河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。
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1675- シュトックハウゼン、歴年、一柳慧、時の佇まい、2014.8.28

2014-08-29 01:14:43 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年8月28日(木)7:00pm サントリー
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(プログラム前半)
木戸敏郎、佐藤信プロダクション
シュトックハウゼン作曲 リヒトから、歴年(1977) 
             雅楽版、新演出 57′
キャスト( in order of appearance)
1.プレイヤー、(省略)
2.奉行、西村高夫 (*レフリーに相当)
3.舞人、松井北斗
3.舞人、笠井聖秀
3.舞人、山田文彦、
3.舞人、小原完基
4.天使、(映像のみ)
4.悪魔、(映像のみ)
5.四つの誘惑と煽揚、他、(省略)
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音楽監督、木戸敏郎
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(プログラム後半)
一柳慧 時の佇まい、雅楽のための world premiere 23′
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プレイヤー、前半プログラム同様他
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シュトックハウゼンのオペラ、初めて見ました。プログラム解説を読んだり、後で知ったことなどをまじえながら。
一度見てしまえば比較的シンプルで、百聞は一見にしかず、とはよく言ったもの。でもやっぱり強烈なインパクト。ストーリー付きのオペラというよりも、何か素材があってそれがそのまま舞台に転がっている感じ。でも、原始的というものでは全くなくて、逆に、作為の極致ということです。4ケタのデジタル年数の進行速度に合わせた舞が奇天烈。一桁目が一番早く、4桁目の千年は動いているかどうかわからない微妙なもの。1桁目が回転して桁あがりして10桁目に、そして100桁目、千桁目と同じ具合に。それぞれのテンポに相応しい速度で舞人が舞う。うぁあ、強烈なインパクト。
年数の表示はデジタルだが、動き回転はデジタル風味の正確なものではなく動いたり止まったり、途中4つの誘惑的なエピソードがはいり、それに興味は示すものの引きずられることなく、また、進行する。それは天使と悪魔の励ましと煽りによる。また聴衆の拍手の励ましもいる。
天使と悪魔はP席にある幕に都度映し出される。現実感があまりないが、出てくるときのサウンドとよくマッチしている。映像なのでフラットな感覚が和風なプロダクションをあまり刺激することもない(というかほぼ目立たない)。
4つのエピソードは洋風なものなのでそれとのかけ離れた異種風味が面白いと言えるかもしれない。雅楽の中に花束男とかコック料理とかクラクションバイクとかストリップガールとか出てくると全くのアンマッチではあるがミスマッチという感覚は無い。シェーンベルクは音を壊したけれども構造はママだった、というあたりのことを思い浮べてしまうというのはある。この日の演出コンセプトはシュトックハウゼンのものを普通に踏襲したものかどうかわからないが、アンマッチの対比感は面白いものであるが、それは意図するしないにかかわらず、本来狙うべきものでもないという思いも、別の一面として無くは無い。まぁ、芸術への一つ目のとっかかりとして興味本位的な要素にひかれてはいっていくというのも別に悪い話ではないので、このような実験工房的フレキシビリティが今の時代の東京メトロポリタンで可能であったということでそれ自体評価されるべきものであると思います。まして翌々日には洋楽版が控えており、二日あわせて一大イベントあることは言を俟たないだろう。
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和楽器の音は高音主体で、またハーモニーとは別の世界、絹糸が何本も別々に揺れ動くような趣き。太鼓の音はでかいがこれはいたしかたがない。こうゆうものだ。バランスとは別の調和があるというもの。もともとがどのようなスコアでこのような和楽器の演奏譜になるのか全く分からないことだらけなのですが、妙に深遠というか想定外の奥行き感みたいなところがあり面白かった。
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総じて振り返ってみるに、レフリーに相当する奉行の最初の口上、これがおそらく10分以上続いたはずで、圧倒的なものであったように思います。結果、1時間近い演奏で4つ誘惑エピソードそれ自体は短いもので、この口上が10分以上かかったことは全体演奏時間配分的に計算されていたものではなかったのでしょうか、エピソード間の演奏時間は10分ぐらいずつになりバランスしている。それらエピソード間は間奏曲風にならず、これ自体が非常に主体性をもった自己主張する音楽となっており聴いていて圧巻だったわけです。充実の音楽だったように思います。オペラとしての動きの劇、そして構成された進行音楽あわせ、感服の唸りが思わず出てしまいました。
ありがとうございました。
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以下の解説を参照
http://www.suntory.co.jp/sfa/music/summer/2014/producer.html

