医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

現場の声

2016-05-17 06:00:38 | 薬局
変だと思いませんか。

先週は「薬局経営研究会」で大阪、広島、福岡と回ってきた。
4月を振り返ってのテーマで現場の意見を聞かせていただいたが、このままでいいのだろうかと思わせる内容が多過ぎる。
そんな一部を紹介したい。

先ず、ある地域では薬剤師会の説明会で「かかりつけ薬剤師指導料」を算定し過ぎると個別指導で狙われる、と薬剤師会の幹部が話したという。
これって何なんだろうか。
仕組みの是非は確かにあると思う。
今までは処方せんを持参した患者に、その処方せんに関する薬の服薬指導が主だった。
その反省も含めて今回の「かかりつけ薬剤師指導料」では、患者が服薬中の全ての薬を踏まえたアドバイスをすることが大事だとしている。
ある面では今までの”木を見て森を見ず”の例えの様なものだ。
薬剤師が本来の職能を発揮する大きな転機じゃないだろうか。
それを個別指導がどうのこうのと小賢しい考えは寂しい。
しかも本来なら積極的に推し進める立場の人が真逆の発言じゃないだろうか。
その発言を聞いた中小薬局の薬剤師はビビッて算定をしない方がよさそうだとささやいていたそうだ。
確かに国が考えている方向性と厚生局の考え方が異なる地域もある。
そんな時は薬剤師会の様な職能団体が猛然と抗議すべきじゃないのか。

「重複投薬・相互作用等防止加算」も面白いことになっている。
医師の処方せんに間違いが多いそうだ。
1日40枚ほどの処方せんを発行する医療機関で、毎日10枚以上の間違いがあるとの報告もあった。
今回の改定では「同一医療機関の同一診療科の処方せんについて処方変更があったとしても算定できる」とされた。
疑義解釈のその1でも「薬学的観点から必要と認められる事項により処方が変更された場合には算定可能」としている。
今までは減薬が基本にあったが、今回から処方変更により「薬剤の追加や投与期間の延長が行われた場合は算定可能」となった。
もちろん「薬学的観点」は欠かせない。
しかし、今まで出ていた薬が突然でなくなったり、他の薬と日数が異なるなど処方の記載ミスが多い現実もある。
その他にも湿布を忘れていたとか、患者からの訴えで処方日数が短かったなどありそうだ。
今までは医師に確認して薬局で直して投薬していた。
今度からは疑義照会による処方変更となる。
これを算定して良いものかどうか。

処方せんは決まった薬局に来るものではない。
たとえ目の前の医療機関だとしても薬剤師による確認が処方変更につながっている。
従って、患者からの情報や薬剤師の薬学的観点から処方変更があった場合は、堂々と算定するのがルールではないかとなった。

さて、みなさんはどうするのかな?






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