医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

8000円突破!

2010-08-17 09:07:39 | 薬局
35兆3,000億円ですか。
3.5%といい伸びを示している。
でも、恐ろしいのはこの伸びや金額は、これからの序章に過ぎないと言うことである。
ご存知のように日本は既に65歳以上の人口比率が23%を超え、超高齢社会を突き進んでいる。
団塊の世代が63歳前後だと思うが、この方々が後2~3年するとさらに比率は急速にアップする。
これも素晴らしいことではあるが、支える上では無策では成り立たない。
今回の医療費に大きく貢献しているのが70歳以上の高齢者だ。
一時批判を受けた後期高齢者は75歳以上となっていたが、この70歳の区切りの意味が良く分からない。
それはさて置き、医療費の総額に占める割合が44%もある。
先ほどの団塊の世代が70歳を超えるのが7~8年後である。
その頃にはどうなっているであろうか。
さて、その医療費だが概略を見てみると。
診療費が29兆3,000億円となっており、内訳は入院が14兆円(3.1%)、入院外が12兆7,000億円(2.8%)、歯科が2兆5,000億円(‐0.7%)となっている。
歯科のダウンにはちょっと驚きである。
残りの調剤だが5兆9,000億円(7.9%)と素晴らしい。
調剤は凄い勢いで伸びている。
医療機関から薬がシフトされているので、入院及び入院外が減った分が調剤になることも伸び率に関係している。
そんな事情は世間様には関係ないことである。
単純に世間は、調剤はこの不景気にも拘らず儲かりそうだとなる。
朝日新聞にちょっと気になる部分があった。
先ず、「電算処理された処方せん1枚あたり8,034円で、前年より6.3%伸びて過去最高となった」とある。
ついに8,000円代になった。
「医療費抑制のため使用が促進されている後発医薬品は数量で全体の18.9%を占めたが、伸びは前年度比で0.9ポイント増にとどまった」と締めくくられている。
あたかも調剤薬局が振るわなかったかの様だ。
これでは世間様は薬局を評価しない。
2012年度は診療報酬改定の年である。
私の経験から狙われる報酬部分は、今年の10月~12月にあら捜しが始まる。
「…だから、診療報酬の削減は致し方ない」みたいな議論が出てくる。
その後、しばらく下火になって来年の夏ごろからまたぞろ議論が始まる。
この議論が秋口辺りから本物に仕上げられていく。
さて、さて今年は何が出てくるのやら。
コメント
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