4月14日、無事にパピーが生まれました。 今日はちょっとまじめに~いや~かなりまじめに~出産の様子をお伝えしたいと思います。私は18年間ブリーダーをしています。今までも、幾度か出産のシーンを紹介してきましたが・・今回は、今までの中では一番詳しく出産の現場をお伝えします。特にその理由はありませんが、わたくしが~そのような気持ちに~書きたくなったからです。
最近は、仔犬を購入される方々も沢山の勉強をされています。多くの仔犬販売のサイトやブリーダーさんがいらっしゃいますが・・・私のところへお問い合わせをくださる方々は、イノセントさんの人柄に惚れて・・この人が繁殖した子がほしい~ と言ってくださるかたがほとんどです。本当に嬉しくて光栄に思います。ありがとうございます。その方々の為にも、今日は力を入れて書きます。お産の勉強として、少しでもためになってくだされば、幸いです。
人によっては・・衝撃的に写る写真もあります。しかし私にとっては、いつも見慣れている、美しい天使の写真です リアルな現場写真を苦手・もしくは好まない方は、今の時点で続きをご覧になることはお止めになったほうがいいでしょう。興味のあるかただけご覧ください。
今回のママ犬ちゃんは、私がご飯を食べていると、このようにテーブルに前足を乗せて、じっと見ています。お母さん~おこぼれをくれないかしら?ダメダメ・・・人間の食べ物はあげませんよでも、妊婦ちゃんは特別~お野菜やお豆腐くらいはあげますよ。
お腹おおきくなったね~生まれる5日ほど前です。
そして・・いよいよ産む当日のお昼の様子~出窓で気持よさそうに寝ていました。でもお腹は硬くなってたし、落ち着きがなく、管理人の様子をストーカーのように追うので、今夜はまちがいなく産むだろうなぁ~と思っていたら⇒ この日の夜9時頃から⇒きましたよ、じわっ~と陣痛がね。ところがこの日を待ち過ぎていた私は・・・連日の睡眠不足の為、夜の11すぎくらいから、ウトウトと居眠りをしてしまったのです。主人は飲み会で留守でした(14日・土曜日です) 家に居たとしても、彼はお産に関しては全く何もできないので→ 居なくてもよいのですよ
そして~お産ハウスに顔をつっこんだまま居眠りをしていた私が~眠りから目覚めた11時30分 ギャー・目の前に、すでに赤ちゃんが生まれていました。わぁ~無事に第一子を産んでくれてたんだぁ 破水したあとがあり、敷物がびっしょりと濡れていました。私ったら、破水した時も第一子が降りてきたときも、目が覚めなかったのです。。ごめんね ママ犬は、第一子の膜を破って仔犬を舐めていました。でも、胎盤がまだ出てきていなくて産道に入ったままです。私はへその緒の先にある胎盤を引っ張って出しました。胎盤が体内に残っていると、のちのちに病気の原因になるので、必ず出してあげています。 その時の第一子の様子です。身体をキレイに拭いてお口の羊水を吸いだして⇒ママ犬のおっぱいに寄せると、さっそくお乳を飲み始めました。生まれた直後でも、すぐに乳首を探し当てて吸い出します。素晴らしい本能です。。 ↓
11:30分 第一子・女の子 180gです。 その後 11:50分 中には仔犬が入っていないピンポン玉が出てきました。ママ犬はもちろん、いきんでいますよ。このピンポン玉が、沢山出てくる子と一つしか出てこない子がいて、その時のよってさまざまです。人が勝手に破ったりしてはいけません。このピンポン玉は、産道をゆるやかにして、出産をうながしてくれる大切な役目を果たしています。
ピンポン玉の中には羊水が入っています。膜はしっかりしていて、なかなか破けません。ピンポン玉をママ犬が破ってその後・・第二子が見えてきました。 この子は逆子で降りてきました。すぐにわかりますよ~膜の中には、仔犬の頭ではなくて足が見えています。肉球のプチプチが可愛いです ↓
逆子はよくあることで、珍しくないです。膜が破れていなければ、すんなりと生まれます。膜が破れていると前足がひっかかったりして難産となります。そのようなときは私は指を入れて胎児の背中をつかみ、いきみに合わせて引っ張ります。後ろ脚や胴をひっぱってはダメです。前足が壊れてしまいますから。 その行為は、素人さんには難しい作業です。
背中まで出てきました。もう一息です。ママちゃん、がんばっていきんでいます。 翌12:20分 第二子誕生 男の子 170gでした。↓
へその緒は私が結びます。この糸は、人用のデンタルフロスです。しっかり結べます。何か所か結んで、最後にはおへそから1cm弱のあたりで切ります。そして・・・衝撃的ですが、へその緒と繋がっている胎盤の写真です。 ↓
