都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「館林、足利 アートの旅 2006」 その2 『栗田美術館』
栗田美術館(足利市駒場町1542)
「群馬県立館林美術館」の後は、車で約20分程度の場所にある「栗田美術館」へ向かいました。館林の美術館とはうって変わって、山間の、傾斜のある丘の入口に建つ美術館です。(JR両毛線の富田駅からは徒歩10分程度です。さすがに群馬県立館林美術館からは歩けません…。)
「栗田美術館」とはあまり聞き慣れない名前ですが、(実は私も今回初めて知りました。)伊万里と鍋島のコレクションに関しては世界最大級(約1万点!)という、極めて大規模な陶磁の専門美術館です。敷地面積は約三万坪。一つの丘全体が美術館と言っても良いほどで、松の木が靡く丘の間に、何棟もの展示館が並んでいます。広大な駐車場から古風な大手門をくぐって敷地内へ。順路マップを片手に、丘をのんびり登りながら本館へと向かいます。いきなり、もの凄い数の伊万里がお出迎えです。
大手門先の広場。大きなミュージアムショップと陶磁会館が連なります。
目もくらむほどの広大な敷地!(実際に歩くとそうでもありませんが。)敷地内は高低差のある道ばかりです。スニーカーがおすすめです。
伊万里と鍋島の膨大なコレクションは、主に本館と歴史館に所蔵されています。点数は伊万里が多いのでしょうか。きらびやかな西洋趣味の大きな置物から実用的な小皿まで、まさにありとあらゆる伊万里が取り揃えてあります。これほどまとまった形で伊万里が展示されている例は他に知りません。圧倒的です。
敷地内風景。松の木が至る所に群生しています。左に見える建物が、伊万里の歴史を紹介する「歴史館」です。右の小径の上へも美術館は続きます。
「無名陶工祈念聖堂」。伊万里、鍋島を誕生させた無名の陶工を祀る聖堂です。館内は静粛な雰囲気で、屋上には観音様も安置されています。また内部の「祈念瞑想室」という、大きな石(ご神体?)が置かれた一室も必見です。石をジッと見つめながら、伊万里と鍋島について深く瞑想する。こんな体験は他では味わえません?!
この膨大な伊万里と鍋島をコレクションし続けたのが、創立者の栗田英男氏(1912年生まれ。)です。1947年に初当選した元衆院議員(3回当選した。)で、自身の強い関心の元、ひたすら伊万里と鍋島を収集します。
「志向の像」。半ば「お決まり的」な構図による、氏とその母を讃えた銅像。
共に広大な駐車場とミュージアムショップが併設されて、大量集客にも対応し得る大規模な施設ですが、私が出向いたこの日は、日曜日だと言うのにとても閑散としていました。美術館の前は、大きな藤棚で有名な「あしかがフラワーパーク」です。春になればまた賑わうということでしょうか。
入場料は1550円。やや高めの価格設定ではありますが、無数の伊万里と鍋島の響宴は実に壮観です。伊万里好きにはたまらない施設かと思いますが、私のような陶器の素人でも一見の価値はあります。
特集陳列の「鍋島 -精緻な技・優雅な意匠- 」展は見応え十分でした。(感想はこちらへ。)「館林、足利 アートの旅 2006」(その1はこちらへ。)はこれで終わりです。(拙い写真で失礼しました。)
「群馬県立館林美術館」の後は、車で約20分程度の場所にある「栗田美術館」へ向かいました。館林の美術館とはうって変わって、山間の、傾斜のある丘の入口に建つ美術館です。(JR両毛線の富田駅からは徒歩10分程度です。さすがに群馬県立館林美術館からは歩けません…。)
「栗田美術館」とはあまり聞き慣れない名前ですが、(実は私も今回初めて知りました。)伊万里と鍋島のコレクションに関しては世界最大級(約1万点!)という、極めて大規模な陶磁の専門美術館です。敷地面積は約三万坪。一つの丘全体が美術館と言っても良いほどで、松の木が靡く丘の間に、何棟もの展示館が並んでいます。広大な駐車場から古風な大手門をくぐって敷地内へ。順路マップを片手に、丘をのんびり登りながら本館へと向かいます。いきなり、もの凄い数の伊万里がお出迎えです。
大手門先の広場。大きなミュージアムショップと陶磁会館が連なります。
目もくらむほどの広大な敷地!(実際に歩くとそうでもありませんが。)敷地内は高低差のある道ばかりです。スニーカーがおすすめです。
伊万里と鍋島の膨大なコレクションは、主に本館と歴史館に所蔵されています。点数は伊万里が多いのでしょうか。きらびやかな西洋趣味の大きな置物から実用的な小皿まで、まさにありとあらゆる伊万里が取り揃えてあります。これほどまとまった形で伊万里が展示されている例は他に知りません。圧倒的です。
敷地内風景。松の木が至る所に群生しています。左に見える建物が、伊万里の歴史を紹介する「歴史館」です。右の小径の上へも美術館は続きます。
「無名陶工祈念聖堂」。伊万里、鍋島を誕生させた無名の陶工を祀る聖堂です。館内は静粛な雰囲気で、屋上には観音様も安置されています。また内部の「祈念瞑想室」という、大きな石(ご神体?)が置かれた一室も必見です。石をジッと見つめながら、伊万里と鍋島について深く瞑想する。こんな体験は他では味わえません?!
この膨大な伊万里と鍋島をコレクションし続けたのが、創立者の栗田英男氏(1912年生まれ。)です。1947年に初当選した元衆院議員(3回当選した。)で、自身の強い関心の元、ひたすら伊万里と鍋島を収集します。
「志向の像」。半ば「お決まり的」な構図による、氏とその母を讃えた銅像。
共に広大な駐車場とミュージアムショップが併設されて、大量集客にも対応し得る大規模な施設ですが、私が出向いたこの日は、日曜日だと言うのにとても閑散としていました。美術館の前は、大きな藤棚で有名な「あしかがフラワーパーク」です。春になればまた賑わうということでしょうか。
入場料は1550円。やや高めの価格設定ではありますが、無数の伊万里と鍋島の響宴は実に壮観です。伊万里好きにはたまらない施設かと思いますが、私のような陶器の素人でも一見の価値はあります。
特集陳列の「鍋島 -精緻な技・優雅な意匠- 」展は見応え十分でした。(感想はこちらへ。)「館林、足利 アートの旅 2006」(その1はこちらへ。)はこれで終わりです。(拙い写真で失礼しました。)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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足利フラワーパークに以前
行った時の写真です。
http://www.photohighway.co.jp/tp/11_f.asp?key=1322174&un=13159&m=0
ありがとうございます!
早速拝見しました。
立派な藤棚と言うか、
藤にも色々な種類があるのですねえ…。
世界一の白藤のトンネル、スゴいです!!
てっきりあの色形のものだけが藤だと思っていました。
これはシーズンには賑わいそうですね。
(栗田もその時は賑わえば良いのですが。)