィの棒は水をえた魚のようだった。この曲に対するゆるぎない愛着のようなものを感じた。
時に躍動感あふれ、時にしなやかにしっとり濡れたような音がぶ厚く揺れ動く。
エンディングは胸が熱くなるような素晴らしい生きた音楽。
この日の演奏は今でも忘れ難いものの一つだ。

CDがいろいろ出ていると思うので、夜長に聴いてみてほしい。気がついたら自分のライブラリーにはなかった。という人もわりといるような気がする。是非一つは置いておきたいものだ。
ヤルヴィ指揮エーテボリの組み合わせによるイエローレーベルのCDは、このオーケストラの響きの特徴をとらえているが、少しお化粧が濃くエコーしすぎかもしれない。

後半のプログラムのバルトークの曲はオケの性能を確かめるためにはいいと思うのだが、実はこの曲あんまり好きではない。聴きすぎて嫌いになったのか、それとも弦チェレの方に魅力を感じるからか。弦チェレなら進んで生演奏会にいくがオケコンの方はたぶんあえて行きたいとは思わない。
この日のメインはあくまでも前半のカレワラである。
おわり