見えないところで見合えない何かが起きている気がする。
先日、東京から札幌を1泊2日の忙しい移動をしてきた。
羽田空港6:15発、翌日は新千歳空港7:30発の便に乗る。
どちらも早朝のせいか空港はガラガラ状態だ。
もちろん機内も空席が目立つ。
空港までの電車や地下鉄もいつもの混雑などない。
これで経営が成り立つはずもないと実感する。
先日見た新聞記事に上場企業の2021年4~12月期決算は、純利益が前値同期比55.7%増の24.1兆円だそうだ。
これは通期で過去最高になるペースらしい。
我々の見えないところでコロナ禍が幸いしている企業があるようだ。
うらやましい。
厳しさが見えるのは飲食業に顕著に表れている。
個人の小さな店はまだ休業補償などで何とかしのげる。
ただ仕事が暇なのは精神的に辛いようだ。
従業員を抱える規模になると休業補償など焼け石に水じゃないだろうか。
ここ浅草橋でも厳しい現実がある。
昨年から昼のランチの店が5軒は閉店になっている。
ファミリーレストランにファミリーが来なくなっているそうだ。
これも感染予防なのかもしれない。
そこでカウンター席や個室席に改修が行われている。
来店客が少ない中での改修費はかなり重荷になる。
このブログで私はコロナ禍でも儲かっている業態の工夫をまねることをお勧めしている。
業績がいいのはマクドナルドが面白い。
パーク&ゴーは薬局でも使える。
ラーメン屋の繁忙時の消毒も紹介した。
忙しい時間帯の見える消毒作業である。
スーパーとコンビニの明暗を分けた消費動向にも触れた。
内食が増えて総菜や弁当が売れない。
ところで自分の薬局の今を変えてみただろうか。
薬局の変わったところと言うと、小さな居酒屋でもやっているどうでもいいような投薬時の仕切くらいじゃないだろうか。
これじゃ何もやっていないのと同じだ。
はじめの話に戻るが儲かっている企業もあるようだが厳しい企業もたくさんある。
企業の早期退職制度が増えているようだ。
厳しい企業に働く人たちはどうなるのだろうか。
ここ最近の報道によるといろいろなものが値上がりする。
その値上がり率は5~10%以上にもなる。
賃上げ率が2%程度では実質的な生活は厳しさを増す。
薬局は厳しいと言いながらもまだ救われている方だ。
本当に厳しい薬局は違う薬局に処方箋が奪われているだけだ。
単に努力が足りない。
これをありがたいと思えるかどうかが、これからの経営に生かされてくるような気がする。
こんな時に感謝を忘れず、より一層の患者サービスを追求する姿は必ずどこかで誰かが見ている。
そんな気持ちで自分も日々の仕事に臨みたい。