あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

イギリス、EUからの離脱・雑感

2016年06月25日 11時03分15秒 | 国際
 とうとう。イギリスがEUから離脱する。

【変態】英国民投票:EU離脱へ…過半数確実、BBC報道
http://mainichi.jp/articles/20160624/k00/00e/030/236000c

 実は、俺は今回の英EU離脱について、語りきれるほどバックボーンがない。
 しかし、少なくとも日本国内から見える範囲での日本や世界のマスコミが、英国のEU離脱による経済危機の到来を予言していたのを知っている。英国の崩壊を語っていた…いや恫喝していたのを知っている。「EUを離脱しないで」と、懇願していたとも取れそうだけど。

 きちんと調べきれていないし、また今更調べきれるとは思えないので、直感で申し訳ないのだが…。俺は今回の英国の離脱が、1つの分水嶺になりそうな予感を持っている。

 EUは、旧秩序の象徴のようなものだ。
 日本の状況に当てはめれば、ドイツは財務省で、EUは財務省による財政再建至上主義の世界である。
 今回英国は、マスコミの脅しに屈せず、とうとうEUから離脱した…。俺は、そんな風に捉えられるのではないかと感じている。離脱の主な動機は、マスコミ的には移民問題でEU諸国と同調できない事なんかが、大きな理由とされていたけれど…。

 違うように思うのである。勿論、ぜんぜん移民問題が関係ないとは言わない。大きな要因ではあったと思うのだけど。イギリスはEUの緊縮財政至上主義に不満を覚えていたのではないかと思う。

 2009年の事だ。リーマン・ショックの後、英国は大規模な金融緩和を行い、付加価値税(日本の消費税に相当)の減税に踏み切った。結果、英国はリーマン・ショックの傷跡を最小限に留めたのだ。
 この景気対策が功を奏するまで、英国は1980年以降で最も厳しい景気後退を経験していたにも関わらずだ。

【赤旗】消費税減税で売り上げ増
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-04-16/2009041601_02_1.html

CEBRは「数字は明らかだ。付加価値税減税は効果がある。減税後、売り上げがすぐに増えた」と述べました。
 CEBRは、2010年初頭の税率再引き上げがぜい弱な景気回復を抑制してしまうとして、減税の6カ月延長を主張しています。

 そして。この赤旗の記事には続きがある。
 英国はその後、この劇的な景気回復に自信を深め、さらに来年からロンドン五輪が開催されるという盤石の体制でもって、財政政策を緊縮化に舵を切ったのである。
 付加価値税を元に戻し、福祉予算をカットし、かわりに景気腰折れ対策として、法人税の減税を行ったのだ。まさに、今のニセアベノミクスが実践している事である。

 結果は、多分みなさんの想像通りである。英国は、よりによってロンドン五輪の年、なんとマイナス成長に突入してしまうのである。

 ならば、俺は英国がEUから離脱すれば、緊縮キチガイのドイツにとらわれず、緊縮政策を撤回するように思うのだ。

 今、世界は英国政府自身ですら、EU離脱で英国に経済危機がくると警笛を鳴らす。

【ロイター】英国民投票、EU離脱なら1年間の景気後退も=財務相
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-economy-idJPKCN0YE003

 本当だろうか?
 俺は、是非英国には頑張って欲しいと思っている。そして、英国がこの、世界的デフレから脱却できたのならば…。

 今度こそ、世界はこの愚かなデフレスパイラルからの脱出方法に気がつくのではないかと思うのである。

 いやいや。俺はよく知らんのよ?EU圏の話。だからすっごい的はずれな分析をしているかもしれんけど。

 さてさて。嘘つきなメディアの言うとおり、英国のEU離脱は英国の悪夢でしかないのか、それとも英国紳士は慧眼で、メディアの嘘つきを暴き立てる事になるのか…。


 ちょっと、興味ありませんか。

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