相変わらず連日の猛暑・酷暑が続いている日本列島です 北海道も暑いです そのような中、わたくし的に、ヒヤっ~として心臓ドキドキの出来事がありました。
それは、楽しみにしていたパピーの誕生です。毎日、ワンたちの、オシッコ&ウンチのお掃除に明け暮れている管理人にとって、子犬の誕生は、疲れた体をシャキッと元気にしてくれる栄養素・・そして癒してくれる存在です。子犬だけではないです、ママ犬が懸命に子育てをする姿に感動をしながら、自分もがんばろうと 生きていくパワーをもらっています。
その一番の楽しみが、今回は ドキドキ・・不安に変わりました。ママ犬は前回のお産は安産で⇒スルッと産んでくれました。今回はお腹に一頭しか宿っていなかったので、ご飯も必要以上に多くは与えていませんでした。でも、すごく食べたがっていました。
予定日になり、ソワソワと落ち着きがなく出産体制が始まりました。そして夕方5時ころからいきみが来ました。とても上手ないきみでした。私は、この調子だったらⅠ時間後には生まれるな と思い、感動の瞬間を待っていました。しかし、途中でいきみが弱くなり、なかなか生まれそうにありません。まだ胎児が産道まで下がっていないな・・・。では介助してあげようと、ママ犬のお腹を触ると⇒ ひえ~ん と鳴くのです。触ったら痛いのね。わかったよ。触らないよ と見るだけにしていると、陣痛が来るたびに、ひぇ~ん と大きな声で叫ぶように鳴きます。その鳴きかたが普通ではなかったです。
何十回も犬の出産を経験してきた私でも、心配になる状態でした。時間を見ると夕方6時15分。私はすぐにかかりつけの先生に電話をして、今から伺います。陣痛促進剤をお願いしますと。そしたら先生は、病院には現在は促進剤は置いていませんとおっしゃるのです。
そこで即、近所の病院へ駆け込みました。その病院には一度も行ったことがありません。でも、胎児のことももちろん助けたいけれど、ママ犬のほうに何かあったら、取り返しがつかないからと。ママ犬のことばかり考えていました。そしたら、そこの院長先生は親切でした。他の患者犬を見ていたのに、私が説明している受付まできてくれて、この病院にも陣痛促進剤は置いていません。今は出産させる方も少ないので、置いている病院はめったにないです。大きい病院なら置いているはず。と言ってM病院を紹介してくださいました。先生は、早く行った方がいいです。7時で閉院しますのでぎりぎりです。と言ってくださり、動物の命を大切にしている先生だと思いました。
M病院は、札幌でも技術がよいと有名です。実は10年ほど前に、エニオの狼爪切除の手術をしたときにM病院の院長さんにお願いしました。あれから10年。10年間行っていないのに・・困ったときだけ伺うには敷居が高かったです。しかし、そんな体裁は言ってられません。ママ犬と胎児を救わなきゃ その一心で・・7時に間に合いますように~と車を飛ばしました。
そしてぎりぎり7時に病院へ到着。この病院は評判が良くて、いつも混んでいます。私は、キャリーに入っているママ犬の様子を見る余裕もなく、病院の受付に走って行って事情を説明しました。そしたら、受付の方が・・心配ですね、早く診てもらえるように手配しますと。ここも親切だぁ
受付では一応、過去の診察歴などを聞かれます。エニオを診てもらったのは10年前。私の名前と電話番号を伝えると、診察歴・カルテが残っていました。そしてキャリーを持って診察を待つ。ほどなく~呼ばれました。診察してくださったのは院長先生でした。この病院には沢山の獣医さんがいらっしゃいます。
