マスコミ一押し韓国産ビール

　今日、真っ先にネタにしようと思った記事が、イオンの店舗からの文春撤去の記事であった。

【HF】イオン、「週刊文春」を売り場から撤去 産地偽装米の記事を掲載
http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/09/aeon-shukan-bunshun-sanchigisou_n_4074866.html?utm_hp_ref=japan

　これは叩きやすいネタだなと。ピンときたのである。
　で、ちょっとエントリに厚みを加えようと。イオンの過去の醜聞を探して、んでもってそれを関連付けてイオンの醜い部分を増幅しようと思ってたら…。エントリ１本書けるネタを見つけてしまい、俺がそれをあろうことか見落としていた事がわかったので、遅まきながらネタにする事にした。

　先月の、韓国ビールのネタである。

【J-CAST】「韓国産ビール」輸入急増　気がつけば10年前の13倍増、シェア7割超
http://www.j-cast.com/2013/09/16183750.html?p=all

　タイトル見て、ギョッとしない？で、２秒後ぐらいにすぐカラクリに気がつく。
　痛風の俺は、基本的に晩酌するにしてもビールだけは飲まないので、一瞬韓国産ビールが国産ビールを凌駕して、日本のビール市場がすっげー事になったのかと思ったが、違う。
　なんせ、日本のビールは、売上ベースでアサヒ・キリン・サントリー・サッポロの国産４社でほぼ独占状態。５位のオリオンビールですらシェア１％未満で、しかもオリオンは沖縄、つまり国産なのである。

　韓国産ビールのシェア急増って、輸入ビールのシェアかよ。とりあえず、ここまでタイトルだけで推測する。なんつー恣意的なタイトルの記事だ。そんなに韓国が好きかJ-CAST。通常、メディアの記事タイトルは、故意に誤解させようとしているものか、誤解を招かないように気をつけているものの２つしか存在しない。うっかり誤解を招くようなタイトルは、絶対につけないものなのだ。

　J-CASTは、韓国産ビールをアゲようとしている！

　そのような予感の元、記事を読み進めると。

韓国は2002年には13446キロリットルの2位だったが、2012年は18万5818キロリットルと約14倍伸ばし、首位に立った。シェアも02年の17.0％から、71.9％（第1位）という圧倒的なシェアを占めるようになった。

　シェア７割ってリットルベースなんだよね。売上ベースではなく。
　しかも、韓国ビールは、イオンのＰＢでの話で、鳴り物入りでテレビが販促しまくった、第３のビールの事なのだ。つまり、「ビール風味飲料」で、ビールではない。さらに激安で350ml88円。

　こんなの比較するものではない。質で勝負のものと、量で勝負のものを、量で勝負させているのである。
　ベルギービールは原料費がそもそも高い上、輸送費もかさんでおり、日本ではかなり高額な酒になる。
　「韓国産ビールが素晴らしいから」売上が伸びているわけじゃないことがはっきりわかる。デフレ下で安物が強かっただけであり、あとガチのゴリ押しの勝利だ。

　これも、イオンのトップバリュのビールか…。見た目全然韓国てわからんしな。

　

　トップバリュのイマイチさについては、ウチでは既報。さもありなんだ。１回飲んで、やめた奴もかなりいると思うが、そりゃ鳴り物入りの時期ならすげー売上だっただろうよ第３のビールは。

　こんなのを持ち上げる理由がわからん。特にベルギービールやタイビールを凌駕しているとかゆるせん。一緒にすんなと声を大にして怒りたい。

　うがー！痛風でビール禁止になってる俺の怨嗟の声を聞きやがれ。


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