楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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授業参観:道徳 3(学校教育 6)

2006年11月01日 08時18分00秒 | つれづれなるままに考えること
(道徳3)
教育委員会では、中学3年の間に次のことを身に付けさせたいようだ。
・規則正しい生活習慣・強い意志・自主性・自律性、
主義主張・友情、そのほかに、自然を愛するこころ、
生命の尊重・他人に迷惑をかけない などなど。
掲げた項目は立派なもの。

この時期、人は最も多感で人生の間で影響を受けやすい時期である。
体は大人になっていくが、心はまだ子供で、それでも生命の誕生や
死亡、人生、結婚、出産についてよくよく考える時期に当たる。
親友と称する、心の奥底までさらけ出すことが出来る友達が、
出来る時期でもある。

「少年よ、大志を抱け!(Boys、 be ambitious!)」で有名な
クラーク博士が、札幌農学校を立ち上げるに及んで、
先生達が校則をあれこれ決めているときに、校則は

「紳士たれ!(Be Gentleman!)」にすると鶴の一声で決まったというエピソードがある。

紳士淑女の要件というと
1.挨拶
2.微笑 
3.拍手の励行
4.他人の迷惑となる行為の厳禁
5.上品な服装
6.広い教養
以上六項目に加え、
Study to be quiet.が入る。

Study to be quiet とは、
以上の六項目を励行するよう心掛ける、
馬鹿の高笑いで代表される、雑音を立てないよう心掛ける、
どんな事態に遭遇しても、物静かで、
こころ穏やかであるよう心掛ける・・・
を意味する。まだ有るかもしれない。

Be Gentleman にしろ Study to be quiet にしても、
一言で言っているが、中身は奥深い。

なにしろ、Gentleman は Sir と呼ばれるだけの値打ちある人をさす。
これまた中学時代に学んだ、アーサー王物語、
「King Richard、The Lion Hearted」に出てくる円卓の騎士達が、
Sirの称号を持つ。
こんなSirのイメージを持った僕がBritish Air Waysに搭乗して、
キャビン・アテンダント(室内乗務員=スチュワーデス)に
「Excuse me sir」なんていわれるとドキッとする。姿勢を正して、
「Yes ma'am」と答えてしまう。

ボクが知っている限りSirの称号を持っている人では、
チャールズ・チャップリン、
最近話題になったのが007シリーズの俳優・ショーン・コネリー 、
他には・ミック・ジャガー、・エルトン・ジョン、アンソニー・ホプキンス、
・ポール・マッカートニー etc.
こんな人たちを見れば、校則として「Gentlemanたれ!」としたクラーク博士は、
一言で道徳教育を行ったようなものである。

これを真似たわけではないが、孫娘が遊びに来た時のことである。
食事中に、口の中に食べ物が一杯あるうちに、おしゃべりを始めた。
「お口の中を一杯にして、おしゃべりをするのは、お行儀が悪い。
それではレディになれないよ!」といったことがある。
「レディって、な~に」と訊いたので、
「もう少し大きくなると解るよ」と話した。小1のときの出来事。

つい最近、今は小6になったこの彼女に会ったら、当たり前であるが、
きちんと挨拶をした。すかさず、

「おっ!レディになったね!」といったら照れていたので、賢い孫娘は
レディの意味がわかったに違いない。

ますます磨きをかけて、広い教養を身に付け謙虚に振舞いながらも
気品ある、すてきなレディになって欲しいと、
自称ダンディなジイちゃんが孫娘に期待をかけている。



コメント
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