あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

変態の論説を検証

2010年10月14日 21時34分21秒 | 政治(菅政権)
【変態】 「日本中が冷静さを欠いている」「外国の圧力を受け入れたことが敗北なのか」 ~どこが外交敗北だ…金子秀敏
http://mainichi.jp/select/opinion/kaneko/news/20101014ddm003070115000c.html

 変態新聞がアホな事を言っている。
 こんな論評、いちいちツッコミを入れるのもバカバカしいのだが、今日はマトモなネタがなかった。チリの件が大騒ぎすぎ。
 仕方がないのでツッコミを入れる事にする。

もしも小野寺氏が外相なら、船長を起訴して裁判にかけたのか。それで「外交勝利」したのか。中国は必ず対抗措置をとる。
現に、事件直後から現場付近に漁業監視船2隻を出動させ、巡視船と対峙(たいじ)させた。
長引けば、東シナ海で操業する日本漁船はこわくて漁に出られなくなる。武力衝突の可能性もあった。


 えーっと。のっけから凄い電波で気が狂いそうなんだが、このエントリを最後まで読むと、この論説で読むべき点はこの電波のみである事がわかるようになっている。
 要するに、この電波な文だけが、この論説のキーなのである。さて。

 小野寺氏は、日本国内で公務執行妨害やった中国人を逮捕して、不起訴処分にした事が外交的敗北だと言っているわけで、変態の論説である金子は、恫喝されたら、その中国人を不起訴にすべきであると言うわけだな。不起訴にしないといつまでも日本の国境付近でいつまでも中国が恫喝を続けるから。
 それで、不起訴にしたら普通に同じことを繰り返すという事実はわからない?もしかして。罰則が伴わない犯罪は、今まで中国人はむしろ推奨してやってるよね。いい例が海賊版とかの違法コピー。
 中国人は裁かれないと判れば、むしろ増長してるだろ。それこそ怖くて日本の漁船は漁に出れない。日本国民を守るなとでも言うのかこいつ。

だが、船長が釈放されると、あうんの呼吸で菅直人首相と温家宝首相の廊下懇談が実現し、あうんの呼吸で、漁業監視船が現場を離れ、 東シナ海の緊張は緩和した。日本が島の実効支配を失ったわけではない。
危機回避の外交がなんとか機能したではないか。このどこが「戦後最大の外交敗北」で「不適切」なのか。


 危機回避?外交?東シナの緊張が緩和?
 なぜ漁業監視船が離れたかの真意は、基本的に測りかねていたよね。当時の政府筋。なぜその時外交的成果を強調しなかったのよ。
 元々時期的に中国の国慶節の終了時期だった。どちらかと言えば、国慶節間の反日パフォーマンス終了というのが正解と思われ、たまたま一致した時期をつなぎあわせたに過ぎない可能性が高いと俺は思う。
 廊下会談って、あのどこぞの政府のトップである菅が、中国のナンバー3である温家宝首相を廊下で出待ちしてたアレか。この関連性も不明だったはず。
 「廊下鳶(遊女屋で、相方の遊女を待ちわびた客が廊下をうろうろと歩き回ること)」と揶揄される、なっさけねー話だったはずなのに、断言してしまって、それでいて外交的成功扱い。恥ずかしくないのか…。漁業監視船は燃料補給の可能性もあったのだが、もどってくる可能性は考えないのか。

では、首相官邸の検察への政治介入が不適切なのか。かつて在日米軍基地にからむ違憲訴訟で、米国の駐日大使は外相と会談したり最高裁長官と密談し、激しい外交圧力をかけた。(中略)
それでは、外国の圧力を受け入れたことが敗北なのか。


 違う。
 介入する事や外圧に屈する事は、必要な場合もあろう。高度な政治的判断が必要な場合は存在する。ちなみに俺は、「弱腰外交」を外交ではないと思わない。天安門事件の時も、ある意味日本は先に折れる事で振り上げた拳の落しどころに困っていた欧米に貸しを作ったとも言える。
 不適切なのは、昨日の石破茂氏の国会質問の通り、政治介入した事が明白でありながら、全責任を検察に押し付けるような発言を繰り返した事と、その時の証拠物件である衝突時のビデオを公開しない事だ。

 で。
 ここまで読んで、気がつかれたかもしれないが、この社説は「では、××が敗北なのか。それでは××が敗北なのか」と、次々と別の説を紹介し、どんどん論点をずらしているのだ。俺の反論を読めば、「外交的敗北とはなんだったか」の解答からどんどん遠ざかっている事がわかる。

 お話にならん。
 「どこが外交的敗北だ」と言うなら、それは最初の1つだけだ。

「公務執行妨害の犯罪中国人を、ヤクザ国家に恫喝されて釈放した事」

 である。まさにこれだけ。以後の論説は全て、この1つを煙に巻く為の煙幕にすぎない。最初に強烈な電波を書いて、それを後半の煙幕で印象を薄めているのだ。
 後半の方の煙幕敵論説でも、ここまで論点をずらしながらもビデオに関してはまったく触れていない。

 これを、民主党応援団と言わずしてなんというのか。
 変態新聞は所詮変態新聞と言うわけか。昔はまともな論調の記事も多かったし、例の変態新聞祭り以前は、「たまに正気に戻る」と言われる事もあったぐらいなんだだがなぁ。
 最近は妙に徹底的だな。
 この「日本市民よ冷静になれ」論説を読んで、共感できる人はまともな日本人ではないと思うよ。

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