ソフィが迷子になったからと、一日中お外に出て探せるわけではありません。他のワンコ達を通常のスケジュール通りに世話をし、庭に出して遊ばせて家の中の家事もあります。それらの作業を終えると、一目散に外に出て探しました。
交番にも何度も行ったので、おまわりさんも段々と気にかけてくれました。3日目の午前中に、野良犬を連行してほしい~と言ってきた仮にAさんとします。Aさんの申し出を・・野良犬という表現を信じて、うちの子とは関係ないと判断し無視をして追い返したことに、私がちょっときつめに抗議しました。毎日、何度も来ているのに、うちの迷子犬との関連に気付かないって おかしいですよと。Aさんからまた連絡があったら、ぜひ連絡先を聞いてください と念を押しました。
それで少し反省したようで、おまわりさんたちも町内のパトロールをしながら、そのAさんに遭遇するように努めたようです。私も外に出て探したり、家に戻って連絡を待ったりで落ち着かない一日を送っていました。
そしたら奇跡のようなことが・・ 居なくなって3日目の夕方に、おまわりさんから電話が入りました。交番で対面した〇〇です。あれからパトロールしていたら、犬の捕獲を申し出たAさんと会いました。Aさんは犬を追い払って自宅には居なくなったので(それでOKなので)保健所には電話しなかったそうです。だからAさんの家にはあなたの犬はいませんが・・
私⇒そこはどこですか? 個人情報は言えませんが〇丁目です。Aさん宅は、T字のところにあり駐車場の色が赤いので目立ちます。〇丁目~ 遠いです。うちから800mくらい奥に行ったところで、大きな道路を渡った反対側です。ソフィは今まで行たことがありません。
ソフィ~そんなところまで行ってたのね。私も何度かその界隈も探しましたが、見つかりませんでした。おまわりさんいわく、Aさんは犬嫌いでかなりイジワルをしたようなので、ワンちゃんは怯えているはずだと。
ヨシっ!すぐに行くよ!
文字ばかりでは飽きるので、インターでのキレイな写真を載せます。去年の夏、現役でショーに出ていたソフィ。一年後に、こんなことになるなんて
夕方4時に電話をもらってから、〇丁目に直行ソフィの好きなおやつとリードを持ってね。それから車を空き地に止めて、歩きながら大きな声で名前を呼んで探しました。すると自宅で家庭菜園をしていたご夫婦が・・犬を探してるのかい?いつからいないの? と話しかけてきた親切なご夫婦でした。もしかしたら、あなたの犬だったかもしれないよ。3日前の夜9時過ぎに、近くの〇〇神社のほうから、凄く大きな犬の悲鳴が聞こえたよ。キャイーンってけたたましい大きな声だったよ。キタキツネのケンカかと思ってたけど。 きゃ~っ ソフィはキタキツネに遭遇して襲われたかもしれない。キタキツネは犬を苦手としているので、食べられたりはないと思う。足が速いので、うまく逃げてくれているはず。怖かっただろうね。ごめんね。
それからまた、大きな声で名前を呼び探し続けました。8月5日の暑い日。北海道では、ほとんどの家庭がクーラーを付けてないです。家の窓はあけっぱなしです。私の声は聞こえ渡っていて、その近辺の方々は、迷子犬を探しているのが分かったようです。〇丁目と隣の〇丁目を探し始めて20分ほど経過したころでした。15mほど先の家から人が出てきて、私に手招きしました。こっちにおいで~
情報の提供かも?走ってそのおじさんの元へ行きました。するとその人は、今・・うちの駐車場の後ろから犬が出てきて、斜め前の家の庭に入って行ったよ。黒っぽい犬だろう!と教えてくれました。ありがとうございます。どこに入っていきましたか。そこだよ~と言われたところでソフィ!と呼んでも出てきません。かなり警戒心が強くなっていて、近くに居るはずなのに出てきませんでした。
