現在では、北海道でのショーにおいて、緊張することもなく愛犬やお仲間の皆さんと楽しい一日を過ごしています。ドーベルマン・須藤会長さんの、ひときわ大きなテントにて、快適です。毎回、須藤さんが企画して作っているお料理も、本格的で素晴らしいです! この日の朝食です ↓
各々で手作りのサンドです。生ハムは一枚ずつセロファンが付いていて・・高級 私がスーパーで買っているモノとは違う! 木イチゴのサワーもこの場で手作りです。生のイチゴと果汁をタンサン&氷で割って本格的です。このドリンクをいただいて、力が湧いてきました
早朝に起きて~会場に着くのは6時です。朝食をとる時間はないので、これはとても嬉しいです。今はこんなに贅沢な時間をいただき、楽しんでいるシヨーですが・・・。
私が始めたばかりの10年ほど前は、場所取りをしていないので、端っこの空いた所に自分の小さなテントを張っていました。自分の出番が終わるまでは、緊張や不安でオドオドしていました。食べるものも喉を通らなかったです。でも、当時は大学生だった息子に手伝ってもらって、それなりに親子でささやかに楽しんでいました。
その当時は、今よりも審査員の態度が上からのような感じて、怖かったです。私が新米だったので、よけいにそう感じていました。何人かの先生に→ あなた・・初めて出たの?と言われて・・私の新米ぶりがすぐに悟られていて・・ 小さくなっていました。先生は、そのペアの所作を見て、ベテランか新米かは、すぐにわかるのですよ。
そのような中、唯一 心が救われる先生。下手な新米ハンドラーにも優しく話しかけてくださる先生がいらっしゃいました。その当時から、すでに大物審査員として有名な方でした。森先生です。大物と言われるゆえんは、プロハン・・新米・・分け隔てなく、その時に良いパフォーマンスをしたワンを選ぶ先生として知られていました。ですから、森先生の審査には沢山の数が集まります。
その森先生が、今回は 同日日に開催される 第一グループ・ドッグクラブ展のBIS審査員として来られていました。私が参加したクラブ展とは別の審査でしたが、同会場なので、お話ができるかもしれない、と楽しみにしていました 下は先生の審査のようすです。
いつもと変わりなく、優しいまなざしで審査されていました。終わると一人一人に、ご苦労様 と声をかけていらっしゃいました。とても暑い日だったのに、途中で休憩されることもなく、全74頭を丁寧に見ていらっしゃいました。1グループだけで74頭もそろうとは・・森先生のお人柄ですよ。本州から見えていたプロハンさんのワンちゃんも大勢いらしたのに、この日のBISは、オナハンのワンちゃんでした。さすが~先生は変わっていませんでした。
かつて10年前のお話です。私は、イノセントのショードッグの礎となるレイラとショーに出ていました。レイラは当時パピーでした。レイラはとても美しくて、歩様もキレイでした。ですから、素人の私が引いても、まあまあの成績・パピー エクセレント をいただいていました。それでも、始めたばかりで友達もいなくて辛くて、心が折れそうなこともありました。
レイラと出ていた頃です。
そのようなときに 奇跡が起こりました 何度もパピークラスに出ていて、慣れてきた終盤でした。室蘭のショーに出ました。審査員は森先生でした。その時はレイラは上手に歩きました。触診も平気になっていました。しかし、たとえ上手に歩けたとしても、先生から見れば、ハンドラーが素人であることは一目瞭然。それなのに、先生は、パピーの最高峰・BISをくださいました。15頭もいたパピーの中での優勝です。
何が起こっているのか、実感もなくて・・ドキドキのお立ち台写真でした 私もレイラもひどい緊張で、うまく立たせることもできずに、しり込みしている写真。先生も笑いながら、ハンドラーの勉強が必要だね とおっしゃいました。はい~せっかく選んでくださったのに・・すみません(+_+) です。これ、10年前の出来事。
ここから私はハンドリングの勉強をしました。それまでは見よう見まねでした。このころは、湊ハンドラーがお元気でして、毎年のように森先生のハンドリングセミナーを開催してくださいました。私は毎年参加しました。犬の足を引っ張ってはイケナイ ハンドラーは犬をキレイに見せることが仕事なのに、私は反対に欠点を隠せる技量がなくて、犬に迷惑をかけている。これでは、犬に申し訳ないと。
先生は、きっとこれからの私のために、前に進んで、もっと上手になってほしいから・・へたっぴハンドラーでも選んでくださったと思いました。いつの日か先生に~ほぉ~イタグレのお母さん(いつもそのように呼んでくださっていました)上手になったね と言ってほしいから。それを糧に頑張ってきました。
そして~それから5年後。2012年。再び森先生の審査を受ける機会がやってきました。その時は、さほど上手にはなっていませんでした。でも最初のハンドリングがいつもオドオドしていてひどかったので、先生は(その時に比べると)上手になったね~。と言ってく゚ださいました。その時は、対戦相手がいなかったので、ロゼットをいただき、お立ち台写真を撮ることができました ↓
このときの写真は、モナリザです。森先生が・・このようにしたらキレイな立ち姿になるんだよ!と助言をくださったのでその通りにしたら、とてもキレイな立ち姿で撮ることができました。モナちゃん、美しいですお顔の形がピカ一でした。美しい うりざね顔 モナリザは、VOLA君・ルウちゃん・JUNONちゃん・ピノ君・なのはなちゃん・蓮君 のママです。イノセントでは、3頭目に完成したCHです。湊ハンドラーが、モナちゃんは良いよ~ボクに引かせてよ と言ってくださったほどです。でも、自分で引きました。
これ以来、森先生に審査していただく機会はありません。今思うと、このお立ち台写真を撮っていてよかった~と心から思います。
このときから早、6年が経ちました。現在ショーに出ているのは、レイラの娘・ソフィです。ソフィはレイラに似ています。歩様もキレイです。私がきちんとハンドリングできれば、彼女の良さをアピールすることができます。
レイラは今年11歳です。今でも気品があり美しいです。
娘のソフィです。似てます。親のDNAは受け継ぎます。
8月5日。森先生は、ご自分の審査を終えた後、審査員席から私とソフィのショーのようすを見て下さっていました。その様子がビデオに・・森先生の真剣なまなざしが写っていて、嬉しかった。
審査が全部終了した後、先生とお話しすることができました。先生は、今回はまじめなお顔をして~がんばってるね よくここまでやった来たね と言ってニコニコと笑いながら近寄ってくださいました。私は嬉しくて・・ここまで来れたのは、先生のお陰です。先生のセミナーで沢山の事を学び、先生の優しいお言葉に励まされて、先生に私の成長を見てもらいたくてここまで来ましたと。そしたら先生は、いえいえボクのお陰ではないよ。貴方が、がんばったからだよと。
先生は、審査員席で別の先生とも話をしながら、あのイタグレの方はすごいね 自分の好きなIGにこだわりを持って、ヨーロッパ一筋でわき目もふらずにここまできた人だと話しながら見ていたよ。良い結果にもつながるようになって→大したもんだね 最初・10年前を知っているだけにね。と苦笑して、今の私を褒めてくださいました。他の先生も認めてくださったと知り、またまた感激でした。
森先生に心を救われて10年です。私が勝手に心の中で恩師と思っている方です。その恩師に褒めてもらうことができて、これ以上の喜びはないです。コツコツと努力をしていけば、夢はかないます。
今日もご覧下さり、ありがとうございます。良かったら イタグレ の文字をワンクリックしてくださいね。
にほんブログ村にほんブログ村