医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

金額が低い

2023-09-04 04:07:39 | 薬局
なぜかしらこの時期になるとヤバイ話が出てくる。

微妙な内容なので余計なことは言えない。
昨日は出張先から札幌に帰ってきた。
少しは涼しいかと思ったが、例年にない暑さが今も続いている。
たださすがに朝夕は過ごしやすくなっている。
早い秋の気配を感じる。

アインファーマシーズの逮捕に関する北海道の関心度は高い。
地元の優良企業であった。
北海道新聞には比較的詳しい内容が記されている。
逮捕されたのは31日である。
翌日の北海道新聞には偽計入札妨害の疑いの内容が書かれている。
ここでは病院の関係者が入札情報を漏らし、アインフォーマシーズが有利に入札したとある。
ただし、便宜の見返りに金品などの授受がなかったかはこれからだそうだ。

一般の人には「敷地内薬局」の是非が分からないと思う。
薬局が近くて便利だったとの患者の話もある。
新聞には病院に支払われる賃借料や薬局が患者を囲い込む安定収入なども説明されている。
だから高額のお金が動く。

9月1日の北海道新聞記事からの引用だが「提案(プロポーザル)に高額な寄付金が盛り込まれるケースもあった。北大は18年に敷地内薬局を誘致。公募に道内10社が応募し、審査点が最も高い『自由提案』では、数十億円単位の寄付や給付型奨学金制度の創設が提案された。最終的には8億円の寄付と、約13億円を投じた留学生宿舎の建設を提案した道内業者が受注した」とある。
ここまで投資しても回収できるほど薬局は儲かるんだと誰しもが思う。
明らかに異常事態である。

さらに3日には具体的なやり取りが掲載されている。
今回のプロポーザルには5社が応募したようだ。
アインファーマシーズは当初、月額賃借料約450万円を提案した。
その書類提出後に病院関係者から「金額が低い」などの増額要求があったそうだ。
そこで約300万円を上乗せて月額賃料を約750万円とした書類の差し替えを行った。
月額約750万円の賃料も凄い。

その他に「自由提案」には多額の保証金が盛り込まれて、賃料を含め、薬局敷地貸与期間の20年間で最大計20億円超に上るとみられると記事にはある。
この20億円も回りまわって支払われる調剤報酬は、国民の税金と社会保険料からの流用になる。
考えようによっては”えげつない”話だ。
ここにも「道警は便宜を図った見返りとして金品の授受がなかったのか慎重に調べる」とある。
“火のないところに煙は立たない”ので、今後の捜査が気になるところである。

さすがに、今朝(4日)の新聞には関連記事はない。
日本薬剤師会は、この問題を敷地内薬局にどうつなげていくのか。
日本保険薬局協会としてはどんなけじめをつけるのか。
そして厚生労働省は敷地内薬局への規制をかけるのか。
それとも調剤報酬上の厳しい適正化を図るのか。
何とも騒がしい事態となった。

これはあくまでも子会社がやったことで、親会社に”しらんけど”の話だ。
親子の関係って意外に薄いものだ。
コメント
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