それで何度も、ソフィ待ってたね。お母さん迎えに来たよ!ソフィ~おいで~ソフィ と呼ぶと ちらっと一瞬姿を見せ・・すぐに奥に隠れました。見つけたっ助かった と内心バンザイです。でもすぐには駆け寄りません。ずっと5~6秒ほど立ちすくんだままです。その姿を見て、よほど怖い思いをしたと実感。すぐには、私が来ていることを信じがたかったようです。5~6秒・・私の姿を・本物と不思議そうに確かめてから・・それから、じわっ~とゆっくりと駆け寄ってきました。ソフィ、無事だったね。頑張ったね!おりこうさんだったね と感動の対面でした。私が思い切り抱っこすると、しっぽをブンブンお顔をペロペロ攻撃で、いつものソフィに戻りました。
食べるモノあったのかな?と心配しましたが、身体は想像していたよりも痩せておらずに、力強くてしっかりしていました。首の下に少しすり傷がありましたが、たいしたキズではなく元気いっぱいでした。このようすなら、保健所が来ても、うまくすり抜けて捕まらないな・・と思いました。3日間・・知らないお外で過ごしてこの体力です。改めてソフィの強さを思い知りました。家の中ではぬくぬく過ごしているお嬢さんなのに・・いざとなると生命力あるんだ!と驚きました。
ソフィは1日目に、こちらの今まで来たことのなかった〇丁目にたどり着いたようです。その後も、この場を離れることなく居心地の良い場所を見つけて待機していたと思います。Aさんから追われた後も、近くの家庭菜園の中で過ごしていたと思われます。見つかった場所は、Aさん宅の目と鼻の先でした。
同じ場所でずっと3日間待機していたこと。それが無事に見つけることへつながりました。キタキツネやカラスも多い所です。襲われて、パニックになってまた別の地域へ行けば、私は探し出すことがもっと困難でした。
3日前に撮ったばかりの写真です。左はママのレイラ(12歳)です。ソフィ、お家に帰って来れて、いつものようにみんなとくつろぐことができてよかった。この服を気に入っていて、見せると自分から着ようとします。
ソフィは3歳半になって、今まで以上に身体が出来上がってきました。ショーに出ていた時よりも、今のほうが仕上がりがいいです。ママに似てきました。幼い頃は違ったタイプだったけど、やっぱり親に似るね。
ソフィちゃん、同じ場所でずっと待っていたんだね。いつもの私とワンとの合言葉⇒ お母さんすぐに来るから、待っててね これは遠征で空港にキャリーで預けるときに必ず言います。するとワンは離れ離れになっても、必ず私が迎えに来ることを信じて待っています。空港を離れるときに、待っててね!次の空港で迎えたときに、待ってたね、おりこうね と褒めます。するとワンは、離れ離れになっても、必ず来てくれると信じて待っています。
ソフィは今回も待っていました。私も必ず探し出すという執念を持っていました。今回は3日間さまよいました。長かったです。でも知らない土地ではなく自宅からの迷子なので、脈はあると考えていました。もしこれが長引いたとしても、いつまでもあきらめないで探し出します。
今日のブログを読んでくださった方々に、少しでも為になればと思い最後に書かせていただきます。うちの子達は、ほとんどの子達がマイクロチップを挿入しています。輸入犬とショーに出る子は義務付けられています。しかし、迷子になった場合、マイクロチップは現段階では何の役にも立ちませんよ。番号を識別するセンサーを、警察も保健所も十分に保持していません。
それよりも役に立つのは、首輪と迷子札です 警察でも保健所でも、最初に聞かれたのは、首輪してますか?でした。迷子札を付けていれば、連絡先が分かるのでさらに発見が早いです。ソフィももし首輪をしていれば、Aさんは、野良犬とは思わずに、飼い犬が居着いてる~と申告したでしょう。そうなれば追い出されることなく、警察も、迷子捜索が出ている飼い主と照合して前向きに進んでいたと思います。
色々と考えさせられた今回のことです。原因は、一瞬でもドアを開けたままにした私の不注意から起きたことでした。今後は自分の落ち度でワンに悲しい体験をさせないようにと、ますます気を引き締めていこうと思いました。
長々とお付き合いしてくださり、ありがとうございます。今年も沢山の方々にお世話になりました。関わってくださった方々に感謝しています。皆様にとって来年が良い年でありますように願っています。ありがとうございました。