着実に、しかも具体的に成果を上げている医療支援活動を進める宮田久也くん。
親友の書家・宮田芳緑さんの子息です。神戸新聞が取り上げている特集「世界×兵庫人」の第2章に取り上げられています。
アフリカ・ナイロビで展開される「命を支える」NPO活動をもう10年も続けているという報道です。 2年ばかり前、帰省した時に何度か出会って、現況を聴かせて貰ったことがありました。
その後NHK・BSで1時間番組特集で、慶応大学院教授との現地を繋ぐLIVEで、数回その活動の意味などをディスカッションや講義で取り上げられることが続いたのです。
彼が山中のatelierへやって来て、現況を聴いている内に気付いた事があったのです。
≪ドクターチャイルド≫というNPOが、当初小さな村で始まっていて、現地の人々との間に徐々に、1対1で信頼を得て行ったと云うことです。 当たり前のことですが、久也くんの「実に磊落で、真摯な人柄」が、一人ひとりの現地の人たちに時間をかけて得た信頼が、大きな組織で通用するものなのかどうかということを。
この手法を広げれば、大きな成果が上がると云うことになって、進められた活動が、大きな街・首都ナイロビのキベラスラムでは、同じ手法では進まないことに気付いたのです。 パーソナリティに支えられた信頼関係が、NPO法人と言う組織で進める手法とはなじまなかったのです。
ちょうどその苦悶の時期のatelier訪問だったのです。山中へやって来たのは。
「神戸新聞」6月13日からの連載を、ぜひみんなで読み、みんなで考えてみたいものです。
帰省の際には、いずれ出会えることでしょう。
幼少の頃から良く出会っていた「久也」が、全力を傾注して取り組む仕事を進めていることに、誇りを覚えるのです。 どうぞ身体を大切にこの活動が進むようにとエールを送りながら・・・。
さて、私のatelierはいつものようにみどり真っ盛り。 山麓は梅雨入りを告げています。
CDで万葉集の解説を聴きながら、何点かの作品に加筆を進めました。
今年第60回目を迎える「西脇市展」のポスターのペースに、どの絵を使おうかと思案しているところです。
この町が、市として発足した1952年から始まった「市展」です。
初代市長の文化に関する関心は、当時としては「素晴らしい」アイデアだった筈です。
その後、この町では、文化不毛と言われながら、随分斬新な活動があらゆるジャンルで進んだものです。
新劇、ファッションショー、symphonyコンサートなど、古い家並のこの町に、取り入れて行ったのですから・・。