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補足:シュトックハウゼンのインパクトがずっと継続してしまい、休憩20分あったものの後半の一柳の曲は覚えていません、失礼。

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1674- ベルトラン、デュサパン、シベリウス、リープライヒ、東響、2014.8.21

2014-08-22 01:05:39 | インポート

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2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年8月21日(木)7:00pm サントリー
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クリストフ・ベルトラン マナ (日本初演) 7′
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パスカル・デュサパン
 弦楽四重奏曲第6番ヒンターランド
 -弦楽四重奏とオーケストラのためのハパックス-
 (日本初演) 20′
 アルディッテ弦楽四重奏団
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ジャン・シベリウス タピオラ 17′
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パスカル・デュサパン
 風に耳をすませば
 -ハインリヒ・フォン・クライスト原作の
 オペラ「ペンテジレーア」からの3つの場面 (世界初演)
 5′5′8′
メッゾ、ナターシャ・ペトリンスキー
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アレクサンダー・リープライヒ 指揮
東京交響楽団
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こう言ってはなんですが、このホールの現音風物詩、テーマ作曲家のデュサパン、この作曲家以外の曲が良かった。
ベルトランのマナは変化にとんで聴かせてくれる音楽。
デュサパンのヒンターランド、盛り上がりも盛り下がりもない、起伏レスなもの。
シベリウスのタピオラはこうやってあらためてこのような演奏会のピースでサンドイッチされると耳新しい斬新なものに聴こえてきます。問題提起型のいい選曲でした。
最後のデュサパンの、風に耳をすませば。これは最初と最後の帰結でのハープ、あまりにもメランコリックに過ぎると思う。その割には短く、中途半端の感か否めない。全曲の初演はこれからのようですので、全体の中でのパーツとうことでこの後の展開を待つことにしましょう。
総じて、デュサパンはいまだ、目的のための技法を摸索中という気がします。
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リープライヒの棒は袖に隠して振るときに出しますが、厳格な現音追及者という面と、音楽全般に正確性を求めるものの両方あります。また、プレイヤーに余計な緊張を強いることがありません、よかったと思います
おわり

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1673- キャンディード、ロココ、アントノフ、ショスタコーヴィッチ5番、佐渡裕、PMF、2014.8.7

2014-08-08 01:42:07 | インポート

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2014年8月7日(木)7:00pm サントリー
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バーンスタイン キャンディード序曲4′
チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲20′
 チェロ、セルゲイ・アントノフ
(encore)同上、最後の主題1′
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ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番17′6′12′12′
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佐渡裕 指揮 PMFオーケストラ
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本来マゼールが振る予定だったもの。死去による代振りとなりました。曲目は変更になったのかどうか知りませんが、チケット価格は変更なし。
一曲目に取って付けたかのようにバーンスタインの曲がありますが、もっと前にやらなきゃいけない曲があるだろう!!バッハのアリア、ベト7の第2楽章でもいい。本来振るはずだった指揮者への追悼の念もないのか、君たちには。何を考えているのか!何も考えていないだろう、最低だ。代振りで貸でも作った気になっているのかな。いくら時の流れが速いとはいえ、いかにも、ただただ、消費消化、そんな文化レベルにしか見えない。本当に悲しくなる出来事でした。
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ロココはソロ部分とオケ伴のときであまりにもテンポが違いすぎる。鳴りはいいのでオーケストラは不要かもしれない。
後半のショスタコーヴィッチ、この曲の後、すぐそこに現代音楽が待っているんだよ、響きやバランスはむきだしでいいんだよ、そういった解釈は皆無だということがよくわかりました。時代を開かない解釈です。
オケレベルは昨年のメルクルのときとは異なり、かなり低い。それに、大枚払っている客を差し置いて、自分たちが学芸会のようにはしゃぐのはどうかと思う。金額に値する演奏ではないし、演奏会自体問題の多いものでした。
おわり