この胎盤はへその緒と繋がっていて、胎児に栄養源を運んでくれる重要な役目を果たしています。この子は安産だったので、きれいな赤い色をしています。もし、胎盤剥離などで難産にあると、このような赤い色ではなくて、どす黒く緑がかった色になります。そして・・匂いも⇒くちゃいです胎盤は母犬の栄養源になると言われています。母犬によって食べる子と食べない子がいます。食べ過ぎるとあとから下痢をしますので、私は母犬にはひとつか二つしか食べさせません。あとは、こそっ~と捨てています。 その後ママ犬にご飯をあげると、すごい勢いでペロッ!と食べました。ドリンクも飲んで、すごい食欲です。安産の神様がひそんでいるようなママ犬です。それから30分後・・・するっ~と3匹目が降りてきました。 ↓
先に生まれた仔犬は、上手にお乳を飲んでいます。授乳は陣痛の促進になります。私は仔犬を別の箱に入れたりしないで、あえてお乳を飲ませます。12:50分 第三子 女の子 170gです。おめでとう ありがとう
生まれた直後でも、この元気のよさ~ お乳を吸っています。それで、陣痛がうながされます。こうでなくちゃ~ 安産でなくちゃ出産には臨ませませんよ。さあ、お腹の中にはもう一匹います。ママちゃん偉いね!もうひとふんばりですよ。 そして・・・最後の子が降りてきました。すごい!すごい! する~っと出てきました。安産です ↓
ピカピカして立派です 1:20分 第四子 男の子 170gでした。 無事に4匹を産み終えました。ありがとうね そして~普通のブリーダーさんのしないことをするのがわたくしです。私を応援してくださっている方々のために、この貴重な写真を公開します。みなさんは、どう感じられるでしょうか。私にとっては、いつも見ている素晴らしい天使の姿です、この世に生を受けたばかりの感動の姿です。まさに、生まれてきてくれて⇒ありがとうの瞬間です。
仔犬はこのような羊膜につつまれて生まれてきます。仔犬と繋がっているのが胎盤です。母犬は自分で膜を食い破ってへその緒をちぎりますが・・・事故防止とママ犬の負担を軽くするために、その作業は、私が行っています。ママ犬は私が行うことには何の抵抗もしません。ですから~この貴重な写真をとることができました。すごい可愛いでしょう。 このあと、速やかに膜を破りました。この世に出てきたら⇒ 即⇒膜を破ってあげないと、仔犬は息ができなくて死んでしまいます。 ↓
膜をとりました。神々しい姿ですまさに~生まれてきてくれてありがとうです(何度も書いてますね)このあと、へその緒をむすび・・切って・・・お口の羊水を吸い取って・・身体をマッサージすると、元気な産声をあげました。そして~母犬の元へ戻しました。4匹そろった兄妹達です。 ↓
身体もきれいに乾いてピカピカ みんな力強くお乳を飲んでいます。ママ犬ちゃん、がんばったね こんな可愛いパピーちゃんを4匹も産んでくれて、お母さんは言葉にできないくらい感謝しています。ママ犬のパワーとパピーたちの可愛さに、毎日元気をもらい癒されています。仔犬が可愛いのはもちろんだけど、やっぱり管理人はママ犬の子育てしている姿が一番好きで、尊敬に値します。このママちゃんは、穏やかで、安産の神様なので、このような写真も余裕を持って撮ることができました。そういう意味でも記録に残すことができて感謝です。ありがとうね。
今日のブログを見てくださった方が、何かを感じてくださったり・・励みにしてくだされば幸いに思います。交配から~出産・育児・しつけ等、すべて私がひとりで責任を持って行っております。健康で、愛情に満ちた性格のよい子、犬らしい子、スタンダードにより近い綺麗なIGを目指しています。 いつもワンクリック、ありがとうございます。よろしければ、今日もお願いします。
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★ご予約くださっている方々へ。長いことお待ちいただきまして、ありがとうございます<m(__)m> 4月1日の出産からこの日に至るまで、管理人は、かなりの体力を消耗してしまいました。それは単に寝不足なので、日数がたてば(今でも)回復します。待ち日数が長かったこともあり、キャンセルの方もいらっしっゃいますので、現在ご予約されている方々とは(男の子・女の子の性別にこだわらなければ)ご縁がもてると思います。後ほどご連絡さしあげますので、もうしばらくおまちくださいね。ご質問はいつでもお受けいたします。遠慮なく、およせください。
皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです<(_ _)>