医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

これから始まる

2015-01-06 06:15:40 | 薬局
見直しが必要では。

年末から年明けはインフルエンザの流行で大忙しだったのではないだろうか。
今年はインフルの当たり年の様な気がする。
薬関係者にとっては”神風“が吹いたような決算手当となる。

さて、年が明けてそろそろ準備が必要になるのが、医薬品の購入価格の見直しである。
今までは2年に1度の薬価改定に合わせて行っていたが、昨年に導入された「未妥結減算」があることによって、再度見直しが必要になる。
4-9月の妥結状況の提出があるからだ。
もちろん薬価が変わったわけではないので、変更なしでそのまま「妥結」でも構わない。
ただせっかく見直しの機会を国が作ってくれたんだから、それを大事に利用しない手はない。
医薬品卸には申し訳ないが、どう言う訳か見積もりを取ると価格は同じではない。
前回取り損ねた医薬品卸が巻き替えにくる。
なぜなら売り上げが下降線をたどっているからだ。
是が非にでも取りに来る。

大手調剤チェーンの半期決算もあまり芳しくなかった。
売り上げが上がって、利益は現状維持か減益となっている。
これで3月末の決算を終えるわけにはいかない。
特に、上場している会社にとって利益の確保は株主への義務である。
ここはかなり厳しさが求められる。

そこで、先ず確認したいのは現状の価格がいくらになっているかである。
価格の交渉はいろいろな方法があるが、決めたとおりになっているかどうかの確認は出来ているだろうか。
何人かの経営者に確認したが、決めっぱなしで、その後の確認がないことが多い。
その結果、意外に希望していた価格になっていないこともある。
ここはきちんと再確認が必要ではないだろうか。

さらに、見積もりの開始時期を想定して、現状の資料を整備したい。
例えば、3月初めに見積もりを行うのであれば、少なくても昨年の3月から今年の2月末までの月間使用量くらいは出せる準備が必要となる。
これを出来るだけ2月が終わった段階で、早く資料として作成して、3月に入ったら出来るだけ早めに見積もりを開始したい。
この際に2月中旬から見積もりをすることを宣言しておきたいものだ。
見積もりに時間をかけたくない。
見積もりの提出期間は1週間以内がいい。
例えば、月曜日に連絡して火曜日に見積もり資料を渡す。
提出はその週の金曜日などで行きたい。
今回は仕切価の変更はないので価格はすぐ出るはずである。
あまり考える時間を与えてはいけない。

などと書いているが、実は医薬品卸の味方もしたい。
役員の報酬は変わっていないようだが、社員の賞与はどこも大幅に引き下げられていると聞いている。
ちょっと思い出したが「みんな私ら(経営陣)が悪いんであって、社員は悪くありませんから! どうか社員に応援をしてやってください。優秀な社員がたくさんいます、よろしくお願い申し上げます、私達が悪いんです。社員は悪くございません」と号泣して廃業した証券会社があった。
医薬品卸にとって厳しい環境になったってことは分かっていたはずだ。

と言うことで、「未妥結減算」は寝た子を起こす結果となった。
薬局も余裕がなくなっているので、価格交渉のやり方にも工夫が必要なじゃないだろうか。





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