ウィーン住まいの長かったTさんが周辺の知人たちとともにatelierへやって来ました。
≪コーベレックス≫と云うミュージュックCDなどのエージェンシーを神戸で営むY夫妻、美容院とスタイリスト サポートを営むSさん、医療法人で介護保険事務所に勤めるNさんなど、Tさんとどんな関係で関わりが生まれたのだろうと思う様な初対面の人々が御一緒でした。
久しぶりのTさんは、長男、長女などがウィーンにそれぞれの家庭を持っていることもあって、やはりウィーンへ時々出掛けているようです。 atelierに無造作に置いている「日時計」を見て、ウィーンでは、現代でも「日時計」が日常の時計として生きていますよ」と話して呉れました。
BSテレビで見るヨーロッパの街並みは、どんな番組でも、人が中心の生活になっているのですね。
緩やかで人が主役の生活がそのまま続けられているのですね。 石積みの建物、石畳みの道は、地形に合わせて曲がりくねっています。 「時間なんて考えないよ」と話す老人の豊かな表情の笑顔。 そんな情景に憧れているのですね、多忙に感じながらの生活の中で・・。
葉書絵は、依頼されたままになってる市民大学のチラシに使うモノをイメージしながら「人の顔」を無造作に描き続けました。
そんなところへ携帯電話に久しぶりに横尾忠則さんからの電話です。
≪同級生でこの一年で亡くなった人たちの顔を自作に描き加えたいので、今までの作品と同じ場所、「新西脇駅」の線路上からの光景を撮って送って呉れないか≫との依頼だった。
ついつい、郷里の出来事や、同級生の今などが話に上がって、つい長電話になってしまったのです。
≪一生現役で行きましょうよ≫と伝えて、早速現地へ美術館員に撮影に出掛けて貰いました。
11月3日には神戸の横尾忠則現代美術館はオープンします。
9月5日には、京都市立芸術大学長の建畠晢さんとともに≪第9回全国公募サムホール大賞展≫の審査に関わって戴きます。 再度、日時の確認を学長にしておいてほしいとの話も出て、大学あて審査日程文書を再度送付しました。
忙しい横尾さん。 でも、きっちり日程なども記憶の引き出しに仕舞っているのですね。
見習わないと・・と電話のむこうの元気な彼を想いながら、私自身も健康に感謝したのです。
「多忙」は云い訳だなとも。