院長先生から、キャリーの上部分を取りますよ!と言われて取ってみました。中を見ると・・毛布やシーツにうずもれて⇒赤ちゃんはすでに生まれていました ええっ~ いつのまに でもママ犬は、キャリーの中で生まれたので通常の精神状態とは違っていました。羊膜を食い破っていなくて・・子犬は膜の中に中に入ったまま動いていない、静かでした。私は反射的に、羊膜を手で破り子犬に呼吸をさせました。生きていた 良かった~ と本当に嬉しかった。しかし~先生は、母犬にすべての作業を行わせたかったようで、私の行動に、ちょっと冷ややか 私がへその緒の処理をすることを制止して、母犬がするまで待っていました、いつもはへその緒をかみ切り、胎盤まで食べるママ犬ですが、さすがに知らない場所、しかも大勢のスタッフが見ている所では、しませんでした。私は、いつもの助産婦の仕事をすることが出来ずに、先生の指示に従いました。私が病院に駆け込んで助けを求めたのですから、よけいな知識やこれまでの経験を述べるのはご法度です。病院にお任せするしかありません。
結局、促進剤などのお薬の力を借りることなく、病院へ向かう車の中で産んでくれました。一件目の病院では、受付時にキャリーを運んで中を確認しています。その時は生まれていませんでした。二件目のM病院に着いた時点でキャリーを確認した時は、いきみは来ていて肛門の下が突起していましたが、まだ生まれていませんでした。運転中の車の中では、ママ犬は、ひぇーんの鳴き声は一度もあげていません。 多分、子犬を産んだのは、M病院で受付をしているときだったと思われます。
まず何はともあれ、子犬が無事に生まれてくれたこと、そして大切なママ犬が元気でいてくれたことが最大に嬉しかったです。
一粒種のキレイな子が誕生しました。
生まれてきてくれて、ありがとう。
天使です。
235gで生まれた男の子です。
イノセントでは、今までに生まれたことのないカラーです。
生まれたときからブラックマスク。可愛い~
お産の心配事で病院にかかることはめったにありません。それは、お産に向いていない子には、出産してもらうことは致しておりませんので。安心に出産してくれるママ犬を選んでいます。しかし、今回は4年前のVOLA君のママ犬以来~病院へ行きました。VOLA君の時は、VOLA君を産んだ後に夜中・・ママ犬が苦しい様子を見せることなく眠ってしまい、難産になっていると気が付かなかったのです。それで、もう一匹の兄妹犬を亡くしてしまったという、悲しい出来事となりました。それを教訓に、お産には益々慎重になりました。
今回は、あとから考えると、子犬の体重も標準の範囲でママ犬も苦しんでいなくて。結果としては安産でした。あのまま自宅で産んでくれていたかもしれません。
しかし、ママ犬の ひぇーん ひぇーん の声にいたたまれなくなって病院へ駆け込みました。しかも初めての知らない病院などへ。10年間、かかっていない(不義理をしていた病院へ)火事場のバカ力ですか。お産でなければ、まずは不義理をしている病院へは、申し訳なくて行くことができないです。でも、M病院は、私の名前と電話番号から過去のカルテが出てきました。先生は、エニオ君が元気ですか。とニコニコとしていました。この先生は骨折などの名医さんで、どんな複雑骨折もキレイに治すことでも知られています。本州からも患者さんが先生を頼ってこられています。普通なら、院長先生は指名をされた方しか診ていらっしゃいません。 10年前は、近づきがたい怖い感じの先生でした。しかし久しぶりの先生は、カドが取れたような穏やかな先生に変わっていらっしゃいました。先生は沢山の経験を積まれて、ステキに年齢を重ねていらっしゃるのね と別の意味で感慨深い思いを抱きました。 ワンのお産は安産ではないこと。自分の身を削って命を生み出してくれていること。私はそれをいつも見ています。交配から出産まで、全部責任をもって自分の手で行なっています。母犬にとって大変な偉業と理解しているつもりでも、時に安産が続くと、忘れがちになります。こんなにドキドキしながら、ダメかもしれない と心臓を酷使しながら臨むこともある犬の出産です。 今日ブログを読んでくださった方々には、あらためて知ってほしいです。 今日もご覧下さり、ありがとうございます。 イタグレの文字をワンクリックしていただけると励みになります。
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