医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

何かできること

2012-08-01 06:48:36 | 薬局
忘れてはいけない。

昨日から石巻市に来ている。
仙台市から高速バスで1時間少々で石巻駅前に到着。
バスから見える風景はのどかな田園風景が続いていた。
どこに、なにがあったのか。

石巻駅では友人が出迎えてくれた。
その後、今は閉鎖されている海岸近くにある市立病院周辺を車で通過。
何だろう!
この辺りには多くの人家があったというが、今は土台のコンクリートの跡だけがかつての面影を残すのみだ。
ここに生活していた方々はどこに。
というより、どこかに生きていてくれることを静かに祈るしかない。
しばらく進むと魚の腐敗臭に鼻を突く。
加工場があったらしい。
大きな廃屋がいまだに片付いていない。

今は経営が変わっているらしいが、元の女川町立病院がある丘の上に立つ。
見える風景は分譲前の住宅地のように立っている建物はなにもない。
唯一見えるのは津波で流されてきた大きなコンクリートの建物が横たわった姿だ。
見事に根こそぎ倒れている。
かなり高いところに位置する病院だが、津波はこの1階部分を完全に飲み込んだそうだ。
どんな津波が来たのか。
想像すら出来ない。

病院の横には仮設の薬局がある。
そこには3人の薬剤師が働いている。
薬局長は地元の方で肉親を津波で失っていた。
ご自身は今も仮設住宅での生活だそうだ。
自宅を改修したくても業者が間に合わない。
残りの2人であるが、1人は青森から、もう1人は松山から来ている。
ボランティアでやって来たが薬剤師がいないので、そのまま手伝っているそうだ。
薬を必要としている方々を見捨てることが出来なかったらしい。
自分には出来ないと、彼らの活躍は輝いて見えた。

被災地には多くの募金や国の予算がつぎ込まれているはずだ。
1年4ケ月が経過しているがその傷跡は大きい。
友人がこの現状を忘れないで欲しいという。
確かに、今我々に出来ることがあるはずだ。
それは忘れないことだ。
そこに頑張っている方々がいることを。

早く、ここで生活していた方々の笑顔が戻ることを願う。


知らないうちに変な広告がくっ付いちゃいました。
関係ないのであしからず!



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