医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

チィ~ン、いやゴ~ンかな?

2011-02-22 06:57:20 | 薬局
第2ラウンドのゴングが聞こえる。

調剤と介護施設とのコラボが始まりつつある。
調剤ポイントで大きな成果があったと報告があったグローウェルHDがまたも日刊薬業に発表した。
それはドラッグストアに介護施設を併設するビジネスモデルである。
従来はドラッグストアに調剤を加えた展開を推し進めていた。
それが、さらに介護も取り込むことで患者の囲い込みをしようというものだ。
9月にはグループホームの併設が決まっている。
さらに、このコラボには医療モールも加えるようだ。
この他に有料老人ホームなどとの計画も進んでいる。

また、介護関係の運営は自社がやるのではなく、介護保険制度の創設時から係っている寺島薬局が担当するらしい。
実は、介護事業は調剤薬局をやっていたレベルの経営ノウハウでは難しい。
同じ在宅への取り組みであるが似て非なる事業である。
餅は餅屋に任せるのが懸命だ。
これは経験から理解している。
今回のコラボを皮切りに介護施設併設型ドラッグストアの店舗を積極的に推し進めていくらしい。

この傾向はグローウェルHDだけではない。
大手調剤チェーンも水面下で動き出している。
先日の講演があったスギ薬局グループでも「所沢市モデル」として始まっている。

超高齢社会は独居老人と認知症がキーワードであると言い続けているが、従来通りの医療機関による外来頼みでは患者の確保は難しい。
自らが患者を集める仕組みが必要だ。
それをマーケティングと言う。
気が付くと近所の高齢者がドラッグストア併設の高齢者施設に入居したなんて事が増えてきそうだ。

先日のHSEセミナーの第3講目はまさに高齢者住居についてであった。
なんと言っても演者は高齢者住宅新聞の社長である。
ところが参加者の反応は今一歩だ。
なぜならあまりに予備知識がなさ過ぎる。
薬局経営者や後継者、薬剤師はもっと地域について意識して欲しい。
薬局・薬剤師は地域のヘルスケアを担っているのだから。
そして地域は住居から成り立っている。
何てったって「街の病棟化」が始まっている。


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