風の樹人日記

写真付きで日記や趣味を書く

迷路に入る快さ。

2012年06月04日 | アート・文化

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 atelierの昨日は、まるで夏の気温です。緑いっぱいの山麓は快い風が吹いています。

 この間まで鳴いていた鶯も、今日は声を聞きません。

 新しい20号の作品に着手して見ました。

 昨日もBGMに玄侑宗久のCDを流しています。

 「時間」の概念が「空」の中でどのような位置づけになるかの説明も、禅宗の僧らしい分析が出来ていて、ニュートリノや、宇宙論などと交錯する部分に、共感を覚えながら丁寧に反聴しているのです。

 作家としてだけではなく、哲学者の域にある彼の思考に惹かれるようになったのは、ごく最近です。

 小説を通して一つの領域を獲得した宗教人を見て、何事によらず自分の想いに傾倒していった人は、やはり凄いと感心してしまうのです。

 一昨日の横尾忠則さんの記者会見でも、記者からの質問「どんな展開になるのでしょう。具体的に教えて下さい。」と云う質問に答えて≪自分でも解らない。どうなるのでしょう?学芸担当に聴いて下さい≫と云う答弁にも、同感したのです。

     昨日は、そんなやり取りを想い起しながら、ただ筆をとりました。

 1時間ばかりで疲れ切って、筆を置きましたが、この前と同じことをやっていながら、狙いと同じように表現出来ないのです。  つまり、無意識のうちに表現が進み、描く刻々毎に描いた画面に反応して、どんどん狙いが変化して行くのです。  昨日貰ったコメント「孫悟空さん」の鑑賞者としての分析通り、「空」に近い作業になっていっているようですね。

  頭を切り替えるために、「ハガキ絵」を何点か掲載することにします。 

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      息が抜けましたね。   

                さあ、今日も一日!