映画『のぼうの城』を観てきました。
公式サイト:映画「のぼうの城」オフィシャルサイト
TBS60周年記念作品ということで、かなり制作費を突っ込んだ作品であることはよくわかります。キャストも豪華だし、戦場ロケも大規模だし、CGも使っているし。
たぶん、2年前に観ていたとしたら評価を★4にしていたのではないかと思います。
だけど、残念ながら、2011年の「3.11」の津波被害を昔のこととするにはまだ早すぎると思います。本作品のストーリー上、外せない忍城への水攻めは3.11の津波を想起させるのに充分で、いい気持ちがしませんでした。もちろんCGではありますが、ちょっと生々しすぎました。
この映画は「3.11」以前に撮り終えていたものの、「3.11」があったため公開を1年間見合わせたようですが、1年でもまだ早すぎたように感じます。大金を突っ込んで作ってしまった以上、回収しないわけにはいかない事情もわかりますが・・・。
また、エンディングでは戦場となった場所(行田市)の現在の映像が流れます。水攻めにあった田畑は現在稲穂を実らせており、街も発展しています。そこに監督は震災からの復興を祈念しているのかもしれません。
そんなわけで、本作品を高く評価する人もいるでしょうが、3.11被災者が本作品を観てどう思うでしょうか。ワタシは上記理由で★2とさせていただきます。