あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

アニメ「図書館戦争」が面白かった

2008年07月14日 22時03分58秒 | サブカルチャー
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 舞台の時期は平成元年あたり。「メディア良化法」という、現在の日本の状況でいう「メディア規制3法案(個人情報・人権・青少年の保護)」が通ってしまった日本。
 このメディア良化法と抱き合わせで、「図書館の自由」に関する法律が通り、図書館内のみ規制されていなかった過去の本等が閲覧可能という状況になる。
 んで、何とか図書館が管理する都合の悪い書物を焚書しようとするメディア良化隊と図書館直属の自衛隊の内紛が続く…という、ちょっと有り得ない平和な日本を舞台にした戦争モノ。

 「何!?この偏向報道は!」「この局はメディア良化法推進派とべったりだからなぁ…」等、見る人が見ればニヤニヤできる展開がそこかしこにちりばめられており、かつ恋愛成分が少女漫画並。
 いったいなんなんだろう。この取り合わせは。

 メディア良化隊側は、バカでならず者集団であり、図書隊の方は理念と情熱の集団で、大衆メディアはメディア良化隊を支持しているような感じで。
 さらに、図書館内部にも、「無抵抗主義」の人がいて、武器を手にとって命がけで本を守っている人を馬鹿にしている集団とかがいる。この辺りは、現実世界で例えるなら、「憲法9条を守れ!」って騒いでいる人がモチーフになっていると思われる。

 当然、その無抵抗主義の人達の扱いは、そのアニメの中ではゴミみたいな扱いである。
 現在日本の政治状況を鋭く皮肉った内容で、よくもまあ、こんな内容のモノをアニメ化しようと思ったものだと思う。

 リテラシー能力の高い人が見れば、この皮肉と少女漫画的展開でニヤニヤできる事必至だと思うんだけど、ターゲットがコア過ぎて、きっとヒットしてないんだろうなぁとか思ったりする。

 でもまあ面白かった。
 漠然と平和団体の行動とか偏向したメディアの報道とか見ている人で、なんとなく「実はマスコミは偏っているらしい」ぐらいの認識の人が、「なるほど9条信者の無防備マンってのはアホで、大きな力に利用されているだけなんだなぁ」と、気がつくきっかけぐらいにはなるんではないかなーと思う話であった。

 こいつがヒットしたら、世の中もっといい方向に転がってると思うのにな。

 それより、この話が作られた背景が、きっとダメすぎる日本の政治状況にあるのであろう事を考えると、判る人がものすごく少ない気がする…。