医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

内弁慶って奴ですか

2011-05-12 06:48:51 | 薬局
薬事法改正はなんだったのか。

ご存知のように薬事法が改正になり、OTCに第1類から3類の分類ができた。
そして、第2・3類については「登録販売者」による販売が可能となった。
お陰様で、近所のスーパーでもちょっとした医薬品の購入ができるようになった。
お陰様と言うのは顧客サイドからである。
これによってドラッグストアでの販売は厳しくなったのは既にお伝えしている。

で、問題は薬剤師でなければ販売できない第1類の医薬品である。
現在は、その数は単独成分及び複合成分を合わせても20数種類しかない。
(注:とりあえずネット調べて数えました。間違っていたらごめんなさい)
たったこれだけのために薬剤師が必要なのか。

本来は第1類医薬品をもっと増やして、自分の健康は自分でという“セルフメディケーション”を進めるためだったはずである。
もっと言うと、第1類医薬品で医療機関にかからなくても薬が手に入る仕組みにするはずだった。
ところが、これが上手くいかない。
やっと鎮痛剤の人気者である「ロキソニン」はスイッチされたが、本当は生活習慣病にメスをしれたいところだ。
いつも俎上に上るのが糖尿病薬の「アカルボース」、プロトンポンプ阻害剤の「オメプラゾール」、コレステロール吸収阻害薬の「コレスチミド」などがある。
これらの成分は日本薬学会が推している。
ところが医系学会が反対してスイッチが見送られている。
適正使用や副作用の問題があり、医師の診察が欠かせないというのである。
それも分からないことはないが、私には外来患者が少なくなるから嫌だと言っている様にしか見えない。
それも医系学会からたった1枚の紙ベースで意見されて阻止されていたらしい。
阻止される方も情けない。

でも、今度からお互いが議論する場を設けることになるそうだ。
さて、日本薬学会はどこまで主張できるのか楽しみである。

薬剤師は医者の前では急に大人しくなってしまう傾向がある。
病院の薬剤師なども院内では音なしの構えだが、メーカーのMRや医薬品卸のMSの前ではさもさもの存在感を強調する。

この強さを話し合いの場で発揮して欲しいものだ。


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