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1672- モーツァルトpf協20、菊池洋子、マーラー5番、ダン・エッティンガー、東フィル2014.8.5

2014-08-06 01:28:04 | インポート

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2013-2014シーズン
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2014年8月5日(火)7:00pm ミューザ川崎
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モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 15′9′8′
  ピアノ、菊池洋子
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マーラー 交響曲第5番 13′15′17′10′15′
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ダン・エッティンガー 指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
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このピアニストはお初のような気がします。手が大きく指も長そう。メゾフォルテからメゾピアノの音幅で、気張らず、均質圧力、品のある、いいバランスの演奏でした。ときおり、プロと素人の境目がわからなくなるような感じがありますが、みずみずしい感性をいつも持っている方ととらえたほうがよいですね。独自のバランス感覚を持っているのかもしれません。こうゆうピアノだとモーツァルトの協奏曲、全部聴きたくなります。
伴奏のオケは引き締まっていて、アクセントが気持ち良いビューティフルな演奏、方向感覚が同じく良いのでしょう。
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後半のマーラーは良くも悪くもエッティンガーの大売り出し大セール。結果、中庸っぽくなりましけど。というのも振幅の大きさとかいったあたりの意識がどうも作為的だから。つまり作為的なのがわかる感じなんです。
全部主旋律でオペラ節のような演奏で、やっているほうはオケ含め、気持ちよさそう。そのノリを聴衆に伝播させて欲しい。オケが実力的に際どい部分もありますが、この日は、このホールのお祭りの一環で一発公演。研ぎ澄まされた演奏までには至っていない、むろんレパートリーとしての筆の運びの良さはあるかと思いますが。
それから、エッティンガーはワーグナーをはじめとするオペラの振り手ですが、例えばこの5番の第1楽章と第2楽章を、きっちり明確にショートブリーフを取っていくあたりは、シンフォニックな組立のケースでは形式への意識された行為として好ましく思います。ムーティなども同じですね。
おわり

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1671- オール・ビゼー・プログラム、ローマ、アルルの女、マルク・ミンコフスキ、都響2014.8.3

2014-08-04 00:52:51 | インポート

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2013-2014シーズン
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2014年8月3日(日)2:00pm 東京芸術劇場
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オール・ビゼー・プログラム
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交響曲ローマ 12′6′7′7′
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アルルの女、組曲第1番 6′3′4′4′
        組曲第2番 5′4′4′3′
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(encore)
カルメン 前奏曲 2′
アルルの女、組曲第2番よりファランドール 3′
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マルク・ミンコフスキ 指揮 東京都交響楽団
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短いプログラム。都響はどうしてこうも短い演奏会が多いのだろう。方針というような話も聞くが、凝縮して高レベルの演奏をしたいというためであれば、完全な間違い。高レベルな演奏を2時間続けることが出来ないオケととられても仕方がないのではないか。そもそも短くする理由との因果関係が不明確。要改善です。
時間になっても席に着かないメンバーの行為も確信犯的。遅れてバタバタはいってくるのではなく、遅れて整然と入ってきますから。
この日のプログラムなら、シンフォニーの1番をいれて、ちょうどいい長さです。アンコール2曲入れて帳尻合わせするのではなく。
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ローマは快活な1番とは少し異なる。長調ながらもの憂げで思慮深い曲、焦点が今ひとつ見えてこない歯がゆさもある。
後半のアルル1も2もなく、今日みたいにまとめてやればスッキリします。ミンコフスキも2番の3曲目の前に一服入れただけで他は通し演奏みたいな感じでした。それにしても後半のプログラム、淡すぎます。振りに来た本人が一番消化不良なのではないか。
おわり

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