「平櫛田中美術館」は、ちょうど私たちの町と同じような地形の中に息づいています。
でも中国山地らしい山並みにも少しばかり違いはあります。 岩肌がむき出しになっていて、所々がまだ、「山」を感じさせる山並としては晩期に入っていない感じです。
市役所に隣接している美術館は、鑑賞者がやや沢山いらしています。
彫塑の美術館なのですがポピュラーな作品の上、高村光雲、荻原碌山などと同じように、著名な正統派の彫刻家ですので、幅の広い信者が何度もお見えになるそうです。
3時間もバスに揺られてきたせいもあって、会場に降り立った頃には、人仕事をした感じ。
「平櫛田中」を観に来たつもりが、こんな景色に関心を持ってしまいました。
磨き込まれた、造形の経過が解る「存在」そのものに感銘を受けてシャッターを切りました。
刻印のように彫り込まれた文字にも美しさを発見したのです。
どうも、関心事が、みなさんと違うようです。 この美術館では、「60-70は鼻たれ小僧」という揮毫に、誰もの関心が集まっています。 そう云えば、今回の参加者は、高齢者が多いこともあって、自分に被さって来る安心な言葉に「激励」を得たのかも知れませんね。
倉敷は何度も出掛けたいつもの風景が、だんだん進化して行っています。「観光地」として。
川縁の露店、でアンティックな「日時計」を拾い買いしました。
今日は、葉書でも少し書いて見ましょうか。