あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

毛沢山(もうたくさん)

2008年07月09日 22時35分02秒 | オリンピック
 青島(チンタオ)ビールというものがある。
 読んで字の如く。青島のビールである。中国・青島を訪れたドイツ人が、その清浄な水に感動し、ここにビール工場を建てた。

 その、青島の美しかった海は、現在、別の意味で美しかった。

 見て!姫姉様。まるで草原のよう。
『その者、赤き衣をまといて緑一色(りゅーいーそー)の野に降り立つべし…』
 


 要するに、藻が大量発生しているのだ。
 ここ、黄河の出口・青島は、集積された中国の公害汚染の最終地点。
 実態を知れば、日本の一般人の感覚からは信じられないようなものを垂れ流している工場廃水や、糞便等の下水による、当然の結果だ。

 んで、中国当局は人民解放軍5000人と一般人ボランティアを導入して、万単位の人海戦術でもってこの状況をなんとかしようとしている。

 はっきり言って、この藻の繁殖力は異常。1日で倍になったりするそうで、と言う事は1日で半分除去しても次の日には元通りなのだ。
 これはヤバい。もうほとんど無駄ではないかと思うのだが、それでも今止めてしまうと今までやってきた作業が全部水泡に帰すわけで。きっとやめるにやめれないんだろうと思う。気の毒になぁ…。

 この藻の大量発生の要因は、前述のように工場廃水と下水なんだが、これだけ人数が集まって作業するからには、当然大量に糞便が発生する。糞便が発生すれば、そりゃーただでさえ整備しきれていない下水も大変な事になり。ますます高栄養化が進む。
 この様子では大変な悪臭だと思われる。20年くらい前の、日本のどぶ川の超巨大版を想像すればいい。

 
 大紀元の記事では、進むのも一苦労の状況で、ヨットの練習をする五輪選手の姿があった。
 巨大なドブ川(注:青島)で練習しているその姿は、淀川で練習している学生ボート部を見て、「汚いだろうに。よーやるなぁ」と、幼少の頃見た風景を彷彿させるのだが、青島の状態はそれをはるかに上回る汚染度のはずである。落ちて水を飲んだらすこぶる身体に悪そうだ。

 そもそも、黄河ってのは、読んで字の如く、黄色い河で、つまり濁った川。
 チンタオビールの逸話は、俺はドイツ人のリップサービスなんじゃないかなーと思うのであった。まあ当時のドイツの川の方が、産業革命期だし、汚かったのかもな。日本も明治までは水がめちゃくちゃ奇麗だったみたいだし。
 これ読んだ人の中には、チンタオビールが好きな人もいるかもしれない。でももう飲む気なくなっただろなー。
 そりゃそうだ。日本で言えば水俣ビールみたいなもんだしな。

※注:水俣病の方や、あるいは水俣にお住まいの方を侮辱したわけではありません。現在の水俣湾は清浄です。あくまで過去、水俣病が発生した時の水質にて、仮にビールが作られた場合、誰も見向きもしないだろうという意味です。



 さて。本当にこれでもやるんだろーか。五輪ヨットレース。ヨットレースだけでも日本でやるような気がしてきた。
 事、ここに至り、数日前に報じられた日刊ゲンダイのヨタ記事が思い浮かぶ。すなわち「北京五輪日中共同開催案」である。

 今朝の産経紙でもやっていたが、直前合宿地のダントツ人気ナンバーワンは日本だ。日本近海は随分と汚染状況が改善しつつある…。さぞや快適だろうと思う。ヨットレース開催地と、天と地ほどの差があるだろう。

 …少なくとも、ヨットレースの選手達は、青島開催を望んでいないに違いない。



 まあ、尖閣諸島の日本領有の歴史的優位性を認めるのなら、考えてやってもいい。「アーアー。聞こえないアルー。」ばっかり言ってると、そのうち大変な事になるぞ。